恨み買取屋

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第二章・馬鹿は死んでも治らない

おかいものびより

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 人殺し。
 人殺し。人殺し。人殺し。
 人殺し。人殺し。人殺し。人殺し。人殺し。人殺シ。人殺シ。
 人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺シ人殺

 一筋の朝日が青年の目元を照らした。

 青年は光から目を庇うようにして起き上がる。心なしか、顔色はあまりいいようには見えない。片手で片側の頭を押さえ、肘を片膝に預けた体勢のまま動こうとしない。
 眉間に皺を寄せ、軽く歯を食いしばり、浅い呼吸を繰り返す様子は、どう見ても病人のそれであった。
 と、そのまま時間が止まったかのような空間が一瞬通り過ぎたかと思えば、急に時計が回り出したかのように青年は突如咳き込み始めた。体を丸めて、まるで肺を庇うように。粘着質な痰の絡まる音が部屋の隅に孤独に響く。
 青年は意図的か無意識か、寝台の上から身を半分乗り出した。それは助けを求めようとしているふうにも見えたし、何かに追い込まれて逃げ出そうとしているふうにも見えた。
 青年はもう一段階激しく咳き込んだ。
 フローリングの床に鮮血が散った。
 それは青年が咳き込むたび面積を広げている。
 そうして、血を吐くたびに青年の咳は少しずつ落ち着いていっているように見えた。彼の咳が大方落ち着いた頃には、床も青年の手のひらも口の周りも、赤く染まっていた。
 粘り気のある血を拭った後、青年は冷静に枕元に置かれた、蓋が開けっぱなしの瓶を手に取った。中から錠剤を複数個取り出し、水も飲まずに口に放る。それでも難なく飲み込んだところを見ると、どうやら口の中に残っていた血は、相当な量あったらしい。
 青年は軽く呼吸を整えると、寝癖がつきっぱなしの髪をかき乱しながら起き上がった。いたって冷静な顔をして寝台を降り、小走りで雑巾を取りに行った。彼にとってこれは毎朝のルーティーンのようなものなのだろうかと思わせるほどに、対応は丁寧かつ俊敏で小慣れ感があった。
 そんな対応の後には、もはやどこにも、先刻までの青年の状態を思わせるような跡は残っていなかった。部屋はただの小綺麗な──というより殺風景な、男の一人暮らしの部屋に戻っていた。
 青年はつい今しがたまで溢れる吐血を必死に押さえていた手で朝食を作り、大量の血を吐き出していた口で、素朴で簡単な朝食を食べた。

    ▽ ▲ ▽ ▲ ▽

 朝。
「……」
 見慣れない天井と慣れない枕の硬さが、私の意識を夢から現実へと引っ張り上げていく。朝にはどうも弱い私なのだが、慣れない部屋の空気に頭を殴られて覚醒する。
 重い布団を腕で横にのけてから、這い出すようにベッドを降りる。足音を立てないように、そっと歩くのは、長年の癖だ。そんな抜けない癖が妙にみじめっぽく、腹立たしく感じて、対抗策として二回ほど飛び跳ねてみた。どっどっと床が鳴っただけで特に何も変わることはなかった…当たり前である。
 さて。かくして、真田香澄──いいや、四葉カスミの一日は始まった。
 昨日散々見て回った部屋の間取りを思い出しながら洗面台に向かう。場所の不慣れから来る、誰かに見られているかのような落ち着かなさと、気分の高揚が足取りを早めさせる。
 洗面台には──昨日コンビニで買い揃えたばかりの洗顔グッズ及び歯磨きセット。
 それだけではない。玄関にはまさかの即日配達で届いた羽海さんからの洋服のお下がり。彼女が気を利かせて送ってくれた新品の下着は、今私が着ている。クローゼットにあったハンガーには店長から貰った仕事着がかけてある。備え付けの小さめな冷蔵庫には、昨日夜狐がくれた今日の朝ごはんも入っている。焼きおにぎりと、お湯を入れればお味噌汁ができるようになっている──確か味噌玉というやつ。それとゆで卵をタッパーごと。
 そう、昨日──つまり私の命日。薫を殺した日。そして、私が恨み買取屋の一員となった日から、一夜。
 色々失った一日だった。でもその分もらったものがあった。
 プラスとマイナスどちらに傾いているのかは、まだ、わからない。いつか私には、あの人たちを尊ぶ日が来るかもしれない。
 備え付けの電子レンジで温めた焼きおにぎりを食べていると、ふと視界の端に宙に浮かんだ文字が見えた。それは現在進行形で書き進められており、文字列が構成されていく。その光景に一瞬お米を喉に詰まらせかけたが、何、慌てることはない。なぜなら「白墨」の二文字を最後に、その文字列は終わったのだから。
『カスミちゃんへ
 おはよう。よく眠れたかな?昨日はお疲れ様。
 今日は、カスミちゃんと夜狐くんに有給を取ってもらっています。夜狐くんは案内係です。なので夜狐くんと一緒に、生活品を買ってきてください。まずは生活の基盤を整えないと、お仕事どころじゃないからね。
 夜狐くんとなら、どれだけ買っても、荷物が重くて大変という心配はないと思います。
 明日からも、急に仕事に連れ出すわけではないから、安心して。それじゃあ、また。
 追記 もしどうしてもお金が足りなかったら言ってください。こう見えてぼくは、お金もちです。 白墨』
 それを読み終わったあたりで、昨日もらったばかりのスマホが震えた。
 相手はわかっている。そもそも、まだ一人としか連絡先を交換していない。
 まだ荷解きをしていない段ボールから、そこまで派手じゃないクリーム色のセーターと黒いスカートを探し出し、随分遅めの身支度を始める。

