21 / 180
第21話 報酬はいかほど?
しおりを挟む
俺達が宿屋に戻る途中、飲み物を買って噴水広場にある長椅子に腰をかける。
「色々話を聞いてしまったけど、あの場に俺が居て良かったのか?」
「命がけで護衛してもらったのに教えないなんて出来るわけないでしょ? それにあなたの協力がなければ、ここまで来れなかったかもしれないんだから当然の権利よ」
横で聞いてたサーシャもリネットに同意して頷く。
「ソウタさん色々ありがとうございました。少ないですがこれを」
そう言ってサーシャは金貨が詰まった袋を俺に渡す。
「いらないよ。別にお金に困ってるわけじゃないし二人の方が今後必要だろ」
「約束なんだから素直に受け取っておきなさいよ。トレイン達が私達の為に集めたくれたまっとうなお金だから心配しないで」
リネットが袋を俺の胸に押し当てる。
家に帰ればセレーナから貰った金貨もあるし、この二人だって今持ってるお金が足りなくなれば、どこかで稼せがないといけなくなるだろ。
それに……
「……それじゃ足りないし報酬はお金なんて言ってないだろ」
「じゃあ、後どのくらい欲しいのよ? ……あなた! まさか変なこと考えるじゃないでしょうね? 言っとくけど姉さんは既婚者なのよ」
リネットが怪訝な顔をして、胸元を手で隠す。
「ちょっ、まっ! 違う、前にリネットが目的が同じなら協力しようと思ってたって言ってたの覚えてるか?」
「あなたを勇者候補だと勘違いしてたときね。でも勇者候補ですらないことが発覚してちょっと揉めたわことがあったわね」
「そう、そのときリネットが『本物の勇者にしてあげる』って言っただろ?」
「確かに言ったわ。もちろん手柄をあなたに譲るのはいいけど、どうやってそれを実現させるのかまでは考えてなかったわ。勇者にさせろってこと?」
「勇者だから世界を救うわけじゃなくて、世界を救ったやつが勇者じゃなきゃおかしいだろ? つまり俺がリネット達に協力して世界を救うことができれば俺も勇者になれるわけだ。だから報酬は俺が二人と一緒に世界を救うってのでどうだ?」
「そりゃそうかもしれないけどあなたが言う『本物の勇者』ってのはそういうのでいいの? それにそれだと誰にも認めてもらえないわよ?」
「別に認めてもらうおうなんて思ってないし、実際勇者なんてどうでもいいんだけどさ。俺でも出来ることがあればやりたいなって思って」
「要は私達の手伝いをさせろってことよね。でもあなたにはほとんどメリットはないのよ?」
「こうでも言わないと多分無理矢理お金を渡されるだろうからな。報酬の『本物の勇者』にしてもらう約束は世界が救われたとき受け取ることなるな。どうだろう?」
リネットがサーシャにどうするか聞くと、サーシャは首を縦に振る。
「私達としても仲間が失踪して一人でも多く助けが欲しいから助かるけどね。でも本当にいいの?」
「もちろんだ。あの針男達の件も片付いてないしな。じゃあ一応俺が二人の手助けをするってことで決まりだな」
「せっかくだからあなたを名実ともに本物の勇者にしてみせるわ。もう、お金よりも高くついちゃったじゃない」
リネットはため息混じりに笑いながら言う。
「ただ、さすがに家を留守にしすぎてるから、一旦サルブレムに戻らないといけないけど」
サーシャがカバンの中から通信機を出して俺に渡す。
「実はソウタさんに協力を頼もうとは思っていたんですが、これ以上危険なことに巻き込みたくないのもあって躊躇していました。ですが協力していただけるなら心強いです」
「まぁ、最初に言ったけど俺は手違いで召喚されたただの一般人だから、あまり期待はしない方がいいけどな。でも何度か戦いをしていくうちに、不謹慎だけど心が充実してくる感じなんだ。世界を救いたい気持ちも勿論あるけど、もっと強くなりたいのもあるんだよ」
アリエルから貰ったギフトのおかげで死なずにすんでるから、本当は大人しくしておくべきなんだろうな。
この世界に召喚されたときは落胆したけど、彼女達に会って旅を続けていくうちにこの世界に召喚されて良かったと思える。
「でもソウタさん、無茶だけはしないで下さいね。私達は多少の犠牲は払う覚悟で来てますがソウタさんには家族もいるでしょうし、そもそもこの世界を助ける責務はないんですから」
「ははっ、そうだな。この間みたいに穴だらけになるのは御免だからな。自分の力量を考えて二人のサポートをさせてもらうよ」
「では一度宿屋に戻りましょうか。今後のことは食事でもしながら話し合いましょう」
「そうね。とりあえず今日の夜に勇者が来るらしいからそのご尊顔を拝見しましょうか」
宿に戻った俺達は明日の馬車を手配して少し休憩をする。
夕方になるまでゴロゴロして体を休ませた後、夕食をとるため再び町へ出る。
今日勇者達がこの町に着けばリネット達も後ろから付いていくみたいだけど、勇者達はジュラールがどこにいるか知ってるのかな。
それとも、サルブレムの王が一斉に討伐に向かうとか言ってたから一旦どこかで集まるのか?
