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煌びやかなシャンデリアが輝く、王立アカデミーの卒業記念パーティー。
本来ならば学業を終えた若者たちが未来を語り合う輝かしい場であるはずですが、会場の中央には冷ややかな空気が漂っていました。
「リーマ・フォルテシモ! 貴様との婚約を、今この時をもって破棄する!」
会場に響き渡ったのは、この国の第一王子であるセドリック殿下の声でした。
彼は隣に寄り添う男爵令嬢、マリアベル様の肩を抱き寄せ、正義の味方にでもなったかのような顔でわたくしを指差しています。
わたくし、リーマ・フォルテシモは、手に持っていたエビのカナッペを口に運ぶ寸前で止めました。
あまりに唐突な宣言に、咀嚼するタイミングを逃してしまったのです。
「……恐れ入ります、殿下。今、なんと仰いましたの?」
「聞こえなかったのか! 貴様のような、嫉妬に狂ってマリアベルを虐げた醜悪な女は、王妃に相応しくないと言ったのだ!」
会場に集まった貴族の子弟たちが、一斉にざわめき始めました。
哀れみ、嘲笑、困惑。
様々な視線が突き刺さりますが、わたくしの頭の中にあるのは「エビを戻すべきか、食べてしまうべきか」という極めて現実的な悩みだけでした。
結局、わたくしは優雅にエビを飲み込み、ナプキンで口元を拭ってから口を開きました。
「殿下、まず一つ確認させていただけますか。その『婚約破棄』ですが、わたくしの実家である公爵家、および国王陛下への事前の打診は済んでいるのでしょうか?」
「うるさい! これは俺の決意だ! 陛下の裁可など後からついてくる!」
セドリック殿下は鼻息を荒くして叫びました。
どうやら、法的な手続きを一切無視した暴挙であるようです。
わたくしは思わず、深いため息を漏らしてしまいました。
「そうですか。では、もう一つ。わたくしがマリアベル様を『虐げた』という根拠を教えていただけます? できれば、日時、場所、目撃者、および被害状況を論理的に整理して提示していただけると助かるのですが」
「しらばっくれるな! マリアベルは、お前に階段から突き落とされたと泣きながら告白してくれたのだ!」
殿下の言葉に合わせて、マリアベル様が震える肩をさらに小さくし、ハンカチで目元を抑えました。
「……ええ、そうですわ。あの日、放課後の校舎の裏階段で、リーマ様は冷たい目で私を突き放して……。私、本当に怖くて……!」
マリアベル様の必死の演技に、周囲からは「なんてひどいことを」「公爵令嬢の風上にも置けない」といった声が上がります。
しかし、わたくしの記憶にそんなイベントは一秒たりとも存在しません。
「階段、ですか。それは具体的にいつの出来事でしょう?」
「先週の火曜日よ! 放課後の午後四時頃ですわ!」
マリアベル様が勝ち誇ったように答えました。
わたくしは少しだけ首を傾げました。
先週の火曜日。その時間は、わたくしにとって非常に重要な予定が入っていた日です。
「先週の火曜日、午後四時……。殿下、大変申し上げにくいのですが、その時間、わたくしは王宮の執務室におりましたわ」
「嘘をつけ! そんなはずがあるか!」
「嘘ではありませんわ。国王陛下に直接招かれ、次期王妃としての予算管理に関する特別講義を受けていたのです。隣の部屋には十数名の書記官もおりましたし、何より国王陛下ご本人がわたくしの向かいに座っておいででした。……まさか、陛下がわたくしの共犯だと仰るおつもりで?」
セドリック殿下の顔が、一瞬で青ざめました。
彼は父親である国王陛下を病的なまでに恐れています。
もしわたくしの言葉が真実なら、彼は「自分の父親が嘘をついている」と主張することになってしまうからです。
「な、……そんなはずはない! マリアベルが嘘をつくはずがないんだ!」
「では、マリアベル様は幽霊にでも突き落とされたのでしょうか? それとも、陛下とわたくしが揃って幻覚を見ていたと? それは国家の存亡に関わる重大な事態ですわね。今すぐ近衛騎士を呼んで、陛下の健康状態を確認していただかなくては」
