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第61話 絶対買いでしょ
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サルブレム側がどうするかは解らないけどひとまず俺達もギフトを守る準備をする。
リネットとサーシャがギフトの保管されてる場所を探すためノルデとオウルを呼び出す。
「じゃあノルデ、どこか兵士達が集まってそうな場所を探してきてちょうだい」
「えー! またですか!? この間グラヴェールで探してきたばかりですよ! まったく、リネット様は鳥使いが荒いというかなんというか。たまにはムチばかりじゃなくて飴をくれるとかないもんですかねぇ……」
「いいから早くお願いね。今度帰ったらあなたの好きなトルバのチョコレート一杯買ってあげるから」
「え! 本当ですか?! ちょっと待ってて下さいね! 見つけてすぐ戻ってきますからね!」
ブツブツと文句を言っていたノルデはその言葉に機嫌を取り戻し、颯爽と飛び去っていく。
オウルも「ホッホッホッホッ!」と笑いながらノルデの後を追ってSSランクのギフトを探しに行ってくれる。
「いつ見ても便利だな。多分ギフトのある場所に兵士達も集中するだろうから、すぐに判ると思うけど」
「ノルデはああ見えて優秀だからすぐに見つけて戻ってくるわ。それよりも時間まであまり無いから私達も準備しましょう」
「必要な荷物をまとめておこう。いざというときのために逃げる用意はしておかないとな」
全員持ってきたものをカバンに詰め始め、俺も自分の私物やセレーナから預かったお金
などを詰めていく。
リネットがドアを開けっ放しにしていた俺の部屋を覗いて、「ねえ……」と何かを言いかけて途中で止める。
気になってリネットの方に目を向けると、俺が持ってるものを不思議そうな顔をして凝視している。
「……なによそれ? 服のようだけどちょっとデザインが……」
「ん? これか? へへっ、カッコいいだろ? 俺が自分の世界から着てきたお気に入りの服なんだ」
「え? それが……?」
「ああ! 見た瞬間一目惚れしてさ! バイトしてようやく買えたんだ! 売り切れてなくて本当に良かった!」
自慢するように服を広げてリネットに見せてやる。
「ダサッ……」
リネットがボソッと何かを言ったのが耳に入ってくる。
はっ? こいつ今なんつった? ダサいとか言わなかったか? こいつの目は節穴なのか? 節穴じゃなければ俺のミラクルフィンガーで節穴にしてやろうか?
「は、ははっ、リネットにはこの服のセンスが理解できないようだな。ま、まあ、世界が違うから仕方ないか。これ三万もしたし、あまり売ってない貴重品なんだよ?」
「値段のこと言われても困るけど、どうしてそんなに沢山のチャックが付いてるわけ? というか、その乱雑に付いてるチャックって開けても物が入らないんじゃない? しかも、前を閉じるのがボタンってどういうことなの?」
「物を入れるためのチャックじゃなくて、そういうデザインなんだよ! ボタンは……俺も知らないよ! で? 何の用なんだ?」
くそう! やはり女にはこの良さが理解出来んのだな!
