10 / 18
第十話 罪悪感
しおりを挟む
魔王が私を横抱きしに、ベッドに連れてゆく。
そっと下ろされると、潤んだ瞳で魔王を見つめた。
「魔王様……」
魔王がニコリと微笑み私にのし掛かってきた。
二人で熱いキスを交わす。
すると、魔王の不埒な手が私のシャツのボタンに触れた。スルスルとボタンを外してゆくと、私の胸が露出した。魔王は私の胸を見てペロリと舌なめずりすると、乳首に吸い付いた。
ピチャピチャと舐めたかと思えば、唇をすぼめてチュウっと吸われる。
胸なんか感じるわけがないと思っていたのだが、魔王が私の乳首に愛撫を施してくれていると思うだけで身体が熱くなった。
「魔王様……。気持ち良いです」
魔王は私の言葉に応えるように、乳首を優しく噛んでくれた。その刺激で、私の性器から先走りがあふれる。
私は魔王の髪の毛を両手で優しく梳きながら、今の正直な気持ちを伝える。
「魔王様……好きです……。大好きです……」
「……」
魔王が乳首を舐めるのをやめ、こちらを見つめてきた。
その表情は、ちょっと困っているようだった。
「カイネちゃんは、俺のこと好きなの?」
「はい。大好きです。魔王様のことを心の底から愛しています」
「……」
魔王は私から目を逸らし、ゆっくりと身体を起こした。
「……ごめん。やっぱりやめようか……」
「え?」
愛しているなど重かっただろうか。
よく考えたら、魔王は一度も私に愛の言葉をささやいたことなどなかったのだ。つまり、別に魔王は私を愛していない。
それなのに勝手に盛り上がってしまった。
私は拒絶された悲しさと、愛しているなどと言ってしまった恥ずかしさで涙がにじんだ。
「ま、魔王様……。ごめんなさい……。愛しているなどと言われたら、迷惑ですよね……」
私の言葉に、魔王は慌てた。
「違うよ! 迷惑なんかじゃないよ! 凄く嬉しかった!」
「……。じゃあ、なぜ抱いてくれないのですか?」
魔王は気まずそうに私から目を逸らすと、ハァーとため息をはきながら、ボリボリと頭をかいた。
「本当にごめんね。カイネちゃんが悪いんじゃないんだ。ただ、アイツに悪い気がして」
「アイツ?」
「記憶喪失になる前の俺のこと」
「……」
なぜ以前の魔王が出てくるのだ。
あんなサイコパス、今は関係ないのに。
魔王は私のシャツのボタンをきっちり閉めると、隣に寝転んだ。
「アイツさぁ、カイネちゃんのこと大好きだと思うんだよ」
「え?」
「だって俺さぁ、カイネちゃんのこと初めて見たとき、胸がドキドキしたんだ」
「?」
魔王はベッドに頬杖をつきながら話を続ける。
「一瞬で恋に堕ちちゃったよ。カイネちゃんがキラキラ輝いて見えた」
「私も、今の魔王様はキラキラ輝いて見えます」
「ありがとうね。でもね、これは俺の感情じゃないんだよ。アイツの感情なんだ。アイツがカイネちゃんに恋をしているから、こんなにカイネちゃんが好きなんだ。俺はアイツの感情に引っ張られているだけなんだよ」
「よく……分かりません……」
魔王は困ったように微笑むと、私の頰を撫でた。
「つまりね、カイネちゃんのことが好きなのは、今の俺じゃなくて、記憶喪失になる前の俺ってこと」
「……」
「だからもし今の俺がカイネちゃんを抱いたら、アイツすっごく傷付くと思うんだ」
「……。以前の魔王が私を好きなんて有り得ない。好きなら、なぜ私を鎖に繋ぎ、閉じ込めたりしたんですか?」
「それは俺にも分からない」
「……」
「だから、アイツが戻ってきたら、聞いてみな」
アイツが戻ってきたらと言うことは、魔王の記憶喪失が治ることを意味する。
今の魔王がいなくなり、昔の魔王に戻るなんて嫌だ。
私はひしっと魔王に抱き付いた。
「魔王様! 嫌です! ずっとこのままでいて下さい!」
「うーん……。俺もこのままでいたいんだけどさぁ、そろそろアイツが戻ってくる気がするんだよね」
「嫌です! そんなやつ追い出して下さい!」
魔王は困ったように微笑むと、そっと私を抱き締めた。
「……とにかくね。カイネちゃんは、もうちょっとアイツに心を開いてあげて欲しいんだよ。俺に開いてくれたみたいにさ」
「嫌です」
「そんなこと言わずに……。お願いカイネちゃん」
「……」
私は嫌だと言う意味を込めて、むうっと頰を膨らませた。
そんな私を見ながら、魔王はクスクス笑う。
「ね? お願い。アイツバカだから素直になれないんだよ。ここはカイネちゃんが大人になって、一歩歩み寄ってあげよう」
私が心を開いたところで、アイツはなにも嬉しくないと思うんだけどな。
でも、魔王がこんな必死に私に頼み込むことなんて滅多にない。
大好きな魔王の言うことなら、叶えてあげたい。
私はムーっと不貞腐れたような表情をしながら、魔王の胸にスリスリと頭を擦り付けた。
「分かりました。魔王様がそこまで言うのなら、考えておきます」
「よしよし。偉いね、カイネちゃん」
魔王が私の頭を撫でてくれたので、私は嬉しくてたまらなくなった。きっと私が猫ならば、ゴロゴロと喉を鳴らしていることだろう。
「じゃあ今日はもう寝よう」
「分かりました」
名残惜しいが、部屋に戻るか。
私が立ち上がろうとしたら、魔王にギュッと抱き締められた。
「今夜は泊まっていきな。一緒に寝よう」
「……!」
魔王からお泊まりの許可が出たぞ!
今夜はずっと一緒にいられる! 私は大喜びで魔王に抱き付いた。胸いっぱいに魔王のにおいを嗅ぎながら、思いっきり甘える。
しばらくそんな時間が続いていたのだが、魔王に抱き締められている安心感からか、眠くなってきた。
目をしばしばさせて眠気と戦っていたら、魔王が更に強く抱き締めてきた。
それで、ボソリとつぶやいたのだ。
「さようなら、カイネちゃん。大好きだったよ」
そんな最後の別れみたいなこと言わないでください。明日も会えるでしょう? と言おうと思ったのだが、どうしても睡魔に勝てず、私はすうすうと眠りについたのだった。
そっと下ろされると、潤んだ瞳で魔王を見つめた。
「魔王様……」
魔王がニコリと微笑み私にのし掛かってきた。
二人で熱いキスを交わす。
すると、魔王の不埒な手が私のシャツのボタンに触れた。スルスルとボタンを外してゆくと、私の胸が露出した。魔王は私の胸を見てペロリと舌なめずりすると、乳首に吸い付いた。
ピチャピチャと舐めたかと思えば、唇をすぼめてチュウっと吸われる。
胸なんか感じるわけがないと思っていたのだが、魔王が私の乳首に愛撫を施してくれていると思うだけで身体が熱くなった。
「魔王様……。気持ち良いです」
魔王は私の言葉に応えるように、乳首を優しく噛んでくれた。その刺激で、私の性器から先走りがあふれる。
私は魔王の髪の毛を両手で優しく梳きながら、今の正直な気持ちを伝える。
「魔王様……好きです……。大好きです……」
「……」
魔王が乳首を舐めるのをやめ、こちらを見つめてきた。
その表情は、ちょっと困っているようだった。
「カイネちゃんは、俺のこと好きなの?」
「はい。大好きです。魔王様のことを心の底から愛しています」
「……」
魔王は私から目を逸らし、ゆっくりと身体を起こした。
「……ごめん。やっぱりやめようか……」
「え?」
愛しているなど重かっただろうか。
よく考えたら、魔王は一度も私に愛の言葉をささやいたことなどなかったのだ。つまり、別に魔王は私を愛していない。
それなのに勝手に盛り上がってしまった。
私は拒絶された悲しさと、愛しているなどと言ってしまった恥ずかしさで涙がにじんだ。
「ま、魔王様……。ごめんなさい……。愛しているなどと言われたら、迷惑ですよね……」
私の言葉に、魔王は慌てた。
「違うよ! 迷惑なんかじゃないよ! 凄く嬉しかった!」
「……。じゃあ、なぜ抱いてくれないのですか?」
魔王は気まずそうに私から目を逸らすと、ハァーとため息をはきながら、ボリボリと頭をかいた。
「本当にごめんね。カイネちゃんが悪いんじゃないんだ。ただ、アイツに悪い気がして」
「アイツ?」
「記憶喪失になる前の俺のこと」
「……」
なぜ以前の魔王が出てくるのだ。
あんなサイコパス、今は関係ないのに。
魔王は私のシャツのボタンをきっちり閉めると、隣に寝転んだ。
「アイツさぁ、カイネちゃんのこと大好きだと思うんだよ」
「え?」
「だって俺さぁ、カイネちゃんのこと初めて見たとき、胸がドキドキしたんだ」
「?」
魔王はベッドに頬杖をつきながら話を続ける。
「一瞬で恋に堕ちちゃったよ。カイネちゃんがキラキラ輝いて見えた」
「私も、今の魔王様はキラキラ輝いて見えます」
「ありがとうね。でもね、これは俺の感情じゃないんだよ。アイツの感情なんだ。アイツがカイネちゃんに恋をしているから、こんなにカイネちゃんが好きなんだ。俺はアイツの感情に引っ張られているだけなんだよ」
「よく……分かりません……」
魔王は困ったように微笑むと、私の頰を撫でた。
「つまりね、カイネちゃんのことが好きなのは、今の俺じゃなくて、記憶喪失になる前の俺ってこと」
「……」
「だからもし今の俺がカイネちゃんを抱いたら、アイツすっごく傷付くと思うんだ」
「……。以前の魔王が私を好きなんて有り得ない。好きなら、なぜ私を鎖に繋ぎ、閉じ込めたりしたんですか?」
「それは俺にも分からない」
「……」
「だから、アイツが戻ってきたら、聞いてみな」
アイツが戻ってきたらと言うことは、魔王の記憶喪失が治ることを意味する。
今の魔王がいなくなり、昔の魔王に戻るなんて嫌だ。
私はひしっと魔王に抱き付いた。
「魔王様! 嫌です! ずっとこのままでいて下さい!」
「うーん……。俺もこのままでいたいんだけどさぁ、そろそろアイツが戻ってくる気がするんだよね」
「嫌です! そんなやつ追い出して下さい!」
魔王は困ったように微笑むと、そっと私を抱き締めた。
