俺の秋はまだまだ終わらない

yuki

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第一話

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  不思議な夢を見た……。
  外を見るともう日が沈みかけていた。
  頭痛がするし吐き気もする。
  「マジかよ………」
  時計を見れば針は18時30分を指していた。
  俺の名前は、鴻上 悠人こうがみ ゆうと。私立真栄原まえばら高校に通う高校三年生。自分で言うのもなんだが、ごく普通の高校生だ。
  最近この手の不思議な夢ばかりを見ている。目が覚めるとリビングから妹の声が聞こえてきた。
  「おにーちゃん!早く起きて!もー!何時だと思ってるの?」
  うるさいこいつは同じ高校に通う妹、鴻上 七海こうがみ ななみ
  部活は、なんだっけか?ソフトボール部とかなんとか。つーか、もう夕方か。休日が無駄になっちまったな。
  「へいへい、今行きますよ」
  俺は怠い体を起こしてリビングへ向かった。
  「もー!高校三年生でしょ!妹に起こして貰わなくても自分で起きてよ!」
  「いいじゃねえか。折角の休日だしよ。日々の勉強で疲れた体を癒してたんだよ」
  そういうと七海はこめかみを押さえながらこっちを見た。
  「はぁ、呆れた。ろくに勉強なんかしてないくせに。って、どうしたの!?顔色悪いけど……また、あの夢を見たの?」
  そうだった。こいつには夢のことを話したんだっけ。話した当時は笑われたなぁ。つか、勉強はちゃんとしてるっての。
  「まぁな。てか、そこまでひどいか?」
  「うん。前よりもひどくなってきてるよ。一回さ、心の中で本気で助けてって思ったら来てくれるかもしれないね。その女の子」
  確かにそれは俺も思ったこともあった。
  何度か確かめようとした事があったが、全くもって来る気配がなかったし。ホント、なんだったんだろな。
  「それは前にもいったが、相手も状況を判断してるんじゃねぇかな?全くもって危険なときじゃないからな」
  「なるほどねー」
  「まぁ、難しいことを考えてねーで早く飯食って寝ようぜ」
  楽しい会話をしていたが、時計はもう22時を指していたので早く夕食を食って寝ることにした。

  どうしても眠れないときは妹と一緒に寝ることが多い。
  年頃の女なんだからもう少し警戒しろっての。
  「おにいちゃんはさ、あの夢のこと、どう思ってるの?」
  「んー。まぁ、端的に言うと助言かな。あんまり信じがたいが、予知夢という可能性もあるしな。つか、明日学校だろ?早く寝ろよー」
  俺はそう言って眠りについた。

  「もー。だらしない顔。ねぇ、おにいちゃん、おにいちゃんを危険な事になんて絶対に巻き込んだりしないから…だから、とりあえずいまは安心しててね………」
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