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その名は剛力君
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モルジアスの街に帰ってきた。
ローネに魔映鏡で連絡をしたいけど、時刻は16時を過ぎたあたりだ。
「ローネってもう授業とか終わってるかなぁ?」
「通話しなくても、メッセージを送ればいいのでは?」
俺が魔映鏡を手にして眺めていると、レミリナが教えてくれた。あー、確かにそうだね。
「やり方が分からないから教えて」
レミリナに魔映鏡を手渡すと、操作しながら教えてくれた。前世のスマホとインターフェースは違うものの、似たような操作感だ。「マバツキの実を取ってきたよ」と送信すると、すぐに既読が付いてローネから着信があった。
どうやら、授業中とかではなかったようだ。俺が通話に出ると、ローネの元気な声が聞こえる。
「もう手に入ったのですか? さすがバランセです。私は生徒会の仕事を処理していますので、生徒会室まで持ってきてください」
「学園に入らないといけないの?」
「はい。でもバランセなら、学園の制服を着用していれば、顔パスで正門を通過できますからご安心を」
「ご安心をって……」
「ではお待ちしていますね」
通話が切れてしまった。また制服を着て、学園に入れってことだよね。面倒だなぁ……。でも魔道具を完成させるためなら、やってやろうじゃないか。
俺はリンゼとレミリナに説明し、宿の部屋に戻ってエリューモ学園の制服を着用する。姿見に映る自分の可愛い姿に、今回も見惚れてしまった。この格好ってなんかドキドキするよな……。
「今日はきちんと帰ってきてね!」
リンゼは俺の胸元のリボンを直しながら、上目遣いで可愛く俺の目を見る。今夜もローネと過ごしたら確実にリンゼは怒るだろうな。俺は「うん」と頷いて、エリューモ学園に出発した。
宿を出て空を飛ぶこと数分、エリューモ学園に着いた。正門前に降りると、警備員らしき人物が俺に近づいてきた。つい「不審人物じゃないんです!」と心の中で叫びつつ身構える。
「バランセさんですね。ローネさんから連絡を受けています。どうぞお入りください」
警備員は、あっさり俺を通してくれた。本当に顔パスで入れてしまった。
敷地に入り校舎に向かって歩いていると、女子生徒がそこら中にいる。本当にこの学園は綺麗な女の子ばかりだなぁ……。俺も見た目は彼女達同様の女子生徒だが、中身はオッサンだ。ドキドキしながら彼女たちを横目で見ていると、何かが込み上げてきて下腹部がキュッとなる。
おっと、それよりよりも生徒会室に行かなければ。どこだっけなぁ……この学校広すぎるんだよね。うーん、覚えてない。ローネの気配を探るか。あ、あっちだな。
女生徒とすれ違うたびに「ごきげんよう」と挨拶をされるので、俺も「ごきげんよう」とぎこちなく返す。何このセレブ空間……お嬢様学園ってなんか凄いな。
ローネの気配を頼りに進んで行き、生徒会室と書かれた部屋の前に着いた。ノックをするとローネの声で「どうぞ」と聞こえたので生徒会室に入った。室内ではローネが一人で机に向かっていたが、俺を見ると立ち上がって迎えてくれた。
「バランセ、怪我はありませんか? ガーディアンに襲われませんでしたか?」
「平気平気! ガーディアンなら全部ぶっ壊したから」
「壊した!? ベテラン冒険者パーティーでも、ガーディアンの相手をするのは難しいので、見つからないように取ってくるというのに……」
「そうなの? それよりも、アイテムボックスにたくさん入れて来たけどどうしようか」
「では、この辺りに出してください」
ローネは部屋の空いているところを指差した。
俺はアイテムボックスから、マバツキの実をゴロゴロと取り出す。部屋の一角に山積みになったマバツキの実を見て、ローネは驚きの声をあげた。
「こんなにたくさん! これだけあればあの魔道具も完成できるでしょう。父の会社の商品開発部に送って、魔道具の改良を進めてもらいます。完成したら連絡しますね」
「うん了解。じゃ、今日はこれで帰るね」
「そう急いで帰らないで。今回の報酬は後日きちんと払いますが、今すぐ感謝の気持ちを伝えたいです」
ローネは俺の手を握って引き止めると抱き着いた。そのまま俺の首に腕を回し、唇を合わせる。ヌルリと俺の口にローネの舌が滑り込む。
俺はその気になってしまい、ローネの太ももに手を這わせ、スカートを捲ってローネのパンツ越しに股間を撫でようとした。すると彼女は俺の手を捕まえて、止められてしまった。
「ダメですよ。校内でエッチは禁止です」
そう言いながら、ローネはくちゅくちゅと音を立てて俺の唇を吸う。
「ねぇ、キスはエッチじゃないの?」
「ふふ、焦れてるバランセも可愛い。続きはまた週末思い切りしましょう」
ええっ、お預けなの!? ローネだって火照った顔してるのに……。この昂った気持ちを抑え込むなんて、とんでもない自制心だ。生徒会長は伊達じゃない……!
