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第二章 森を出たあとには

第二節 ラプトルが学校に!?

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なんだかんだで、森を出て王都に向かっているそうしていると前方に大きな囲いの門が来た。門の警備の人にトセは近づいていって説得している様子で入れてくれたのである。しかし、ラプトは王都に来たものの今後のことを考えていなくてトセの国立王都魔法魔術騎士学校に行ってみることになっていた。学校に行くと先生たちが大騒ぎをしていた。それは、トセがラプトルを連れて帰ってきているからである。
普通は動物を学校に入れることはだめであり、またしても、ラプトルという5S級魔物をそこらにいてはいけないものだった。
そして、学園長が来て「トセくん、遠征はお疲れだけど、ラプトルなんかを連れて帰ってきて、どうする気?」と言った。そして、トセが言っていた、学園長の長いー長いー、説教が庭で行われていた。
「先生、いきなりでごめんなさい」とトセがいったら、
「謝っても、ラプトルなんかを連れて帰ってきて、ほんとにどうする気」と怒っている学園長が言ったのである。
「先生、その…この子は人の言葉を喋れるの…」と、トセが言ったとき、学園長が「バタッ」と倒れてしまった。そして周りの先生たちが近寄ってきて「学園長に何を言ったのよ」と魔法教師のトキオ先生が聞いてきた。そして、トセが「ラプトルが人の言葉を喋れるといっただけです。」と言ったとき、魔法動物研究教授のイマーシ先生が「それって、ホント。ホントなら王都研究発表会で1位が取れるぐらいすごいんだけど」と言ったとき、「トセ!、少し怖いよ」と涙ぐんでラプトが言ったら、今度はイマーシ先生も倒れてしまった。そうしていたとき学園長が正気を取り戻して
「まあ、学園に居ていいだろう。しかし、なんかラプトルが問題を起こしたら、トセくん自身が償ってくれよ。あと、イマーシ先生と一緒に王都研究発表会でラプトルを発表しなさい。理解しましたか?」と、トセに聞いているとき、トキオ先生が
「先生ほんとにいいんですか?」と学園長に聞くと、学園長は
「いいんです。このラプトルは凶暴性が見られないんです。」言った。
とりあえず、こんなかたちで入学を許可されたラプトでした。
学園長はこのラプトルが今後の王都に奇跡を起こすことも、この世にはあったりなかったりする非理魔法が使えることを知っていたのであった。
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