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会場を支配していた重苦しい静寂を、ヴィンセント殿下の軽やかな笑い声が粉々に砕きました。
隣国の第三王子であり、その美貌と冷徹な頭脳で知られる彼が、なぜこの修羅場に首を突っ込んできたのか。
わたくしは二つ目のカナッペ——今度はサーモンとクリームチーズですわ——を咀嚼しながら、冷静に彼を観察しました。
「ヴィ、ヴィンセント殿下! これは我が国の国内問題です! 他国の王子が口を挟むことではありません!」
セドリック殿下が顔を真っ赤にして叫びました。
その横で、マリアベル様は必死に「可哀想な私」を演出しようと、潤んだ瞳でヴィンセント殿下を見上げています。
おそらく、新しいターゲットとして彼を定めたのでしょう。その行動の速さだけは尊敬に値しますわね。
「おやおや、怖い顔をしないでくれ。俺はただ、あそこに転がっている『真実』を拾い上げようとしただけだよ。……それにしても、セドリック。君は本当に節穴だな。その隣にいる女性が、君の財布と権力を狙っているだけの毒キノコだということに、まだ気づかないのかい?」
「ど、毒キノコ……!? ひどいですわ、ヴィンセント様! わたくし、ただセドリック様を愛しているだけなのに……っ!」
マリアベル様が崩れ落ちるように膝をつきました。
見事なタイミングです。練習でもしていらしたのかしら。
わたくしなら、その膝をつく動作でドレスの生地を傷めないか気になって夜も眠れませんわ。
「愛、ね。愛があれば、王太子の婚約者の筆跡を模倣して、不貞を働いているかのような偽造手紙を夜な夜な書けるものなのかな? ……ああ、リーマ嬢。さっき言い忘れたけど、彼女が使っているインク、俺の国の特産品である『変色インク』だね。時間が経つと筆跡が浮き出る特殊なやつだ。鑑定するまでもないよ」
ヴィンセント殿下の言葉に、会場からさらに大きな悲鳴に近いどよめきが上がりました。
わたくしは三つ目のカナッペ(ローストビーフ)に手を伸ばしかけて、止めました。
さすがにこの状況で食べ続けるのは、公爵令嬢としての矜持に反しますわ。……いえ、単にお腹が膨れてきただけですけれど。
「ヴィンセント殿下、助言には感謝いたします。ですが、わたくしの問題はわたくし自身で片付けさせていただきますわ」
「おっと、邪魔をするつもりはなかったんだ。どうぞ、続けて。君の『毒舌……失礼、華麗なる論破』の続きを聞かせてほしい」
ヴィンセント殿下は楽しそうに肩をすくめ、壁際に下がりました。
わたくしは改めて、呆然と立ち尽くすセドリック殿下に向き直りました。
「さて、殿下。先ほどマリアベル様の自作自演と、わたくしのアリバイ、そして殿下の過去の不祥事についての確認をいたしましたが……。まだ、わたくしを『悪女』として断罪なさるおつもりですか?」
「う、ぐ……。そ、それは……」
「もしこれ以上続けるのでしたら、わたくし、今この場で実家の私設騎士団を呼び寄せますわよ。殿下を『公爵家に対する名誉毀損および虚偽の告発』で現行犯逮捕するためです。……あ、もちろん、王族の逮捕には陛下の許可が必要ですが、先ほど申し上げた通り、陛下はわたくしの味方ですので」
わたくしが微笑むと、セドリック殿下は目に見えて震え始めました。
彼はこれまで、わたくしが何を言われても「左様でございますね」と微笑んで受け流してきたため、本気で怒ったわたくしの恐ろしさを知らなかったのでしょう。
温厚な人間ほど、怒らせると面倒だという教科書通りの展開ですわ。
「……ま、待て。リーマ。少し落ち着こう。俺が悪かった。マリアベルの言葉を鵜呑みにしすぎたようだ。婚約破棄の話は、今のなしということで……」
「あら? 聞き捨てなりませんわね」
わたくしは扇をパチンと閉じました。
「一度、大衆の前でわたくしの名誉を傷つけ、婚約破棄を宣言しておきながら『今のなし』? 殿下、あなたは国家の契約をなんだと思っていらっしゃるの? 市場の野菜の叩き売りじゃありませんのよ?」
「ひっ……!」
「いいえ、いいえ。わたくし、先ほど殿下が仰った『婚約破棄』という言葉、非常に気に入りましたわ。これほど素晴らしい提案を受けたのは初めてです。ですから、謹んでお受けいたしますわね」
わたくしが深くお辞儀をすると、今度はセドリック殿下が絶望したような顔になりました。
わたくしという「実務担当」がいなくなれば、彼がどれほどの窮地に立たされるか。
おそらく、明日の朝食のメニューすら自分で選べない彼には、想像すらできていないのでしょう。
「り、リーマ! 頼む、考え直してくれ! お前がいなければ、俺の公務はどうなるんだ!」
「知ったことではありませんわ。マリアベル様とご一緒に、愛の力で解決なさってください。あ、そうそう。婚約破棄を正式に受諾するにあたって、条件がございます」
「じょ、条件……?」