わたくしがドレスの裾を摘んで歩き出そうとすると、殿下は慌ててそれを制止しました。
「待て! 待て待て! ……あ、ああ、そうか。階段の一件は勘違いだったかもしれん。だが、教科書を破ったのはどう説明する! マリアベルの教科書はズタズタにされていたのだぞ!」
「ああ、それなら心当たりがありますわ」
わたくしの言葉に、殿下とマリアベル様が「それ見たことか」という表情を浮かべました。
しかし、わたくしは続けます。
「三日前、マリアベル様が図書室で、ご自身の教科書をハサミで切り刻んでいるところを、わたくしの侍女が目撃しておりました。『これで殿下の同情が引けるわ』と独り言を仰っていたそうですが……。ああ、証拠のハサミ、まだマリアベル様の鞄の奥底に眠っているのではないかしら? 今日、その鞄をお持ちですよね?」
マリアベル様の顔から血の気が引いていくのが分かりました。
彼女は反射的に、持っていた小さなパーティーバッグを背後に隠しました。
「そ、そんなの……ただの裁縫用のハサミですわ……!」
「あら、パーティーに裁縫道具をお持ち込みになるとは、随分と家庭的なアピールですのね。感服いたしましたわ。では、そのハサミに付着している紙の繊維を、顕微鏡で鑑定してみましょうか。わたくし、実家から魔法道具の鑑定士を呼んでまいりましょうか?」
「くっ……! リーマ、貴様……!」
殿下は顔を真っ赤にして、わたくしを睨みつけました。
どうやら論理的な反論には滅法弱いようです。
そもそも、事実無根のことを並べ立てて、公爵令嬢を断罪できると思っていたその思考回路が不思議でなりません。
「殿下、わたくしは大変忙しい身なのですわ。領地経営の補助、王宮での教育、そしてあなたという問題児の尻拭い。そんな中、わざわざ無能な嫌がらせのために時間を割くほど、わたくしは暇ではありませんの」
「無能だと……!? この俺を、王太子である俺を侮辱するのか!」
「事実を申し上げたまでです。婚約破棄を望まれるのであれば、どうぞ正式な手続きを踏んでください。その代わり、わたくしがこれまで殿下の不祥事を揉み消してきた数々の報告書、すべて国王陛下に提出させていただきますわ」
「報告書……? 何の話だ!」
「去年の狩猟大会で、誤って他家の猟犬を矢で射抜いた件。一昨年の晩餐会で、酔っ払って噴水に飛び込み、隣国の使節団に水をぶっかけた件。……ああ、まだありますわよ。数えきれないほどに」
わたくしが微笑むと、周囲の貴族たちから忍び笑いが漏れ始めました。
これまではわたくしが根回しをして伏せていた事件ばかりですが、今日、この場で婚約が破棄されるのであれば、もう守ってあげる義理はありません。
「そ、そんなものは捏造だ! 誰もお前の言うことなど信じない!」
「信じるか信じないかは、証拠次第ですわ。わたくし、嘘をつくのは嫌いですが、記録を残すのは大好きなのです。……さて、殿下。まだ続けますか? それとも、一度冷たいお水でも飲んで頭を冷やされますか?」
わたくしが冷徹な笑みを浮かべたその時、会場の入り口から低い笑い声が聞こえてきました。
「ははは! こいつは傑作だ。王太子が自らの婚約者に、一分足らずで完封されるとはね」
人混みを割って現れたのは、銀色の髪を揺らし、不敵な笑みを浮かべた青年でした。
隣国の第三王子であり、現在は我が国に留学中のヴィンセント殿下です。
彼は面白そうにわたくしを見つめると、優雅な一礼をして近づいてきました。
「リーマ嬢、君の論理的で情容赦ない詰め方、実に素晴らしい。俺は今、人生で初めて『断罪劇』というものに感動したよ」
「ヴィンセント殿下。お見苦しいところをお見せしてしまいましたわ」
「いいや、最高だった。……ところでセドリック。君が彼女を捨てるというのなら、俺が彼女を拾っても構わないかな? 俺の国には、これほど有能で愉快な女性はなかなかいないんでね」
ヴィンセント殿下の言葉に、会場は今日一番の騒然とした雰囲気に包まれました。