俺は下半身が疼くのを我慢しながら、エリューモ学園を後にした。
* * *
リンゼとレミリナの気配をたどって、彼女たちと合流した。もう夕食時だし、お腹も空いてきた。早くご飯食べに行きたいけど、制服のままだと目立つよなぁ……。
「とりあえず着替えるよ。一旦宿に戻ろう」
「そのままでいいでしょ?」
「そのままでいいと思います」
リンゼとレミリナが声を揃える。そのままでいいと言われても、俺が気になるのだが……。
「でも、この格好だと目立つし……」
「どんな服を着ていても、バランセはすごーく可愛いから目立つよ。だから大丈夫!」
あかん、これは言っても無駄なやつだ。俺はやむなくエリューモ学園の制服のまま食事に行くことにした。
冒険者ギルド一階の食堂に来て、テーブルにつく。料理を食べながら、俺は二人に聞いてみた。
「なんで制服のままがいいの?」
「えー、だって年下感があって可愛いいんだもん」
「そうですね。お姉さんに頼っていいですよ、という気分になります」
妹萌えかよ!? まぁそれで楽しんでもらえるなら良いけども。俺も二人には結構わがまま聞いてもらっているしな。
宿に戻ってきた。今日はあっちこっち行って疲れたな。ガーディアンも思っていたより強かったし……。俺は部屋に入るなり、ベッドに倒れ込んで仰向けになった。
するとリンゼとレミリナが、俺の両隣で横になる。
「ねぇバランセ。お姉ちゃんがイイコトしてあげよーか?」
「私のこと、お姉さんって呼んでもいいのですよ?」
はい? 今夜はそんな感じのプレイなのね……。
この夜、俺は制服姿のままで、リンゼとレミリナに散々可愛がられたのだった。
* * *
俺がマバツキの実をローネに渡して三日ほどたった。日も暮れかけたころ俺の魔映鏡がブルブル震える。ローネからだ。
どうやら魔道具が完成したらしい。魔道具の名前は『剛力君markⅡ』。きっと物凄くたくましいのだろう。期待できるな。
「次の土曜日の朝、私の隠れ家にみんなで来てくださいね」
「うん、了解! 楽しみにしてるよ」
――そして週末。
俺はリンゼとレミリナと共に、ローネの隠れ家に来た。
俺達が着くとローネは「お待ちしていました」と、すぐに寝室に通された。いよいよか……。俺の股間は期待で既にジンと熱くなっていた。
ローネはマジックバッグから、暗めの橙色の球体を取り出す。
「これがマポニンを基材にして実用に耐える製品となった『剛力君markⅡ』です。股間にあてがって魔力を軽く流せば、男性器の形状に変わります」
ローネは「これをどうぞ」と、レミリナに『剛力君markⅡ』を手渡した。俺にも一個いただこうか。と、ローネに手を差しだす。
「バランセの分はありませんよ」
「えっ、何で?」
「だって、天使のように綺麗な女の子に、男のモノが付いてたらおかしいですから」
「それを言ったら、みんな可愛くて綺麗な女の子でしょ? なんで私だけ!?」
「私たちはいいんですよ。それよりもほら、早く脱いでください」
「私たちはいいってなに? そんなのずるい!」
俺の抗議には全く耳を傾けるでもなく三人は服を脱ぎ始め、リンゼは性器形状変化のスキルを使用し、レミリナとローネは『剛力君markⅡ』を使用した。
リンゼ、レミリナ、ローネはそそり勃つ物を、俺に見せつけるようにして立っている。
スキルと魔道具のおちんちんとはいえ、前世の俺の物よりも遥かに立派だ。
それにしても、なんて状況だ……。俺は、取り囲むおちんちん付き美少女をキョロキョロと見回した。
「そうそう、これを使っておかなければ。バランセ、下着を脱いだらお尻をこちらに向けてください」
ローネの指示に従って、俺は紐パンの紐をほどいてハラリとパンツを取る。そしてお尻をローネに向けた。すると何かをお尻に押し付けられて魔力が込められた。
「じっとしていてくださいね。お尻の中を綺麗にして、潤滑剤を塗り込む魔道具『アナキレイ』を使いましたから」
なんじゃそりゃー!? お尻の中に何かが入り込んでうねうね動いてる! うう、気持ち悪……くない? あっ、むしろ気持ちいい!
