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気になるあの子
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僕は恋をしている。
相手は小田君と言う男の子だ。
小田君は僕がよく通っているスーパーでレジ打ちの仕事をしている。名前を知れたのは小田君の胸につけている名札のおかげだ。
小田君は一言で言うと、美しかった。
髪は烏の濡れ羽色で、スッと通った鼻筋に切長の瞳。唇は紅を塗ったように赤かった。僕はそんな小田君に一目惚れしてしまい、毎日のようにスーパーに通いつめた。
スーパーに通いつめて半年。
その日は夜遅い時間で、客は僕しかいなかった。
ただ一つ開放されている小田君のレジに向かってイソイソと歩いていったら、小田君に話しかけられた。
「お客さん、いつも来るよね」
まさか小田君に話しかけられるなんて思ってなくて、ビックリした。
「は、はい。家がこの近くで……」
「そっかそっか。――あのさぁ、自意識過剰だったらごめんね。お客さん、いつも俺の事見てない?」
「!!」
バレてた……。
そうだ、その通りなのだ。
僕はいつも店に入店すると、まずは小田君の姿を探しジィーッと見つめた後、急いでカゴに商品を詰め込んで小田君のレジに向かっていた。
僕は大いに動揺しながらも、か細い声で謝った。
「す、す、すいません」
気持ち悪いって言われてしまう……。そりゃそうだ。可愛い女の子が見ているならまだしも、こんなどこにでもいるサラリーマンに見つめられたら誰だって気持ち悪いだろう。
「はは。謝んなくていいですよ」
小田君は気さくに笑ってくれたが次の瞬間、物凄く色っぽい顔で囁いた。
「俺の事、好きなんですか?」
「!!!」
「よくいるんですよね、貴方みたいな人」
「す、す、すいません……」
「だから謝らなくていいですって」
「……」
僕はチラリと小田君の顔を伺った。
小田君は獲物を狙う美しい女豹のような表情で僕を見ていた。
「他の客ならキモいで終わるんですけど、貴方は別かなぁ……」
「え?」
「貴方の顔、俺のタイプなんです」
「!!」
そう言うと、小田君はニッコリ笑って僕に囁いた。
「バイト、あと三十分であがりなんです。すぐそこのコンビニで待っててくれませんか?」
「は、は、は、は、はい!!!」
僕は動揺しながらも大きな声で叫んだ。
小田君はクスクスと笑っていた。
相手は小田君と言う男の子だ。
小田君は僕がよく通っているスーパーでレジ打ちの仕事をしている。名前を知れたのは小田君の胸につけている名札のおかげだ。
小田君は一言で言うと、美しかった。
髪は烏の濡れ羽色で、スッと通った鼻筋に切長の瞳。唇は紅を塗ったように赤かった。僕はそんな小田君に一目惚れしてしまい、毎日のようにスーパーに通いつめた。
スーパーに通いつめて半年。
その日は夜遅い時間で、客は僕しかいなかった。
ただ一つ開放されている小田君のレジに向かってイソイソと歩いていったら、小田君に話しかけられた。
「お客さん、いつも来るよね」
まさか小田君に話しかけられるなんて思ってなくて、ビックリした。
「は、はい。家がこの近くで……」
「そっかそっか。――あのさぁ、自意識過剰だったらごめんね。お客さん、いつも俺の事見てない?」
「!!」
バレてた……。
そうだ、その通りなのだ。
僕はいつも店に入店すると、まずは小田君の姿を探しジィーッと見つめた後、急いでカゴに商品を詰め込んで小田君のレジに向かっていた。
僕は大いに動揺しながらも、か細い声で謝った。
「す、す、すいません」
気持ち悪いって言われてしまう……。そりゃそうだ。可愛い女の子が見ているならまだしも、こんなどこにでもいるサラリーマンに見つめられたら誰だって気持ち悪いだろう。
「はは。謝んなくていいですよ」
小田君は気さくに笑ってくれたが次の瞬間、物凄く色っぽい顔で囁いた。
「俺の事、好きなんですか?」
「!!!」
「よくいるんですよね、貴方みたいな人」
「す、す、すいません……」
「だから謝らなくていいですって」
「……」
僕はチラリと小田君の顔を伺った。
小田君は獲物を狙う美しい女豹のような表情で僕を見ていた。
「他の客ならキモいで終わるんですけど、貴方は別かなぁ……」
「え?」
「貴方の顔、俺のタイプなんです」
「!!」
そう言うと、小田君はニッコリ笑って僕に囁いた。
「バイト、あと三十分であがりなんです。すぐそこのコンビニで待っててくれませんか?」
「は、は、は、は、はい!!!」
僕は動揺しながらも大きな声で叫んだ。
小田君はクスクスと笑っていた。
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