もう随分昔の話

コーヤダーイ

文字の大きさ
4 / 14

真っ直ぐな熱い視線

しおりを挟む
 真っ直ぐな熱い視線に絡め取られて、動けなかった。



 背中から腕、足首まで一気にぞわぞわして、肌が粟立った。



 サビーノが立ち上がったのと同時に、俺も椅子からはじかれるように立ち上がり、一歩後ずさりして、それもサビーノの一歩で距離を詰められた。



「好きなんだ。お前も知らないずっと昔から、お前のことだけを見てきた」



 俺が姉さんと初めて村を訪れたとき、サビーノだって小さかった。

 なにしろ俺より2歳年下なのだ。



 俺の知らないずっと昔、という話は一体なんのことだろうか。

 混乱している俺を、サビーノが抱きしめてきた。



 今回の旅ですっかり慣れたサビーノからの抱擁に、頭の中は訳がわからなくてぐるぐるしているのに、身体の方は安心したように力を抜いてしまった。



「お、俺は男だから、結婚はできないぞ。女と違って突っ込む穴もないしな」



 抱きしめられたまま言うような言葉じゃないかもしれないが、言うべきことは早めに言っておかなくてはいけない。



「ラウル、俺は結婚したいと言ったか?」



「……言ってないな」



「それから」



 サビーノの片手が、ツツッと背骨をなぞり、俺の尻の割れ目にそっと置かれた。



「男同士で使う穴は、ここにある」



 つむじに熱い息と一緒に低い声が届いて、俺はもう一度肌を粟立てた。



 ギャッと叫んで俺は尻の手を振り払う。



「無理っ、あんなの絶対入らない。うんこの穴が裂ける!」



「ラウル」



 振り払ったはずの手が、逆に俺の手首をつかまえていた。

 ゆっくりと手首を持ち上げられて、震えている俺の手をサビーノの頬にくっつけられた。



「俺が今まで一度でも、お前を傷つけたことがあったか」



 手の甲を薄い唇に押し当てて、サビーノが聞く。



「……ないな」



「俺がお前に、痛い思いをさせたことは?」



 手のひらに鼻を当てて、サビーノの唇がそこをなぞった。



「……ない」



「俺が怖いか、ラウル」



 俺はよく知っているはずのサビーノの顔を、じっと見つめた。



 身体が大きくて、いつも優しい。

 そういえば、俺の顔を見て女だったら、と言ったことがないのはサビーノだけだった。

 村の人間はたいがい親切だが、優しいわけじゃなかった。



「怖くない」



 首を振って怖くないといえば、サビーノはすごく真面目な顔をして、俺の目を覗き込んだ。



「俺を、信じるか」



「信じる」



 どこかホッとしたように見える顔をして、サビーノが片手だけで俺を縦に抱え上げた。

 うわっとサビーノの首あたりにつかまれば、沐浴のあと身体に巻いたままだった大きな布がほどけて、さらした肌にサビーノが唇を寄せた。



「もう今夜、俺のものにしてしまって、いいだろう?」



 心臓の少し上にくっつけたままの唇が動いて、くすぐったいのと胸がドキドキ鳴って痛いのと、両方で俺はつらくなる。



「俺、結婚してくれる女もいないような男だけど」



「あぁ、うん。それはだな」



「女に相手してもらったこともない男だけど」



「うん、まぁ、それもだな」



「痛く……しない? 尻の穴、裂けちゃわない?」



 絶対に痛くしないし、尻の穴は裂けない。



 だから頼むと強く抱きしめられて、俺はわかった、と頷いた。







 さっき沐浴で洗われたときには、ぴくりともしなかった俺のモノは、ふかふかとした寝台に寝かされてサビーノにキスされて、すぐに勃った。

 俺を寝台に寝かせたサビーノがすぐに覆い被さってきて、自分に巻いていた布を外して投げると、勃ったサビーノのモノがヌルヌルと俺を擦ったからだ。



 サビーノにキスをされながら、二人のモノを一緒に持たれて、ちょっとしごかれただけで、俺は簡単に射精した。

 自慰ならば、一回射精したらお終いだ。

 俺はいつもそうだったから、射精したばかりのそこをサビーノに咥えられて、ひどくうろたえた。

 パクリと全部含まれて、温かいが硬いものが俺の先っぽを、ツンと押してグリグリしたあと、強く吸われた。