「ひ、ひぃ、あんっ、ダメェェー!!」
俺が絶叫すると、三人はニタニタと笑って俺を見ている。ローネは俺のお尻からズポッと魔道具を抜いた。
「お尻の中をきれいにしただけで、イってしまったのですか? これは本来、男性同士で愛し合う際に使用し、直腸を清潔にしつつ、粘膜保護の潤滑剤を塗り込むために開発された魔道具です。今日は三人でバランセを喜ばせる会だと聞いたので、持って来ました」
俺を喜ばせる会ってなんだよ? 聞いてない……。ローネはレミリナとも魔映鏡で連絡を取り合っているんだろうか?
戸惑う俺をそのままにして、三人はじゃんけんを始めた。
一番に勝ったのはリンゼ。嬉しそうにガッツポーズをしている。
「じゃあ、私はお尻がいい。バランセはまだお尻は使ってないもんね」
次に勝ったのはローネ。「では私はここを……」そう言って、俺の股間を指差す。レミリナは「負けてしまいましたか。ではお口に……」と、俺の口に挿れるつもりのようだ。
三人はそれぞれ挿れる穴を決めると、まずはローネは仰向けでベッドに横になる。彼女の股間には、ガチガチに張ったもの勃ちあがっていた。
「バランセ、早く来てください」
俺はねだるローネにまたがり、ゆっくりと腰を下ろす。騎乗位の態勢でローネと繋がった。
「もうちょっと前に倒れて、でないとお尻に挿れられない」
リンゼが後ろから言うので、それに従いローネと繋がったまま、お尻をリンゼに向けるような体制を取ると、リンゼのおちんちんがお尻にズブズブと入ってきた。
「ひぎぃ! うぅ、ああぁぁぁ……」
お尻がこじ開けられて、太いモノが入り込んできた。膣とアナル、同時に挿れられるなんて……、こんなの……、気持ち良すぎるぅぅ!
「あひぃ、ああぁぁ、あぁんっ!!」
俺が大きく口を開けて喘いでいると、レミリナが魔道具のおちんちんを俺の顔の前に突き出す。
「バランセ、私のモノもお願いしますね」
レミリナのおちんちんは、俺の口にずっぽりと収まった。俺はそれを必死に舐め回す。
各人好きなように腰を動かし始めた。さらに彼女たちの手が俺の体中を撫でまわしている。
「んんー、んっむっんっ、うぅー!」
俺はおちんちんを咥えているため、声も出せずに唸っている。
「あぁん、バランセのお尻気持ちいいよぉー!」
「はぁ、はぁ、バランセの締め付け最高です!」
「うっ、バランセのお口の中もすごくいいですっ!」
三つの穴を同時に責められ、乳首もクリも彼女たちの指によって愛撫されている。全身の性感帯を一斉に刺激されて、俺の脳は快楽信号を処理しきれなくなっているのかもしれない。
「あぁ、気持ち良すぎて何が何だか分かんないぃぃぃー!!」
俺は何度も何度も繰り返し絶頂した。
みんなも腰の動きが激しくなり、嬌声を上げながら体を震わせる。三本の熱いモノが俺の中でビクンビクンと跳ねている。みんなイっちゃったのかな?
