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無垢の魔女
リルはじめてのおつかい(その3)
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リルはじめてのおつかい前回までは!
お母さんにお砂糖を買ってくるというお願いを受け、はじめてのミッション……『お使い』に出ることになった私は、お店について重大な事実を知る。
「あれ?お金が……ないです」
焦りまくった私でしたが、そこでアズサさんの旦那さんクライ・ステンサーさんに会い、難を逃れました。
が、聞くところによると、クライさんはアズサさんの大事にしていたグラスを割ってしまい、只今絶賛機嫌損ね中なのだそうです。
怒っている理由がわからないクライさんは、とあることを思い出します。
「あれは、俺がプレゼントしてあげたんだ」
そう、その割ってしまったグラスはクライさんが奥さんにプレゼントしてあげた物なんです。
なんとなく読めてきませんか?
そう、多分あなたが考えている通りのことです!
少なくとも私はそう推理しましたよ。
♢♢♢
「なんとなくわかりました、えっと……謝る機会を作ればいいと言うこと?」
「はい、お母さんお願いします」
「うん、分かった!クライさんもテーブルについて待っててください、そろそろ来ると思うので」
「そ、そうさせてもらうね……何からなんまでごめんね?」
「いえいえ、困った時はお互い様ですから!ね、お母さん」
「そうそう、この子の言う通りですよ、アズサさん達にはここに初めて来た時に私お世話になってたんですから」
お母さんがここに来た時……気になる!すごく気になります!
可愛かったんだろうなぁ……って!今はそれどころではありませんでした。
「必ず仲直りしましょう」
「はい、リルさん……ペトラさんも今日はよろしくね」
「はい!……って、アズサさん来ましたよ!」
「ど、どうすれば!?」
「落ち着いて、ここで待っててください」
そう言ってお母さんは玄関の方へと向かい、アズサさんを迎えに行った。
「今日は呼んでくれてありがとうね!う~ん!バターのいい香り!」
「今日はクッキー焼いて待ってたんだよ?えっと……それとは別に待ってた人がいるけど……」
「ん?どういう……」
部屋に入ってきた途端、アズサさんとクライさんの目は合わさった。
その瞬間にアズサさんは最高の笑みを浮かべて言った。
「あれ?今日呼ばれてるの私だけじゃなかったんだね?」
「あ、あの……アズサ……」
「??どちら様ですか?」
「アズサ!?」
まさかの「どちらさまですか?」宣言は予測できませんでした!!
もうやめてあげてください!クライさん意気消沈してるじゃないですか!!
「ペトラちゃん……困るって、私旦那がいるからお見合いとかなら断らせてもらうよ?」
いや、この人があなたの旦那さんじゃないですか!
もうやめてあげてください!クライさんなんか引きつった顔で復活の呪文を唱えてるじゃないですか!
「え、えっとね、アズサさん……この人はアズサさんの旦那さんですよ?」
「えー、ペトラちゃん今日は四月一日じゃないよ?」
「いや、エイプリルフールの事じゃなくてね?」
「お母さん……」
「何?」
「このままだと埒があきません!アズサさんの方は無視で、クライさんを支援して謝らせましょう!」
「そうだね……確かにこのままだと、家に帰って知らない旦那さん待ってちゃいそうだもんね……」
お母さんはクライさんの肩に手を置きとある魔法を使った。
「あなたに炎の情熱……精霊の加護あれ……」
「……お、おおおおお!」
するとみるみるうちに、クライさんは元気を取り戻し、アズサさんの隣に移動した。
「アズサっ!!!」
「は、はい……」
アズサさんは強気なクライさんにタジタジとした表情で、頬を赤らめている……。
これは行けたのではないでしょうか!?
「俺がこのグラスを壊したこと怒ってるんだよな?ごめん……俺が悪かった」
「……なんで、それで私が怒ってるか分かって言ってるの?」
「えっと……」
クライさんは私の方へちらっと視線を向けた。
それを、合図だと私は理解し、こくっと頷く、OKの合図だ。
「このグラス……俺がお前に買ってあげたんだよな……結婚間もない頃、仕事が忙しくて、一緒にいられる時間があまり無かったからこれを俺だと思ってくれって……」
「……」
「お前が怒ってるのは、俺が送ったことを忘れてるからなんだよな?割ったことじゃなくて……忘れてることを……」
「……はぁ」
溜め息……これが意味するのは怒りか呆れか……それとも別のなにかか……どちらにせよ結果はひとつだった。
「うん、分かってくれたならそれでいいの……私もごめんね?」
「アズサあああああああ!!」
「ちょっと言い過ぎちゃった」
「いいんだよ、俺だってひどいことしてたんだ」
「あなた……」
「アズサ……」
すると、クライさんはアズサさんの腰に手をまわし、頭を抱き寄せると熱く……そして濃厚なキs……あれ?視界が真っ暗に!!
「お、お母さん?」
「リルはまだ早いの!」
「私も見たいです!」
「あ、あとでお母さんがほっぺにちゅうしてあげるから許して」
「はーい」
その後お茶会は盛り上がり、みんな満足げな表情で帰っていきました。
「お母さん……」
「なに?」
「お母さんは誰かと結婚したいとか思ったりしないんですか?」
「そうだなぁ……今までそういうの考えたことはないかも」
「そうなんですね……」
「それに今は、こんなに可愛い娘がいるんだから、私はそれで満足だよ」
そういうとお母さんは私のほっぺにちゅっとキスをしてくれた。
「お母さん……なら!私がお母さんのお嫁さんになります!」
「え?」
「毎日一緒に寝てるし、夫婦の条件は揃ってると思いますが!」
「ふぁっ」
明日からお母さんに猛烈的なアピール開始です!
