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最終話 その後のダンジョン
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それから数日後、仕事が終わり家でイーザスとくつろいでいたら、玄関のドアがコンコンとノックされた。
「あれ? 誰だろう?」
「きっとゾンビラー様だ。ちょっと見てくる」
私は玄関まで行き、ドアを開けた。
訪問者は、やはりゾンビラー様だった。ゾンビラー様は片手に持っていたワインのボトルを私に見せて、ニッコリと笑った。
「スケルトン将軍。今夜も遊びに来たぞい。酒でも飲もう」
「いいですね。どうぞお入りください」
「うむ!」
ゾンビラー様をリビングにご案内し、イーザスには軽くつまみを作ってくれと頼む。
すぐにつまみが完成し、テーブルに並べてくれた。
三人でそれぞれの椅子に座り、ワインを注ぐ。
準備が出来たのでみんなでワインに口を付けた。
「おぉ。このワインはとても美味しいですね」
「じゃろ? ワシのとっておきなのだ。今日は大事な話があるから奮発したのだ」
大事な話? 一体なんだろう。
私とイーザスはぱちくりと目を瞬かせた。
ゾンビラー様はもう一口ワインを飲むと、真剣な表情で話し始めた。
「実はのお、イーザスに頼みがあるのじゃ」
「俺に?」
イーザスはキョトンと首をかしげた。
「うむ」
イーザスに頼みごととはなんだろう? 私は不思議に思いながらゾンビラー様の言葉を待った。すると、ゾンビラー様はテーブルにバンっと両手をつき、イーザスに向かって頭を下げた。
「イーザスよ! 突然のことで驚くかもしれんが、お前にこのダンジョンの裏ボスを頼みたい!」
「!」
裏ボスとは、ある一定の条件下で出現するダンジョンのボスのことだ。隠しボスとも言う。裏ボスは普通のボス(このダンジョンの場合、ゾンビラー様だ)と違い出現率が低く、倒すのに苦戦する強者が選ばれる。
その裏ボスを、イーザスに?
戸惑う私を横目に、ゾンビラー様は話を続けた。
「ワシはのお、この前の一件で悟ったのじゃ。この世には、ワシより強い人間がゴロゴロいるとな」
「ゾンビラー様……。そんなことはございません。ゾンビラー様は無敵です」
私の言葉に、ゾンビラー様は優しく微笑んだ。
「ありがとう。スケルトン将軍。じゃが、ワシは弱い。そんな状況でこのダンジョンを支配していたら、いつか負けてしまうじゃろう」
「……」
「ワシが負けたら、ダンジョンは崩壊する。ここで知り合えた大事な仲間とも離れ離れじゃ。それは嫌じゃ。ワシはみんなと離れたくない。じゃから、誰にも負けない強き者を裏ボスに置いて、ダンジョンを守りたいのじゃ」
「ゾンビラー様……」
ゾンビラー様のお言葉に、私は胸が熱くなった。
ゾンビラー様は、私たちのことをそこまで考えてくださっていたのか……。確かに、私もみんなと別れたくない。出来るなら、ずっと一緒に仕事をしていきたい。ゾンビラー様が負けることなど絶対にない。絶対にない……が、万が一と言うこともある。その万が一のときのために、イーザスを裏ボスに置いておくのは良い考えかもしれない。
「イーザス……。やってくれるか?」
ゾンビラー様の熱のこもった視線を受け、イーザスは戸惑った。
「でも……。そんな大役俺に務まるかなぁ……」
「私からも頼む。イーザス。このダンジョンのために裏ボスになってくれ」
「スケルトン将軍まで……」
イーザスはうつむき、うーん……と唸りながら悩んでいた。だが、しばらくすると顔を上げ、凛々しい表情で言った。
「分かった! 俺に務まるか分からないけど、みんなの役に立ちたい! 俺、このダンジョンの裏ボスになるよ!」
「おぉ! やってくれるかイーザスよ!」
私は喜色満面で叫んだ。ゾンビラー様も喜んで立ち上がる。
「礼を言うぞ! イーザス! 大丈夫じゃ。普段はワシがいつも通りボスを務める。お前はその奥でどーんと構えていれば良いのじゃ」
良かった。イーザスが裏ボスなら百人力だ。
これでダンジョンが崩壊する可能性はついえただろう。
私は嬉々として口を開く。
「では、裏ボスの出現状況を考えましょう」
「それは、俺が提案していい?」
「おぉ、イーザス。なにか良い案があるのか?」
私とゾンビラー様は興味津々でイーザスの言葉に耳を傾けた。
「うん。俺の出現条件は、ダンジョンに入り、俺のいる最下層までモンスターを傷付けずに来れた者だけと戦うことにしたいんだ」
なんと! ダンジョンに入って一度も戦闘を行わずに最下層まで行くだと!?
