神社での出逢い

ファンタジスタ

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神社での出逢い

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麻子は最近、よくないことばかり起きるので、神様の力を借りることにして、神社に毎日お参りに行くことにした。
通勤途中に氏神様に寄ることにした。
亮平は税理士事務所につとめていて、独立を考え始めていた。
決心が固まるように、事務所の近くの麻子と同じ神社に通い始めた。
ふたりはほぼ同じ時刻にお参りしていたので、よくすれ違うようになった。
だんだん、ふたりは会うと、お辞儀をしあうような仲になった。
亮平はじょじょに麻子が他人のように思えなくなり、声をかけた。
「よく会いますよね」
「そうですね」
麻子は自然にこたえた。
麻子も亮平を知り合いのように感じ始めていたのだ。
「わたし、最近ついていなくて、それで毎朝、出勤途中にここへ寄ってるんです」
麻子は亮平が話しやすそうな気がしたので、素直にしゃべった。
亮平は素直な気持ちを麻子が話してくれたので、自分も同じように自分のことを話した。
「実はぼくは仕事をやめて独立しようかどうか考えていて、それで神社に来ているんです」
独立なんてかっこいいなと麻子は思った。
ふたりはそれでさよならしたが、翌日からは少し話すような仲になった。
亮平は麻子を好きになっていた。
ぼんやりと麻子のことを考えることが多くなっていた。
仕事をやめ独立しようと決めたとき、亮平は思いきって麻子に言った。
「今度、食事でも一緒にしませんか」
麻子は亮平に会えない土日が物足りなく感じていたので、その言葉がうれしかった。
心のなかで、麻子はとても亮平にひかれていた。

食事に行くと、ふたりは話しが合い、付き合うことに決めた。
会話中、麻子はけらけらと笑い、亮平はその笑顔を見て、ますます麻子に惹かれた。
何度か食事をしていくうちに、麻子の運が好転し始めた。
麻子がキラキラ輝いて見えて、亮平は麻子と結婚したくなった。
「ぼくと結婚してもらえませんか」
亮平は言った。
麻子は
「はい。わたし、亮平さんの独立の支えになれるよう、がんばるわ」
と言った。

ふたりは結婚し、絆の深い、仲のよい夫婦になった。


END

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