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神の宿り木~再生 3~
ジーンの欲しいもの
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週末になり、リーンはジーンとユーリの三人で買い物に出掛けた。
と、言っても、後ろから護衛が二人、付いてきている。
カザンナ王国の第三王子の子供達だもんな…。
あまり気にしていないが、こういう時に思い出す。
ルークが王子だと言うことを…。
ルークが『週末には子供達が来るから帰ってこい』と言っていたが、『王都にいて子供達と買い物に行くから、リオナスには戻らない』と伝えると、自分も行くと言ってアオに止められていた。
王都までの移動時間を考えると、来てもすぐにリオナスへ戻らなくてはいけなくなる。
あの慌てよう…ここに来て、ルークの新たな一面が見れて嬉しかった。
いつも出掛けるときは、キリトが一緒みたいだが、まだ帰ってきていない。
予定ではそろそろ着くのだが、ワイトデ自治区からの帰り道、途中の道で土砂崩れが起こっていて、片側しか通れないらしい。
馬車を通そうと思うと、少し土砂を退かしてでないと通れないみたいなので、もう少し遅れて帰ってくる予定だ。
まずはジーンが行きたい場所に向かった。
商店街から少し離れた、魔法道具街の近くの本屋さんだ。
大きくて少し古びた建物だが、中にはいると膨大な量の本が部屋いっぱいに並べられていて、まるで図書館のようだ。
ジーンは目的の本が何処に有るのか分かっているのか、奥へと進んでいく。
そして階段を上がり三階に辿り着くと、さらに奥へと進んで行った。
そこには司書がいて、カウンターになっており、奥の部屋の本を管理しているみたいだ。
「こんにちは。『魔法石の図鑑』を見せてもらって良いですか」
「はい。お待ち下さい」
司書は奥の部屋に向かって本を取りに行った。
「ジーンが欲しいのは『魔法石の図鑑』?」
「うん。学校の図書館の持ち出し禁止の本で、いつも上級生達が独占して見ているから、なかなか見れなくて…」
持ち出し禁止の本ならこんなふうに管理されていてもおかしくない。
「…前にキリトと一緒に来たから有るのは知っているんだけど、リーンかお父様に聞いてからでないとダメだって言われて…」
…と、言うことはかなりの高額になるのだろう。
キリトは一般的なモノは買ってあげたとしても、特別なモノは聞いてからと言っている。
司書が奥から持ってきた本は、厚みの有る表紙に金縁が付いていて、見ただけで高額なのは分かる。
ちなみに金額を聞いてみると、リオナスの役所で働いてくれている事務の子の、一月分の給料分位はする。
チラリと二人の護衛を見ると、真っ青な顔をして冷や汗をかいている。
リーンは迷った。
別に買ってあげるくらいの金額は持っているが、簡単に買ってあげるのは良くなさそうだ。
でも、あまり何にも興味を示さないジーンの欲しい物が『魔法石の図鑑』と言うのは、買ってあげたいし、私の影響も有るかもしれない。
「…わかった。買ってあげる」
「やった!」
ジーンは大喜びして、最大級の笑みを浮かべる。
「ただし約束して欲しい」
リーンがそう言うと、ジーンは真剣な眼差しでリーンを見る。
…よっぽど欲しいんだよな…。
「まず、本をお屋敷から持ち出さないこと。…とっても貴重な本だと言うことは分かるだろう」
ジーンは頷く。
「持ち出し禁止になるくらい貴重な本だから、お屋敷内で読んでね」
「はい!」
「それと、この本は今日ではなくて、ジーンの誕生日に贈るようにするから、それまで我慢して欲しい」
「ええっ…」
ジーンが落胆する。
「持って歩ける?」
リーンは後ろを振り向いて護衛の者達に聞くと、二人は首を左右に最大に振りつづけた。
さすがに持って歩く勇気は無いだろう…。
リーンは微笑んでジーンを見る。
「貴重な本でしょ。お屋敷まで持って来てもらおうね」
「…わかった…」
ジーンは肩を落とし、うつ向く。
楽しみにしていてのは分かるけど、さすがに持って帰るわけにはいかない。
「その代わり別の本を見ておいで。持ち歩けるくらいの、読みたい本を」
「は~い」
ジーンはトボトボと歩いて行き、ユーリが後を追いかけて、護衛の一人が後を付いていく。
「…本当に良いんですか」
残った護衛の一人が真っ青になってリーンに聞いてくる。
「大丈夫だよ」
リーンは微笑んだ。
逆に慌てたのは司書の方だ。
「本当によろしいんですか」
まあ、学校に通い始めたばかりの子供が欲しがるような物ではない。
「はい。ジーンの誕生日に贈って下さい」
そしてリーンはそこで手続きをし始め、気がついた。
「ごめん。お屋敷の住所が分からないんだけど…」
護衛の青年に声をかけると、苦笑いされた。
「メジノの館。カザンナ王国の第三王子のご子息ジーン様へ。と言っていただいた方が、お分かりだと思います」
「…ルーク様の…ご子息様…」
司書は目を見開きリーンを凝視する。
「…内緒ね」
リーンはそう言って苦笑いした。
「でもこの感じの本なら、シリーズで色々有るんじゃないのかな…」
「…有りますが…」
司書が言うには、現在確認されている『薬草の図鑑』『植物の図鑑』『宝石の図鑑』『動物の図鑑』などの専門書が有るみたいだ。
『薬草の図鑑』は、ちょっと気になるかも…。
取りあえず、一覧が書かれているモノも一緒にお願いして、持って来てもらうことにした。
