5 / 7
第五話 落ち着くのじゃ、マーガル!
ワシの部屋はモダンな屋敷からは想像もつかない、アンティークな部屋じゃった。
温かみのある木で統一された家具。明る過ぎない暖色のライト。観葉植物がそこらに配置され、目にも優しい。
部屋の隅には大きな本棚があり、魔導書から物語、更には絵本までびっしりと本が詰まっておった。
一番気に入ったのが、本棚の近くにあるロッキングチェアじゃ。あれに揺られながら読書をしたら、至福の時間が過ごせるじゃろう。
マーガルがワシのために工夫を凝らしたのが伝わってくる。素晴らしい部屋じゃ。
ワシはマーガルの心遣いが嬉しくなり、ニコニコ微笑みながら礼を言った。
「ありがとう、マーガル。なんと良い部屋じゃ。これならリラックスしてゆっくり時を過ごせそうじゃ」
「!」
褒められて嬉しかったのか、マーガルの表情がぱあっと明るくなった。
「気に入っていただけましたか! 良かったです!」
「うむ。マーガルの真心がひしひし伝わったぞい。ワシなんかのために、本当にありがとう」
マーガルは『エヘ……エヘ……』と奇妙な照れ方をした。マーガルは本当に嬉しい時、こんな笑い方をするのじゃ。幼き頃のマーガルを思い出し、微笑ましい気持ちになってきた。
ワシは昔のように、マーガルの頭をよしよしと撫でてやった。
昔と違いマーガルの背が高くなってしまったので、もう背伸びしなければ届かぬが、マーガルはそれはもう嬉しそうに笑った。
図体ばかり大きくなったが、根っこのところでは、マーガルはまだまだ子供じゃのう。
そんなことを思いつつ、弟子の可愛さに苦笑するワシなのであった。
※※※※
荷物を整理していたら、すっかり日が暮れてしまった。使用人のダイアが夕食だと呼びに来てくれたので、一緒に食堂に向かう。
食堂ではマーガルが待っていて、豪勢な食事が用意されていた。
ジジイの頃は脂っこいものが苦手じゃったのだが、今は美味しくてたまらない。
ワシはマーガルに『そんなに食べたらお腹を壊しますよ?』と心配されるほど、モリモリと晩餐を楽しんだのじゃった。
食事が終わり一息つくと、マーガルが風呂を勧めてくれた。
お言葉に甘え、ありがとうと礼を言ってから風呂場に向かう。
風呂も大理石で出来ていて、まるで王族御用達のお風呂屋のようじゃった。
広い浴槽に足を伸ばしてゆったり浸かると、ぐーっと伸びをする。
「はぁーーっ。極楽じゃあ!」
湯は白く濁っていて、温泉のにおいがした。
素晴らしい部屋に豪勢な食事。それに温泉まで堪能出来るなんて、ここは天国か?
喜びに浸りながらたっぷりお湯を堪能したワシは、鼻歌を歌いながら風呂を出た。それから寝巻きに着替えて自分の部屋に戻った。
今日は色々活動して疲れたので、ゆっくり眠れそうじゃな。そんなことを思いながらフカフカのベッドに入りうつらうつらしていたら、ノックも無しに部屋のドアが開いた。
驚いてそちらを見ると、マーガルじゃった。
なぜマーガルがここに? ワシは眠気が吹っ飛んでしまい、怪訝な表情を浮かべた。
マーガルはゆっくりワシのベッドに近付いてくると、上に乗った。
ギョッとしていると、マーガルが静かに囁いた。
「お師匠さま……。もう寝てしまいましたか?」
「いや……起きとるがいきなり上に乗るな。びっくりするじゃろう?」
「すみません……。お師匠さまに早く触れたくて、気が急いでしまいました」
「?」
ワシに触れる? まるで新婚初夜に花嫁のベッドに来た花婿みたいなことを言うのぉ……。
キョトンと目を丸くしながら、ワシはマーガルに質問する。
「マーガル……。何しに来たのじゃ?」
「ふふ……。夜這いに来ました……」
マーガルが艶っぽく微笑んだので、ワシは『ひよっ!?』と仰天した。
「お師匠さま……」
マーガルはとろけるような甘ったるい声でワシを呼ぶと、チュッと口付けた。
まだ事態が飲み込めないワシは、阿呆のように口を開いて呆然としていた。
すると、マーガルの手がワシの寝間着の中に入ってくる。
乳首をコリコリと弄られて、混乱した。
「へ……? 本当に何しとるの?」
「お師匠さまの乳首……小さくて可愛い……」
「な、何言っとるの!?」
弟子の頭がおかしくなってしまったのかと不安になっていたら、マーガルが勢いよくワシの寝間着を捲り上げた。
肌が外気に晒されて、ちょっと寒い。
ブルリと身震いしたら、マーガルがペロリと自分の唇を舐めた。
「夢にまで見たお師匠さまの乳首……」
なんつー夢を見とるんじゃ!? とツッコむ前に、マーガルが乳首に吸い付いてきた。
ジュル……ジュル……と下品な音が立つくらい、必死にワシの乳首を舐め、甘噛みし、吸っている。
感じる気などさらさら無いのに、そこはぷっくりと形を変えて、快感を主張していた。
「どっ……! どうしたんじゃあ!? マーガル!?」
あまりの破廉恥な事態に、ワシは混乱の極みに陥ってしまったのじゃった。
温かみのある木で統一された家具。明る過ぎない暖色のライト。観葉植物がそこらに配置され、目にも優しい。
部屋の隅には大きな本棚があり、魔導書から物語、更には絵本までびっしりと本が詰まっておった。
一番気に入ったのが、本棚の近くにあるロッキングチェアじゃ。あれに揺られながら読書をしたら、至福の時間が過ごせるじゃろう。
マーガルがワシのために工夫を凝らしたのが伝わってくる。素晴らしい部屋じゃ。
ワシはマーガルの心遣いが嬉しくなり、ニコニコ微笑みながら礼を言った。
「ありがとう、マーガル。なんと良い部屋じゃ。これならリラックスしてゆっくり時を過ごせそうじゃ」
「!」
褒められて嬉しかったのか、マーガルの表情がぱあっと明るくなった。
「気に入っていただけましたか! 良かったです!」
「うむ。マーガルの真心がひしひし伝わったぞい。ワシなんかのために、本当にありがとう」
マーガルは『エヘ……エヘ……』と奇妙な照れ方をした。マーガルは本当に嬉しい時、こんな笑い方をするのじゃ。幼き頃のマーガルを思い出し、微笑ましい気持ちになってきた。
ワシは昔のように、マーガルの頭をよしよしと撫でてやった。
昔と違いマーガルの背が高くなってしまったので、もう背伸びしなければ届かぬが、マーガルはそれはもう嬉しそうに笑った。
図体ばかり大きくなったが、根っこのところでは、マーガルはまだまだ子供じゃのう。
そんなことを思いつつ、弟子の可愛さに苦笑するワシなのであった。
※※※※
荷物を整理していたら、すっかり日が暮れてしまった。使用人のダイアが夕食だと呼びに来てくれたので、一緒に食堂に向かう。
食堂ではマーガルが待っていて、豪勢な食事が用意されていた。
ジジイの頃は脂っこいものが苦手じゃったのだが、今は美味しくてたまらない。
ワシはマーガルに『そんなに食べたらお腹を壊しますよ?』と心配されるほど、モリモリと晩餐を楽しんだのじゃった。
食事が終わり一息つくと、マーガルが風呂を勧めてくれた。
お言葉に甘え、ありがとうと礼を言ってから風呂場に向かう。
風呂も大理石で出来ていて、まるで王族御用達のお風呂屋のようじゃった。
広い浴槽に足を伸ばしてゆったり浸かると、ぐーっと伸びをする。
「はぁーーっ。極楽じゃあ!」
湯は白く濁っていて、温泉のにおいがした。
素晴らしい部屋に豪勢な食事。それに温泉まで堪能出来るなんて、ここは天国か?
喜びに浸りながらたっぷりお湯を堪能したワシは、鼻歌を歌いながら風呂を出た。それから寝巻きに着替えて自分の部屋に戻った。
今日は色々活動して疲れたので、ゆっくり眠れそうじゃな。そんなことを思いながらフカフカのベッドに入りうつらうつらしていたら、ノックも無しに部屋のドアが開いた。
驚いてそちらを見ると、マーガルじゃった。
なぜマーガルがここに? ワシは眠気が吹っ飛んでしまい、怪訝な表情を浮かべた。
マーガルはゆっくりワシのベッドに近付いてくると、上に乗った。
ギョッとしていると、マーガルが静かに囁いた。
「お師匠さま……。もう寝てしまいましたか?」
「いや……起きとるがいきなり上に乗るな。びっくりするじゃろう?」
「すみません……。お師匠さまに早く触れたくて、気が急いでしまいました」
「?」
ワシに触れる? まるで新婚初夜に花嫁のベッドに来た花婿みたいなことを言うのぉ……。
キョトンと目を丸くしながら、ワシはマーガルに質問する。
「マーガル……。何しに来たのじゃ?」
「ふふ……。夜這いに来ました……」
マーガルが艶っぽく微笑んだので、ワシは『ひよっ!?』と仰天した。
「お師匠さま……」
マーガルはとろけるような甘ったるい声でワシを呼ぶと、チュッと口付けた。
まだ事態が飲み込めないワシは、阿呆のように口を開いて呆然としていた。
すると、マーガルの手がワシの寝間着の中に入ってくる。
乳首をコリコリと弄られて、混乱した。
「へ……? 本当に何しとるの?」
「お師匠さまの乳首……小さくて可愛い……」
「な、何言っとるの!?」
弟子の頭がおかしくなってしまったのかと不安になっていたら、マーガルが勢いよくワシの寝間着を捲り上げた。
肌が外気に晒されて、ちょっと寒い。
ブルリと身震いしたら、マーガルがペロリと自分の唇を舐めた。
「夢にまで見たお師匠さまの乳首……」
なんつー夢を見とるんじゃ!? とツッコむ前に、マーガルが乳首に吸い付いてきた。
ジュル……ジュル……と下品な音が立つくらい、必死にワシの乳首を舐め、甘噛みし、吸っている。
感じる気などさらさら無いのに、そこはぷっくりと形を変えて、快感を主張していた。
「どっ……! どうしたんじゃあ!? マーガル!?」
あまりの破廉恥な事態に、ワシは混乱の極みに陥ってしまったのじゃった。
あなたにおすすめの小説
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
【完結】神童と呼ばれた後輩に懐かれた。それはいいんだけど、ちょっと懐きすぎじゃない!?