俺が激しい快楽の余韻で体を動かせないでいると、三人は俺の穴からおちんちんを抜いた。そして、場所を交代した後、再び俺の穴におちんちんをあてがう。
俺は脱力したまま、彼女たちのなすがままになっている。もう、誰がどこの穴に入れているのか分からなくなっていた。ただひたすら強烈な快感を、体のあちこちから叩きつけられて、多幸感でいっぱいだった。
四人の体力が尽きて、みんなで絡み合うようにして抱き合っている。ぐったりとしている俺の頭を、リンゼが優しく撫でる。
「もしかして、苦しかった?」
「ううん、苦しくは無いよ。気持ち良すぎて、訳分かんないだけ。でも幸せ……」
俺が思っていたのとは少し違ったが、魔道具のおちんちん『剛力君markⅡ』の素晴らしさを、思う存分味わったのだった。
ローネに魔映鏡で連絡をしたいけど、時刻は16時を過ぎたあたりだ。
「ローネってもう授業とか終わってるかなぁ?」
「通話しなくても、メッセージを送ればいいのでは?」
俺が魔映鏡を手にして眺めていると、レミリナが教えてくれた。あー、確かにそうだね。
「やり方が分からないから教えて」
レミリナに魔映鏡を手渡すと、操作しながら教えてくれた。前世のスマホとインターフェースは違うものの、似たような操作感だ。「マバツキの実を取ってきたよ」と送信すると、すぐに既読が付いてローネから着信があった。
どうやら、授業中とかではなかったようだ。俺が通話に出ると、ローネの元気な声が聞こえる。
「もう手に入ったのですか? さすがバランセです。私は生徒会の仕事を処理していますので、生徒会室まで持ってきてください」
「学園に入らないといけないの?」
「はい。でもバランセなら、学園の制服を着用していれば、顔パスで正門を通過できますからご安心を」
「ご安心をって……」
「ではお待ちしていますね」
通話が切れてしまった。また制服を着て、学園に入れってことだよね。面倒だなぁ……。でも魔道具を完成させるためなら、やってやろうじゃないか。
俺はリンゼとレミリナに説明し、宿の部屋に戻ってエリューモ学園の制服を着用する。姿見に映る自分の可愛い姿に、今回も見惚れてしまった。この格好ってなんかドキドキするよな……。
「今日はきちんと帰ってきてね!」
リンゼは俺の胸元のリボンを直しながら、上目遣いで可愛く俺の目を見る。今夜もローネと過ごしたら確実にリンゼは怒るだろうな。俺は「うん」と頷いて、エリューモ学園に出発した。
宿を出て空を飛ぶこと数分、エリューモ学園に着いた。正門前に降りると、警備員らしき人物が俺に近づいてきた。つい「不審人物じゃないんです!」と心の中で叫びつつ身構える。
「バランセさんですね。ローネさんから連絡を受けています。どうぞお入りください」
警備員は、あっさり俺を通してくれた。本当に顔パスで入れてしまった。
敷地に入り校舎に向かって歩いていると、女子生徒がそこら中にいる。本当にこの学園は綺麗な女の子ばかりだなぁ……。俺も見た目は彼女達同様の女子生徒だが、中身はオッサンだ。ドキドキしながら彼女たちを横目で見ていると、何かが込み上げてきて下腹部がキュッとなる。
おっと、それよりよりも生徒会室に行かなければ。どこだっけなぁ……この学校広すぎるんだよね。うーん、覚えてない。ローネの気配を探るか。あ、あっちだな。
女生徒とすれ違うたびに「ごきげんよう」と挨拶をされるので、俺も「ごきげんよう」とぎこちなく返す。何このセレブ空間……お嬢様学園ってなんか凄いな。
ローネの気配を頼りに進んで行き、生徒会室と書かれた部屋の前に着いた。ノックをするとローネの声で「どうぞ」と聞こえたので生徒会室に入った。室内ではローネが一人で机に向かっていたが、俺を見ると立ち上がって迎えてくれた。
「バランセ、怪我はありませんか? ガーディアンに襲われませんでしたか?」
「平気平気! ガーディアンなら全部ぶっ壊したから」
「壊した!? ベテラン冒険者パーティーでも、ガーディアンの相手をするのは難しいので、見つからないように取ってくるというのに……」
「そうなの? それよりも、アイテムボックスにたくさん入れて来たけどどうしようか」
「では、この辺りに出してください」
ローネは部屋の空いているところを指差した。
俺はアイテムボックスから、マバツキの実をゴロゴロと取り出す。部屋の一角に山積みになったマバツキの実を見て、ローネは驚きの声をあげた。
「こんなにたくさん! これだけあればあの魔道具も完成できるでしょう。父の会社の商品開発部に送って、魔道具の改良を進めてもらいます。完成したら連絡しますね」
「うん了解。じゃ、今日はこれで帰るね」
「そう急いで帰らないで。今回の報酬は後日きちんと払いますが、今すぐ感謝の気持ちを伝えたいです」
ローネは俺の手を握って引き止めると抱き着いた。そのまま俺の首に腕を回し、唇を合わせる。ヌルリと俺の口にローネの舌が滑り込む。
俺はその気になってしまい、ローネの太ももに手を這わせ、スカートを捲ってローネのパンツ越しに股間を撫でようとした。すると彼女は俺の手を捕まえて、止められてしまった。
「ダメですよ。校内でエッチは禁止です」
そう言いながら、ローネはくちゅくちゅと音を立てて俺の唇を吸う。
「ねぇ、キスはエッチじゃないの?」
「ふふ、焦れてるバランセも可愛い。続きはまた週末思い切りしましょう」
ええっ、お預けなの!? ローネだって火照った顔してるのに……。この昂った気持ちを抑え込むなんて、とんでもない自制心だ。生徒会長は伊達じゃない……!