……あ、今回でリルはじめてのおつかいはおしまいです!
お母さんにお砂糖を買ってくるというお願いを受け、はじめてのミッション……『お使い』に出ることになった私は、お店について重大な事実を知る。
「あれ?お金が……ないです」
焦りまくった私でしたが、そこでアズサさんの旦那さんクライ・ステンサーさんに会い、難を逃れました。
が、聞くところによると、クライさんはアズサさんの大事にしていたグラスを割ってしまい、只今絶賛機嫌損ね中なのだそうです。
怒っている理由がわからないクライさんは、とあることを思い出します。
「あれは、俺がプレゼントしてあげたんだ」
そう、その割ってしまったグラスはクライさんが奥さんにプレゼントしてあげた物なんです。
なんとなく読めてきませんか?
そう、多分あなたが考えている通りのことです!
少なくとも私はそう推理しましたよ。
♢♢♢
「なんとなくわかりました、えっと……謝る機会を作ればいいと言うこと?」
「はい、お母さんお願いします」
「うん、分かった!クライさんもテーブルについて待っててください、そろそろ来ると思うので」
「そ、そうさせてもらうね……何からなんまでごめんね?」
「いえいえ、困った時はお互い様ですから!ね、お母さん」
「そうそう、この子の言う通りですよ、アズサさん達にはここに初めて来た時に私お世話になってたんですから」
お母さんがここに来た時……気になる!すごく気になります!
可愛かったんだろうなぁ……って!今はそれどころではありませんでした。
「必ず仲直りしましょう」
「はい、リルさん……ペトラさんも今日はよろしくね」
「はい!……って、アズサさん来ましたよ!」
「ど、どうすれば!?」
「落ち着いて、ここで待っててください」
そう言ってお母さんは玄関の方へと向かい、アズサさんを迎えに行った。
「今日は呼んでくれてありがとうね!う~ん!バターのいい香り!」
「今日はクッキー焼いて待ってたんだよ?えっと……それとは別に待ってた人がいるけど……」
「ん?どういう……」
部屋に入ってきた途端、アズサさんとクライさんの目は合わさった。
その瞬間にアズサさんは最高の笑みを浮かべて言った。
「あれ?今日呼ばれてるの私だけじゃなかったんだね?」
「あ、あの……アズサ……」
「??どちら様ですか?」
「アズサ!?」
まさかの「どちらさまですか?」宣言は予測できませんでした!!
もうやめてあげてください!クライさん意気消沈してるじゃないですか!!
「ペトラちゃん……困るって、私旦那がいるからお見合いとかなら断らせてもらうよ?」
いや、この人があなたの旦那さんじゃないですか!
もうやめてあげてください!クライさんなんか引きつった顔で復活の呪文を唱えてるじゃないですか!
「え、えっとね、アズサさん……この人はアズサさんの旦那さんですよ?」
「えー、ペトラちゃん今日は四月一日じゃないよ?」
「いや、エイプリルフールの事じゃなくてね?」
「お母さん……」
「何?」
「このままだと埒があきません!アズサさんの方は無視で、クライさんを支援して謝らせましょう!」
「そうだね……確かにこのままだと、家に帰って知らない旦那さん待ってちゃいそうだもんね……」
お母さんはクライさんの肩に手を置きとある魔法を使った。
「あなたに炎の情熱……精霊の加護あれ……」
「……お、おおおおお!」
するとみるみるうちに、クライさんは元気を取り戻し、アズサさんの隣に移動した。
「アズサっ!!!」
「は、はい……」
アズサさんは強気なクライさんにタジタジとした表情で、頬を赤らめている……。
これは行けたのではないでしょうか!?
「俺がこのグラスを壊したこと怒ってるんだよな?ごめん……俺が悪かった」
「……なんで、それで私が怒ってるか分かって言ってるの?」
「えっと……」
クライさんは私の方へちらっと視線を向けた。
それを、合図だと私は理解し、こくっと頷く、OKの合図だ。
「このグラス……俺がお前に買ってあげたんだよな……結婚間もない頃、仕事が忙しくて、一緒にいられる時間があまり無かったからこれを俺だと思ってくれって……」
「……」
「お前が怒ってるのは、俺が送ったことを忘れてるからなんだよな?割ったことじゃなくて……忘れてることを……」
「……はぁ」
溜め息……これが意味するのは怒りか呆れか……それとも別のなにかか……どちらにせよ結果はひとつだった。
「うん、分かってくれたならそれでいいの……私もごめんね?」
「アズサあああああああ!!」
「ちょっと言い過ぎちゃった」
「いいんだよ、俺だってひどいことしてたんだ」
「あなた……」
「アズサ……」
すると、クライさんはアズサさんの腰に手をまわし、頭を抱き寄せると熱く……そして濃厚なキs……あれ?視界が真っ暗に!!
「お、お母さん?」
「リルはまだ早いの!」
「私も見たいです!」
「あ、あとでお母さんがほっぺにちゅうしてあげるから許して」
「はーい」
その後お茶会は盛り上がり、みんな満足げな表情で帰っていきました。
「お母さん……」
「なに?」
「お母さんは誰かと結婚したいとか思ったりしないんですか?」
「そうだなぁ……今までそういうの考えたことはないかも」
「そうなんですね……」
「それに今は、こんなに可愛い娘がいるんだから、私はそれで満足だよ」
そういうとお母さんは私のほっぺにちゅっとキスをしてくれた。
「お母さん……なら!私がお母さんのお嫁さんになります!」
「え?」
「毎日一緒に寝てるし、夫婦の条件は揃ってると思いますが!」
「ふぁっ」
明日からお母さんに猛烈的なアピール開始です!
……あ、今回でリルはじめてのおつかいはおしまいです!
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