わたくしは、思わず手に持ったカナッペの二つ目を手に取りました。
どうやら、今夜のパーティーは、まだまだ終わる気配がないようです。
本来ならば学業を終えた若者たちが未来を語り合う輝かしい場であるはずですが、会場の中央には冷ややかな空気が漂っていました。
「リーマ・フォルテシモ! 貴様との婚約を、今この時をもって破棄する!」
会場に響き渡ったのは、この国の第一王子であるセドリック殿下の声でした。
彼は隣に寄り添う男爵令嬢、マリアベル様の肩を抱き寄せ、正義の味方にでもなったかのような顔でわたくしを指差しています。
わたくし、リーマ・フォルテシモは、手に持っていたエビのカナッペを口に運ぶ寸前で止めました。
あまりに唐突な宣言に、咀嚼するタイミングを逃してしまったのです。
「……恐れ入ります、殿下。今、なんと仰いましたの?」
「聞こえなかったのか! 貴様のような、嫉妬に狂ってマリアベルを虐げた醜悪な女は、王妃に相応しくないと言ったのだ!」
会場に集まった貴族の子弟たちが、一斉にざわめき始めました。
哀れみ、嘲笑、困惑。
様々な視線が突き刺さりますが、わたくしの頭の中にあるのは「エビを戻すべきか、食べてしまうべきか」という極めて現実的な悩みだけでした。
結局、わたくしは優雅にエビを飲み込み、ナプキンで口元を拭ってから口を開きました。
「殿下、まず一つ確認させていただけますか。その『婚約破棄』ですが、わたくしの実家である公爵家、および国王陛下への事前の打診は済んでいるのでしょうか?」
「うるさい! これは俺の決意だ! 陛下の裁可など後からついてくる!」
セドリック殿下は鼻息を荒くして叫びました。
どうやら、法的な手続きを一切無視した暴挙であるようです。
わたくしは思わず、深いため息を漏らしてしまいました。
「そうですか。では、もう一つ。わたくしがマリアベル様を『虐げた』という根拠を教えていただけます? できれば、日時、場所、目撃者、および被害状況を論理的に整理して提示していただけると助かるのですが」
「しらばっくれるな! マリアベルは、お前に階段から突き落とされたと泣きながら告白してくれたのだ!」
殿下の言葉に合わせて、マリアベル様が震える肩をさらに小さくし、ハンカチで目元を抑えました。
「……ええ、そうですわ。あの日、放課後の校舎の裏階段で、リーマ様は冷たい目で私を突き放して……。私、本当に怖くて……!」
マリアベル様の必死の演技に、周囲からは「なんてひどいことを」「公爵令嬢の風上にも置けない」といった声が上がります。
しかし、わたくしの記憶にそんなイベントは一秒たりとも存在しません。
「階段、ですか。それは具体的にいつの出来事でしょう?」
「先週の火曜日よ! 放課後の午後四時頃ですわ!」
マリアベル様が勝ち誇ったように答えました。
わたくしは少しだけ首を傾げました。
先週の火曜日。その時間は、わたくしにとって非常に重要な予定が入っていた日です。
「先週の火曜日、午後四時……。殿下、大変申し上げにくいのですが、その時間、わたくしは王宮の執務室におりましたわ」
「嘘をつけ! そんなはずがあるか!」
「嘘ではありませんわ。国王陛下に直接招かれ、次期王妃としての予算管理に関する特別講義を受けていたのです。隣の部屋には十数名の書記官もおりましたし、何より国王陛下ご本人がわたくしの向かいに座っておいででした。……まさか、陛下がわたくしの共犯だと仰るおつもりで?」
セドリック殿下の顔が、一瞬で青ざめました。
彼は父親である国王陛下を病的なまでに恐れています。
もしわたくしの言葉が真実なら、彼は「自分の父親が嘘をついている」と主張することになってしまうからです。
「な、……そんなはずはない! マリアベルが嘘をつくはずがないんだ!」
「では、マリアベル様は幽霊にでも突き落とされたのでしょうか? それとも、陛下とわたくしが揃って幻覚を見ていたと? それは国家の存亡に関わる重大な事態ですわね。今すぐ近衛騎士を呼んで、陛下の健康状態を確認していただかなくては」
わたくしがドレスの裾を摘んで歩き出そうとすると、殿下は慌ててそれを制止しました。
「待て! 待て待て! ……あ、ああ、そうか。階段の一件は勘違いだったかもしれん。だが、教科書を破ったのはどう説明する! マリアベルの教科書はズタズタにされていたのだぞ!」
「ああ、それなら心当たりがありますわ」
わたくしの言葉に、殿下とマリアベル様が「それ見たことか」という表情を浮かべました。
しかし、わたくしは続けます。
「三日前、マリアベル様が図書室で、ご自身の教科書をハサミで切り刻んでいるところを、わたくしの侍女が目撃しておりました。『これで殿下の同情が引けるわ』と独り言を仰っていたそうですが……。ああ、証拠のハサミ、まだマリアベル様の鞄の奥底に眠っているのではないかしら? 今日、その鞄をお持ちですよね?」
マリアベル様の顔から血の気が引いていくのが分かりました。
彼女は反射的に、持っていた小さなパーティーバッグを背後に隠しました。
「そ、そんなの……ただの裁縫用のハサミですわ……!」
「あら、パーティーに裁縫道具をお持ち込みになるとは、随分と家庭的なアピールですのね。感服いたしましたわ。では、そのハサミに付着している紙の繊維を、顕微鏡で鑑定してみましょうか。わたくし、実家から魔法道具の鑑定士を呼んでまいりましょうか?」
「くっ……! リーマ、貴様……!」
殿下は顔を真っ赤にして、わたくしを睨みつけました。
どうやら論理的な反論には滅法弱いようです。
そもそも、事実無根のことを並べ立てて、公爵令嬢を断罪できると思っていたその思考回路が不思議でなりません。
「殿下、わたくしは大変忙しい身なのですわ。領地経営の補助、王宮での教育、そしてあなたという問題児の尻拭い。そんな中、わざわざ無能な嫌がらせのために時間を割くほど、わたくしは暇ではありませんの」
「無能だと……!? この俺を、王太子である俺を侮辱するのか!」
「事実を申し上げたまでです。婚約破棄を望まれるのであれば、どうぞ正式な手続きを踏んでください。その代わり、わたくしがこれまで殿下の不祥事を揉み消してきた数々の報告書、すべて国王陛下に提出させていただきますわ」
「報告書……? 何の話だ!」
「去年の狩猟大会で、誤って他家の猟犬を矢で射抜いた件。一昨年の晩餐会で、酔っ払って噴水に飛び込み、隣国の使節団に水をぶっかけた件。……ああ、まだありますわよ。数えきれないほどに」
わたくしが微笑むと、周囲の貴族たちから忍び笑いが漏れ始めました。
これまではわたくしが根回しをして伏せていた事件ばかりですが、今日、この場で婚約が破棄されるのであれば、もう守ってあげる義理はありません。
「そ、そんなものは捏造だ! 誰もお前の言うことなど信じない!」
「信じるか信じないかは、証拠次第ですわ。わたくし、嘘をつくのは嫌いですが、記録を残すのは大好きなのです。……さて、殿下。まだ続けますか? それとも、一度冷たいお水でも飲んで頭を冷やされますか?」
わたくしが冷徹な笑みを浮かべたその時、会場の入り口から低い笑い声が聞こえてきました。
「ははは! こいつは傑作だ。王太子が自らの婚約者に、一分足らずで完封されるとはね」
人混みを割って現れたのは、銀色の髪を揺らし、不敵な笑みを浮かべた青年でした。
隣国の第三王子であり、現在は我が国に留学中のヴィンセント殿下です。
彼は面白そうにわたくしを見つめると、優雅な一礼をして近づいてきました。
「リーマ嬢、君の論理的で情容赦ない詰め方、実に素晴らしい。俺は今、人生で初めて『断罪劇』というものに感動したよ」
「ヴィンセント殿下。お見苦しいところをお見せしてしまいましたわ」
「いいや、最高だった。……ところでセドリック。君が彼女を捨てるというのなら、俺が彼女を拾っても構わないかな? 俺の国には、これほど有能で愉快な女性はなかなかいないんでね」
ヴィンセント殿下の言葉に、会場は今日一番の騒然とした雰囲気に包まれました。
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