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二人の約束 ~ジーンの初恋~(番外編)
進路相談
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リーンはロキと今後の事を話し合い、まずは、ジーンが高等科を卒業した後、どうするつもりか聞いてから、番の件を考えよう。と、言うことになった。
ロキにはもう少し待ってもらうことになるが、ジーンが何を考えているのか、ゆっくりと話すには、今回の『世界樹』の事で、タミネキ村に来ることになったのは、ちょうど良い機会だったのかもしれなかった。
ジーンの腕の中で眠っていたフリクの目が覚めて『世界樹』に戻ったのか、ジーンが一人で家に帰って来たので、ロキの事を友人だと紹介して、ロキはトボトボと山へと帰っていった。
リーンはジーンと一緒に夕食の準備をして、食事を食べ、シャワーを浴びると、ソファーに二人並んで座り、暖かいココティーを飲んでいた。
リーンは意を決してジーンに聞いた。
「ジーンは高等科を卒業したらどうするの?」
神殿に行くのか、屋敷に残ってルークの手伝いをするつもりか、得意な薬草学の治療院の方に行くのか、他に何か考えているのか…。
ジーンは驚いた顔をして微笑んだ。
「…のんびりと本を読めて、学んだ薬草学の治療が役立つ場所に行きたいとは思っているけど…」
「神殿に残るわけではないのか?」
「…別に神殿で、無くても良いかなって…。シノアス様達には悪いけど、人前に出るのは苦手で…」
神殿にいれば、王族であるジーンは表だって活動することになる。
アミュールは、ジーンをシノアスの跡継ぎにしたそうな様子だったし、そうなれば神殿の行事の時に、シノアスの側支えになって、学んで行くことになるだろう…。
「僕は裏方で良いよ」
ジーンはそう言って笑う。
けれど、王族としての色んなモノは付いて回る…。
「リオナスやグオルクの治療院に、行きたいと思っているのか?」
「…そうだね。どちらも人手不足だし、それでも良いかも…」
獣人の街グオルクに向かう途中にある、獣人と人族の町リオナスは人口が増えて、治療院の不足が懸念されている。
そのため、時折グオルクから人手を借りている部分もあるので、グオルクの方も常に人手不足だ。
だが、そうすればロキとは離れてしまうし、ロキが里を離れるわけにもいかない…。
「…でも本当は、薬草を育てて研究して、のんびりしたいんだけどね…」
そう言ってジーンは苦笑いする。
ジーンは薬学を勉強しながら、希少な薬草をどうやったら増やすことが出きるか研究している。
土壌や水、環境条件などを調べ、土魔法で、土壌の改良や湿度、日照条件などを組み込み、学園内で育てていると言うのは聞いていた。
「…神殿に通っていたから、資料があって研究できるのもあるけれど…」
ジーンはまだ、迷っている…。
やりたいことと、現実と…。
「…悩むんだな。いずれ『これだ!』って見えてくるだろう」
「そうだね…。僕もユーリみたいに、強い信念があれば良かったけれど…」
ユーリはコレと決めたら、揺るがない…。
「…ユーリは…グオルクに行くつもり…だよな…」
それは以前から感じていたこと…。
「うん。…騎士団の方では必死に引き止めようとしているみたいだけど…」
ルークの予定では、ユーリは高等科を卒業したら、王城の騎士団に入れる予定だった。
だがユーリは、強くなりたくて騎士団に入っただけで、キリトを追いかけてグオルクに行くだろう…。
キリトの隣に立つために努力していたのだと、今なら分かる…。
ルークはため息をついて、高等科を卒業したら好きにすれば良い…と、ユーリには言っていた。
ルークは裏でちゃんとお膳立てをして、ユーリがキリトの元に行けるよう、泣く泣く手配するのだろうけれど…。
「…その辺は、お父様と一緒で、譲らないだろうな…」
「…ユーリが独り立ちし過ぎて、ちょっと寂しいからだと思うけど…」
ユーリは、キリトがグオルクに行ってしまってから、計画をたてていたらしく、騎士団の訓練の合間を見て、料理やら裁縫やら、一人でも生活できるように、必要なモノを身に付けていった。
キリトの側に行くために…。
…今思えば、子供の頃からユーリにとって、キリトは特別だったのだろうが、キリトはそんな事を全く感じてはいなさそうだった。
産まれる前から側にいた子供を特別視するには何かきっかけが無いと、無理だろう…。
それより、ロキの事は話すべきだろうか…。
「…そうだ。さっきのロキさん…獣変化した毛並みを、触らせてくれるかな…」
ジーンはリーンを見上げてくる。
やはり、気にはなるんだ…。
「…どうだろう」
普通なら、獣変化した姿は、あまり触らせてくれないと思うが…。
ジーンはロキにとって、特別な者になってしまった。
「毛並みがすごく綺麗で、ちょっと触ってみたかったけど…」
ジーンが苦笑いすると、リーンは微笑んで言った。
「また来るから、聞いてみると良いよ」
少しずつ歩み寄る、きっかけにはなるだろう…。
…それを、ジーンの親である私が進めるのも、ちょっと複雑な気持ちだが…。
番同士は、自然と引かれ会う…。