    ▽ ▲ ▽ ▲ ▽

「おはよ、カスミちゃん」
「……おはよう」
 扉を開けると夜狐がにこやかに手を振ってきた。「びっくりした?」とへらへら聞いてくるふざけているような様は、昨日のままだ。
 …ただ、何か、どこかが昨日と違うような──顔色、というか──
 …ラフな服装のせいかな?
「どうせなら羽海との方が女子どうしで気楽かなって思ったんだけど、あいつ今日は仕事溜まってるみたいで…って、カスミちゃんもらった封筒まんま持ってきたの?スってくださいって言ってるようなもんじゃん」
「し、仕方ないでしょ…財布もカバンも持ってないもん」
 ポケットに押し込んだ封筒は、もちろん大人しく身の全てを隠しておいてくれるはずがなく、四割ほど裾からはみ出していた──その上持ち主がこんなひ弱そうな女だったら、そりゃあスリの標的にもなるだろう。
 しかも昨日少し使ったから、お釣りとして帰ってきたお札の枚数の方がどうしたって多いし小銭だって増えるわけで。封筒は最初よりずっとパンパンだった。
「…僕の鞄に入れとこうか?向こうで財布とバック買ったらそっちに入れ替えればいいし。いつずり落ちるかわからないポケットよりは、僕の信頼度高いと思ってるんだけど」
「疑うわけないでしょ、お願い」
 夜狐の小さなショルダーバックは小さめの割にスカスカだった。ハンカチとポケットティッシュ、スマホ、財布。レシートが一枚、奥の方で丸まっていた。そのレシートの上に被せるようにして封筒を入れる。ファスナーは簡単に閉じた。
「よし、じゃあ行こっか!電車とバス、どっちがいい?」
「……」
 どっちの方が安いか、なんてのは、多分今の私には無縁の話だ。

「あの世の公共交通機関って誰が整備してるの?」
「んー…僕もよく知らないけど、死者の世代が変わるにつれて進化するんだよね。だから多分死んだ人が、「こんな住みにくい場所にいられるか!」って色々自分たちで変えていったんだとは思うよ」
「へぇ…」
 駅の改札を抜け、夜狐と話をしながらも私はどこか上の空だった。どこか古臭くはあるものの立派な駅。電車の中小声で話す若い女性グループ。特徴的なイントネーションの駅員。自動改札…。現世とほぼ変わりのない雰囲気。
 私は死んだんじゃなくて、ただ違う場所に来ただけなんじゃ──
 という幻覚を、少しだけ見る。
「駅に着いちゃえば目の前だよ、ほら」
 促され外を見ると、なるほど確かに、道路ひとつ挟んで目の前に大きな建物。
 見覚えがあった。というより、生活品が大体揃う大型デパートの外見なんて、割と似たようなものだ。
 隣で夜狐が何を買うか話している。ただそれが少しあのひと・・・・と重なって、なんとなく目線が足元に落ちる。
 いやだな。夜狐はいいひとなのに。
「カスミちゃん?」
 そう。薫は私をそうは呼ばなかったよね。
「なんなら仏壇買ったっていいよ?どれだけ重くても僕が運んであげるから」
 そんな馬鹿げたセリフを笑いながら言うものだから、思わず「それなら帰りは私を抱えて帰ってね」と馬鹿げたセリフを返すと、彼は屈託のない笑顔を見せた。

