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平和な時を過ごしていると、不意にラクスが提案した。
「精霊王巡り、まだ全員回ってないよね?気分転換に僕と行かない?」
「いく!!でも………しゃどうは?」
「僕は行かないよ。仕事が残ってるからね。ミアはラクスに連れて行ってもらいな。離れたらダメ、分かった?」
「………わかった」まだ納得してない様な顔。でもシャドウはそれにわざと気がつかないふりをして
「ん。いい子。」頭を撫でて頬ずりするところまでセットだ。
「なあに?お兄ちゃんだけじゃ不満なの。」少し困った様な顔で笑うところを見ると、慌てて否定した。
「ううん!わたしおにいちゃんといくよ!いきたい!」
「ほんと?ふふ、嬉しい」そう言って本当に嬉しそうに笑ってミアを抱き上げると、シャドウに手を振って転移した。
ーー
ミアside
「さあ着いたよ。ここは森の精霊王の住処だ。」
「きれい………みどりがきらきらしてる」
「この森には精霊王の加護が付いているからね。魔力で満たされて光っているんだ。まあ、木漏れ日のおかげでもあるよね。太陽はグレンの管轄だから、2人は協力してこの幻想的な森を作ってる。どう?素敵でしょ」
「うん!かんどーした!」
「ふふ、よかった。じゃあ、会いに行こうか。」
そう言って本当に大きな大樹の前まで来ると、当たり前の様にその中に入った。
「きのなかにいるの?」
「そうだよ。ここが落ち着くからだって前に聞いたことある。」
「わたしもおちつく。ここすき!」
「それはそれは、よかったよ。」突然知らない人が現れてびっくりした。あ、この人精霊王さんだな?だってイケメンだもん、間違いない。耐性ついた。今度こそね。
この人は、クールで知的な感じ。メガネかけてるし。深緑の髪に、明るいのか暗いのか分からない、そんな不思議な色の目。
「お前ががミアだな。俺はオルド。森の精霊王だ。ミアならいつでも来ていい。泊まってもいい。今日は、森を案内してやろう。やりたい事もあるんだ、少し飛ぶぞ、俺に掴まれ」
言われた通りにちょこんと掴むと、ムッとした表情になって抱き上げられた。しっかり抱きしめられて不思議だったけどオルド様が満足そうだったから何も言わないでおく。
クールな顔立ちだけど、こんなに優しい顔で微笑むんだなぁって見とれていたら、急に体がふわっと浮かび上がった。
何!?怖くてとっさにぎゅっと抱きつくと、心配ないと言う様に背中をポンポンしてあやされた。落ち着いてきてよく見ると、さっきの大樹の上に浮いていた。風が優しく、でも素早く私達を運ぶ。
お兄ちゃんは!?って思ってキョロキョロすると、後ろに並んで付いてきていた。しかも水で出来ている龍に乗って。ひゃあ、あんな子が居たんだ。カッコいい!まだまだ知らない事ばっかりで、ワクワクする。次は何を知れるかな?
「精霊王巡り、まだ全員回ってないよね?気分転換に僕と行かない?」
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「………わかった」まだ納得してない様な顔。でもシャドウはそれにわざと気がつかないふりをして
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「なあに?お兄ちゃんだけじゃ不満なの。」少し困った様な顔で笑うところを見ると、慌てて否定した。
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「ほんと?ふふ、嬉しい」そう言って本当に嬉しそうに笑ってミアを抱き上げると、シャドウに手を振って転移した。
ーー
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「さあ着いたよ。ここは森の精霊王の住処だ。」
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「うん!かんどーした!」
「ふふ、よかった。じゃあ、会いに行こうか。」
そう言って本当に大きな大樹の前まで来ると、当たり前の様にその中に入った。
「きのなかにいるの?」
「そうだよ。ここが落ち着くからだって前に聞いたことある。」
「わたしもおちつく。ここすき!」
「それはそれは、よかったよ。」突然知らない人が現れてびっくりした。あ、この人精霊王さんだな?だってイケメンだもん、間違いない。耐性ついた。今度こそね。
この人は、クールで知的な感じ。メガネかけてるし。深緑の髪に、明るいのか暗いのか分からない、そんな不思議な色の目。
「お前ががミアだな。俺はオルド。森の精霊王だ。ミアならいつでも来ていい。泊まってもいい。今日は、森を案内してやろう。やりたい事もあるんだ、少し飛ぶぞ、俺に掴まれ」
言われた通りにちょこんと掴むと、ムッとした表情になって抱き上げられた。しっかり抱きしめられて不思議だったけどオルド様が満足そうだったから何も言わないでおく。
クールな顔立ちだけど、こんなに優しい顔で微笑むんだなぁって見とれていたら、急に体がふわっと浮かび上がった。
何!?怖くてとっさにぎゅっと抱きつくと、心配ないと言う様に背中をポンポンしてあやされた。落ち着いてきてよく見ると、さっきの大樹の上に浮いていた。風が優しく、でも素早く私達を運ぶ。
お兄ちゃんは!?って思ってキョロキョロすると、後ろに並んで付いてきていた。しかも水で出来ている龍に乗って。ひゃあ、あんな子が居たんだ。カッコいい!まだまだ知らない事ばっかりで、ワクワクする。次は何を知れるかな?
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