「それは難しすぎるのではないか……?」
私と部下のモンスターたちは冒険者を見つけ次第襲いかかるのだ。それをかいくぐり、逃げ回りながらイーザスの待つ最下層まで行くのは至難の業だ。
「いーじゃん。そのくらい軽々出来るやつとしか、俺は戦いたくない」
イーザスの言葉に、ゾンビラー様は楽しそうに笑った。
「わっはっはっ! さすがはイーザスじゃのう! その案、採用じゃ! そうじゃのう! それくらい簡単にこなせる冒険者でないと、お前には相応しくないかものお!」
ゾンビラー様まで……。
まぁ、いいか。
そのくらい出現条件を厳しくしたら、裏ボスに挑もうなんて考える命知らずは現れないだろう。そうすれば、ダンジョンは安泰だ。
「よし。では、出現状況も決まったことで、新しい裏ボスの誕生に乾杯しましょう」
私の言葉に、二人はニッコリうなずいた。
「乾杯」
私たちはカチンとグラスをぶつけ合い、ワインを一気に飲み干したのだった。
※※※※
それからイーザスは、ゾンビラー様より更に最下層の部屋で冒険者を待ち続けている。
もうペットと呼べないのは残念だが、愛する者がそんな大出世をしたのなら、素直に喜んでやりたい。
今日も私は部下からイーザスが呼んでいると連絡を受けたので、最下層に向かっていた。
重々しい扉を開くと、イーザスが飛び付いてくる。
「待ってたよぉ~! スケルトン将軍!」
「お呼びでしょうか? イーザス様」
「イーザス様なんてやめてよ! それより、部屋に入って」
私は言われた通り部屋に入る。
イーザスの部屋には、大きなベッドが設置されている。なぜこんなところにベッドが? と思うかもしれないが、これはイーザスの強い要望だった。ベッドがなくちゃ裏ボスやらない! とまで言い張ったので、外観が損なわれるが仕方なく設置したのだ。
そのベッドに私を座らせて、イーザスも隣に座った。
「スケルトン将軍。人型になって?」
「はい」
言われた通りに骨から人型に変身する。すると、人型になるのと同時にベッドに押し倒された。
「スケルトン将軍……。いや、エスティモ。これからセックスしようよ」
またそれかぁ。コイツはいつも私を部屋に呼び込み、セックスの誘いをしてくるのだ。
私はクスクス笑いながら、イーザスを拒んだ。
「ダメです。今は勤務中なので」
「硬いこと言わないでさ。俺、暇なんだよ。エスティモに相手してもらいたいんだ」
そんな言葉とともに、イーザスの唇が私の唇をふさいだ。
まったく……。本当、四六時中セックスのことしか考えていないのだから。この駄犬が! と怒鳴ってやりたいが、一応今は上司なので口をつぐむ。
イーザスの舌が私の上顎を舐める。身体がゾクゾクして、私はモジモジと太ももを擦った。
「ほら。エスティモもその気になってきたでしょう?」
イーザスは得意満面でそんなことを言う。
全く仕方のないやつだ。
私はイーザスの首に腕を巻きつけ、ふふ……と笑った。
「一回だけだぞ? イーザス……」
イーザスは鼻息荒くうん! とうなずいた。
――そのときだった。
「大変です! 冒険者がやって来ました! ソイツ、リュウノスケと名乗っています! ダンジョン内のモンスターを一匹も傷付けていないので、拙者と手合わせ願いたいって言っています!」
