sky of Quiet

ローロ

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第二章 静寂の天空

2.1 散って、燃えゆ

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アビィヤ王国軍に警報が鳴る。
そう、ローザンがついに戦争を初めたのだ。

「皆、準備はいいか?」

「「あぁ!!」」

「よし、出発だ!」

レイとアラン、反乱軍一行はハイドロに乗り、ローザンの元に駆けつける。


















ビー、ビー

ハイドロについてある対空レーダーが鳴る。

「き、緊急!アビィヤ軍と国籍不明軍の編隊がこちらに来ています!」

「ど、どうするんだ!?」

「落ち着いてください!上官の言うとおり、滑走路に戻りましょう!」

ローザンは思った。
エリートと言う割にはかなり落着きがないように感じる。やはり敵が急に攻めてきたらどんな人間でも乱すものなのか…?

「ひ、ひぃ…!死にたくねぇ!たすけてくれぇぇ!!」

何なんだ…?これがエリート…?

ローザンは何か嫌な予感を感じた。なぜエリートがここまで取り乱しているのか。そして軍から何も通達がないのもだ。

敵が攻めてきていることぐらい知っているはず…何をしているんだ…?

そうして、ローザンとエリート隊たちは、第二のマナ産出地、「未開なる森」の横を通り帰ってゆく。すると、アランから連絡がくる。

「ローザン、今どこだ?」

「未開なる森を通ったばかりだよ。エリートと言う割にはかなり取り乱している…」

「未開なる森か…ならもうすぐ着く。まぁエリートと言われるぐらいなんだ。実力は確かなのだのう。油断はしないようにしよう。」

アランらしい冷静な判断だ。

「了解。」

そう言い、ローザンは隊列から少し離れる。

「お、おい!アデス・ローザン!どこへ行く!?」

ローザンは無線を切り、隊列からさらに離れる。

「ぶ、部隊長!アデス・ローザンが隊列から抜け出しましたぁ!」

「落ち着け!とにかく滑走路へ!」

すみません、先輩たち。

そしてさよなら僕の祖国。

「はあああ!!!!」

ローザンは操縦桿のトリガーを押す。
だが、ローザンはいたって冷静だった。
これから自分は、仲間たちほ囚われの身や過去の呪縛から解放されるため、闘いを起こすのだ。
そんなことで動揺はしない。ローザンの覚悟はそこまできていた。

「うわああ!?」

エリート隊がローザンの攻撃により爆散する。

「…アラン。今から合流するよ。」

「了解。急いで来るんだ。」

連絡を切り、急行する。
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