「ああ、そうそう。ノルデ達が帰ってくるまでの間町の様子を見に行こうかと思ってね」
「俺も行くよ!」とやや強い口調で返事をしてから、上着をカバンの中に押し込みリビングに向かう。
みんなももう終わってるようで、荷物をまとめて話している。
「町の様子を見に行くんだろう?」
「随分ご機嫌斜めみたいだけど、もしかして服のことで怒ってるの?」
「怒ってないよ! あれの良さが解らない人間とは思わなかっただけだ」
「もう、悪かったわよ。私も付いていくから許して?」
「後でそのチョコレート俺にも奢れよな?」
「そんなのでよければいくらでも買ってあげるわ。じゃあ行きましょう!」
リネットと俺が家から出ようとしたら、トレインも一緒に行くと言うので三人で出掛ける。
町にはすでにサルブレムの兵士達が家々を回り、拡声器を使って避難するよう指示を出している。
もうほとんど人が避難したのか、あまり人の姿が見当たらない。そして、城のある方向には兵士達が道を封鎖していて城に行けそうもない。
「城に潜入してどんな決断を下すのか聞きにいけそうにないわね……。時間が迫ってきたら、またノルデ達に様子を見に行ってもらった方が良さそうね」
「蟻一匹も通さないといった守りだな。戦闘するかしないかは、戦闘準備をどのくらい整えてるかで判断するしかないだろう」
リネットと兵士達の動向について話してると、一緒に付いてきた来たトレインが町の様子を見て少しホッとしている。
「でもこれなら被害は少なくてすみそうだね。町の人は隣の町に避難してるみたいだし、町中は戦場にならないだろうからね」
「ごめんトレイン。元の世界に戻るどころか、戦闘に巻き込ませてしまったな」
「ははっ、大丈夫だよ。これも任務の内だからね。ただ僕は戦闘向きじゃないからみんなに任すしかないけど」
「それは私達に任せて。城が破壊されなけらばイストウィアに戻れるかもしれないし、ここでギフトを守れれば世界の危機を救えるかもしれないしね」
町にいる兵士が俺達に気付き、拡声器で避難するよう命令をしてくる。
これ以上彷徨いてたら怒られそうなので慌てて家に戻ることにする。
家に戻ってしばらくするとやや興奮気味にノルデが帰ってくる。
「ありました、ありました! ここから北にでっかい建物があって、そこに兵士達が続々と集まってますよ! 多分そこでしょうね」
「ご苦労様ノルデ。また後で頼むと思うからその辺で休んでて」
「え! このままでいいんですか! じゃあ、せっかくなんで、なまった翼を鍛えるとしましょうかね」
ノルデはキッチンに飛んでいき、台の上で翼をバサバサとさせている。
その後すぐにオウルも帰ってきて、城の方も兵士達が守りを固めてると報告してくれる。
さて……後は時間を待つだけだな……。
リネットとサーシャがギフトの保管されてる場所を探すためノルデとオウルを呼び出す。
「じゃあノルデ、どこか兵士達が集まってそうな場所を探してきてちょうだい」
「えー! またですか!? この間グラヴェールで探してきたばかりですよ! まったく、リネット様は鳥使いが荒いというかなんというか。たまにはムチばかりじゃなくて飴をくれるとかないもんですかねぇ……」
「いいから早くお願いね。今度帰ったらあなたの好きなトルバのチョコレート一杯買ってあげるから」
「え! 本当ですか?! ちょっと待ってて下さいね! 見つけてすぐ戻ってきますからね!」
ブツブツと文句を言っていたノルデはその言葉に機嫌を取り戻し、颯爽と飛び去っていく。
オウルも「ホッホッホッホッ!」と笑いながらノルデの後を追ってSSランクのギフトを探しに行ってくれる。
「いつ見ても便利だな。多分ギフトのある場所に兵士達も集中するだろうから、すぐに判ると思うけど」
「ノルデはああ見えて優秀だからすぐに見つけて戻ってくるわ。それよりも時間まであまり無いから私達も準備しましょう」
「必要な荷物をまとめておこう。いざというときのために逃げる用意はしておかないとな」
全員持ってきたものをカバンに詰め始め、俺も自分の私物やセレーナから預かったお金
などを詰めていく。
リネットがドアを開けっ放しにしていた俺の部屋を覗いて、「ねえ……」と何かを言いかけて途中で止める。
気になってリネットの方に目を向けると、俺が持ってるものを不思議そうな顔をして凝視している。
「……なによそれ? 服のようだけどちょっとデザインが……」
「ん? これか? へへっ、カッコいいだろ? 俺が自分の世界から着てきたお気に入りの服なんだ」
「え? それが……?」
「ああ! 見た瞬間一目惚れしてさ! バイトしてようやく買えたんだ! 売り切れてなくて本当に良かった!」
自慢するように服を広げてリネットに見せてやる。
「ダサッ……」
リネットがボソッと何かを言ったのが耳に入ってくる。
はっ? こいつ今なんつった? ダサいとか言わなかったか? こいつの目は節穴なのか? 節穴じゃなければ俺のミラクルフィンガーで節穴にしてやろうか?