そんな言葉と共に、バターン! と扉が開き、スラ次郎が入って来たのだ。
リュウノスケか……。アイツ、また来たのか……。
リュウノスケは、あの夜イーザスにボコられて気を失った四人の冒険者のうちの一人だ。
なんでもイーザスの大ファンらしく、イーザスが裏ボスになってから、何回もダンジョンに挑戦している常連なのだ。
「えー。追い返してよぉ、スラ次郎」
「そんなこと言われても……。イーザス様ぁ。ちゃんとお仕事してくださいよぉ」
嫌そうなイーザスの頰をそっと撫でてから、私は笑う。
「残念だったな、イーザス。続きはまた今夜」
「えー。今したいよぉ~」
「ワガママ言うな。――そうだ。リュウノスケとの勝負に勝ったらご褒美をやろう」
「え!? なになに!?」
嬉しそうなイーザスの頰にチュッとキスをしてやってから、私は耳元で囁いた。
「前にお前、私にプロポーズしただろう? その返事をしてやる……」
出会って二日目で、イーザスは私にプロポーズしたのだ。もちろんあのときは断った。でも、今は――。
「お前が勝ったら、嫁になってやろう。だから、リュウノスケとの勝負、頑張るのだぞ?」
「!」
途端にイーザスの表情がパァっと明るくなった。
ベッドから飛び降り、やる気満々でブンブン腕を鳴らしている。
「よぉーし! スラ次郎! リュウノスケを部屋に入れていいよ! 今日もボッコボコにしてやる!」
「あれぇ? なんでいきなりやる気になったんですかぁ?」
不思議そうなスラ次郎の表情を見ながら、私はクスクスと笑ったのだった。
「あれ? 誰だろう?」
「きっとゾンビラー様だ。ちょっと見てくる」
私は玄関まで行き、ドアを開けた。
訪問者は、やはりゾンビラー様だった。ゾンビラー様は片手に持っていたワインのボトルを私に見せて、ニッコリと笑った。
「スケルトン将軍。今夜も遊びに来たぞい。酒でも飲もう」
「いいですね。どうぞお入りください」
「うむ!」
ゾンビラー様をリビングにご案内し、イーザスには軽くつまみを作ってくれと頼む。
すぐにつまみが完成し、テーブルに並べてくれた。
三人でそれぞれの椅子に座り、ワインを注ぐ。
準備が出来たのでみんなでワインに口を付けた。
「おぉ。このワインはとても美味しいですね」
「じゃろ? ワシのとっておきなのだ。今日は大事な話があるから奮発したのだ」
大事な話? 一体なんだろう。
私とイーザスはぱちくりと目を瞬かせた。
ゾンビラー様はもう一口ワインを飲むと、真剣な表情で話し始めた。
「実はのお、イーザスに頼みがあるのじゃ」
「俺に?」
イーザスはキョトンと首をかしげた。
「うむ」
イーザスに頼みごととはなんだろう? 私は不思議に思いながらゾンビラー様の言葉を待った。すると、ゾンビラー様はテーブルにバンっと両手をつき、イーザスに向かって頭を下げた。
「イーザスよ! 突然のことで驚くかもしれんが、お前にこのダンジョンの裏ボスを頼みたい!」
「!」
裏ボスとは、ある一定の条件下で出現するダンジョンのボスのことだ。隠しボスとも言う。裏ボスは普通のボス(このダンジョンの場合、ゾンビラー様だ)と違い出現率が低く、倒すのに苦戦する強者が選ばれる。
その裏ボスを、イーザスに?