「ッ! ふあぁっ?」



 初めての感覚に、頭の奥まで一気にビリッときた。



両足をピンと突っ張らせて、ビリビリするのをやり過ごそうとしていたら、両膝を曲げられた。



「ラウル、自分で足首、持っていられる?」



 両手を足首に添えられて、こくりと頷く。

 頭はよくまわらないけど、サビーノのことを信じるって決めたし、サビーノに言われたことはできる気がした。

 身体の力を抜け、と言われても難しかったけど、キスされて尻の肉をもまれているうちに、身体中がふにゃふにゃになっていた。



 ヌルッとした硬い棒みたいのが尻の穴にニュッと入ってきた。

 熱が出たみたいにグラグラする頭を持ち上げて覗き込んだら、俺の開いた足の間に、足と同じくらい太いサビーノの腕があって、その手を尻の中へ突っ込んでいるのが見えた。



 腕の奥に見えるのは、サビーノの勃起したモノで、沐浴で見たときよりはるかに太くなったそれは、先っぽが張って濡れていた。



「サビーノぉ、俺やっぱりそんなに太いの、入らないかも」



 泣き言を言いだした俺に、サビーノが入る、と強く言い切った。



「絶対入る。最初だけキツいかもしれないが、後悔はさせない」



 あと、そんなに俺をあおるな。と言われてサビーノの指が、グイと奥を押した。



「ッ、あっ」



 サビーノの指が同じところを押すたびに、俺の口から音が漏れた。



「っ、ッ、あっ、ッ、あっ」



 尻の奥を押されながら、また勃っていたモノをサビーノにしごかれて、俺は尻にキュウキュウと力を入れて背中を反らすと、2度目の射精をしていた。









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大きい男

恩陀ドラック
BL
 転移した異世界は大きい男ばかりだった。  この作品はフィクションです。登場する人物・団体・出来事等はすべて架空のものであり、現実とは一切関係ありません。©恩陀ドラック

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

隊長さんとボク

ばたかっぷ
BL
ボクの名前はエナ。 エドリアーリアナ国の守護神獣だけど、斑色の毛並みのボクはいつもひとりぼっち。 そんなボクの前に現れたのは優しい隊長さんだった――。 王候騎士団隊長さんが大好きな小動物が頑張る、なんちゃってファンタジーです。 きゅ~きゅ~鳴くもふもふな小動物とそのもふもふを愛でる隊長さんで構成されています。 えろ皆無らぶ成分も極小ですσ(^◇^;)本格ファンタジーをお求めの方は回れ右でお願いします~m(_ _)m

KINGS〜第一王子同士で婚姻しました

Q矢(Q.➽)
BL
国を救う為の同盟婚、絶対条件は、其方の第一王子を此方の第一王子の妃として差し出す事。 それは当初、白い結婚かと思われた…。 共に王位継承者として教育を受けてきた王子同士の婚姻に、果たしてライバル意識以外の何かは生まれるのか。 ザルツ王国第一王子 ルシエル・アレグリフト 長い金髪を後ろで編んでいる。 碧眼 188cm体格はしっかりめの筋肉質 ※えらそう。 レトナス国第一王子 エンドリア・コーネリアス 黒髪ウェーブの短髪 ヘーゼルアイ 185 cm 細身筋肉質 ※ えらそう。 互いの剣となり、盾となった2人の話。 ※異世界ファンタジーで成人年齢は現世とは違いますゆえ、飲酒表現が、とのご指摘はご無用にてお願いいたします。 ※高身長見た目タチタチCP ※※シリアスではございません。 ※※※ざっくり設定なので細かい事はお気になさらず。 手慰みのゆるゆる更新予定なので間開くかもです。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

白金の花嫁は将軍の希望の花

葉咲透織
BL
義妹の身代わりでボルカノ王国に嫁ぐことになったレイナール。女好きのボルカノ王は、男である彼を受け入れず、そのまま若き将軍・ジョシュアに下げ渡す。彼の屋敷で過ごすうちに、ジョシュアに惹かれていくレイナールには、ある秘密があった。 ※個人ブログにも投稿済みです。

処理中です...