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人魚の泉~海の魔法石~
王子との謁見
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「その姿だと、私の記憶にある君とは違って見える…」
ローレンスはじっとリーンを見て、そう、話し始めた。
「そうだろうね。私も驚いている…」
鏡を見て驚いたのは、私もだ。
「君は、あの後、直ぐに姿を消してしまって、御礼も言えなかった」
「…。」
「住民を救ってくれてありがとう」
…御礼を言うために、話がしたいと言ったのか?
「…救ったのは、あなただ。私は見つけることしか出来ない…」
「それでもだ。…気になったのだか、どうやって生活しているんだ?住民は、森から来た管理者だと言っていたが…」
…彼は何が聞きたいんだ?
…どうやって生活?
「…森には食べ物があるし、獣人族の家族もいる。お金が必要だったら、薬草や山菜などを売ってるから、普通の森の民と一緒だよ」
ごく普通の、森に住む人達と同じような生活。
「…オケの谷の洪水の事を聞いた。ソレは誰かに言われて、行動していることなのか?」
…誰かに言われて?
「違うよ。私がやりたくて、行動している。…始まりは『風霊』と『木霊』が、助けを求めて来たから…。その時に、この力はこう言うことに使えば良いのかって、思ったんだよ」
あの時、みんなの役に立っていると、実感した。
それから、今までに以上に、『風霊』や『木霊』達と仲良くなれた。
「…誰かに頼まれては、いないんだね」
…誰かに命令されていると思ったのか。
もしくは、他の国に属していないか確認したのかも知れない…。
リーンは微笑んだ。
「カザンナ王国の王族は、みんな、こんなん感じなのか?それとも、これが普通なのか?」
「…それはどう言った意味だ?」
ルークが顔を歪めて、口を挟む。
「…初めて人族の住む町に行ったとき、ギザ王国の王族が酷かったから…」
「…。」
ルークとローレンスが顔を見合わせる。
「…ちなみに何があった?…言える範囲で良いのだが…」
リーンは肩をすくめた。
「…王族に怯えて、住民は私を差し出すしかなかった…。で、森に入れなくした」
「…ギザ王国の『閉じた森』の事か?」
「…そう呼ばれているんだ…」
リーンは苦笑いする。
あの時は、呆れて、怒って、ギザ王国を拒絶した。
「昔の事だよ…。それより、『海の魔法石』の事とか、フールシアとの契約の事とか聞かなくていいの?」
その話をしに来たのだと思っていた。
ローレンスは微笑んで、リーンに言う。
「貴方が話したければ…。私は貴方がどんな人かを知りたかっただけだから。これで安心して、ルークと一緒に集落を回ってもらえる」
ローレンスは真剣な眼差しで、ルークを見上げる。
「ルーク。カザンナ王国の王子として、リーン殿と共に集落の確認と現状を調査せよ」
「はい」
ルークが返事をすると、ニコリと微笑み、椅子から立ち上がった。
「ココまでは、王子として…。今度は兄としてだが…」
そう言って、ローレンスはルークの肩を引き寄せる。
「可愛い子を見付けてきたじゃないか。それが、あの時の子だとは思わなかったが…」
口調が柔らかくなり、リーンは驚く。
「兄上…」
ルークは頬を染め、チラリとリーンを見る。
「…着飾っても綺麗だし、普段も可愛いんです!」
普段も可愛い?
…そう言えば、最近良く聞くようになったような…。
「リーン殿。弟の事、よろしくお願いたします」
「兄上!!まだ、そんなんじゃ、無いって!」
ルークは顔を赤くして、何か慌てている。
「…?」
リーンは首を傾げる。
なぜ焦っているのかわからない…。
「皆さま方、後出立の準備は大丈夫でしょうか…」
ずっと、黙って控えていたダレスが心配そうに訪ねてくる。
「ああ。私の方は天幕などの大きいものは、もう運び出している。今日中には北の街道へ、もしくはカザナのルークのお屋敷に移動できるよ」
「俺達も、リーンが戻ればいつでも集落に向かって出発できる」
「そうだね。少し遠回りだけと山側のルートを通って、四日後ぐらいに、たどり着くように向かった方が良いね」
満月が過ぎた頃、たどり着くように考えて方が良い…。
「だったら一度、カザナに戻って、装備を整えてから、通常通りの道を進んだ方が良くないか?」
ルークが、それなら一度、戻る選択も有りだと。
「…そうだね」
食料を補充して、久しぶりに柔らかいベッドで眠るのも良い…。
リーンは苦笑いする。
ついこの間、ミーネに別れを告げたばかりなのに…。
今後の行き先が決まり、謁見?話し合いが終わった。
リーンが隣の部屋で衣装を脱ぎ終わり、魚人の女性達がやってきて、装飾品や衣装をしまい始める。
「…カザンナ王国の方は良い方達ですね」
ぼそりとダレスが呟く。
「そうだね。…また、様子を見に来るよ」
「はい。お待ちしております」
幾つかの箱に分けて仕舞われた衣装や装飾品は、リーンの『物質保管庫』の引出しの中に仕舞われた。
また、新しい旅が始める。
その前に、ちょっとルークのお屋敷へ…。
ローレンスはじっとリーンを見て、そう、話し始めた。
「そうだろうね。私も驚いている…」
鏡を見て驚いたのは、私もだ。
「君は、あの後、直ぐに姿を消してしまって、御礼も言えなかった」
「…。」
「住民を救ってくれてありがとう」
…御礼を言うために、話がしたいと言ったのか?
