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どっちも姫になったらいい
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姫初め、って田中に言われて、どっちも姫になったらいいじゃんといいつつ、夕べは俺が姫役だった。
理由は俺の方が風邪が治ったばかり、だからだ。
お前だって、その少し前まで熱が出てただろう、と言ったが俺の体力が両方するには、もたなかった。
夕べは二人とも、やたらと身体が熱かった。
そして田中は、俺の中に来てからが、やたらと長かった。
身体の中に受け入れた田中の熱が、はぜてしまう前に、結局俺は気を失ってしまったらしい。
夢の中で俺は、田中を見た。
姿形は様々なんだけど、あれは全部田中だ、たぶん。
濃い茶髪の長髪男が、刀を振り回していた。
耳と尻尾のついた、いやにきれいなやつが、田中に守られていた。
杖で敵をぶん殴る魔法使いだったり、肉体派の科学者だったり、宇宙空間で巨大食虫植物を食べられる植物に改良したりしていたけれど、それでも田中はいつも田中だった。
そして俺は、そんな田中のそばに、いつもいた。
天寿をまっとうしたり、出会ってすぐにうっかり死んだり、出会うまでに時間が掛かったり、驚くほどの年齢差があったり。
俺が田中だったら絶望して、探すのも諦めてるかもしれない。
だけど夢の中の田中は、諦めなかった。
どんなときも、必ず俺を見つけ出してくれた。
あきれるくらいの時間を、何度も一緒に過ごして。
それでもまた出会って好きになるんだから、ほんと大したもんだと思う。
どれだけ輪廻を繰り返したら、これは終わるんだろう。
俺はカーテンの隙間から射す光に照らされた、田中の顔をじっと見た。
まだ剃るほどのヒゲも生えない顔、薄くて太い眉、短いまつげ、わりと高い鼻に薄い唇。
田中が好きだ。田中だから好きなのか、この顔だから好きなのか。
輪廻の絆があるから惹かれるだけなのか。
よく考えようと思ったら、田中がパチリと目を覚ました。
「ん……なんでそんなに凝視?」
目をこすりながら、田中があくびをする。
ベッドの中で大きく伸びて、俺を抱き込んで胸のところに抱え込むと、田中はもう一度目を閉じた。
「おいおい、二度寝するな。田中」
昨日セックスして、俺なんて挿れられたまんま寝落ちしたから、身体中ベタベタ気になる。
田中の胸あたりを片手でトントン叩いて、起こそうとしていたら、田中が勃起したものを擦り付けてきた。
「いや、朝からとか無理だから。おばさんは?帰ってきてねえの?」
「んー、ばあちゃん家だから、明日の夜まで帰ってこない」
「いやいや、だからって、待て。おい田中、待てって、」
硬くなったモノをズリズリと擦り付けられて、俺の腿とか、その付近が粘った液で濡れる。
抱きかかえられたまま、上から乗られて、互いの腹で挟まれてこすられれば、俺もすぐに気持ちよくなってしまう。
ちょっとだけ離れた顔が、俺をじっと覗き込む。
下半身はズッズッと擦られ続けて、俺は思わず入れてくれと言う。
田中が俺にキスを落として、俺の足を広げると、そのままグイッと入ってきた。
夕べ、といっても0時はまわっていたから、ほぐれたまんまのそこは、抵抗もなくズンズン田中を飲み込んでいく。
痛みも苦しみもなく、田中を受け入れて、押されて突かれて引き抜かれて、俺は朝から昇天した。
イッてるままの俺の中を、田中が好きにかき回して、引き抜いて俺の腹に白濁を出した。
「すぅぐ、気持ちよくなっちゃうんだよなあ」
俺が朝から田中の沸かしてくれたフロに浸かりつつ漏らせば、身体を泡でこすりながら田中が振り向く。
「鈴木の話?」
「そそ、俺の話。俺っていつも、すぐイッちゃうでしょ。あれって慣れないのかな」
「ん~どうだろ。むしろ回数こなすと、お互い気持ちいいとこわかるし、感度は増す感じがするけど」
「げ、そうなんだ」
「鈴木は心配しなくたって、いつだって感じやすいから、大丈夫」
大丈夫とは何だ、と思うものの、夢の中の田中といる俺は、やはり感じやすかったように思う。
「不感症より、よくない? だって気持ちいいんだぜ」
「まぁな、まぁそうなんだけど」
俺が田中に挿れるときもあるんだけど、そんなときも俺はすぐ射精してしまうのだ。
トレーニングで、射精感が伸びればと思って、俺はハタと思い出す。
夢で見た、リング。
いつだったか、前世のどっかで田中が俺につけてた、あれだ。
「田中、田中」
「ん?」
「リングだ」
「リング?」
「お前、昔どっかで俺に付けたろ、リング。射精をさせないようにって、あれだよ」
泡だらけの田中がガバリと立ち上がった。
勃起したものが俺の目の前にあって、湯船の後ろへ俺は逃げる。
「だから勃起させんなって! なんですぐ勃つんだよっ」
「鈴木が勃たせんだろ、しょーがねぇなぁ」
田中が雑にシャワーで泡を流し、湯船にザブリと浸かった。
左肩の後ろあたりに残った泡が、湯船で揺れたお湯で流れた。
「リングね、あれは特別製だから、この世界にはないけど。普通のやつは色々売ってるから」
特別製って何だ。
この世界の大人のおもちゃに、いやに詳しそうな田中におびえる。
「射精管理するとね、鈴木。どうなったか覚えてる?」
「……覚えてない」
「ふ~ん、そっか。楽しみだね」
後日、田中にリングを付けられた俺は後悔した。
なんでこれを忘れていたのか、俺のバカ。
