異世界転生したのでのんびりスローライフを楽しみます!

レウ

文字の大きさ
10 / 20
無垢の魔女

リルはじめてのおつかい(その1)

しおりを挟む
私の名前はリル・バレンタイン、お母さんから作ってもらったゴーレムです。

私は前はとても凶悪な存在である魔王サタンによって使役されたサンドモンスターだったのですが、勇者に倒され、ただの砂になってしまい、お母さんがゴーレムを作る際の素材に紛れ込んでしまって現在の様な姿に……(お母さんは可愛いと言ってくれましたが、このスカートというひらひらしたものが恥ずかしいです……)。



でも、私は今の生活に満足してますし、お母さんと過ごす毎日はとても楽しいです!

そんなある日のこと。

「あれ?私買っておかなかったかな?」

「どうしたんです?お母さん」

「いやね?砂糖なかったかなぁって……」

「それでしたらこの間クッキーで使った分で最後だったかと」

「え?あー!そういえば、後で買っとかなきゃとか言ってたね!私!」

お母さんは忘れん坊なところもチャーミングで可愛いです。

そしたら、すぐにお母さんは頭を掻きながら考えた。

「あー、でも、今日は他にしておかなきゃいけないこともあるんだよね……」

「なにか、用事でもあるんですか?」

「用って程でもないんだけど、今日アズサさんとエトちゃん達が来るからその準備をしておこうかなって」

「あ、そういえば今日でしたね!」

私がこうして普通に暮らすようになってから何かと会っているアズサさん達は、私がゴーレムだったということを聞いても偏見なく接してくれている。

最近では、お泊まりに呼んでいただいたりしてとても仲良くしてもらっている。

「んー、今からダッシュすれば別に間に合わないわけじゃないかな?」

「いえ、お母さんは準備をしておいて下さい」

「え?でも、砂糖が……」

「私が行ってきます!」

「えっ!?」

私の発言に慌てているお母さん……とてもキュートです。

するとすぐにこちらを真剣な顔で見つめて……あ、すごいかっこいいです……惚れてしまいそうです。

「大丈夫かな……怖い人に囲まれたりしない?」

「街の怖い人も私に比べれば(戦闘力とか)可愛いものかと」

「変な人について行かない?」

「ついてこられることはあっても、絶対については行きません」

「お店の人が怖かったら?」

「私が怖いと感じるものは天上天下、おばけの存在のみです」

「いや、可愛いなおい」

こんな時でもツッコミを忘れない神なお母さん……素敵です!

ただ、こんなに質問するのは私のことを心配してくれてるからでしょうか?

それともただ単に私が信頼性ないとか?

「大丈夫です!お母さん!私やって見せます!やり切って……私は砂糖を買ってきて見せます!!」

「リル……よし!なら、これで買ってきて?お釣りは……うん!なにか好きなの買ってきていいから」

「その時は、魔導書とかを見てきます!」

「うーん、お釣りに期待されてもそんなに高額渡せるわけじゃないんだよね……」

お母さんは困った顔をした後にポケットから硬貨を何枚か出して私に渡した。

「なら……気をつけるんだよ?絶対、道に迷ったりとかはないように寄り道とかしないようにね?……あとあと……」

「お母さん、私別にそこまで考えの及ばない子供じゃないですよ?伊達に長生きしてませんし」

「そ、そうだね!うん、信じてるよ!」

「はい!では、行ってきます!」

「行ってらっしゃい!気をつけてねー!」

お母さんは私を元気よく送り出してくれました。

これは、あれです!

私の絶対成功以外許されない作戦の始動です!

……あ、次回に続きます。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【読切短編】転生したら辺境伯家の三男でした ~のんびり暮らしたいのに、なぜか領地が発展していく~

Lihito
ファンタジー
過労死したシステムエンジニアは、異世界の辺境伯家に転生した。 三男。継承権は遠い。期待もされない。 ——最高じゃないか。 「今度こそ、のんびり生きよう」 兄たちの継承争いに巻き込まれないよう、誰も欲しがらない荒れ地を引き受けた。 静かに暮らすつもりだった。 だが、彼には「構造把握」という能力があった。 物事の問題点が、図解のように見える力。 井戸が枯れた。見て見ぬふりができなかった。 作物が育たない。見て見ぬふりができなかった。 気づけば——領地が勝手に発展していた。 「俺ののんびりライフ、どこ行った……」 これは、静かに暮らしたかった男が、なぜか成り上がっていく物語。

異世界に転生!? だけどお気楽に暮らします。

辰巳 蓮
ファンタジー
「転生して好きに暮らしてください。ただ、不便なところをちょっとだけ、改善していってください」 とゆうことで、多少の便宜を図ってもらった「ナッキート」が転生したのは、剣と魔法の世界でした。 すいません。年表書いてたら分かりにくいところがあったので、ちょっと加えたところがあります。

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

処理中です...