私とルークもそうだった…。
ロキにもジーンにも、幸せにはなってもらいたい…。
どこかに良い落とし所が見つかると良いが…。
悩んでも仕方ない事なのだが、リーンは何か良い方法がないかと考えを巡らせていた。
ロキにはもう少し待ってもらうことになるが、ジーンが何を考えているのか、ゆっくりと話すには、今回の『世界樹』の事で、タミネキ村に来ることになったのは、ちょうど良い機会だったのかもしれなかった。
ジーンの腕の中で眠っていたフリクの目が覚めて『世界樹』に戻ったのか、ジーンが一人で家に帰って来たので、ロキの事を友人だと紹介して、ロキはトボトボと山へと帰っていった。
リーンはジーンと一緒に夕食の準備をして、食事を食べ、シャワーを浴びると、ソファーに二人並んで座り、暖かいココティーを飲んでいた。
リーンは意を決してジーンに聞いた。
「ジーンは高等科を卒業したらどうするの?」
神殿に行くのか、屋敷に残ってルークの手伝いをするつもりか、得意な薬草学の治療院の方に行くのか、他に何か考えているのか…。
ジーンは驚いた顔をして微笑んだ。
「…のんびりと本を読めて、学んだ薬草学の治療が役立つ場所に行きたいとは思っているけど…」
「神殿に残るわけではないのか?」
「…別に神殿で、無くても良いかなって…。シノアス様達には悪いけど、人前に出るのは苦手で…」
神殿にいれば、王族であるジーンは表だって活動することになる。
アミュールは、ジーンをシノアスの跡継ぎにしたそうな様子だったし、そうなれば神殿の行事の時に、シノアスの側支えになって、学んで行くことになるだろう…。
「僕は裏方で良いよ」
ジーンはそう言って笑う。
けれど、王族としての色んなモノは付いて回る…。
「リオナスやグオルクの治療院に、行きたいと思っているのか?」
「…そうだね。どちらも人手不足だし、それでも良いかも…」
獣人の街グオルクに向かう途中にある、獣人と人族の町リオナスは人口が増えて、治療院の不足が懸念されている。
そのため、時折グオルクから人手を借りている部分もあるので、グオルクの方も常に人手不足だ。
だが、そうすればロキとは離れてしまうし、ロキが里を離れるわけにもいかない…。
「…でも本当は、薬草を育てて研究して、のんびりしたいんだけどね…」
そう言ってジーンは苦笑いする。
ジーンは薬学を勉強しながら、希少な薬草をどうやったら増やすことが出きるか研究している。
土壌や水、環境条件などを調べ、土魔法で、土壌の改良や湿度、日照条件などを組み込み、学園内で育てていると言うのは聞いていた。
「…神殿に通っていたから、資料があって研究できるのもあるけれど…」
ジーンはまだ、迷っている…。
やりたいことと、現実と…。
「…悩むんだな。いずれ『これだ!』って見えてくるだろう」
「そうだね…。僕もユーリみたいに、強い信念があれば良かったけれど…」
ユーリはコレと決めたら、揺るがない…。
「…ユーリは…グオルクに行くつもり…だよな…」
それは以前から感じていたこと…。
「うん。…騎士団の方では必死に引き止めようとしているみたいだけど…」
ルークの予定では、ユーリは高等科を卒業したら、王城の騎士団に入れる予定だった。
だがユーリは、強くなりたくて騎士団に入っただけで、キリトを追いかけてグオルクに行くだろう…。
キリトの隣に立つために努力していたのだと、今なら分かる…。
ルークはため息をついて、高等科を卒業したら好きにすれば良い…と、ユーリには言っていた。
ルークは裏でちゃんとお膳立てをして、ユーリがキリトの元に行けるよう、泣く泣く手配するのだろうけれど…。
「…その辺は、お父様と一緒で、譲らないだろうな…」
「…ユーリが独り立ちし過ぎて、ちょっと寂しいからだと思うけど…」
ユーリは、キリトがグオルクに行ってしまってから、計画をたてていたらしく、騎士団の訓練の合間を見て、料理やら裁縫やら、一人でも生活できるように、必要なモノを身に付けていった。
キリトの側に行くために…。
…今思えば、子供の頃からユーリにとって、キリトは特別だったのだろうが、キリトはそんな事を全く感じてはいなさそうだった。
産まれる前から側にいた子供を特別視するには何かきっかけが無いと、無理だろう…。
それより、ロキの事は話すべきだろうか…。
「…そうだ。さっきのロキさん…獣変化した毛並みを、触らせてくれるかな…」
ジーンはリーンを見上げてくる。
やはり、気にはなるんだ…。
「…どうだろう」
普通なら、獣変化した姿は、あまり触らせてくれないと思うが…。
ジーンはロキにとって、特別な者になってしまった。
「毛並みがすごく綺麗で、ちょっと触ってみたかったけど…」
ジーンが苦笑いすると、リーンは微笑んで言った。
「また来るから、聞いてみると良いよ」
少しずつ歩み寄る、きっかけにはなるだろう…。
…それを、ジーンの親である私が進めるのも、ちょっと複雑な気持ちだが…。
番同士は、自然と引かれ会う…。
私とルークもそうだった…。
ロキにもジーンにも、幸せにはなってもらいたい…。
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