ジーンが欲しいか分からないからな…。
手続きを済ませ証明書をもらい、リーンはお金を『物質保管庫』から取り出し支払って、今日、買ってもらえる物を選びに行った、ジーンの後を追った。
と、言っても、後ろから護衛が二人、付いてきている。
カザンナ王国の第三王子の子供達だもんな…。
あまり気にしていないが、こういう時に思い出す。
ルークが王子だと言うことを…。
ルークが『週末には子供達が来るから帰ってこい』と言っていたが、『王都にいて子供達と買い物に行くから、リオナスには戻らない』と伝えると、自分も行くと言ってアオに止められていた。
王都までの移動時間を考えると、来てもすぐにリオナスへ戻らなくてはいけなくなる。
あの慌てよう…ここに来て、ルークの新たな一面が見れて嬉しかった。
いつも出掛けるときは、キリトが一緒みたいだが、まだ帰ってきていない。
予定ではそろそろ着くのだが、ワイトデ自治区からの帰り道、途中の道で土砂崩れが起こっていて、片側しか通れないらしい。
馬車を通そうと思うと、少し土砂を退かしてでないと通れないみたいなので、もう少し遅れて帰ってくる予定だ。
まずはジーンが行きたい場所に向かった。
商店街から少し離れた、魔法道具街の近くの本屋さんだ。
大きくて少し古びた建物だが、中にはいると膨大な量の本が部屋いっぱいに並べられていて、まるで図書館のようだ。
ジーンは目的の本が何処に有るのか分かっているのか、奥へと進んでいく。
そして階段を上がり三階に辿り着くと、さらに奥へと進んで行った。
そこには司書がいて、カウンターになっており、奥の部屋の本を管理しているみたいだ。
「こんにちは。『魔法石の図鑑』を見せてもらって良いですか」
「はい。お待ち下さい」
司書は奥の部屋に向かって本を取りに行った。
「ジーンが欲しいのは『魔法石の図鑑』?」
「うん。学校の図書館の持ち出し禁止の本で、いつも上級生達が独占して見ているから、なかなか見れなくて…」
持ち出し禁止の本ならこんなふうに管理されていてもおかしくない。
「…前にキリトと一緒に来たから有るのは知っているんだけど、リーンかお父様に聞いてからでないとダメだって言われて…」
…と、言うことはかなりの高額になるのだろう。
キリトは一般的なモノは買ってあげたとしても、特別なモノは聞いてからと言っている。
司書が奥から持ってきた本は、厚みの有る表紙に金縁が付いていて、見ただけで高額なのは分かる。
ちなみに金額を聞いてみると、リオナスの役所で働いてくれている事務の子の、一月分の給料分位はする。
チラリと二人の護衛を見ると、真っ青な顔をして冷や汗をかいている。
リーンは迷った。
別に買ってあげるくらいの金額は持っているが、簡単に買ってあげるのは良くなさそうだ。
でも、あまり何にも興味を示さないジーンの欲しい物が『魔法石の図鑑』と言うのは、買ってあげたいし、私の影響も有るかもしれない。
「…わかった。買ってあげる」
「やった!」
ジーンは大喜びして、最大級の笑みを浮かべる。
「ただし約束して欲しい」
リーンがそう言うと、ジーンは真剣な眼差しでリーンを見る。
…よっぽど欲しいんだよな…。
「まず、本をお屋敷から持ち出さないこと。…とっても貴重な本だと言うことは分かるだろう」
ジーンは頷く。
「持ち出し禁止になるくらい貴重な本だから、お屋敷内で読んでね」
「はい!」
「それと、この本は今日ではなくて、ジーンの誕生日に贈るようにするから、それまで我慢して欲しい」
「ええっ…」
ジーンが落胆する。
「持って歩ける?」
リーンは後ろを振り向いて護衛の者達に聞くと、二人は首を左右に最大に振りつづけた。
さすがに持って歩く勇気は無いだろう…。
リーンは微笑んでジーンを見る。
「貴重な本でしょ。お屋敷まで持って来てもらおうね」
「…わかった…」
ジーンは肩を落とし、うつ向く。
楽しみにしていてのは分かるけど、さすがに持って帰るわけにはいかない。
「その代わり別の本を見ておいで。持ち歩けるくらいの、読みたい本を」
「は~い」
ジーンはトボトボと歩いて行き、ユーリが後を追いかけて、護衛の一人が後を付いていく。
「…本当に良いんですか」
残った護衛の一人が真っ青になってリーンに聞いてくる。
「大丈夫だよ」
リーンは微笑んだ。
逆に慌てたのは司書の方だ。
「本当によろしいんですか」
まあ、学校に通い始めたばかりの子供が欲しがるような物ではない。
「はい。ジーンの誕生日に贈って下さい」
そしてリーンはそこで手続きをし始め、気がついた。
「ごめん。お屋敷の住所が分からないんだけど…」
護衛の青年に声をかけると、苦笑いされた。
「メジノの館。カザンナ王国の第三王子のご子息ジーン様へ。と言っていただいた方が、お分かりだと思います」
「…ルーク様の…ご子息様…」
司書は目を見開きリーンを凝視する。
「…内緒ね」
リーンはそう言って苦笑いした。
「でもこの感じの本なら、シリーズで色々有るんじゃないのかな…」
「…有りますが…」
司書が言うには、現在確認されている『薬草の図鑑』『植物の図鑑』『宝石の図鑑』『動物の図鑑』などの専門書が有るみたいだ。
『薬草の図鑑』は、ちょっと気になるかも…。
取りあえず、一覧が書かれているモノも一緒にお願いして、持って来てもらうことにした。
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