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神の宿り木~再生 2~
炎の竜キラ
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領主の息子の魔法で、見覚えの有る山小屋の近くに『移動』した。
夢で見たときは山小屋は一つだったが、隣にもう一つ、丸太の山小屋が有る。
リーン達は領主の息子に案内されて、丸太小屋の方に向かった。
「キラ様!」
丸太小屋の扉を開けて呼ぶが返事がない。
丸太小屋の中を覗くと、熊族が作ってくれた山小屋アルファのような、広いリビングに奥に部屋が二つ。
多分、片方が寝室で片方が浴室になっている、基本的な作りだ。
「どこかへお出掛けのようです」
「どうする」
ルークがリーンに訪ねてきてリーンは少し考え、領主の息子に聞いた。
「…少し辺りを見てきて良い?」
「大丈夫ですよ。…でも、少し上の方に有る湖は『炎の竜の温泉』なので、近づかないで下さいね。キラ様の許可無しに入れない場所ですから…」
「わかった」
リーンは隣に建っている山小屋に向かった。
かなり古びて、所々修繕してある。
「…ココは…」
「今は物置になってます。建物が老朽化しているのですが、キラ様が壊さないでと、言われるので、補修してかろうじて使用しています」
「…そうなんだ…」
ここは、キースがキラと一緒に過ごした場所。
…壊してしまうと、キースの存在が夢であったかのように思えるからかもしれない…。
リーンは昨日見た夢を頼りに、森の中に足を踏み入れた。
その後を当たり前のように、ルークとキリトが付いてくる。
…確か、…この辺の獣道を…歩いていたような…。
リーンは曖昧な記憶を頼りに進んで行った。
しばらく歩くと、木々の高さが低くなり、急に前方が開け、ほんのりと湯気が上がっている湖が姿を現した。
…もしかして、これが、炎の竜の温泉…。
確か、最初にキースと炎の竜が出会った場所…。
長い年月のうちに、あの窪みに水が溜まり、湖になったのかもしれない…。
隣に居たルークが辺りを見回して、
「…ここが炎の竜の温泉なら、近づかない方がいい…」
「そうだね。戻ろうか…」
リーンがそう言って湖を背中に向けて、少し歩き始めた時、風が唸った。
…何の音?
振り向くと、上空に翼を持つ赤い竜が居た。
炎の竜!
リーンが驚きに目を見開くと、急に降下してこちらに向かってきた。
ルークが剣を抜き、キリトが魔法で稲妻の盾を作りだし、リーンの前に立ちふさがる。
炎の竜は降下しながら姿を人の姿に変化させてきたので、さらに驚いた。
そんな無茶が出来るのか?!
ルークは剣を下ろし、キリトも出力を最小限に抑える。
炎の竜は、赤い髪の毛の青年の姿に変化し、金色の瞳を潤ませて、裸のままリーンに飛び付いてきた。
「…キース…!」
リーンは飛び付いてきた炎の竜を受け止めきれず、地面に押し倒されて、お尻を打ってしまった。
「…痛い…」
…てか、ルークとキリト、避けたよね…。
炎の竜の人型はリーンに頬ずりをする。
「キース…キース…」
図体を考えずに上乗りされて、重たいんだけど…。
「…悪いけど、私はリーン。キースではないんだが…」
リーンがそう言うと、炎の竜の動きがピタリと止まった。
そして顔を上げて、じっとリーンを見てくる。
「…間違えるはずない。キースだ!」
…間違いではないのだが、今はリーンなのだ。
「重たいから、上から退いてくれないか」
リーンがそう言うと、炎の竜はしぶしぶリーンの上から下りる。
リーンは身体を起こし、座ったまま炎の竜を見上げると、竜の鱗状の長い尻尾が左右に揺れていた。
ルークが剣をしまい、手を貸してくれて立ち上がると、領主の息子が慌てて駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?!キラ様が急に降下したのが見えたんですけど!!」
「ナオカ!!キースがキースじゃないって言う!!」
炎の竜は、領主の息子ナオカに向かって突進していく。
「うおっ!!…もう子竜では無いのですから、それは止めてくださいと言っているでしょう!」
ナオカは抱きついてくる炎の竜を受け止めて言う。
「彼はリーンさんです。…もしかしたらキースの記憶を持っているかも知れませんが、別人ですよ」
「…ううっ…でも、キースの匂いがする…」
涙目でナオカに訴える姿は、身体は大人でも精神はまだ子供のようだ。
「それでもです!」
納得しかねない炎の竜は、チラリとリーンを見る。
「…キース…」
ナオカはため息を付いてリーンを見る。
「一度、キラ様の家に行きましょう。それで、落ち着いて話をしましょう」
リーン達が頷くと、ナオカはキラを引きずるように連れて行った。
「…。」