戸惑う私を横目に、ゾンビラー様は話を続けた。
「ワシはのお、この前の一件で悟ったのじゃ。この世には、ワシより強い人間がゴロゴロいるとな」
「ゾンビラー様……。そんなことはございません。ゾンビラー様は無敵です」
私の言葉に、ゾンビラー様は優しく微笑んだ。
「ありがとう。スケルトン将軍。じゃが、ワシは弱い。そんな状況でこのダンジョンを支配していたら、いつか負けてしまうじゃろう」
「……」
「ワシが負けたら、ダンジョンは崩壊する。ここで知り合えた大事な仲間とも離れ離れじゃ。それは嫌じゃ。ワシはみんなと離れたくない。じゃから、誰にも負けない強き者を裏ボスに置いて、ダンジョンを守りたいのじゃ」
「ゾンビラー様……」
ゾンビラー様のお言葉に、私は胸が熱くなった。
ゾンビラー様は、私たちのことをそこまで考えてくださっていたのか……。確かに、私もみんなと別れたくない。出来るなら、ずっと一緒に仕事をしていきたい。ゾンビラー様が負けることなど絶対にない。絶対にない……が、万が一と言うこともある。その万が一のときのために、イーザスを裏ボスに置いておくのは良い考えかもしれない。
「イーザス……。やってくれるか?」
ゾンビラー様の熱のこもった視線を受け、イーザスは戸惑った。
「でも……。そんな大役俺に務まるかなぁ……」
「私からも頼む。イーザス。このダンジョンのために裏ボスになってくれ」
「スケルトン将軍まで……」
イーザスはうつむき、うーん……と唸りながら悩んでいた。だが、しばらくすると顔を上げ、凛々しい表情で言った。
「分かった! 俺に務まるか分からないけど、みんなの役に立ちたい! 俺、このダンジョンの裏ボスになるよ!」
「おぉ! やってくれるかイーザスよ!」
私は喜色満面で叫んだ。ゾンビラー様も喜んで立ち上がる。
「礼を言うぞ! イーザス! 大丈夫じゃ。普段はワシがいつも通りボスを務める。お前はその奥でどーんと構えていれば良いのじゃ」
良かった。イーザスが裏ボスなら百人力だ。
これでダンジョンが崩壊する可能性はついえただろう。
私は嬉々として口を開く。
「では、裏ボスの出現状況を考えましょう」
「それは、俺が提案していい?」
「おぉ、イーザス。なにか良い案があるのか?」
私とゾンビラー様は興味津々でイーザスの言葉に耳を傾けた。
「うん。俺の出現条件は、ダンジョンに入り、俺のいる最下層までモンスターを傷付けずに来れた者だけと戦うことにしたいんだ」
なんと! ダンジョンに入って一度も戦闘を行わずに最下層まで行くだと!?
「それは難しすぎるのではないか……?」
私と部下のモンスターたちは冒険者を見つけ次第襲いかかるのだ。それをかいくぐり、逃げ回りながらイーザスの待つ最下層まで行くのは至難の業だ。
「いーじゃん。そのくらい軽々出来るやつとしか、俺は戦いたくない」
イーザスの言葉に、ゾンビラー様は楽しそうに笑った。
「わっはっはっ! さすがはイーザスじゃのう! その案、採用じゃ! そうじゃのう! それくらい簡単にこなせる冒険者でないと、お前には相応しくないかものお!」
ゾンビラー様まで……。
まぁ、いいか。
そのくらい出現条件を厳しくしたら、裏ボスに挑もうなんて考える命知らずは現れないだろう。そうすれば、ダンジョンは安泰だ。
「よし。では、出現状況も決まったことで、新しい裏ボスの誕生に乾杯しましょう」
私の言葉に、二人はニッコリうなずいた。
「乾杯」
私たちはカチンとグラスをぶつけ合い、ワインを一気に飲み干したのだった。
※※※※
それからイーザスは、ゾンビラー様より更に最下層の部屋で冒険者を待ち続けている。
もうペットと呼べないのは残念だが、愛する者がそんな大出世をしたのなら、素直に喜んでやりたい。