「はい。まずは、わたくしの精神的苦痛に対する慰謝料。それから、わたくしがこれまで殿下の尻拭いに費やしてきた膨大な時間の超過勤務手当。これらを合算して、王家が所有する『湖畔の別荘』を譲渡していただきますわ」
「湖畔の別荘!? あそこは俺の一番のお気に入りの……!」
「あら、文句がおありでしたら、やはり現行犯逮捕の件を……」
「わ、わかった! わかったから! 別荘でもなんでも持っていけ!」
セドリック殿下は泣きそうな顔で承諾しました。
周囲からは「自業自得だ」「王太子の風上にも置けない」という冷ややかな視線が彼に注がれています。
マリアベル様に至っては、形勢不利と見るや、いつの間にか人混みに紛れて逃げ出そうとしていました。
「逃がしませんわよ、マリアベル様。あなたの虚偽申告によってわたくしが被った風評被害、およびドレスに飛ばされた(かもしれない)目に見えない汚れのクリーニング代についても、後ほどきっちり請求させていただきますわ」
「ひ、ひいぃっ!」
マリアベル様が腰を抜かして座り込みました。
これにて一件落着、ですわね。
わたくしは満足して、最後に残っていたエビのカナッペをパクりと口にしました。
「……ふむ。やっぱり冷めると少し味が落ちますわね」
「ははは! 君、本当に最高だ。慰謝料に別荘を要求する公爵令嬢なんて、物語の中でも見たことがないよ」
ヴィンセント殿下が再び近寄ってきて、わたくしの顔を覗き込みました。
彼の瞳は好奇心に満ち溢れており、非常に厄介な予感がします。
「ヴィンセント殿下。見世物は終わりですわよ」
「いや、ここからが本番だよ、リーマ嬢。……別荘での一人暮らしもいいけど、俺の国で『王太子の尻拭い担当』じゃなくて『俺の知恵袋』として働いてみる気はないかい?」
「……お断りします。わたくし、しばらくは誰の世話も焼かずに、優雅な独身生活を満喫するつもりですから」
わたくしはきっぱりと断り、彼に背を向けました。
自由。なんと素晴らしい響きでしょう。
明日からは、殿下の馬鹿げた言い訳を添削する必要も、マリアベル様のような有象無象の嫌がらせを論破する必要もありません。
……そう、この時は信じて疑わなかったのです。
わたくしの背後で、ヴィンセント殿下が「捕まえた獲物は逃がさない」という、獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべていたことなど。
こうして、わたくしリーマの「地獄の婚約期間」は終わり、それ以上に騒がしい「自由な隠居生活」への幕が上がったのでした。
隣国の第三王子であり、その美貌と冷徹な頭脳で知られる彼が、なぜこの修羅場に首を突っ込んできたのか。
わたくしは二つ目のカナッペ——今度はサーモンとクリームチーズですわ——を咀嚼しながら、冷静に彼を観察しました。
「ヴィ、ヴィンセント殿下! これは我が国の国内問題です! 他国の王子が口を挟むことではありません!」
セドリック殿下が顔を真っ赤にして叫びました。
その横で、マリアベル様は必死に「可哀想な私」を演出しようと、潤んだ瞳でヴィンセント殿下を見上げています。
おそらく、新しいターゲットとして彼を定めたのでしょう。その行動の速さだけは尊敬に値しますわね。
「おやおや、怖い顔をしないでくれ。俺はただ、あそこに転がっている『真実』を拾い上げようとしただけだよ。……それにしても、セドリック。君は本当に節穴だな。その隣にいる女性が、君の財布と権力を狙っているだけの毒キノコだということに、まだ気づかないのかい?」
「ど、毒キノコ……!? ひどいですわ、ヴィンセント様! わたくし、ただセドリック様を愛しているだけなのに……っ!」
マリアベル様が崩れ落ちるように膝をつきました。
見事なタイミングです。練習でもしていらしたのかしら。
わたくしなら、その膝をつく動作でドレスの生地を傷めないか気になって夜も眠れませんわ。
「愛、ね。愛があれば、王太子の婚約者の筆跡を模倣して、不貞を働いているかのような偽造手紙を夜な夜な書けるものなのかな? ……ああ、リーマ嬢。さっき言い忘れたけど、彼女が使っているインク、俺の国の特産品である『変色インク』だね。時間が経つと筆跡が浮き出る特殊なやつだ。鑑定するまでもないよ」
ヴィンセント殿下の言葉に、会場からさらに大きな悲鳴に近いどよめきが上がりました。
わたくしは三つ目のカナッペ(ローストビーフ)に手を伸ばしかけて、止めました。
さすがにこの状況で食べ続けるのは、公爵令嬢としての矜持に反しますわ。……いえ、単にお腹が膨れてきただけですけれど。
「ヴィンセント殿下、助言には感謝いたします。ですが、わたくしの問題はわたくし自身で片付けさせていただきますわ」
「おっと、邪魔をするつもりはなかったんだ。どうぞ、続けて。君の『毒舌……失礼、華麗なる論破』の続きを聞かせてほしい」
ヴィンセント殿下は楽しそうに肩をすくめ、壁際に下がりました。