「…救ったのは、あなただ。私は見つけることしか出来ない…」
「それでもだ。…気になったのだか、どうやって生活しているんだ?住民は、森から来た管理者だと言っていたが…」
…彼は何が聞きたいんだ?
…どうやって生活?
「…森には食べ物があるし、獣人族の家族もいる。お金が必要だったら、薬草や山菜などを売ってるから、普通の森の民と一緒だよ」
ごく普通の、森に住む人達と同じような生活。
「…オケの谷の洪水の事を聞いた。ソレは誰かに言われて、行動していることなのか?」
…誰かに言われて?
「違うよ。私がやりたくて、行動している。…始まりは『風霊』と『木霊』が、助けを求めて来たから…。その時に、この力はこう言うことに使えば良いのかって、思ったんだよ」
あの時、みんなの役に立っていると、実感した。
それから、今までに以上に、『風霊』や『木霊』達と仲良くなれた。
「…誰かに頼まれては、いないんだね」
…誰かに命令されていると思ったのか。
もしくは、他の国に属していないか確認したのかも知れない…。
リーンは微笑んだ。
「カザンナ王国の王族は、みんな、こんなん感じなのか?それとも、これが普通なのか?」
「…それはどう言った意味だ?」
ルークが顔を歪めて、口を挟む。
「…初めて人族の住む町に行ったとき、ギザ王国の王族が酷かったから…」
「…。」
ルークとローレンスが顔を見合わせる。
「…ちなみに何があった?…言える範囲で良いのだが…」
リーンは肩をすくめた。
「…王族に怯えて、住民は私を差し出すしかなかった…。で、森に入れなくした」
「…ギザ王国の『閉じた森』の事か?」
「…そう呼ばれているんだ…」
リーンは苦笑いする。
あの時は、呆れて、怒って、ギザ王国を拒絶した。
「昔の事だよ…。それより、『海の魔法石』の事とか、フールシアとの契約の事とか聞かなくていいの?」
その話をしに来たのだと思っていた。
ローレンスは微笑んで、リーンに言う。
「貴方が話したければ…。私は貴方がどんな人かを知りたかっただけだから。これで安心して、ルークと一緒に集落を回ってもらえる」
ローレンスは真剣な眼差しで、ルークを見上げる。
「ルーク。カザンナ王国の王子として、リーン殿と共に集落の確認と現状を調査せよ」
「はい」
ルークが返事をすると、ニコリと微笑み、椅子から立ち上がった。
「ココまでは、王子として…。今度は兄としてだが…」
そう言って、ローレンスはルークの肩を引き寄せる。
「可愛い子を見付けてきたじゃないか。それが、あの時の子だとは思わなかったが…」
口調が柔らかくなり、リーンは驚く。
「兄上…」
ルークは頬を染め、チラリとリーンを見る。
「…着飾っても綺麗だし、普段も可愛いんです!」
普段も可愛い?
…そう言えば、最近良く聞くようになったような…。
「リーン殿。弟の事、よろしくお願いたします」
「兄上!!まだ、そんなんじゃ、無いって!」
ルークは顔を赤くして、何か慌てている。
「…?」
リーンは首を傾げる。
なぜ焦っているのかわからない…。
「皆さま方、後出立の準備は大丈夫でしょうか…」
ずっと、黙って控えていたダレスが心配そうに訪ねてくる。
「ああ。私の方は天幕などの大きいものは、もう運び出している。今日中には北の街道へ、もしくはカザナのルークのお屋敷に移動できるよ」
「俺達も、リーンが戻ればいつでも集落に向かって出発できる」
「そうだね。少し遠回りだけと山側のルートを通って、四日後ぐらいに、たどり着くように向かった方が良いね」
満月が過ぎた頃、たどり着くように考えて方が良い…。
「だったら一度、カザナに戻って、装備を整えてから、通常通りの道を進んだ方が良くないか?」
ルークが、それなら一度、戻る選択も有りだと。
「…そうだね」
食料を補充して、久しぶりに柔らかいベッドで眠るのも良い…。
リーンは苦笑いする。
ついこの間、ミーネに別れを告げたばかりなのに…。
今後の行き先が決まり、謁見?話し合いが終わった。
リーンが隣の部屋で衣装を脱ぎ終わり、魚人の女性達がやってきて、装飾品や衣装をしまい始める。
「…カザンナ王国の方は良い方達ですね」
ぼそりとダレスが呟く。
「そうだね。…また、様子を見に来るよ」
「はい。お待ちしております」
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また、新しい旅が始める。
その前に、ちょっとルークのお屋敷へ…。
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