残された三人は顔を見合せ、炎の竜の家に向かった。
夢で見たときは山小屋は一つだったが、隣にもう一つ、丸太の山小屋が有る。
リーン達は領主の息子に案内されて、丸太小屋の方に向かった。
「キラ様!」
丸太小屋の扉を開けて呼ぶが返事がない。
丸太小屋の中を覗くと、熊族が作ってくれた山小屋アルファのような、広いリビングに奥に部屋が二つ。
多分、片方が寝室で片方が浴室になっている、基本的な作りだ。
「どこかへお出掛けのようです」
「どうする」
ルークがリーンに訪ねてきてリーンは少し考え、領主の息子に聞いた。
「…少し辺りを見てきて良い?」
「大丈夫ですよ。…でも、少し上の方に有る湖は『炎の竜の温泉』なので、近づかないで下さいね。キラ様の許可無しに入れない場所ですから…」
「わかった」
リーンは隣に建っている山小屋に向かった。
かなり古びて、所々修繕してある。
「…ココは…」
「今は物置になってます。建物が老朽化しているのですが、キラ様が壊さないでと、言われるので、補修してかろうじて使用しています」
「…そうなんだ…」
ここは、キースがキラと一緒に過ごした場所。
…壊してしまうと、キースの存在が夢であったかのように思えるからかもしれない…。
リーンは昨日見た夢を頼りに、森の中に足を踏み入れた。
その後を当たり前のように、ルークとキリトが付いてくる。
…確か、…この辺の獣道を…歩いていたような…。
リーンは曖昧な記憶を頼りに進んで行った。
しばらく歩くと、木々の高さが低くなり、急に前方が開け、ほんのりと湯気が上がっている湖が姿を現した。
…もしかして、これが、炎の竜の温泉…。
確か、最初にキースと炎の竜が出会った場所…。
長い年月のうちに、あの窪みに水が溜まり、湖になったのかもしれない…。
隣に居たルークが辺りを見回して、
「…ここが炎の竜の温泉なら、近づかない方がいい…」
「そうだね。戻ろうか…」
リーンがそう言って湖を背中に向けて、少し歩き始めた時、風が唸った。
…何の音?
振り向くと、上空に翼を持つ赤い竜が居た。
炎の竜!
リーンが驚きに目を見開くと、急に降下してこちらに向かってきた。
ルークが剣を抜き、キリトが魔法で稲妻の盾を作りだし、リーンの前に立ちふさがる。
炎の竜は降下しながら姿を人の姿に変化させてきたので、さらに驚いた。
そんな無茶が出来るのか?!
ルークは剣を下ろし、キリトも出力を最小限に抑える。
炎の竜は、赤い髪の毛の青年の姿に変化し、金色の瞳を潤ませて、裸のままリーンに飛び付いてきた。
「…キース…!」
リーンは飛び付いてきた炎の竜を受け止めきれず、地面に押し倒されて、お尻を打ってしまった。
「…痛い…」
…てか、ルークとキリト、避けたよね…。
炎の竜の人型はリーンに頬ずりをする。
「キース…キース…」
図体を考えずに上乗りされて、重たいんだけど…。
「…悪いけど、私はリーン。キースではないんだが…」
リーンがそう言うと、炎の竜の動きがピタリと止まった。
そして顔を上げて、じっとリーンを見てくる。
「…間違えるはずない。キースだ!」
…間違いではないのだが、今はリーンなのだ。
「重たいから、上から退いてくれないか」
リーンがそう言うと、炎の竜はしぶしぶリーンの上から下りる。
リーンは身体を起こし、座ったまま炎の竜を見上げると、竜の鱗状の長い尻尾が左右に揺れていた。
ルークが剣をしまい、手を貸してくれて立ち上がると、領主の息子が慌てて駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?!キラ様が急に降下したのが見えたんですけど!!」
「ナオカ!!キースがキースじゃないって言う!!」
炎の竜は、領主の息子ナオカに向かって突進していく。
「うおっ!!…もう子竜では無いのですから、それは止めてくださいと言っているでしょう!」
ナオカは抱きついてくる炎の竜を受け止めて言う。
「彼はリーンさんです。…もしかしたらキースの記憶を持っているかも知れませんが、別人ですよ」
「…ううっ…でも、キースの匂いがする…」
涙目でナオカに訴える姿は、身体は大人でも精神はまだ子供のようだ。
「それでもです!」
納得しかねない炎の竜は、チラリとリーンを見る。
「…キース…」
ナオカはため息を付いてリーンを見る。
「一度、キラ様の家に行きましょう。それで、落ち着いて話をしましょう」
リーン達が頷くと、ナオカはキラを引きずるように連れて行った。
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残された三人は顔を見合せ、炎の竜の家に向かった。
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