チョロケロ
BL
魔法省で働くロレンスの元に、新入社員がやってきた。その名はキーランと言う。十八歳で子供の頃は神童と呼ばれていた少年だ。
だが、幼い頃から周りにちやほやされていたらしく、もの凄く生意気な少年だった。
そんな少年の教育係になってしまったロレンス。
嫌々指導していたのだが、あることをきっかけにもの凄く懐かれてしまった。ロレンスの家で一緒に夕飯を食べるくらい仲良くなり、キーランのことを少し可愛いと思うようになっていた。そんなある日に、二人の間にある出来事が起こったのだった。
※ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
※よろしくお願いします。
押しても押してもダメそうなので引くことにします
Riley
BL
俺(凪)には愛して止まない幼馴染(紫苑)がいる。
押しても押してもビクともしない余裕の態度に心が折れた。
引いたらダメだと思っても燃え尽きてしまった…。
ちょっと休憩…。会えないと寂しいけど、引くと言ったからには自分からいけない…
悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
生まれ変わったら知ってるモブだった
マロン
BL
僕はとある田舎に小さな領地を持つ貧乏男爵の3男として生まれた。
貧乏だけど一応貴族で本来なら王都の学園へ進学するんだけど、とある理由で進学していない。
毎日領民のお仕事のお手伝いをして平民の困り事を聞いて回るのが僕のしごとだ。
この日も牧場のお手伝いに向かっていたんだ。
その時そばに立っていた大きな樹に雷が落ちた。ビックリして転んで頭を打った。
その瞬間に思い出したんだ。
僕の前世のことを・・・この世界は僕の奥さんが描いてたBL漫画の世界でモーブル・テスカはその中に出てきたモブだったということを。
異世界転生したと思ったら、悪役令嬢(男)だった
カイリ
BL
16年間公爵令息として何不自由ない生活を送ってきたヴィンセント。
ある日突然、前世の記憶がよみがえってきて、ここがゲームの世界であると知る。
俺、いつ死んだの?!
死んだことにも驚きが隠せないが、何より自分が転生してしまったのは悪役令嬢だった。
男なのに悪役令嬢ってどういうこと?
乙女げーのキャラクターが男女逆転してしまった世界の話です。
ゆっくり更新していく予定です。
設定等甘いかもしれませんがご容赦ください。
幼馴染に俺の推し活が全力で邪魔されている件について
伊織
BL
アルシェリウム学園に通うカーヴェリス公爵家の末息子・ルカ(16)には、誰にも譲れない趣味がある。
それは――エルディア王国の第一王子、アレクシス・ヴァルクレスト殿下(19)を“推す”こと。
学園生活は、殿下の凛々しい姿を眺め、心の中で歓声を上げる、至福の時間のはずだった。
しかし、その平穏は幼馴染のレオン・モントクロワ(19)によって崩される。
「ルカ、殿下はやめておけ」
勘違いしたレオンの妨害は日に日にエスカレート。
しかも殿下まで何やら距離を詰めてきて――。
推し活と恋愛の狭間で揺れる、王国学園ラブコメディ。
※誤字脱字など、修正中です。
11/2~ゆっくり更新です。
冒険者の幼馴染と、ずっとその隣にいたい男の話
くろねこや
BL
お前の隣で、一緒に歳をとって生きていくんだと思ってた。
例えお前が誰かと結婚しても、子どもが生まれても。
◇
15歳になると神様から魔法が与えられる世界で、たった一人魔法が使えないイスト。
火魔法と氷魔法を授かった幼馴染は冒険者になった。
オレにあるのは畑や動物たちをちょこっと元気にする力だけ…。
ところが、そこへ謎の老婆が現れて…。
え? オレも冒険者になれるの?
“古代種様”って何?!
※『横書き』方向に設定してお読みください。
※『設定 こぼれ話』は情報を追加・修正することがあります。