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飛鳥君編
23話 もし、亮君と僕がつきあったら、君はどうする…?
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「何か、悪いことでもしたのか!?」
「違うよ?」
飛鳥君はにこにこ笑いながら、やっぱ、鈍感なんだっと笑う。
…どうしておれは飛鳥君に笑われているんだろう…おれはきょとんと首を再び傾げた。
「僕は亮君のことが好きなんだ。」
「え?あぁ、おれも、亮のこと…」
「僕は恋なんだ。」
こい?恋なんて、おれにはわからずあたふたとする。流石に川にいる鯉ではないだろう。…しかし、頭の中に内容が入らない。
「恋、恋というのは、えっと、…」
「ふふっ。わからない?そうだよね。おかしいよね…男なのに…男が好きなんて…」
「え、変だとは思っていないっ!ただ…」
「ただ?」
「…びっくりした。」
それだけ、だった。飛鳥君は亮が好き。そうだったのか…。おれは整理できていない頭の中でくらくらと絡まっていた。
「ねぇ。」
「…なんだ?」
「ショックだった?」
「…ショック?」
何がだ?
「僕が亮君のことが好きだっていって。」
「…ショック…では、ないな。」
驚いただけで特にそのような感情はわかなかった。というか…まだ、よくわからない。
「…そっか、ごめんね、変なこと言っちゃって…」
「いや、そんなことは…」
といったとき───おれは思い出した。
そういえば…亮の弟は、飛鳥君のことが好きなのでは…ということだ。
亮はそう言っていた。
確かにおれがみるに亮の弟は、飛鳥君に惚れているように感じられる。
そうなると…。亮の弟は飛鳥君のことが好きで飛鳥君は亮が好き、ということだ。
それは…なんか、複雑だ…。
そう、感じたとき、昨日のおれの行いを思い出した。
おれは亮の弟が飛鳥君のことが好きだということをバラしてしまったのだ。
亮いわく自分の言葉で伝えるべきだったのにおれが邪魔してしまったらしい。
おれは二人に謝ろうとした。だが…二人に昨日会うことができずそのままになってしまった。
「あのっ…昨日のことなんだが…」
「…昨日?」
「屋上でっ…おれが…亮の弟の気持ちを勝手に伝えてしまって…。すまなかった。」
「気持ち…って?」
…?もしかしてわかってないのか?
「えっ…あ、おれが亮の弟は飛鳥君が────」
といったところで口を覆う。
…もし、亮の弟の気持ちがバレていないのならおれがバラすべきではないと考えたのだ。
「…いや、やっぱりなんでも」
「…あぁ。勇太君がおれのこと好きってこと?」
…バレていたか…。
「…そうだ。」
「…ふーん。」
飛鳥君はそういうと俺の顔をじろっと見ていた。…どうしてだ?
「…ねぇ。黎君は──本当に勇太君が僕のこと好きだって思ってると思う?」
「─────え?」
そう聞かれて俺は頭の中にはてなが生まれた。…え?
「…僕は信じていないんだ。勇太君のこと。」
信じていないとはどういうことだ?おれは飛鳥君の意図が読めず混乱する。
「だがっ…亮の弟は飛鳥君に対してとても優しいじゃないかっ。それは…惚れているから…飛鳥君に恋をしてるからではないのか?」
「──────本当にそう思う?」
飛鳥君はそうおれに尋ねるとにこにこと笑みを浮かべた。その笑みは笑っていない、飛鳥君は笑っていなかった。
「…そう、なんじゃないのか?亮も…言っていたんだぞ?弟は飛鳥君のことが好きだと。」
「──────それが一番ムカつくんだよ。」
飛鳥君の声のトーンが低く聞こえおれは思わず飛鳥君を見た。飛鳥君ははっとしておれの方を見るとまた、にこっと微笑みまた先程と同じ笑みを浮かべた。
「…ごめんね。こんなこといって。びっくりさせちゃったかな?」
びっくり…はした。
飛鳥君の様子がおかしいことはわかった。だが、どうしておかしいのか、飛鳥君がおれに尋ねたいことは何なのか…鈍感なおれには何もわからない。
「…うん、そう。勇太君は僕のこと好きだって。でも、僕は断ったよ。」
「…断ったのか。」
「だって僕は────亮君のことが好きだからね。」
飛鳥君の顔が真剣であることに気づいた。
それは───本気であること、そして強い思いがあり、飛鳥君の亮への思いが伝わった。
「…好きか…。」
飛鳥君の強い思いが伝わりおれは戸惑ってしまう。おれは恋というものがよくわからない。
小学校のときも中学生のときも…恋だなんだと周りは騒いでいた。
おれは…友達もろくにいなかったためそういった話に縁がなかった。
もし、恋バナ、ということをされてもおれは戸惑ってしまうだろうし、何も言えない…。今のように。
飛鳥君はおれに恋バナをしてくれたのだろうか?なら、アドバイスをすべきではないのか?…だが、なにも浮かばない。
「…もし、おれと亮君が付き合うことになったら…黎君は反対するかな?」
飛鳥君はおれに問いかけるように話しかける。その視線には暑い熱が込められていて、おれは体中から緊張が走った。
「…」
付き合ったら…。
そんなこと考えたこともなかった。
おれは亮というはじめての友達が出来てそれで満足で充実していた。
だから…その後のことは考えていない。
今とても楽しい、亮といて楽しい、亮の弟は…おれは嫌われているようだがおれは好きだ。
飛鳥君とは今日はじめて二人で話した。
人と人との交流におれはいちいち戸惑ってしまっていた。
そして──もし、飛鳥君と亮が付き合ったら──ということだが。
「──────いいと思うぞ」
「違うよ?」
飛鳥君はにこにこ笑いながら、やっぱ、鈍感なんだっと笑う。
…どうしておれは飛鳥君に笑われているんだろう…おれはきょとんと首を再び傾げた。
「僕は亮君のことが好きなんだ。」
「え?あぁ、おれも、亮のこと…」
「僕は恋なんだ。」
こい?恋なんて、おれにはわからずあたふたとする。流石に川にいる鯉ではないだろう。…しかし、頭の中に内容が入らない。
「恋、恋というのは、えっと、…」
「ふふっ。わからない?そうだよね。おかしいよね…男なのに…男が好きなんて…」
「え、変だとは思っていないっ!ただ…」
「ただ?」
「…びっくりした。」
それだけ、だった。飛鳥君は亮が好き。そうだったのか…。おれは整理できていない頭の中でくらくらと絡まっていた。
「ねぇ。」
「…なんだ?」
「ショックだった?」
「…ショック?」
何がだ?