 さて、まずは何から買うかの作戦会議である。
 とは言ってもロッカーがあるから、生鮮食品以外ならどんな順番で買っても預けておけば問題ないだろうし…大きめの家具なんかはどうせ買わないだろう。買うとしても組み立て式のものが妥当だから、夜狐が私よりも大きなものを持つ可能性はない…多分。ならそこまで順番に気を使う必要はなさそうだ。
「そういえばカスミちゃん、店長にもらったブーツ履いてきたんだね」
「あぁ、あのローファー実はサイズが合ってなくて…それに、このブーツすごく動きやすい」
「店長のお手製で羽海のデザインだもんね~。似合ってるじゃん」
 まずは服。やっぱりというか、時代背景が違う人がいるわけだから、和服も現代人の着るような服と同じぐらいの割合で店頭に並んでいた。着方がわからないから結局私は綺麗と見つめることしか出来ないけど。
「片っ端から試着していってもいいと思うけど、どうする?何か目星とかはあったり…」
 元々お洒落に興味がなかった人間としては、露出が少なければなんでもいいという思考が根本に染みついているので、少し悩む。これといって好きな服はない。夏は風通しがよければ、冬は温かければいいとそれだけ考えて生きてきた。
「…夜狐は、服どうやって選ぶ?」
「僕あんまり興味ないからな~。サイズさえ合えば別に…マネキンが着てるやつそのまま買ったりするよ」
「……そう」
 …所謂マネキン買いか。
 非常に無頓着だが、確かな方法ではある。いやそれとも、夜狐みたいにスタイルも顔もいい人にしかそういう買い方は許されないのでは…?
「あぁでも、首が隠れるやつは苦手でさ、それは選ばないかなぁ。圧迫されてる感じするし」
「!」
 なるほど。苦手から絞っていくのは、アリかもしれない。
「えっと…じゃあ、」
 足の歩幅が狭くなるような、裾の広がらないロングスカートは苦手。あまりボーイッシュすぎるのは似合わないだろうし、かといってフリフリでかわいすぎるのは恥ずかしい。身体のラインにぴったりフィットする物よりは、息のしやすいゆったりした服が好き。
 贅沢を言うならカジュアルでかわいい服がいい。
「…ワンピースとか」
 なんだ。私の好みは以外にもハッキリしていた。

 ワンピース数枚、その他部屋着等込みで二万五千ほど。さぁどんどんいこう。
「もっと買わなくてよかったの?」
「いいの。羽海さんからもらった分もあるから…後は生活する中で買おうと思って」
「それもそっか。じゃ、次はどこへ行きますか、お嬢様?」
 冗談っぽくそう言った夜狐に何言ってるの、と返して、ふと気づくと手元にあったはずの紙袋が消えている。
 これまた冗談っぽく、というか悪戯っぽく──夜狐は私の紙袋を手元でゆらゆらさせて笑った。
 ……奇術師め。

    ▽ ▲ ▽ ▲ ▽

「シャンプーとかも買わないと。髪質に合わないと痛んだりとかしちゃうらしいから、時間かけても…」
「これにする」
「はやっ」
「みて。容器がくまで可愛いでしょ」
「それは可愛いけど……ってカスミちゃん!これ両方リンスじゃん!」
「あ……」 

「料理道具は流石に置いてなかったから、買っていかなくちゃ」
「それはいいと思うけど、カスミちゃん自炊できるの?」
「これからできるようになるの」
「僕作ってあげるのに」
「いつまでもお世話になるわけにいかないでしょ」
「いやぁ、なんかカスミちゃんキッチン焦がしそうなイメージあるからさ~…なんて」
「………」
「嘘でしょ否定しないの?」

