2 / 2
第二話 この魔王、エッチねっ
しおりを挟む
魔王は長剣を鞘に収めると、泣いている(嘘泣きだけど)私の元に近付いてきた。
それから私のアゴをクイと掴み、至近距離で哄笑した。
「ふははは! 泣け! 叫べ! その方が興奮するっ」
「……っく」
『……っく』とか言いながら、私は内心キャーキャーはしゃいでいた。
だって男にアゴクイされたのなんて初めてなんだもん。しかもこんなイケメンにっ。
イケメンが至近距離で私の顔を覗き込んでいるなんて眼福過ぎる! もっとよく見せて! そのイケメン顔を、私にもっとよく拝ませてっ。
私はテンションが最高潮になっていた。
思わずニヤニヤ笑いそうになるのを必死に抑えていたら、魔王が予想外の行動に出た。
「!?」
なんとっ!
私にキスをしてきたのだ!
多分、嫌がらせだと思う。
宿敵の魔王に勇者の私がキスされたら、死ぬほど嫌がると思ったのだろう。
だけど、とんでもないっ。
なんてエッチな魔王なんでしょう!?
私のファーストキスを奪ってくれて、ありがとうございます! ありがとうございます!
感謝の気持ちでいっぱいになっていたら、魔王の舌が私の口内に侵入してきた。
荒々しく口内を蹂躙されて、唇から唾液があふれる。
初めてでどうしてよいか分からず、逃げまどう私の舌を魔王が追う。
結局捕らわれて、肉厚な舌を絡ませてきた。それからチュウっと強く吸われる。
そんな大人のキスをしたことが無かった私は興奮より混乱してしまい、思わず魔王の唇を噛んでしまった。
「……っ」
魔王が唇を離す。
魔王の唇は少しの血で染まり、ゾッとするほど色っぽかった。
ポーッと見惚れていたら、魔王は血のついた唇をペロリと舐め上げた。
それから私の耳元に唇を近づけ、嘲笑うように言ったのだ。
「このじゃじゃ馬が……。あとでたっぷり鳴かせてやろう……」
うぎゃーーー!!!
カッコイイ!! 耳元でエッチなことを囁かれちゃった! 鳴かせてやろうって性的にって意味よね!?
やだもう! 私これから魔王に性的に鳴かされちゃう! アンアン喘がされちゃう! エッチなこといっぱいされちゃう! どうしましょう!?
一人で大興奮していたら、魔王がすっくと立ち上がった。
それから私たちのやり取りを見ていた部下らしき魔物たちに指示を出す。
「勇者と仲間の男を牢屋に入れておけ」
「かしこまりました」
牢屋!?
なんか牢屋ってエッチな響きねー。
一体なにされちゃうのかしら?
ポッと頬を染める私とは対照的に、ラコブは真っ青になっている。それから抵抗しようと暴れて魔物たちに抑え付けられていた。
「ソフレシア! 助けてくださいっ」
「大丈夫よ。牢屋でエッチなことをされるだけだから」
「なにを呑気な!? 拷問されるかもしれないんですよ!?」
ラコブの必死の言葉を聞いて、魔王がせせら笑った。
「正解だ。勇者を性的に拷問する」
「!」
キャー! エッチね。
触手責めとかされちゃうのかしら? それとも媚薬とか飲まされて自慰を強要されるのかもしれない。
ワクワクが隠せない私には気が付かず、ラコブが叫んだ。
「なんと卑劣なっ。一思いに殺せばよいものをっ」
「そんな勿体無いことはせん。――ふふ。勇者よ……その可愛らしい顔を快楽に歪めてやる。楽しみにしていろ」
か、可愛らしい顔ですって……!?
男たちから『兄貴っ』と慕われたことしかない私の顔を、可愛いですって……!?
私は我慢できなくなり、キャーキャーはしゃいだ。
「聞いたラコブ!? 魔王私のこと可愛いって言った! どうしよう!? 口説かれちゃった!」
「ソフレシア! 別に口説いたのではありませんっ。落ち着いてください!」
「魔王もイケメンだと思うよ? こっち向いて、魔王」
「ソフレシアー! 正気に戻ってください!」
私たちのやり取りを聞いていた魔王が顔を引き攣らせてボソリとつぶやいた。
「へ、変な女……」
「また女扱いしてくれた。魔王って紳士ねぇ」
「……」
魔物たちが困ったような表情で魔王に近付いた。
「ど……どうします? コイツ……」
「どうもこうもないっ。地下の牢屋に閉じ込めておけ!」
「はっ!」
こうしてウキウキな私と今にも死にそうな表情をしているラコブは魔物たちに抱えられ、魔王城の地下に連れて行かれたのだった。
それから私のアゴをクイと掴み、至近距離で哄笑した。
「ふははは! 泣け! 叫べ! その方が興奮するっ」
「……っく」
『……っく』とか言いながら、私は内心キャーキャーはしゃいでいた。
だって男にアゴクイされたのなんて初めてなんだもん。しかもこんなイケメンにっ。
イケメンが至近距離で私の顔を覗き込んでいるなんて眼福過ぎる! もっとよく見せて! そのイケメン顔を、私にもっとよく拝ませてっ。
私はテンションが最高潮になっていた。
思わずニヤニヤ笑いそうになるのを必死に抑えていたら、魔王が予想外の行動に出た。
「!?」
なんとっ!