「僕が亮君のことが好きだっていって。」
「…ショック…では、ないな。」
驚いただけで特にそのような感情はわかなかった。というか…まだ、よくわからない。
「…そっか、ごめんね、変なこと言っちゃって…」
「いや、そんなことは…」
といったとき───おれは思い出した。
そういえば…亮の弟は、飛鳥君のことが好きなのでは…ということだ。
亮はそう言っていた。
確かにおれがみるに亮の弟は、飛鳥君に惚れているように感じられる。
そうなると…。亮の弟は飛鳥君のことが好きで飛鳥君は亮が好き、ということだ。
それは…なんか、複雑だ…。
そう、感じたとき、昨日のおれの行いを思い出した。
おれは亮の弟が飛鳥君のことが好きだということをバラしてしまったのだ。
亮いわく自分の言葉で伝えるべきだったのにおれが邪魔してしまったらしい。
おれは二人に謝ろうとした。だが…二人に昨日会うことができずそのままになってしまった。
「あのっ…昨日のことなんだが…」
「…昨日?」
「屋上でっ…おれが…亮の弟の気持ちを勝手に伝えてしまって…。すまなかった。」
「気持ち…って?」
…?もしかしてわかってないのか?
「えっ…あ、おれが亮の弟は飛鳥君が────」
といったところで口を覆う。
…もし、亮の弟の気持ちがバレていないのならおれがバラすべきではないと考えたのだ。
「…いや、やっぱりなんでも」
「…あぁ。勇太君がおれのこと好きってこと?」
…バレていたか…。
「…そうだ。」
「…ふーん。」
飛鳥君はそういうと俺の顔をじろっと見ていた。…どうしてだ?
「…ねぇ。黎君は──本当に勇太君が僕のこと好きだって思ってると思う?」
「─────え?」
そう聞かれて俺は頭の中にはてなが生まれた。…え?
「…僕は信じていないんだ。勇太君のこと。」
信じていないとはどういうことだ?おれは飛鳥君の意図が読めず混乱する。
「だがっ…亮の弟は飛鳥君に対してとても優しいじゃないかっ。それは…惚れているから…飛鳥君に恋をしてるからではないのか?」
「──────本当にそう思う?」
飛鳥君はそうおれに尋ねるとにこにこと笑みを浮かべた。その笑みは笑っていない、飛鳥君は笑っていなかった。
「…そう、なんじゃないのか?亮も…言っていたんだぞ?弟は飛鳥君のことが好きだと。」
「──────それが一番ムカつくんだよ。」
飛鳥君の声のトーンが低く聞こえおれは思わず飛鳥君を見た。飛鳥君ははっとしておれの方を見るとまた、にこっと微笑みまた先程と同じ笑みを浮かべた。
「…ごめんね。こんなこといって。びっくりさせちゃったかな?」
びっくり…はした。
飛鳥君の様子がおかしいことはわかった。だが、どうしておかしいのか、飛鳥君がおれに尋ねたいことは何なのか…鈍感なおれには何もわからない。
「…うん、そう。勇太君は僕のこと好きだって。でも、僕は断ったよ。」
「…断ったのか。」
「だって僕は────亮君のことが好きだからね。」
飛鳥君の顔が真剣であることに気づいた。
それは───本気であること、そして強い思いがあり、飛鳥君の亮への思いが伝わった。
「…好きか…。」
飛鳥君の強い思いが伝わりおれは戸惑ってしまう。おれは恋というものがよくわからない。
小学校のときも中学生のときも…恋だなんだと周りは騒いでいた。
おれは…友達もろくにいなかったためそういった話に縁がなかった。
もし、恋バナ、ということをされてもおれは戸惑ってしまうだろうし、何も言えない…。今のように。
飛鳥君はおれに恋バナをしてくれたのだろうか?なら、アドバイスをすべきではないのか?…だが、なにも浮かばない。
「…もし、おれと亮君が付き合うことになったら…黎君は反対するかな?」
飛鳥君はおれに問いかけるように話しかける。その視線には暑い熱が込められていて、おれは体中から緊張が走った。
「…」
付き合ったら…。
そんなこと考えたこともなかった。
おれは亮というはじめての友達が出来てそれで満足で充実していた。
だから…その後のことは考えていない。
今とても楽しい、亮といて楽しい、亮の弟は…おれは嫌われているようだがおれは好きだ。
飛鳥君とは今日はじめて二人で話した。
人と人との交流におれはいちいち戸惑ってしまっていた。
そして──もし、飛鳥君と亮が付き合ったら──ということだが。
「──────いいと思うぞ」
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