226 / 462
アリミネ火山~追憶のキース~
願う
しおりを挟む
日が沈みかけた頃、キース達はイオの屋敷に戻ってきた。
そしてその場にいたもの達に、炎の竜が熱を結晶にして食べてくれたことを話した。
「…キースが言ったことが伝わっていれば、この熱風と噴火は押さえられるかもしれないな…」
「そう願うよ…」
それが炎の竜の食事となるのなら、お腹いっぱい食べてもらいたい。
「でも、どうしてキースだったんだろ?」
チハヤがそう言って首を傾げる。
…そう言えば、見つけたのはイオだった。
イオでも良かったはずなのに…。
「…初めて見た者を、親だと思う動物がいただろ…。あれと同じような気がするが…」
有翼族のシバがそう言ってキースを見る。
…そう言えば目があったような気がした。
「…初めて炎の竜を見つけたときに、目があったかもしれない…」
キースはボソリと言う。
気のせいだと思っていたが…。
「それに魔力量が関係してくるだろう」
この中で一番、魔力を持っているシバ。
「キースは魔力を押さえているだろうが、炎の竜には分かっているのかもしれない。本能的に強い魔力持っている。と、気付いたから、炎の竜と目があったのかもしれないな」
…魔力を、押さえていることに気が付くと言うくらい、やはりシバは強い魔力を持っている。
私が居なかったらシバが、炎の竜に教えることになったのだろうか…。
だがその前に、シバと炎の竜が出会うことすら困難だ。
「…頑張って炎の竜を教育してくれ…」
イオがそう言うと、回りの集まっていたメンバーも頷く。
…教育って…。
「…炎の竜が本当にキースに慣れたのなら、連れて各町を歩いて、アリミネ火山の麓にはこうやって生活している者達がいるので、守って欲しいと見せるのも手かもしれない」
シバがそう言って、アリミネ火山の信仰を促すようにと薦めてくる。
実際、アリミネ火山周辺はアリミネ火山のおかげで生活が豊かなのも事実だ。
「町の者達にも、炎の竜が守ってくれたんだと、実感してもらうためにも良いかもな…」
イオがそう言ってキースを見る。
「…それって、私が炎の竜を連れて歩くと言うことか?」
キースは苦笑いした。
私は風霊に呼ばれて来ただけで、長期間ここにいるつもりはない。
…炎の竜が、私が町を離れるときに、私に付いてこないかの方が心配だ。
「…どこにも所属してないキースだからだ、出来ることだよ」
…それは言えている。
どこかの種族が独占しているように見えても困るからだ。
…とは言え、他種族のものから見れば、私は人族に見えてしまうかもしれないが…。
この地域の者でないのは確かだ。
「…炎の竜が、本当に私に懐いていたらだよ…」
声が届いていたのは確か。
風霊が通訳してくれたから、何を言っているのかを聞くことができた。
『置いていかないで』
炎の竜はそう言っていた。
お腹が空いていてのと、不安に刈られて寂くてそう言ったのだろう…。
触れても火傷しなければ、たくさんの者達と交流するれば寂しくは無くなるはず…。
…明日の朝には分かるだろう。
私が言ったことが伝わって、熱量を食べてくれれば、炎の竜に近付く事が出来る…。
それに…炎の竜とばかり読んでいるが、名前…有った方が良いよな…。
…それも、この熱風が治まってからだ…。
「それより!その髪の毛!あの長くてサラサラの髪の毛が!!」
チハヤが一人呻いている。
…そうだった。
髪の毛に炎が移ったので、切り捨てたから、長さがバラバラのボサボサの状態だ。
切りたく無いって思っていたのに、バッサリと切ったからな…。
「…この頭なんとかなる?」
「なんとかするから、お風呂に入って洗ってきて…」
涙目のチハヤに言われて、キースは苦笑いし、風呂場に向かった。
そしてその場にいたもの達に、炎の竜が熱を結晶にして食べてくれたことを話した。
「…キースが言ったことが伝わっていれば、この熱風と噴火は押さえられるかもしれないな…」
「そう願うよ…」
それが炎の竜の食事となるのなら、お腹いっぱい食べてもらいたい。
「でも、どうしてキースだったんだろ?」
チハヤがそう言って首を傾げる。
…そう言えば、見つけたのはイオだった。
イオでも良かったはずなのに…。
「…初めて見た者を、親だと思う動物がいただろ…。あれと同じような気がするが…」
有翼族のシバがそう言ってキースを見る。
…そう言えば目があったような気がした。
「…初めて炎の竜を見つけたときに、目があったかもしれない…」
キースはボソリと言う。
気のせいだと思っていたが…。
「それに魔力量が関係してくるだろう」
この中で一番、魔力を持っているシバ。
「キースは魔力を押さえているだろうが、炎の竜には分かっているのかもしれない。本能的に強い魔力持っている。と、気付いたから、炎の竜と目があったのかもしれないな」
…魔力を、押さえていることに気が付くと言うくらい、やはりシバは強い魔力を持っている。
私が居なかったらシバが、炎の竜に教えることになったのだろうか…。
だがその前に、シバと炎の竜が出会うことすら困難だ。
「…頑張って炎の竜を教育してくれ…」
イオがそう言うと、回りの集まっていたメンバーも頷く。
…教育って…。
「…炎の竜が本当にキースに慣れたのなら、連れて各町を歩いて、アリミネ火山の麓にはこうやって生活している者達がいるので、守って欲しいと見せるのも手かもしれない」
シバがそう言って、アリミネ火山の信仰を促すようにと薦めてくる。
実際、アリミネ火山周辺はアリミネ火山のおかげで生活が豊かなのも事実だ。
「町の者達にも、炎の竜が守ってくれたんだと、実感してもらうためにも良いかもな…」
イオがそう言ってキースを見る。
「…それって、私が炎の竜を連れて歩くと言うことか?」
キースは苦笑いした。
私は風霊に呼ばれて来ただけで、長期間ここにいるつもりはない。
…炎の竜が、私が町を離れるときに、私に付いてこないかの方が心配だ。
「…どこにも所属してないキースだからだ、出来ることだよ」
…それは言えている。
どこかの種族が独占しているように見えても困るからだ。
…とは言え、他種族のものから見れば、私は人族に見えてしまうかもしれないが…。
この地域の者でないのは確かだ。
「…炎の竜が、本当に私に懐いていたらだよ…」
声が届いていたのは確か。
風霊が通訳してくれたから、何を言っているのかを聞くことができた。
『置いていかないで』
炎の竜はそう言っていた。
お腹が空いていてのと、不安に刈られて寂くてそう言ったのだろう…。
触れても火傷しなければ、たくさんの者達と交流するれば寂しくは無くなるはず…。
…明日の朝には分かるだろう。
私が言ったことが伝わって、熱量を食べてくれれば、炎の竜に近付く事が出来る…。
それに…炎の竜とばかり読んでいるが、名前…有った方が良いよな…。
…それも、この熱風が治まってからだ…。
「それより!その髪の毛!あの長くてサラサラの髪の毛が!!」
チハヤが一人呻いている。
…そうだった。
髪の毛に炎が移ったので、切り捨てたから、長さがバラバラのボサボサの状態だ。
切りたく無いって思っていたのに、バッサリと切ったからな…。
「…この頭なんとかなる?」
「なんとかするから、お風呂に入って洗ってきて…」
涙目のチハヤに言われて、キースは苦笑いし、風呂場に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる