2人の幸せとは?今世も双子の姉妹で生まれちゃいました!

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統括室⑤

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トントン...

「ルーカス様、アリシア様、入室してもよろしいでしょうか。」

ルーカス達がソフィアのことを話しているところに、残りの側近二人が来たようです。

(ブラントが来たか...)
「あぁ、いいぞ。」

ルーカスの声を聞いて、ブラントが統括室の扉を開けたようで、アリシアのもう一人の側近が入室し、その後をブラントが続く。

もう一人の側近は先に来ていたレイモンド達を横目で確認しつつ、ルーカスの前まで来る。

「ルーカス様、アリシア様、お待たせして申し訳ありません。」

(後ろでブラントが苦笑しているな。また色々と言われたか?)
「いや、俺達が後で来るように言ったのだから気にするな。」
(そもそも俺に向かってじゃなくてアリシアに言え。そろそろ俺が名前を呼ばない意味に気づいてくれ。)

ルーカスにとって、アリシアは本当の婚約者がいるから安心で、偽の婚約者を演じてもらうだけの信頼関係があると思っている。
また、ブレンダは自分の側近のレイモンドの婚約者だし、‘獣人’であるから、自分にとっては安全な異性。

問題は、アリシアのもう一人の側近。

アリシアが婚約者ではないことを知っていて、自分が公爵令嬢で側近にも選ばれていることから、ルーカスの婚約者は自分が選ばれるだろうと思っている。

統括と側近の六人で行動することが多いものの、あくまで、ルーカスの側近はレイモンドとブラント。

アリシアは普通に名前を呼ぶし話しかけるが、ブレンダにはレイモンドがいる時やレイモンドを通して話すようにしている。

なのでもう一人も極力、名前は呼ばないし、そもそも自分の側近ではないから自分から話しかけることもない。




統括の執務を行いながらも、先ほどのソフィアについての話が進む。

レイモンドもブラントもソフィアの能力は認めつつあるようだ。
ただ、ルーカスのお相手としての見極めの為、これからも鋭く観察していくのは辞めないらしい。

二人は、早々にルーカスがソフィアを特別扱いしていることで察したようで、ソフィアのことを貶しはしないものの、まだよくわからない者がルーカスのそばにいることを良しとしていないようだ。

女子の方は、アリシアがルーカス同様にソフィアに接しているし、ブレンダは‘獣人’の直感もありソフィアのことを認めるとした。
もう一人は、自分のライバルになるであろうソフィアのことは認めないだろう。
ルーカスがソフィアのことを特別扱いしているのを悔しく思っている。

今も、今日の疑似体験による訓練の様子で、能力に関して誰かが発言すると、顔が一瞬だが険しくなるのだった。



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