今日も私は部下からイーザスが呼んでいると連絡を受けたので、最下層に向かっていた。
重々しい扉を開くと、イーザスが飛び付いてくる。
「待ってたよぉ~! スケルトン将軍!」
「お呼びでしょうか? イーザス様」
「イーザス様なんてやめてよ! それより、部屋に入って」
私は言われた通り部屋に入る。
イーザスの部屋には、大きなベッドが設置されている。なぜこんなところにベッドが? と思うかもしれないが、これはイーザスの強い要望だった。ベッドがなくちゃ裏ボスやらない! とまで言い張ったので、外観が損なわれるが仕方なく設置したのだ。
そのベッドに私を座らせて、イーザスも隣に座った。
「スケルトン将軍。人型になって?」
「はい」
言われた通りに骨から人型に変身する。すると、人型になるのと同時にベッドに押し倒された。
「スケルトン将軍……。いや、エスティモ。これからセックスしようよ」
またそれかぁ。コイツはいつも私を部屋に呼び込み、セックスの誘いをしてくるのだ。
私はクスクス笑いながら、イーザスを拒んだ。
「ダメです。今は勤務中なので」
「硬いこと言わないでさ。俺、暇なんだよ。エスティモに相手してもらいたいんだ」
そんな言葉とともに、イーザスの唇が私の唇をふさいだ。
まったく……。本当、四六時中セックスのことしか考えていないのだから。この駄犬が! と怒鳴ってやりたいが、一応今は上司なので口をつぐむ。
イーザスの舌が私の上顎を舐める。身体がゾクゾクして、私はモジモジと太ももを擦った。
「ほら。エスティモもその気になってきたでしょう?」
イーザスは得意満面でそんなことを言う。
全く仕方のないやつだ。
私はイーザスの首に腕を巻きつけ、ふふ……と笑った。
「一回だけだぞ? イーザス……」
イーザスは鼻息荒くうん! とうなずいた。
――そのときだった。
「大変です! 冒険者がやって来ました! ソイツ、リュウノスケと名乗っています! ダンジョン内のモンスターを一匹も傷付けていないので、拙者と手合わせ願いたいって言っています!」
そんな言葉と共に、バターン! と扉が開き、スラ次郎が入って来たのだ。
リュウノスケか……。アイツ、また来たのか……。
リュウノスケは、あの夜イーザスにボコられて気を失った四人の冒険者のうちの一人だ。
なんでもイーザスの大ファンらしく、イーザスが裏ボスになってから、何回もダンジョンに挑戦している常連なのだ。
「えー。追い返してよぉ、スラ次郎」
「そんなこと言われても……。イーザス様ぁ。ちゃんとお仕事してくださいよぉ」
嫌そうなイーザスの頰をそっと撫でてから、私は笑う。
「残念だったな、イーザス。続きはまた今夜」
「えー。今したいよぉ~」
「ワガママ言うな。――そうだ。リュウノスケとの勝負に勝ったらご褒美をやろう」
「え!? なになに!?」
嬉しそうなイーザスの頰にチュッとキスをしてやってから、私は耳元で囁いた。
「前にお前、私にプロポーズしただろう? その返事をしてやる……」
出会って二日目で、イーザスは私にプロポーズしたのだ。もちろんあのときは断った。でも、今は――。
「お前が勝ったら、嫁になってやろう。だから、リュウノスケとの勝負、頑張るのだぞ?」
「!」
途端にイーザスの表情がパァっと明るくなった。
ベッドから飛び降り、やる気満々でブンブン腕を鳴らしている。
「よぉーし! スラ次郎! リュウノスケを部屋に入れていいよ! 今日もボッコボコにしてやる!」
「あれぇ? なんでいきなりやる気になったんですかぁ?」
不思議そうなスラ次郎の表情を見ながら、私はクスクスと笑ったのだった。
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