「……とにかくね。カイネちゃんは、もうちょっとアイツに心を開いてあげて欲しいんだよ。俺に開いてくれたみたいにさ」
「嫌です」
「そんなこと言わずに……。お願いカイネちゃん」
「……」
私は嫌だと言う意味を込めて、むうっと頰を膨らませた。
そんな私を見ながら、魔王はクスクス笑う。
「ね? お願い。アイツバカだから素直になれないんだよ。ここはカイネちゃんが大人になって、一歩歩み寄ってあげよう」
私が心を開いたところで、アイツはなにも嬉しくないと思うんだけどな。
でも、魔王がこんな必死に私に頼み込むことなんて滅多にない。
大好きな魔王の言うことなら、叶えてあげたい。
私はムーっと不貞腐れたような表情をしながら、魔王の胸にスリスリと頭を擦り付けた。
「分かりました。魔王様がそこまで言うのなら、考えておきます」
「よしよし。偉いね、カイネちゃん」
魔王が私の頭を撫でてくれたので、私は嬉しくてたまらなくなった。きっと私が猫ならば、ゴロゴロと喉を鳴らしていることだろう。
「じゃあ今日はもう寝よう」
「分かりました」
名残惜しいが、部屋に戻るか。
私が立ち上がろうとしたら、魔王にギュッと抱き締められた。
「今夜は泊まっていきな。一緒に寝よう」
「……!」
魔王からお泊まりの許可が出たぞ!
今夜はずっと一緒にいられる! 私は大喜びで魔王に抱き付いた。胸いっぱいに魔王のにおいを嗅ぎながら、思いっきり甘える。
しばらくそんな時間が続いていたのだが、魔王に抱き締められている安心感からか、眠くなってきた。
目をしばしばさせて眠気と戦っていたら、魔王が更に強く抱き締めてきた。
それで、ボソリとつぶやいたのだ。
「さようなら、カイネちゃん。大好きだったよ」
そんな最後の別れみたいなこと言わないでください。明日も会えるでしょう? と言おうと思ったのだが、どうしても睡魔に勝てず、私はすうすうと眠りについたのだった。
32
あなたにおすすめの小説
世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました
芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」
魔王討伐の祝宴の夜。
英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。
酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。
その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。
一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。
これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です
ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」
「では、契約結婚といたしましょう」
そうして今の夫と結婚したシドローネ。
夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。
彼には愛するひとがいる。
それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【2025/12/27書籍発売・取り下げ予定】俺の妹は悪女だったらしい
野原 耳子
BL
★冷酷な第一王子✖頑張るお兄ちゃん騎士
伯爵家の長男であるニアは、妹のダイアナが聖女様を傷付けた罪で家族もろとも処刑された。
だが、首を斬り落とされた瞬間、十六歳だった頃の過去に戻ってしまう。
家族を救うために、ニアは甘やかしてきた妹を厳しく鍛え上げ、自分自身も強くなろうとする。
しかし、妹と第一王子の出会いを阻止したことによって、
なぜかニアの方が第一王子に気に入られて側近になってしまう。
第一王子に執着され、運命は予想外な方向に転がっていくが――
【小説発売日決定!】
※一迅社さんから小説が2025年12月27日に発売となります!
詳細は作者のX(旧ツイッター)でご報告しておりますので、そちらをご確認いただければ幸いです。
※コミカライズも進行中です!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる