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アリミネ火山~追憶のキース~
保冷石
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風呂から上がり、イオが準備してくれていた服に着替え、入り口付近の広場に向かうと、呻き声が聞こえてきた。
「グウッ…っ」
…イオの声…。
イオは広場のソファーに座り、顔を苦痛に歪めてソファーのシーツを握りしめていた。
そして、有翼族のシバがイオの足元に座って、手をかざし光を放っている。
…治療だ。
魔法で水脹れになった足を治してくれているのだ。
部屋中にイオの呻き声が響く。
「ぐあああっっ…っ!!」
ゆっくりと治療する分には痛みを伴わないが、早く治そうと思うと身体にも負担をかけるので強い痛みが伴い、気絶する場合もあると言う…。
イオは耐えているようだ。
…それにしても、この部屋は熱い…。
良く見ると、灰が入ってこないように扉を閉めきっているからだ。
「…キースさんですね」
いつの間にか側にいた、小柄な男がそう言った。
「僕はイオの屋敷の使用人であり、彼の幼馴染みのチハヤと申します」
さっき、ソファーや椅子にシーツを被せていた男だ。
「…イオに『保冷石』を渡してくれてありがとうございます。おかげで、あれくらいの火傷で済みました」
そう言ってチハヤは微笑んで、魔法の切れた石を渡してくれた。
キースはポーチから石を二つ取り出し、チハヤから返してもらったのと、ポケットに入れていたもの四つを右手で包み込み、魔法をかけた。
「『冷却』!!」
四つの石はみるみる凍りつき、冷気を放ち出す。
「これ、部屋の四隅に置いておいて。…この部屋熱すぎ…。熱いと冷静な判断が出来なくなるからね…」
そう言ってキースはチハヤに『保冷石』を渡した。
チハヤは突然の事で戸惑っているみたいで、キースと『保冷石』を交互に見る。
「…キースさん、あなたは何者なんですか?」
キースは苦笑いする。
「さっきイオにも聞かれた。森を守るものだよ…」
チハヤは納得いかない顔をしたが、チハヤは『保冷石』を持って部屋の四隅に置いた。
すると、じわりと汗ばむような部屋の温度が下がっていく。
その頃にはイオの治療も終わり、ぐったりとソファーにもたれ掛かっていた。
キースは微弱な頭痛を感じた。
…限界に来ている…。
疲労と眠気と魔力の使いすぎ…。
『風霊』に呼ばれて、仮眠を取る程度で夜通し歩き続け、ここまで来たのだ。
そして着いてすぐに、熱風に煽られ風のシールドを展開して、『保冷石』を二つ、その後四つも作った。
…久しぶりに、限界まで魔力を使った…。
部屋の四隅に『保冷石』を置いたチハヤが戻ってきて、キースの顔を覗き込んでくる。
「…顔色…悪いですよ…」
「悪い…。しばらく横になる…」
キースの身体がふらつき、チハヤが慌てて支え、部屋の壁側に有るソファーに連れていかれた。
「ここで横になってください。後で毛布を持ってきますから…」
キースがソファーに横たわると、一気に身体の重みが増した。
…ヤバい…落ちる…。
「…ありが…とう…」
キースはそう言って意識を手放していた。
「グウッ…っ」
…イオの声…。
イオは広場のソファーに座り、顔を苦痛に歪めてソファーのシーツを握りしめていた。
そして、有翼族のシバがイオの足元に座って、手をかざし光を放っている。
…治療だ。
魔法で水脹れになった足を治してくれているのだ。
部屋中にイオの呻き声が響く。
「ぐあああっっ…っ!!」
ゆっくりと治療する分には痛みを伴わないが、早く治そうと思うと身体にも負担をかけるので強い痛みが伴い、気絶する場合もあると言う…。
イオは耐えているようだ。
…それにしても、この部屋は熱い…。
良く見ると、灰が入ってこないように扉を閉めきっているからだ。
「…キースさんですね」
いつの間にか側にいた、小柄な男がそう言った。
「僕はイオの屋敷の使用人であり、彼の幼馴染みのチハヤと申します」
さっき、ソファーや椅子にシーツを被せていた男だ。
「…イオに『保冷石』を渡してくれてありがとうございます。おかげで、あれくらいの火傷で済みました」
そう言ってチハヤは微笑んで、魔法の切れた石を渡してくれた。
キースはポーチから石を二つ取り出し、チハヤから返してもらったのと、ポケットに入れていたもの四つを右手で包み込み、魔法をかけた。
「『冷却』!!」
四つの石はみるみる凍りつき、冷気を放ち出す。
「これ、部屋の四隅に置いておいて。…この部屋熱すぎ…。熱いと冷静な判断が出来なくなるからね…」
そう言ってキースはチハヤに『保冷石』を渡した。
チハヤは突然の事で戸惑っているみたいで、キースと『保冷石』を交互に見る。
「…キースさん、あなたは何者なんですか?」
キースは苦笑いする。
「さっきイオにも聞かれた。森を守るものだよ…」
チハヤは納得いかない顔をしたが、チハヤは『保冷石』を持って部屋の四隅に置いた。
すると、じわりと汗ばむような部屋の温度が下がっていく。
その頃にはイオの治療も終わり、ぐったりとソファーにもたれ掛かっていた。
キースは微弱な頭痛を感じた。
…限界に来ている…。
疲労と眠気と魔力の使いすぎ…。
『風霊』に呼ばれて、仮眠を取る程度で夜通し歩き続け、ここまで来たのだ。
そして着いてすぐに、熱風に煽られ風のシールドを展開して、『保冷石』を二つ、その後四つも作った。
…久しぶりに、限界まで魔力を使った…。
部屋の四隅に『保冷石』を置いたチハヤが戻ってきて、キースの顔を覗き込んでくる。
「…顔色…悪いですよ…」
「悪い…。しばらく横になる…」
キースの身体がふらつき、チハヤが慌てて支え、部屋の壁側に有るソファーに連れていかれた。
「ここで横になってください。後で毛布を持ってきますから…」
キースがソファーに横たわると、一気に身体の重みが増した。
…ヤバい…落ちる…。
「…ありが…とう…」
キースはそう言って意識を手放していた。
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