「そろそろお腹空くんじゃない?ご飯食べに行こうか」
「うん…夜狐が食べたいところに行きたい」
「…そう?なら選ばせてもらうけど、別にカスミちゃんが行きたいところでもいいよ?」
「着いてきて貰ってるもの。…それに、私は何が美味しいとかあんまりわからないから」
「そっか~。じゃあここにしよ」
「ファミレスじゃん」

「オムライスおいし?」
「おいひい」

「お皿とマグカップ、割れないやつがいいな」
「あっちにプラスチックのコーナーあったよ!」
「『お菊さん監修!落としても割れないおしゃれなお皿特集』…?」
「皿屋敷って怪談知らない?一枚足りない~の人だよ」
「実話だったんだ…」

 そうして。
 その後も順調に「おかいもの」は進んで、紙袋は増えて、大丈夫だという夜狐を押し切ってロッカーに荷物を預けながら買い物を進めて──私の見逃しがなければ、とうとう買い物は完結した。
 とりあえずは、生活に必要な最低限のものだけ買ったつもりだ。後は帰るだけ。
 時間を確認すると、まだ日は登っているであろう時間帯だった。こんなに早く買い物を終わらせた自分をちょっとだけ賞賛しつつ、夜狐にロッカーに荷物を取りに行こうと促す。
 …促そうと、した。
「思ったより早く終わったね!じゃ、最後行こっか」
 と、当たり前みたいにそう言った。不思議そうな顔をする私に、彼もまた不思議そうな顔をする。
 勿論、心当たりは無い。

    ▽ ▲ ▽ ▲ ▽

 照明を反射して光るショーウィンドウ、私には今まで縁のなかった、本の中にしか無いと思っていた色合いの食べ物。
 結局私が生きているうちに一度も来れなかった場所。
「夜狐みて!レインボーケーキ!」
「うわすご」
 デパートのちょっとおしゃれなお菓子売り場である。
 …でぱちか?
「…なんで行きたいってわかったの?」
 そう問うと、夜狐は少し驚いた顔をしてから笑った。
「なんでって、見てたらわかるよ。ポスター見てあんなに目キラキラさせちゃって。気づかない方が難しい」
 ………。
 嬉しいような、恥ずかしいような…。

    ▽ ▲ ▽ ▲ ▽

 それなりの大荷物を抱えて、夕日で赤ばんだ外に出る。
 ──私の手元には、動物を模したプリンが二つ入ったケースがあった。
「買い忘れとかあったらいつでも付き合うから言ってね?」
「うん、ありがとう」
 君の仕事はそのケーキを崩さないように持って帰ることだからだとかなんとか言って、ほとんどの荷物を請け負った夜狐は、案の定涼しい顔をしていた。まるで綿しか詰まっていない紙袋を掲げているかのようだが、しっかり中身は入っている…はず。
 足元に長い影ができている。現世で影はできなくても、あの世ではできるみたいだった──。それこそ、現世と何も変わらない。
「どう?」
「え?」
 何が?
「死後の世界には慣れた?」
 その言葉に私は改めて自分の影を見つめる。
 傾く日。伸びる影。お金で物が買えて、ごはんも美味しい。シャワーを浴びた時、お布団に潜った時、確かに感じた温度。ぬくもり。
「…あんまり、変わってないみたい」
 ──変わったのは環境の良し悪しだけ。
「夜狐、早く帰ろっ」
「うわっ、ちょっと、どうしたの急に」
 確かに、私は早くも慣れたかもしれない。
「プリンね、一つは夜狐の分。一緒に食べよう、今日のお礼」
 明日が楽しみになるような生活に──

「だから早く!」

「……今、笑っ」
 プラスとマイナス、どちらに傾いているのかは、まだわからない。私はいつか両親を、クラスメイトを、先生を、薫を、彼らのことを、想って背負って抱きしめて泣く日が来るかもしれない。
 ただ今度こそは、終わらせたいと思えないような日々を送れそうなんだ!
 それぐらいは、自分でも許せそうだから。
 後生だから、文字通り。
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