田中に自分で射精できなくされた俺の身体は、さらに感度を増してしまったのだった。
理由は俺の方が風邪が治ったばかり、だからだ。
お前だって、その少し前まで熱が出てただろう、と言ったが俺の体力が両方するには、もたなかった。
夕べは二人とも、やたらと身体が熱かった。
そして田中は、俺の中に来てからが、やたらと長かった。
身体の中に受け入れた田中の熱が、はぜてしまう前に、結局俺は気を失ってしまったらしい。
夢の中で俺は、田中を見た。
姿形は様々なんだけど、あれは全部田中だ、たぶん。
濃い茶髪の長髪男が、刀を振り回していた。
耳と尻尾のついた、いやにきれいなやつが、田中に守られていた。
杖で敵をぶん殴る魔法使いだったり、肉体派の科学者だったり、宇宙空間で巨大食虫植物を食べられる植物に改良したりしていたけれど、それでも田中はいつも田中だった。
そして俺は、そんな田中のそばに、いつもいた。
天寿をまっとうしたり、出会ってすぐにうっかり死んだり、出会うまでに時間が掛かったり、驚くほどの年齢差があったり。
俺が田中だったら絶望して、探すのも諦めてるかもしれない。
だけど夢の中の田中は、諦めなかった。
どんなときも、必ず俺を見つけ出してくれた。
あきれるくらいの時間を、何度も一緒に過ごして。
それでもまた出会って好きになるんだから、ほんと大したもんだと思う。
どれだけ輪廻を繰り返したら、これは終わるんだろう。
俺はカーテンの隙間から射す光に照らされた、田中の顔をじっと見た。
まだ剃るほどのヒゲも生えない顔、薄くて太い眉、短いまつげ、わりと高い鼻に薄い唇。
田中が好きだ。田中だから好きなのか、この顔だから好きなのか。
輪廻の絆があるから惹かれるだけなのか。
よく考えようと思ったら、田中がパチリと目を覚ました。
「ん……なんでそんなに凝視?」
目をこすりながら、田中があくびをする。
ベッドの中で大きく伸びて、俺を抱き込んで胸のところに抱え込むと、田中はもう一度目を閉じた。
「おいおい、二度寝するな。田中」
昨日セックスして、俺なんて挿れられたまんま寝落ちしたから、身体中ベタベタ気になる。
田中の胸あたりを片手でトントン叩いて、起こそうとしていたら、田中が勃起したものを擦り付けてきた。
「いや、朝からとか無理だから。おばさんは?帰ってきてねえの?」
「んー、ばあちゃん家だから、明日の夜まで帰ってこない」
「いやいや、だからって、待て。おい田中、待てって、」
硬くなったモノをズリズリと擦り付けられて、俺の腿とか、その付近が粘った液で濡れる。
抱きかかえられたまま、上から乗られて、互いの腹で挟まれてこすられれば、俺もすぐに気持ちよくなってしまう。
ちょっとだけ離れた顔が、俺をじっと覗き込む。
下半身はズッズッと擦られ続けて、俺は思わず入れてくれと言う。
田中が俺にキスを落として、俺の足を広げると、そのままグイッと入ってきた。
夕べ、といっても0時はまわっていたから、ほぐれたまんまのそこは、抵抗もなくズンズン田中を飲み込んでいく。
痛みも苦しみもなく、田中を受け入れて、押されて突かれて引き抜かれて、俺は朝から昇天した。
イッてるままの俺の中を、田中が好きにかき回して、引き抜いて俺の腹に白濁を出した。
「すぅぐ、気持ちよくなっちゃうんだよなあ」
俺が朝から田中の沸かしてくれたフロに浸かりつつ漏らせば、身体を泡でこすりながら田中が振り向く。
「鈴木の話?」
「そそ、俺の話。俺っていつも、すぐイッちゃうでしょ。あれって慣れないのかな」
「ん~どうだろ。むしろ回数こなすと、お互い気持ちいいとこわかるし、感度は増す感じがするけど」
「げ、そうなんだ」
「鈴木は心配しなくたって、いつだって感じやすいから、大丈夫」
大丈夫とは何だ、と思うものの、夢の中の田中といる俺は、やはり感じやすかったように思う。
「不感症より、よくない? だって気持ちいいんだぜ」
「まぁな、まぁそうなんだけど」
俺が田中に挿れるときもあるんだけど、そんなときも俺はすぐ射精してしまうのだ。
トレーニングで、射精感が伸びればと思って、俺はハタと思い出す。
夢で見た、リング。
いつだったか、前世のどっかで田中が俺につけてた、あれだ。
「田中、田中」
「ん?」
「リングだ」
「リング?」
「お前、昔どっかで俺に付けたろ、リング。射精をさせないようにって、あれだよ」
泡だらけの田中がガバリと立ち上がった。
勃起したものが俺の目の前にあって、湯船の後ろへ俺は逃げる。
「だから勃起させんなって! なんですぐ勃つんだよっ」
「鈴木が勃たせんだろ、しょーがねぇなぁ」
田中が雑にシャワーで泡を流し、湯船にザブリと浸かった。
左肩の後ろあたりに残った泡が、湯船で揺れたお湯で流れた。
「リングね、あれは特別製だから、この世界にはないけど。普通のやつは色々売ってるから」
特別製って何だ。
この世界の大人のおもちゃに、いやに詳しそうな田中におびえる。
「射精管理するとね、鈴木。どうなったか覚えてる?」
「……覚えてない」
「ふ~ん、そっか。楽しみだね」
後日、田中にリングを付けられた俺は後悔した。
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田中に自分で射精できなくされた俺の身体は、さらに感度を増してしまったのだった。
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