俺は下半身が疼くのを我慢しながら、エリューモ学園を後にした。
* * *
リンゼとレミリナの気配をたどって、彼女たちと合流した。もう夕食時だし、お腹も空いてきた。早くご飯食べに行きたいけど、制服のままだと目立つよなぁ……。
「とりあえず着替えるよ。一旦宿に戻ろう」
「そのままでいいでしょ?」
「そのままでいいと思います」
リンゼとレミリナが声を揃える。そのままでいいと言われても、俺が気になるのだが……。
「でも、この格好だと目立つし……」
「どんな服を着ていても、バランセはすごーく可愛いから目立つよ。だから大丈夫!」
あかん、これは言っても無駄なやつだ。俺はやむなくエリューモ学園の制服のまま食事に行くことにした。
冒険者ギルド一階の食堂に来て、テーブルにつく。料理を食べながら、俺は二人に聞いてみた。
「なんで制服のままがいいの?」
「えー、だって年下感があって可愛いいんだもん」
「そうですね。お姉さんに頼っていいですよ、という気分になります」
妹萌えかよ!? まぁそれで楽しんでもらえるなら良いけども。俺も二人には結構わがまま聞いてもらっているしな。
宿に戻ってきた。今日はあっちこっち行って疲れたな。ガーディアンも思っていたより強かったし……。俺は部屋に入るなり、ベッドに倒れ込んで仰向けになった。
するとリンゼとレミリナが、俺の両隣で横になる。
「ねぇバランセ。お姉ちゃんがイイコトしてあげよーか?」
「私のこと、お姉さんって呼んでもいいのですよ?」
はい? 今夜はそんな感じのプレイなのね……。
この夜、俺は制服姿のままで、リンゼとレミリナに散々可愛がられたのだった。
* * *
俺がマバツキの実をローネに渡して三日ほどたった。日も暮れかけたころ俺の魔映鏡がブルブル震える。ローネからだ。
どうやら魔道具が完成したらしい。魔道具の名前は『剛力君markⅡ』。きっと物凄くたくましいのだろう。期待できるな。
「次の土曜日の朝、私の隠れ家にみんなで来てくださいね」
「うん、了解! 楽しみにしてるよ」
――そして週末。
俺はリンゼとレミリナと共に、ローネの隠れ家に来た。
俺達が着くとローネは「お待ちしていました」と、すぐに寝室に通された。いよいよか……。俺の股間は期待で既にジンと熱くなっていた。
ローネはマジックバッグから、暗めの橙色の球体を取り出す。
「これがマポニンを基材にして実用に耐える製品となった『剛力君markⅡ』です。股間にあてがって魔力を軽く流せば、男性器の形状に変わります」
ローネは「これをどうぞ」と、レミリナに『剛力君markⅡ』を手渡した。俺にも一個いただこうか。と、ローネに手を差しだす。
「バランセの分はありませんよ」
「えっ、何で?」
「だって、天使のように綺麗な女の子に、男のモノが付いてたらおかしいですから」
「それを言ったら、みんな可愛くて綺麗な女の子でしょ? なんで私だけ!?」
「私たちはいいんですよ。それよりもほら、早く脱いでください」
「私たちはいいってなに? そんなのずるい!」
俺の抗議には全く耳を傾けるでもなく三人は服を脱ぎ始め、リンゼは性器形状変化のスキルを使用し、レミリナとローネは『剛力君markⅡ』を使用した。
リンゼ、レミリナ、ローネはそそり勃つ物を、俺に見せつけるようにして立っている。
スキルと魔道具のおちんちんとはいえ、前世の俺の物よりも遥かに立派だ。
それにしても、なんて状況だ……。俺は、取り囲むおちんちん付き美少女をキョロキョロと見回した。
「そうそう、これを使っておかなければ。バランセ、下着を脱いだらお尻をこちらに向けてください」
ローネの指示に従って、俺は紐パンの紐をほどいてハラリとパンツを取る。そしてお尻をローネに向けた。すると何かをお尻に押し付けられて魔力が込められた。
「じっとしていてくださいね。お尻の中を綺麗にして、潤滑剤を塗り込む魔道具『アナキレイ』を使いましたから」
なんじゃそりゃー!? お尻の中に何かが入り込んでうねうね動いてる! うう、気持ち悪……くない? あっ、むしろ気持ちいい!
