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監禁編
1話 嬉しいよ、兄貴
しおりを挟む───────そして、3日間の時が経った。
おれは兄貴を睡眠薬で眠らせた。
兄貴が起きては睡眠薬を飲ませ起きては睡眠薬を飲ませ…を繰り返して3日間が経った。
兄貴の手足には手錠をつけ、ベットの鎖に縛り付ける。
兄貴が排出物をベットに漏らさないようオムツをつけた。
水は定期的に口移しで飲ませた。
だが、ご飯は食べさせていない。流石に3日間も何も食べていないため兄貴は少しやつれたかのように感じられ、この少しの変化を知れるということに興奮を覚えた。
そして、『久しぶりだ』という感覚に陥る。よく、中学のときもこうやって縛られている兄貴を見つめていたっけ。
そう、3日、経った。
そろそろ決めないといけない。兄貴の体が保たないだろう。
おれは────兄貴を監禁しようと考えている。もう準備は整っている。
おれは、兄貴を監禁したい。
もう、二度とあんな奴らには近づけたくない。
…あんな学校にも行かせたくない。行かせてなるものか。
もう、おれの心の中では決まっていた。というか、いつか自分が兄貴を監禁していまうことは時間の問題だとも思っていた。
兄貴が…一人でいてくれればよかったのに。
そうすれば監禁なんてしなかった。
なのに───友だちなんかつくった兄貴が悪い。
おれが兄貴を監禁したいと思っているのに出来ないのには──理由が一つだけある。
それは、兄貴にまた逃げられたらどうするか───ということだ。
もし、また逃げられたら?
おれのこと、信じられなくなったら?
──────おれのこと、嫌いになったら?
──────嫌だ、絶対に。
そのためには、こんなことやっている場合ではないように思えてくるのだ。
そう、こんなことしてる場合じゃなくて…
はやく、殺さないと。
兄貴を、速く隠さないと。
殺して、殺して、おれだけのものにしないと…。
それじゃないと、また、とられてしまう。
そう思いおれは兄貴に向けてナイフを向ける。
刺してしまおうか?
そうすれば、兄貴はおれのものになる。
痛くならないよう、しっかり、心臓を刺してあげないと───兄貴が可哀想だ。
どう殺そうかな?
そのまま…殺すなんて…もったいない。
閉じ込めておきたい…。ずっとずっと自分のものでいてほしい。
誰にも触らせたくない。
──────死体となっても。
兄貴はおれのものだ。
「…兄貴を殺したら…おれはどうすればいいんだろう…?」
兄貴を殺してしまったらおれは…生きてる意味はなくなる。
おれは…別に死にたくないわけではない。
この一生を自分の手で終わらせるなんてもったいないと思う。
せっかく兄貴に会えたのに…。
なら、おれは兄貴に殺されたい。
殺して、殺して、殺して。
おれを殺してよ、兄貴。
お願いしたら殺してくれるかな?
…監禁して兄貴の思考をコントロールして…意識を無くしてしまえば…
殺してくれるかな?
「…兄貴…おれを殺してよ。」
このナイフでおれを刺して。おれを殺して泣いてほしい。
そんな兄貴の姿を見て死ねたら…
「そんなのっ…!!めちゃくちゃ…
興奮するっ…//!」
いいなぁ!いいなっ!兄貴に殺されるなんて…!!
殺されたいっ!!兄貴にっ…♡♡
けど────────。
「…そんなの、叶わない。」
おれはこんなところで人生を終わらせたいとは思ってない。
はぁっとため息を吐くと自分のしたいことが見えてくる。
─────兄貴を、殺すのはまだ後で。
今は殺さない。兄貴を殺すときは最高の状態で殺す。
まだ、そんなときではない。
「…兄貴…どうすればいいかな?」
こんなに…近くにいるのに。
手を伸ばせば兄貴が眠っている。すぐそばで。
近い距離にいるのに…
「学校なんていったらまた離れちゃう。」
遠くにいっちゃう。そんなのだめ。
監禁──────するしかないか。
「…ごめんね、兄貴。」
やっぱり、この方法しか思いつかない。
3日間考えて何も案が出なかったんだから仕方がないのだ。
「──────決めた。」
兄貴と、また監禁生活を送れる。こんな嬉しいことはない。
「───嬉しいよ、兄貴。」
こんなに嬉しいことはない。
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