私にキスをしてきたのだ!
多分、嫌がらせだと思う。
宿敵の魔王に勇者の私がキスされたら、死ぬほど嫌がると思ったのだろう。
だけど、とんでもないっ。
なんてエッチな魔王なんでしょう!?
私のファーストキスを奪ってくれて、ありがとうございます! ありがとうございます!
感謝の気持ちでいっぱいになっていたら、魔王の舌が私の口内に侵入してきた。
荒々しく口内を蹂躙されて、唇から唾液があふれる。
初めてでどうしてよいか分からず、逃げまどう私の舌を魔王が追う。
結局捕らわれて、肉厚な舌を絡ませてきた。それからチュウっと強く吸われる。
そんな大人のキスをしたことが無かった私は興奮より混乱してしまい、思わず魔王の唇を噛んでしまった。
「……っ」
魔王が唇を離す。
魔王の唇は少しの血で染まり、ゾッとするほど色っぽかった。
ポーッと見惚れていたら、魔王は血のついた唇をペロリと舐め上げた。
それから私の耳元に唇を近づけ、嘲笑うように言ったのだ。
「このじゃじゃ馬が……。あとでたっぷり鳴かせてやろう……」
うぎゃーーー!!!
カッコイイ!! 耳元でエッチなことを囁かれちゃった! 鳴かせてやろうって性的にって意味よね!?
やだもう! 私これから魔王に性的に鳴かされちゃう! アンアン喘がされちゃう! エッチなこといっぱいされちゃう! どうしましょう!?
一人で大興奮していたら、魔王がすっくと立ち上がった。
それから私たちのやり取りを見ていた部下らしき魔物たちに指示を出す。
「勇者と仲間の男を牢屋に入れておけ」
「かしこまりました」
牢屋!?
なんか牢屋ってエッチな響きねー。
一体なにされちゃうのかしら?
ポッと頬を染める私とは対照的に、ラコブは真っ青になっている。それから抵抗しようと暴れて魔物たちに抑え付けられていた。
「ソフレシア! 助けてくださいっ」
「大丈夫よ。牢屋でエッチなことをされるだけだから」
「なにを呑気な!? 拷問されるかもしれないんですよ!?」
ラコブの必死の言葉を聞いて、魔王がせせら笑った。
「正解だ。勇者を性的に拷問する」
「!」
キャー! エッチね。
触手責めとかされちゃうのかしら? それとも媚薬とか飲まされて自慰を強要されるのかもしれない。
ワクワクが隠せない私には気が付かず、ラコブが叫んだ。
「なんと卑劣なっ。一思いに殺せばよいものをっ」
「そんな勿体無いことはせん。――ふふ。勇者よ……その可愛らしい顔を快楽に歪めてやる。楽しみにしていろ」
か、可愛らしい顔ですって……!?
男たちから『兄貴っ』と慕われたことしかない私の顔を、可愛いですって……!?
私は我慢できなくなり、キャーキャーはしゃいだ。
「聞いたラコブ!? 魔王私のこと可愛いって言った! どうしよう!? 口説かれちゃった!」
「ソフレシア! 別に口説いたのではありませんっ。落ち着いてください!」
「魔王もイケメンだと思うよ? こっち向いて、魔王」
「ソフレシアー! 正気に戻ってください!」
私たちのやり取りを聞いていた魔王が顔を引き攣らせてボソリとつぶやいた。
「へ、変な女……」
「また女扱いしてくれた。魔王って紳士ねぇ」
「……」
魔物たちが困ったような表情で魔王に近付いた。
「ど……どうします? コイツ……」
「どうもこうもないっ。地下の牢屋に閉じ込めておけ!」
「はっ!」
こうしてウキウキな私と今にも死にそうな表情をしているラコブは魔物たちに抱えられ、魔王城の地下に連れて行かれたのだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる