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神の宿り木
ジョリジョリ
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どれくらいの時間が経ってしまったのか分からない。
この部屋にとじ込もって、リーンの寝顔を見て、時折、誰かが運んでくる食事を食べて…。
今にも目を覚ましそうな、リーンの側に居ることぐらいしか、今の俺には出来ない…。
やらなくてはいけない仕事が有るのは分かっている。
だが、手に付かない…。
こんなにも、気持ちが沈んでしまうとは思わなかった。
リーンが出掛けていって側に居なくても、必ず帰ってくると分かっていたから、寂しくても別に不安はなかった。
…側に居るのに…いつになったら目覚めるのか分からない、リーンが側に居ることの方が、これ程不安になるものだとは思いもしなかった。
リーンは、浅い息をしてはいるが、まるで時間が止まってしまったかのように、眠っている…。
出会った頃から変わらない姿の…もともと人族のように成長しているわけでも無いようだったから、不思議では無いのだが…リーンの周りだけが時間の流れが違っているようだ。
頬に触れればほんのり暖かいし、生きてはいる。
生きてはいるが…。
…堂々巡りだ…。
分かってはいる。
分かってはいるが…頭と身体が拒否反応を起こす。
…側にいたいと…。
「…お父様…」
遠慮がちに小さな声が聞こえた。
…幻聴が聞こえる。
ここには居ない、子供達の声が聞こえたのだ。
…だいぶん、弱ってきている…。
自分で自覚しながも動けないでいると、ルークの両脇に暖かい温もりが触れた。
ジーンとユーリ…。
二人がルークの顔を除き込んでくる。
「お父様…おひげ、ジョリジョリ…」
そう言ってジーンがルークの伸びた髭に触ってくる。
「本当だ。ジョリジョリ…」
そう言ってユーリも髭に触ってくる。
…そう言えば、リーンの側に居始めてから、髭を剃った覚えか無い…。
ルークの思考が少し浮上してくる。
「…リーン、本当に眠っているね…」
「眠ってるね…」
二人がベッドに眠るリーンを覗き込んでいる。
「どうしたら、目が覚めるかな…」
「…お姫様は王子さまのキスで、目が覚めたよ」
ユーリが物語の、眠ったままのお姫様を目覚めさせた方法を話し出す。
「…何度もしてるが目覚めないんだ…」
ルークはそう言って、子供達を見た。
ジーンとユーリは心配そうにこちらを見てくる。
…そんなに…ひどい状態になっているのか…?
「…リーンは眠っているだけ?」
「…そうだ。眠ったままなんだ…」
「…お父様は眠っている?」
「…。」
正直、あまり眠れていない…。
いつ目覚めるのだろう…。
眠っているうちに、居なくなってしまわないか…。
そんな不安に刈られて、浅い眠りにしか入れなくなってしまっている。
「…僕たちがリーンを見ているから、大丈夫だよ」
「目が覚めたら、直ぐに呼びに行くから」
子供達にそう言われて、段々と現実に戻ってくる。
…そう言えば、なぜココに子供達が居るんだ…?
「…学校は…」
ルークがそう言うと、ジーンとユーリが顔を見合せ微笑む。
「お休みだよ」
「キリトとチイさんに連れてきてもらっての」
「…学校が、休み…」
もう、そんなに時間が経っているのか…。
「お父様がリーンを一人占めしてるって…だから、会いに来たの」
「…一人占め…」
そうか、一人占めか…。
「ずっと一緒に居るんでしょ」
「僕たちもリーンと、一緒に居たい」
そう言って、ジーンとユーリがリーンの眠っている布団の中に潜り込む。
「リーンの身体、冷たいね」
「僕たちで暖めてあげよう」
そう言って、ジーンとユーリは眠るリーンにぴったりとくっついて、温め始める。
…そうだ。
子供達にこんな、何も手に付かない、情けない姿を見せるわけにはいかない。
リーンは眠っているだけ…。
俺の側にいるのだから…。
…子供達がリーンを見ていてくれるのだから…。
ルークはゆっくりと立ち上がり、部屋に備え付けのシャワールームに向かった。
…本当に、何日ぶりなのだろう…。
シャワーを浴びて、髭を剃って…。
リオナスを任せられた、カザンナ王国の王子に戻るのは…。
…少し、やつれてしまったな…。
鏡を見ながら、そう、自問する。
…皆にも、迷惑をかけてるな…。
一緒にリオナスに来ている側近は、俺の居ない分の穴埋めを必死にしているだろう…。
…休んでしまった分を、取り戻さないと…。
ルークがシャワールームから出てくると、リーンの横でジーンとユーリが寝息を立てて眠っていた。
「…。」
そんな寝顔を見ながらルークは微笑んだ。
ジーンとユーリのおかげで、正気を取り戻した。
リーンが目覚めたとき、リオナスがリーンの望むような、獣人族と人族が共存できる町になっているように、しなければ…。
ルークはリーンが目覚めるまでの目標を見据えた。
この部屋にとじ込もって、リーンの寝顔を見て、時折、誰かが運んでくる食事を食べて…。
今にも目を覚ましそうな、リーンの側に居ることぐらいしか、今の俺には出来ない…。
やらなくてはいけない仕事が有るのは分かっている。
だが、手に付かない…。
こんなにも、気持ちが沈んでしまうとは思わなかった。
リーンが出掛けていって側に居なくても、必ず帰ってくると分かっていたから、寂しくても別に不安はなかった。
…側に居るのに…いつになったら目覚めるのか分からない、リーンが側に居ることの方が、これ程不安になるものだとは思いもしなかった。
リーンは、浅い息をしてはいるが、まるで時間が止まってしまったかのように、眠っている…。
出会った頃から変わらない姿の…もともと人族のように成長しているわけでも無いようだったから、不思議では無いのだが…リーンの周りだけが時間の流れが違っているようだ。
頬に触れればほんのり暖かいし、生きてはいる。
生きてはいるが…。
…堂々巡りだ…。
分かってはいる。
分かってはいるが…頭と身体が拒否反応を起こす。
…側にいたいと…。
「…お父様…」
遠慮がちに小さな声が聞こえた。
…幻聴が聞こえる。
ここには居ない、子供達の声が聞こえたのだ。
…だいぶん、弱ってきている…。
自分で自覚しながも動けないでいると、ルークの両脇に暖かい温もりが触れた。
ジーンとユーリ…。
二人がルークの顔を除き込んでくる。
「お父様…おひげ、ジョリジョリ…」
そう言ってジーンがルークの伸びた髭に触ってくる。
「本当だ。ジョリジョリ…」
そう言ってユーリも髭に触ってくる。
…そう言えば、リーンの側に居始めてから、髭を剃った覚えか無い…。
ルークの思考が少し浮上してくる。
「…リーン、本当に眠っているね…」
「眠ってるね…」
二人がベッドに眠るリーンを覗き込んでいる。
「どうしたら、目が覚めるかな…」
「…お姫様は王子さまのキスで、目が覚めたよ」
ユーリが物語の、眠ったままのお姫様を目覚めさせた方法を話し出す。
「…何度もしてるが目覚めないんだ…」
ルークはそう言って、子供達を見た。
ジーンとユーリは心配そうにこちらを見てくる。
…そんなに…ひどい状態になっているのか…?
「…リーンは眠っているだけ?」
「…そうだ。眠ったままなんだ…」
「…お父様は眠っている?」
「…。」
正直、あまり眠れていない…。
いつ目覚めるのだろう…。
眠っているうちに、居なくなってしまわないか…。
そんな不安に刈られて、浅い眠りにしか入れなくなってしまっている。
「…僕たちがリーンを見ているから、大丈夫だよ」
「目が覚めたら、直ぐに呼びに行くから」
子供達にそう言われて、段々と現実に戻ってくる。
…そう言えば、なぜココに子供達が居るんだ…?
「…学校は…」
ルークがそう言うと、ジーンとユーリが顔を見合せ微笑む。
「お休みだよ」
「キリトとチイさんに連れてきてもらっての」
「…学校が、休み…」
もう、そんなに時間が経っているのか…。
「お父様がリーンを一人占めしてるって…だから、会いに来たの」
「…一人占め…」
そうか、一人占めか…。
「ずっと一緒に居るんでしょ」
「僕たちもリーンと、一緒に居たい」
そう言って、ジーンとユーリがリーンの眠っている布団の中に潜り込む。
「リーンの身体、冷たいね」
「僕たちで暖めてあげよう」
そう言って、ジーンとユーリは眠るリーンにぴったりとくっついて、温め始める。
…そうだ。
子供達にこんな、何も手に付かない、情けない姿を見せるわけにはいかない。
リーンは眠っているだけ…。
俺の側にいるのだから…。
…子供達がリーンを見ていてくれるのだから…。
ルークはゆっくりと立ち上がり、部屋に備え付けのシャワールームに向かった。
…本当に、何日ぶりなのだろう…。
シャワーを浴びて、髭を剃って…。
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…少し、やつれてしまったな…。
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…皆にも、迷惑をかけてるな…。
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…休んでしまった分を、取り戻さないと…。
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「…。」
そんな寝顔を見ながらルークは微笑んだ。
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ルークはリーンが目覚めるまでの目標を見据えた。
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