「は、ははっ、リネットにはこの服のセンスが理解できないようだな。ま、まあ、世界が違うから仕方ないか。これ三万もしたし、あまり売ってない貴重品なんだよ?」
「値段のこと言われても困るけど、どうしてそんなに沢山のチャックが付いてるわけ? というか、その乱雑に付いてるチャックって開けても物が入らないんじゃない? しかも、前を閉じるのがボタンってどういうことなの?」
「物を入れるためのチャックじゃなくて、そういうデザインなんだよ! ボタンは……俺も知らないよ! で? 何の用なんだ?」
くそう! やはり女にはこの良さが理解出来んのだな!
「ああ、そうそう。ノルデ達が帰ってくるまでの間町の様子を見に行こうかと思ってね」
「俺も行くよ!」とやや強い口調で返事をしてから、上着をカバンの中に押し込みリビングに向かう。
みんなももう終わってるようで、荷物をまとめて話している。
「町の様子を見に行くんだろう?」
「随分ご機嫌斜めみたいだけど、もしかして服のことで怒ってるの?」
「怒ってないよ! あれの良さが解らない人間とは思わなかっただけだ」
「もう、悪かったわよ。私も付いていくから許して?」
「後でそのチョコレート俺にも奢れよな?」
「そんなのでよければいくらでも買ってあげるわ。じゃあ行きましょう!」
リネットと俺が家から出ようとしたら、トレインも一緒に行くと言うので三人で出掛ける。
町にはすでにサルブレムの兵士達が家々を回り、拡声器を使って避難するよう指示を出している。
もうほとんど人が避難したのか、あまり人の姿が見当たらない。そして、城のある方向には兵士達が道を封鎖していて城に行けそうもない。
「城に潜入してどんな決断を下すのか聞きにいけそうにないわね……。時間が迫ってきたら、またノルデ達に様子を見に行ってもらった方が良さそうね」
「蟻一匹も通さないといった守りだな。戦闘するかしないかは、戦闘準備をどのくらい整えてるかで判断するしかないだろう」
リネットと兵士達の動向について話してると、一緒に付いてきた来たトレインが町の様子を見て少しホッとしている。
「でもこれなら被害は少なくてすみそうだね。町の人は隣の町に避難してるみたいだし、町中は戦場にならないだろうからね」
「ごめんトレイン。元の世界に戻るどころか、戦闘に巻き込ませてしまったな」
「ははっ、大丈夫だよ。これも任務の内だからね。ただ僕は戦闘向きじゃないからみんなに任すしかないけど」
「それは私達に任せて。城が破壊されなけらばイストウィアに戻れるかもしれないし、ここでギフトを守れれば世界の危機を救えるかもしれないしね」
町にいる兵士が俺達に気付き、拡声器で避難するよう命令をしてくる。
これ以上彷徨いてたら怒られそうなので慌てて家に戻ることにする。
家に戻ってしばらくするとやや興奮気味にノルデが帰ってくる。
「ありました、ありました! ここから北にでっかい建物があって、そこに兵士達が続々と集まってますよ! 多分そこでしょうね」
「ご苦労様ノルデ。また後で頼むと思うからその辺で休んでて」
「え! このままでいいんですか! じゃあ、せっかくなんで、なまった翼を鍛えるとしましょうかね」
ノルデはキッチンに飛んでいき、台の上で翼をバサバサとさせている。
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さて……後は時間を待つだけだな……。
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