無気力少女と魔王の日常

ここあ

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そんなこんなで、エリーが目覚めたのはぴったり1週間後だった。


「んーーーー!よく寝た!ありがとう!」


「おはよう。ふふ、喜んでくれて嬉しいよ」幸い僕のお姫様はご機嫌のようだ。これなら説得も出来るかもしれない。


「起きてばかりで悪いんだけどね?話があるんだ」


「ん?」


「1週間後にお披露目パーティーがあるんだけどね?僕と一緒に出てくれないか「いや」……だよね…………」


返答を聞くと不意に魔王はベットから俗に言うお姫様抱っこでエリーを窓まで運んだ。


「ここは見晴らしが良いからよく見えるね。ふふ、今君の目に映っているものは、全て僕の国なんだ。僕が守り育てるべきもの。」


エリーの目に映るのは活気で溢れた城下町や、緑に覆われた森、そして青くキラキラ光る海だった。彼女にとって生まれて初めて見るその景色は、言葉が出ないほど美しかった。


「僕は王だから、王の務めを果たさなければならない。責任があるからね。………だから、だからね。


エリーの額に自分の額をコツンと合わせ、しっかりと抱きしめる


「君に、王妃になって欲しい。パーティーに、出てくれ」目をぎゅっと瞑ってじっと返答を待つ。ここで断られたら、王妃になるのを断られた事になる。そうなったら、可笑しくなってしまいそうで怖かった。


「………………町の人、笑ってるね。楽しそう」


「……………………」更にぎゅっと抱きしめる。痛いはずのそれに、エリーは何も言わなかった。


「いいよ。パーティーに出るよ。そんな顔させたい訳じゃないもん」優しく微笑みながら頰を撫でる。甘えるようにその手に擦り寄る魔王が、ちょっとだけ可愛く思えた。



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