「ひ、ひぃ、あんっ、ダメェェー!!」
俺が絶叫すると、三人はニタニタと笑って俺を見ている。ローネは俺のお尻からズポッと魔道具を抜いた。
「お尻の中をきれいにしただけで、イってしまったのですか? これは本来、男性同士で愛し合う際に使用し、直腸を清潔にしつつ、粘膜保護の潤滑剤を塗り込むために開発された魔道具です。今日は三人でバランセを喜ばせる会だと聞いたので、持って来ました」
俺を喜ばせる会ってなんだよ? 聞いてない……。ローネはレミリナとも魔映鏡で連絡を取り合っているんだろうか?
戸惑う俺をそのままにして、三人はじゃんけんを始めた。
一番に勝ったのはリンゼ。嬉しそうにガッツポーズをしている。
「じゃあ、私はお尻がいい。バランセはまだお尻は使ってないもんね」
次に勝ったのはローネ。「では私はここを……」そう言って、俺の股間を指差す。レミリナは「負けてしまいましたか。ではお口に……」と、俺の口に挿れるつもりのようだ。
三人はそれぞれ挿れる穴を決めると、まずはローネは仰向けでベッドに横になる。彼女の股間には、ガチガチに張ったもの勃ちあがっていた。
「バランセ、早く来てください」
俺はねだるローネにまたがり、ゆっくりと腰を下ろす。騎乗位の態勢でローネと繋がった。
「もうちょっと前に倒れて、でないとお尻に挿れられない」
リンゼが後ろから言うので、それに従いローネと繋がったまま、お尻をリンゼに向けるような体制を取ると、リンゼのおちんちんがお尻にズブズブと入ってきた。
「ひぎぃ! うぅ、ああぁぁぁ……」
お尻がこじ開けられて、太いモノが入り込んできた。膣とアナル、同時に挿れられるなんて……、こんなの……、気持ち良すぎるぅぅ!
「あひぃ、ああぁぁ、あぁんっ!!」
俺が大きく口を開けて喘いでいると、レミリナが魔道具のおちんちんを俺の顔の前に突き出す。
「バランセ、私のモノもお願いしますね」
レミリナのおちんちんは、俺の口にずっぽりと収まった。俺はそれを必死に舐め回す。
各人好きなように腰を動かし始めた。さらに彼女たちの手が俺の体中を撫でまわしている。
「んんー、んっむっんっ、うぅー!」
俺はおちんちんを咥えているため、声も出せずに唸っている。
「あぁん、バランセのお尻気持ちいいよぉー!」
「はぁ、はぁ、バランセの締め付け最高です!」
「うっ、バランセのお口の中もすごくいいですっ!」
三つの穴を同時に責められ、乳首もクリも彼女たちの指によって愛撫されている。全身の性感帯を一斉に刺激されて、俺の脳は快楽信号を処理しきれなくなっているのかもしれない。
「あぁ、気持ち良すぎて何が何だか分かんないぃぃぃー!!」
俺は何度も何度も繰り返し絶頂した。
みんなも腰の動きが激しくなり、嬌声を上げながら体を震わせる。三本の熱いモノが俺の中でビクンビクンと跳ねている。みんなイっちゃったのかな?
俺が激しい快楽の余韻で体を動かせないでいると、三人は俺の穴からおちんちんを抜いた。そして、場所を交代した後、再び俺の穴におちんちんをあてがう。
俺は脱力したまま、彼女たちのなすがままになっている。もう、誰がどこの穴に入れているのか分からなくなっていた。ただひたすら強烈な快感を、体のあちこちから叩きつけられて、多幸感でいっぱいだった。
四人の体力が尽きて、みんなで絡み合うようにして抱き合っている。ぐったりとしている俺の頭を、リンゼが優しく撫でる。
「もしかして、苦しかった?」
「ううん、苦しくは無いよ。気持ち良すぎて、訳分かんないだけ。でも幸せ……」
俺が思っていたのとは少し違ったが、魔道具のおちんちん『剛力君markⅡ』の素晴らしさを、思う存分味わったのだった。
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※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
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北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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