わたくしは改めて、呆然と立ち尽くすセドリック殿下に向き直りました。
「さて、殿下。先ほどマリアベル様の自作自演と、わたくしのアリバイ、そして殿下の過去の不祥事についての確認をいたしましたが……。まだ、わたくしを『悪女』として断罪なさるおつもりですか?」
「う、ぐ……。そ、それは……」
「もしこれ以上続けるのでしたら、わたくし、今この場で実家の私設騎士団を呼び寄せますわよ。殿下を『公爵家に対する名誉毀損および虚偽の告発』で現行犯逮捕するためです。……あ、もちろん、王族の逮捕には陛下の許可が必要ですが、先ほど申し上げた通り、陛下はわたくしの味方ですので」
わたくしが微笑むと、セドリック殿下は目に見えて震え始めました。
彼はこれまで、わたくしが何を言われても「左様でございますね」と微笑んで受け流してきたため、本気で怒ったわたくしの恐ろしさを知らなかったのでしょう。
温厚な人間ほど、怒らせると面倒だという教科書通りの展開ですわ。
「……ま、待て。リーマ。少し落ち着こう。俺が悪かった。マリアベルの言葉を鵜呑みにしすぎたようだ。婚約破棄の話は、今のなしということで……」
「あら? 聞き捨てなりませんわね」
わたくしは扇をパチンと閉じました。
「一度、大衆の前でわたくしの名誉を傷つけ、婚約破棄を宣言しておきながら『今のなし』? 殿下、あなたは国家の契約をなんだと思っていらっしゃるの? 市場の野菜の叩き売りじゃありませんのよ?」
「ひっ……!」
「いいえ、いいえ。わたくし、先ほど殿下が仰った『婚約破棄』という言葉、非常に気に入りましたわ。これほど素晴らしい提案を受けたのは初めてです。ですから、謹んでお受けいたしますわね」
わたくしが深くお辞儀をすると、今度はセドリック殿下が絶望したような顔になりました。
わたくしという「実務担当」がいなくなれば、彼がどれほどの窮地に立たされるか。
おそらく、明日の朝食のメニューすら自分で選べない彼には、想像すらできていないのでしょう。
「り、リーマ! 頼む、考え直してくれ! お前がいなければ、俺の公務はどうなるんだ!」
「知ったことではありませんわ。マリアベル様とご一緒に、愛の力で解決なさってください。あ、そうそう。婚約破棄を正式に受諾するにあたって、条件がございます」
「じょ、条件……?」
「はい。まずは、わたくしの精神的苦痛に対する慰謝料。それから、わたくしがこれまで殿下の尻拭いに費やしてきた膨大な時間の超過勤務手当。これらを合算して、王家が所有する『湖畔の別荘』を譲渡していただきますわ」
「湖畔の別荘!? あそこは俺の一番のお気に入りの……!」
「あら、文句がおありでしたら、やはり現行犯逮捕の件を……」
「わ、わかった! わかったから! 別荘でもなんでも持っていけ!」
セドリック殿下は泣きそうな顔で承諾しました。
周囲からは「自業自得だ」「王太子の風上にも置けない」という冷ややかな視線が彼に注がれています。
マリアベル様に至っては、形勢不利と見るや、いつの間にか人混みに紛れて逃げ出そうとしていました。
「逃がしませんわよ、マリアベル様。あなたの虚偽申告によってわたくしが被った風評被害、およびドレスに飛ばされた(かもしれない)目に見えない汚れのクリーニング代についても、後ほどきっちり請求させていただきますわ」
「ひ、ひいぃっ!」
マリアベル様が腰を抜かして座り込みました。
これにて一件落着、ですわね。
わたくしは満足して、最後に残っていたエビのカナッペをパクりと口にしました。
「……ふむ。やっぱり冷めると少し味が落ちますわね」
「ははは! 君、本当に最高だ。慰謝料に別荘を要求する公爵令嬢なんて、物語の中でも見たことがないよ」
ヴィンセント殿下が再び近寄ってきて、わたくしの顔を覗き込みました。
彼の瞳は好奇心に満ち溢れており、非常に厄介な予感がします。
「ヴィンセント殿下。見世物は終わりですわよ」
「いや、ここからが本番だよ、リーマ嬢。……別荘での一人暮らしもいいけど、俺の国で『王太子の尻拭い担当』じゃなくて『俺の知恵袋』として働いてみる気はないかい?」
「……お断りします。わたくし、しばらくは誰の世話も焼かずに、優雅な独身生活を満喫するつもりですから」
わたくしはきっぱりと断り、彼に背を向けました。
自由。なんと素晴らしい響きでしょう。
明日からは、殿下の馬鹿げた言い訳を添削する必要も、マリアベル様のような有象無象の嫌がらせを論破する必要もありません。
……そう、この時は信じて疑わなかったのです。
わたくしの背後で、ヴィンセント殿下が「捕まえた獲物は逃がさない」という、獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべていたことなど。
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