問題はサルブレムに戻ってセレーナにどう言うかだ。
セレーナになら本当のこと言っても大丈夫そうだけど、帰るまで少し時間がかかるからその間に考えるか。
店に入り、食事をしながらさっそく今後のことを話し合うことにする。
「馬車の手配も出来たから明日サルブレムに帰るよ。二人はどうするんだ?」
「仲間の到着を待ちたいところなんですが、勇者達がくればその動向をさぐりたいとおもいます」
「そうだな。このチャンス逃がすと勇者達もどこに行くのかわからないもんな。多分各国がジュラールってやつを探してるとは思うんだけど、そいつが行動を起こさない限りそう簡単には見つからないんじゃないか」
「貰ったノートを見ても足取りは掴めなかったみたいですしね。早く見つけだせれば思惑を阻止することもできるんですが、今のところ手掛かりがありませんしね」
「そいつの目的もわかってないみたいだし、盗まれたギフトも強力みたいだけど個人で使えるもんじゃないらしい」
「こちらの予測だと、このまま放置してれば甚大な被害が出る恐れがあるみたいなので未然に防ぎたいですね」
「まだ準備が整ってない状態で叩くことができれば被害は最小ですむな。気になるのがそっちの予測だと、このまま勇者達が頑張っても止められないっことか?」
「多分そういうことなんでしょう。私達の介入とかなければこの世界を破壊するほどの戦争だったりが、人の手による自然災害が起きるはずです。ただ異世界から勇者を召喚することを、予測の中に入ってるかどうかはわかりませんけど」
「勇者達がその予測に含まれてなかったら、そいつらがどうにかしてくれる可能性もあるわけだ」
「そういうことね。だから勇者達がどんなもんか見にいくのよ」
リネットがニヤッと笑いながら、窓を指差す。
窓の向こう側を見てみると、外に甲冑を着た兵士達が列をなし町を闊歩している。
あれがグラヴェールがきた勇者様御一行ってことか……。結構な数がいるがここからだと勇者は見当たらないな。
「ちょっと行ってみるわ。二人はここで待ってて」
そう言ってリネットは外に様子を見に行く。
「色々話を聞いてしまったけど、あの場に俺が居て良かったのか?」
「命がけで護衛してもらったのに教えないなんて出来るわけないでしょ? それにあなたの協力がなければ、ここまで来れなかったかもしれないんだから当然の権利よ」
横で聞いてたサーシャもリネットに同意して頷く。
「ソウタさん色々ありがとうございました。少ないですがこれを」
そう言ってサーシャは金貨が詰まった袋を俺に渡す。
「いらないよ。別にお金に困ってるわけじゃないし二人の方が今後必要だろ」
「約束なんだから素直に受け取っておきなさいよ。トレイン達が私達の為に集めたくれたまっとうなお金だから心配しないで」
リネットが袋を俺の胸に押し当てる。
家に帰ればセレーナから貰った金貨もあるし、この二人だって今持ってるお金が足りなくなれば、どこかで稼せがないといけなくなるだろ。
それに……
「……それじゃ足りないし報酬はお金なんて言ってないだろ」
「じゃあ、後どのくらい欲しいのよ? ……あなた! まさか変なこと考えるじゃないでしょうね? 言っとくけど姉さんは既婚者なのよ」
リネットが怪訝な顔をして、胸元を手で隠す。
「ちょっ、まっ! 違う、前にリネットが目的が同じなら協力しようと思ってたって言ってたの覚えてるか?」
「あなたを勇者候補だと勘違いしてたときね。でも勇者候補ですらないことが発覚してちょっと揉めたわことがあったわね」
「そう、そのときリネットが『本物の勇者にしてあげる』って言っただろ?」
「確かに言ったわ。もちろん手柄をあなたに譲るのはいいけど、どうやってそれを実現させるのかまでは考えてなかったわ。勇者にさせろってこと?」
「勇者だから世界を救うわけじゃなくて、世界を救ったやつが勇者じゃなきゃおかしいだろ? つまり俺がリネット達に協力して世界を救うことができれば俺も勇者になれるわけだ。だから報酬は俺が二人と一緒に世界を救うってのでどうだ?」
「そりゃそうかもしれないけどあなたが言う『本物の勇者』ってのはそういうのでいいの? それにそれだと誰にも認めてもらえないわよ?」
「別に認めてもらうおうなんて思ってないし、実際勇者なんてどうでもいいんだけどさ。俺でも出来ることがあればやりたいなって思って」
「要は私達の手伝いをさせろってことよね。でもあなたにはほとんどメリットはないのよ?」
「こうでも言わないと多分無理矢理お金を渡されるだろうからな。報酬の『本物の勇者』にしてもらう約束は世界が救われたとき受け取ることなるな。どうだろう?」
