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始まりの日
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教室内はかなりの生徒で溢れていた。
友達と立ち話している男子生徒や自撮りなどをしている女生徒、早いやつは連絡先などを交換しあっていたり、新たな友達を作っている者もいる。
そんな中で俺は何をしているのかと言うと…
「どうしてこうなった…」
俺の席は、窓側の後ろから2番目。ここまではいい。最高のポジションだ。
だが、隣人に問題があった。そう、今まさに隣の席に座っているのは先程のよく分からん女だ。
「ちょっと、聞いているの?あ!それで今期のアニメはやっぱりあれがオススメなの!あれに出てくるヒロインは……以下省略」
今現在もヲタク丸出しのフルブーストのフルスロッタルでアニメトークを走り抜けている。
なぜ、俺がヲタクバレしているのか、それは数分前に遡る…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「校舎内もやっぱりすげぇ…」
俺は綺麗な内装の光明高校に驚きを隠せないでいた。
魔法学園かのような白を基調とした美しい内装は、脱ヲタした俺でさえも、ライトノベルのようだとテンションを上げてしまうレベルだ。
じっくり内装を堪能した俺は階段を上がり4階にたどり着いた。
俺のクラスは1-B。黒板に表記された名前表と照らし合わせて、俺は窓側の後ろから2番目、涼宮ハ○ヒの○鬱で言えば、キョンが座っていた席だ。
じゃなくてっ!何考えてるんだ俺は…
まだ、完全に脱ヲタ出来てないようだ。はぁ、気をつけなくては…
俺はため息を吐くと、中学のころから愛用しているリュックサックを机の横にかけ、座席に座る。
中学の時のように、肘をつきながら窓を外を見やる。外は何も言うことなしの日常が広まっていた。
仕事に行く会社員や、学校に向かうであろう小学生、散歩する老人など。
今日も世界はつまらないほど平穏そのものだ。なんて景色を眺めていたら隣の席が引かれる音がした。どうやら、隣の席のやつが来たようだ。
ここは挨拶のひとつでもしてみようかと隣人の方を見ると、俺は唖然としてしまった。
隣に座った生徒は、先程話しかけられた?なぞの少女だ。
呆気にとられて見つめていたら、少女と目が合ってしまった。
「あら、あなたはさっきのヲタク…」
「ちょ、俺は別にヲタクじゃないぞ?」
「いえ、あなたはヲタクよ」
「ほう、その根拠は?」
こいつは危険だな…バレたらやばい…
「あなたからはヲタクの匂いがするわ」
「はい?」
何言ってるんだ?この人…俺からヲタクの匂いがするって?
「しょ、証拠になってないぞ?」
少女はしばらく考えるような仕草をして、俺やその周辺を観察する。謎の女だが、顔は可愛いのでなんか気恥しい。
「そうね…まず、そのリュックね!沢山小さな穴が空いているでしょう?それは今まで沢山缶バッチをつけていた証拠だわ」
少女は俺のリュックサックを指さしながら言った。
こいつは、や、やばいぞ…だが、落ち着け。まだ大丈夫だ。
「缶バッチなんて、アニメグッズ以外にもあるだろ?」
我ながら最高の切り返しだ。
「そうね……じぁ、筆記用具はどうかしら?筆記用具にも缶バッチの跡があるわ。筆箱に缶バッチを何個もつけているのはヲタクしかいないわ。」
くっそぅ…なかなかの洞察力だ。
「そういうお前はどうなんだよ。発言からしてヲタクだぞ」
「そうよ、私はヲタクよ?」
少女は言うと、光明高校のバッグに付いたキーホルダーや缶バッチを俺の目の前に出した。そして、バックの中から筆記用具やクリアファイル、バッグの中に入っていた全ての物を机に並べる。
その全てがアニメ関連の物だった。
「す、すげぇな…お前…って、これは!この前のイベントやつだ!いったのか!こっちは今期のアニメのやつだな!す、すげぇ!」
あ、しまった!やっちまった……ギクッと効果音がなった気がした。
「ふーーーん、随分と詳しい見たいねぇ?」
少女がニヤリと笑った。
「い、いや、俺は別に…」
「なぜ隠すのかしら?隠す必要なんてないはずよ?」
「ヲタクじゃだめなんだよ、お前だって高校生だろ?女の子ならイケメンと付き合いたいとかあるだろ?」
「無いわね。趣味を理解してくれない男なんて無理だし。趣味を隠してまで欲しくないわ。というか、そんなことより、聞いて!!」
「え?」
今までの少女とは別人かのように、少女の表情や雰囲気が変わり、アニメトークが始まった。
完璧な早口のヲタク口調で目を輝かせながら語る少女の姿は、完全なるヲタクそのものであった。
その熱量に、俺は苦笑いを浮かべることしか出来ない。
「ちょっと、聞いてるの?あ!それで、今期のアニメはやっぱりあれがオススメなの!あれに出てくるヒロインは……以下省略」
気がつけば、周りの連中の視線が俺達に集中していた。何やらヒソヒソと噂されている。完全に話題の的だ。
これだと、俺の計画は一瞬でダメになる。
「えっと、そろそろ落ち着いてくれないか?周りから凄い注目浴びてるし…」
「ん?そんなことは関係ないわ。それで、最終回の1個前の話なんだけど主人公がヒロインに好きって言葉を使わずに告白して…以下省略」
少女は何も気にせずに、ひたすらに話している。
俺はと言うと、少女の話を理解してしまっている。正直すっごくアニメトークがしたいくらいだ。だが、すまない。俺は変わらなくてはいけないんだ。
周りを見ると、やはり話題の的にされているようだった…ていうかさっきより人が増えてるように見える。
そりゃそうだよな…すっごい勢いで語ってるしな…顔だけでも話題になるだろうに。
「はぁ、どうしてこうなった…」
俺はため息を吐くことしか出来なかった。
友達と立ち話している男子生徒や自撮りなどをしている女生徒、早いやつは連絡先などを交換しあっていたり、新たな友達を作っている者もいる。
そんな中で俺は何をしているのかと言うと…
「どうしてこうなった…」
俺の席は、窓側の後ろから2番目。ここまではいい。最高のポジションだ。
だが、隣人に問題があった。そう、今まさに隣の席に座っているのは先程のよく分からん女だ。
「ちょっと、聞いているの?あ!それで今期のアニメはやっぱりあれがオススメなの!あれに出てくるヒロインは……以下省略」
今現在もヲタク丸出しのフルブーストのフルスロッタルでアニメトークを走り抜けている。
なぜ、俺がヲタクバレしているのか、それは数分前に遡る…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「校舎内もやっぱりすげぇ…」
俺は綺麗な内装の光明高校に驚きを隠せないでいた。
魔法学園かのような白を基調とした美しい内装は、脱ヲタした俺でさえも、ライトノベルのようだとテンションを上げてしまうレベルだ。
じっくり内装を堪能した俺は階段を上がり4階にたどり着いた。
俺のクラスは1-B。黒板に表記された名前表と照らし合わせて、俺は窓側の後ろから2番目、涼宮ハ○ヒの○鬱で言えば、キョンが座っていた席だ。
じゃなくてっ!何考えてるんだ俺は…
まだ、完全に脱ヲタ出来てないようだ。はぁ、気をつけなくては…
俺はため息を吐くと、中学のころから愛用しているリュックサックを机の横にかけ、座席に座る。
中学の時のように、肘をつきながら窓を外を見やる。外は何も言うことなしの日常が広まっていた。
仕事に行く会社員や、学校に向かうであろう小学生、散歩する老人など。
今日も世界はつまらないほど平穏そのものだ。なんて景色を眺めていたら隣の席が引かれる音がした。どうやら、隣の席のやつが来たようだ。
ここは挨拶のひとつでもしてみようかと隣人の方を見ると、俺は唖然としてしまった。
隣に座った生徒は、先程話しかけられた?なぞの少女だ。
呆気にとられて見つめていたら、少女と目が合ってしまった。
「あら、あなたはさっきのヲタク…」
「ちょ、俺は別にヲタクじゃないぞ?」
「いえ、あなたはヲタクよ」
「ほう、その根拠は?」
こいつは危険だな…バレたらやばい…
「あなたからはヲタクの匂いがするわ」
「はい?」
何言ってるんだ?この人…俺からヲタクの匂いがするって?
「しょ、証拠になってないぞ?」
少女はしばらく考えるような仕草をして、俺やその周辺を観察する。謎の女だが、顔は可愛いのでなんか気恥しい。
「そうね…まず、そのリュックね!沢山小さな穴が空いているでしょう?それは今まで沢山缶バッチをつけていた証拠だわ」
少女は俺のリュックサックを指さしながら言った。
こいつは、や、やばいぞ…だが、落ち着け。まだ大丈夫だ。
「缶バッチなんて、アニメグッズ以外にもあるだろ?」
我ながら最高の切り返しだ。
「そうね……じぁ、筆記用具はどうかしら?筆記用具にも缶バッチの跡があるわ。筆箱に缶バッチを何個もつけているのはヲタクしかいないわ。」
くっそぅ…なかなかの洞察力だ。
「そういうお前はどうなんだよ。発言からしてヲタクだぞ」
「そうよ、私はヲタクよ?」
少女は言うと、光明高校のバッグに付いたキーホルダーや缶バッチを俺の目の前に出した。そして、バックの中から筆記用具やクリアファイル、バッグの中に入っていた全ての物を机に並べる。
その全てがアニメ関連の物だった。
「す、すげぇな…お前…って、これは!この前のイベントやつだ!いったのか!こっちは今期のアニメのやつだな!す、すげぇ!」
あ、しまった!やっちまった……ギクッと効果音がなった気がした。
「ふーーーん、随分と詳しい見たいねぇ?」
少女がニヤリと笑った。
「い、いや、俺は別に…」
「なぜ隠すのかしら?隠す必要なんてないはずよ?」
「ヲタクじゃだめなんだよ、お前だって高校生だろ?女の子ならイケメンと付き合いたいとかあるだろ?」
「無いわね。趣味を理解してくれない男なんて無理だし。趣味を隠してまで欲しくないわ。というか、そんなことより、聞いて!!」
「え?」
今までの少女とは別人かのように、少女の表情や雰囲気が変わり、アニメトークが始まった。
完璧な早口のヲタク口調で目を輝かせながら語る少女の姿は、完全なるヲタクそのものであった。
その熱量に、俺は苦笑いを浮かべることしか出来ない。
「ちょっと、聞いてるの?あ!それで、今期のアニメはやっぱりあれがオススメなの!あれに出てくるヒロインは……以下省略」
気がつけば、周りの連中の視線が俺達に集中していた。何やらヒソヒソと噂されている。完全に話題の的だ。
これだと、俺の計画は一瞬でダメになる。
「えっと、そろそろ落ち着いてくれないか?周りから凄い注目浴びてるし…」
「ん?そんなことは関係ないわ。それで、最終回の1個前の話なんだけど主人公がヒロインに好きって言葉を使わずに告白して…以下省略」
少女は何も気にせずに、ひたすらに話している。
俺はと言うと、少女の話を理解してしまっている。正直すっごくアニメトークがしたいくらいだ。だが、すまない。俺は変わらなくてはいけないんだ。
周りを見ると、やはり話題の的にされているようだった…ていうかさっきより人が増えてるように見える。
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