リネットがサーシャにどうするか聞くと、サーシャは首を縦に振る。
「私達としても仲間が失踪して一人でも多く助けが欲しいから助かるけどね。でも本当にいいの?」
「もちろんだ。あの針男達の件も片付いてないしな。じゃあ一応俺が二人の手助けをするってことで決まりだな」
「せっかくだからあなたを名実ともに本物の勇者にしてみせるわ。もう、お金よりも高くついちゃったじゃない」
リネットはため息混じりに笑いながら言う。
「ただ、さすがに家を留守にしすぎてるから、一旦サルブレムに戻らないといけないけど」
サーシャがカバンの中から通信機を出して俺に渡す。
「実はソウタさんに協力を頼もうとは思っていたんですが、これ以上危険なことに巻き込みたくないのもあって躊躇していました。ですが協力していただけるなら心強いです」
「まぁ、最初に言ったけど俺は手違いで召喚されたただの一般人だから、あまり期待はしない方がいいけどな。でも何度か戦いをしていくうちに、不謹慎だけど心が充実してくる感じなんだ。世界を救いたい気持ちも勿論あるけど、もっと強くなりたいのもあるんだよ」
アリエルから貰ったギフトのおかげで死なずにすんでるから、本当は大人しくしておくべきなんだろうな。
この世界に召喚されたときは落胆したけど、彼女達に会って旅を続けていくうちにこの世界に召喚されて良かったと思える。
「でもソウタさん、無茶だけはしないで下さいね。私達は多少の犠牲は払う覚悟で来てますがソウタさんには家族もいるでしょうし、そもそもこの世界を助ける責務はないんですから」
「ははっ、そうだな。この間みたいに穴だらけになるのは御免だからな。自分の力量を考えて二人のサポートをさせてもらうよ」
「では一度宿屋に戻りましょうか。今後のことは食事でもしながら話し合いましょう」
「そうね。とりあえず今日の夜に勇者が来るらしいからそのご尊顔を拝見しましょうか」
宿に戻った俺達は明日の馬車を手配して少し休憩をする。
夕方になるまでゴロゴロして体を休ませた後、夕食をとるため再び町へ出る。
今日勇者達がこの町に着けばリネット達も後ろから付いていくみたいだけど、勇者達はジュラールがどこにいるか知ってるのかな。
それとも、サルブレムの王が一斉に討伐に向かうとか言ってたから一旦どこかで集まるのか?
問題はサルブレムに戻ってセレーナにどう言うかだ。
セレーナになら本当のこと言っても大丈夫そうだけど、帰るまで少し時間がかかるからその間に考えるか。
店に入り、食事をしながらさっそく今後のことを話し合うことにする。
「馬車の手配も出来たから明日サルブレムに帰るよ。二人はどうするんだ?」
「仲間の到着を待ちたいところなんですが、勇者達がくればその動向をさぐりたいとおもいます」
「そうだな。このチャンス逃がすと勇者達もどこに行くのかわからないもんな。多分各国がジュラールってやつを探してるとは思うんだけど、そいつが行動を起こさない限りそう簡単には見つからないんじゃないか」
「貰ったノートを見ても足取りは掴めなかったみたいですしね。早く見つけだせれば思惑を阻止することもできるんですが、今のところ手掛かりがありませんしね」
「そいつの目的もわかってないみたいだし、盗まれたギフトも強力みたいだけど個人で使えるもんじゃないらしい」
「こちらの予測だと、このまま放置してれば甚大な被害が出る恐れがあるみたいなので未然に防ぎたいですね」
「まだ準備が整ってない状態で叩くことができれば被害は最小ですむな。気になるのがそっちの予測だと、このまま勇者達が頑張っても止められないっことか?」
「多分そういうことなんでしょう。私達の介入とかなければこの世界を破壊するほどの戦争だったりが、人の手による自然災害が起きるはずです。ただ異世界から勇者を召喚することを、予測の中に入ってるかどうかはわかりませんけど」
「勇者達がその予測に含まれてなかったら、そいつらがどうにかしてくれる可能性もあるわけだ」
「そういうことね。だから勇者達がどんなもんか見にいくのよ」
リネットがニヤッと笑いながら、窓を指差す。
窓の向こう側を見てみると、外に甲冑を着た兵士達が列をなし町を闊歩している。
あれがグラヴェールがきた勇者様御一行ってことか……。結構な数がいるがここからだと勇者は見当たらないな。
「ちょっと行ってみるわ。二人はここで待ってて」
そう言ってリネットは外に様子を見に行く。
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる