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第72話 話し合い?
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昨日の激戦から一夜明けた次の日。
ベッドから起き上がると、すでにリビングの方から声が聞こえてくる。
なんだ、みんなもう起きてるのか。
それにしても昨日の飯はうまかったなあ。
あの先生口うるさいだけあって腕は流石だよな。
昨日食べたシンプルな芋料理のことを考えながらリビングに向かってると、お風呂場からリネットが眠そうな顔をして挨拶してくる。
「おはよ。ゆっくり寝れた?」
「おはよう。昨日は疲れてたから飯食った後はすぐ寝たよ。俺より早く起きてるなんてリネットにしては随分早起きなんだな」
リネットは目を細め、イヤそうな顔をしてそれを否定する。
「起きたくて起きたんじゃなくて先生に起こされたのよ。何時だと思う? 朝七時よ? もう、昨日の今日なんだからもう少し寝かせてほしかったわ」
頭の中でイネス先生が起こしに来ることを想像すると少し同情してしまう。
あの人でかい声で容赦なく起こしてきそうだしな……。
「そうか、それは災難だったな……。それで、みんなもう起きてるのか?」
「ええ、あなた以外はイネス先生から起こされて今みんなお茶飲んでるわ。私は目を覚ますためお風呂に入ってたけどね」
リビングではすでにみんなが揃っていて、真剣な会議をしているようだ。
俺に気付いたサーシャがお茶を持って来てくれる。
「ありがとうサーシャ。朝から話し合いしてたのかい?」
「これからについて話してたんです。さあソウタさんも座って下さい」
席に着いてお茶を飲んでいたら、イネス先生が俺にある相談を持ち掛けてくる。
「あんた異世界からこの世界に召喚されたらしいね? ってことは昨日あそこに居た連中とは知り合いなのかい?」
「手違いではありますけどそうなりますね……。一応あの女性騎士団員の人とは知り合いですけど、面識はほとんどないですよ?」
「この国に知り合いが居るんだったらあんた紹介してもらおうと思ってたんだけどね。無理そうかい?」
「ちょっと待っててもらえれば、この国の国王と召喚士の人が戻ってくると思うんですけどね。個人的には俺を召喚してくれた人に相談した方がいいかなと。どうして紹介してほしいんですか?」
「この世界の人間に協力を要請しようと思ってね」
この発言にリネット達は「え!?」と声を上げる。
「でも、先生いいんですか? 私達の存在がこの世界の人達に知られても。出来るだけバレるなって言われてますよ?」
リネットがそう言うとイネス先生は少し何かを考えてから話を続ける。
「そんな命令もあったのかい? 随分念の入ったことだね……。それは多分あんた達を孤立させるためだろうさ」
「やはり今回の任務は目的は飽くまで私達ってことなんですかね……」
「誰からも知られずに暗殺しようとしたのかもね。じゃないと、これだけの争いをあんた達少人数でやらせようなんて無理があるだろう。それにエスプリマ使う連中もこの世界のある国と繋がってるんだろ?」
「定かではありませんけどそう言ってるのを聞きました」
「トレインとやらの仲間達もこの世界で生活をするんだったら、誰かしらの協力は必要だろうからね。何か裏がありそうだ」
マリィが言ってたように今回の任務はおかしいことが多かったんだな。
リネット達と初めて会ったとき、セレーナを紹介するって言ったら頑なに拒否してたもんな。
こっちに来るにあたって色々と禁止事項があったんだろうか。
イネス先生に誰か紹介してくれと言われてあることを思い出す。
「あっ! そうだ! あのクリケットとかいう人に呼び出されたから城に行かないといかなかったんだ。あれだったらイネス先生も一緒に行って、この家の持ち主である大臣さんに会ってみますか?」
「ほお、あんた城に行くのかい? だったら善は急げと言うし、一緒に行こうかね」
「イネス先生に予定がなければ今からでも準備して向かいます?」
「そうだね……じゃあ……。リネットとフィオ、あんた達も付いておいで」
「私達ですか? 話し合いに行くなら姉さんとかマリィの方が良くないですか?」
「いいから、さっさと支度してきな」
リネットが余計なことを聞くんじゃなかったといった具合で、そそくさとその場から逃げていく。
リネットとフィオが支度をしてるのを待ってる間、イネス先生は俺の格好をじろじろと見る。
「ソウタ、あんた武器は持ってないのかい? 何でもエスプリマを使う手合いと戦ったとか」
「持ってますけど今日は必要ないだろうから手ぶらで行こうかなって。エスプリマを使う人間とは何度か戦ったことありますけど、恥ずかしい話まともに勝ったことないですよ」
「昨日の話だと、あんたは勇者候補として召喚されたけど勇者としての条件は満たせなかったらしいね」
「そうなんですよ。手違いでこの世界に召喚された普通の人間なんですから、そもそもが無理な話なんですよ」
「そうは言ってもサーシャとリネットが頼るくらいだし、エスプリマを使う連中とも戦ったんだったらそこそこやるんだろう?」
「一人のやつとは二回戦って相討ちに持ち込むくらいは出来ましたけど、もう一人のやつは手も足も出ませんでしたよ」
「あんたは覚えてないらしいけどそいつも撃退したって言ってたね……。よし! あんたは昨日持ってた木刀を取ってきな」
「何で持っていくんですか?」……とは言えず。リネットの二の舞にならないよう黙って取ってくることにする。
リネットとフィオも準備が出来たみたいなので早速出掛ける。
「じゃあ私達は行ってくるからね。サーシャを頼んだよエクシエル、マリィ」
「行ってらっしゃい先生。私達はここで作戦会議をしてるわ」
「任せておいて下さい。二人は私が守りますので」
エクシエルがお茶すすりながらのんびりとした口調で返答し、マリィは少し緊張気味だがどこか嬉しそうに答える。
「ではみんな気を付けてね」
サーシャが玄関まで見送ってくれ、四人で城に向かう。
道中町の様子を見てみるも、まだ人が帰って来ていないようで開いてるお店もないようだ。
家とか店も壊されてないみたいだし、帰ってくればすぐいつもの喧騒に戻るだろ。
何も知らないロムル国王なんか戻ってきたら貴重なギフトが無くなっててビックリするだろうな。
セレーナとアリエルもまだ帰ってきてないのかな?
イネス先生達も来たし、リネット達をイストウィアに送ってもらう相談はしなくて良さそうだけど少し心配だよな。
ベッドから起き上がると、すでにリビングの方から声が聞こえてくる。
なんだ、みんなもう起きてるのか。
それにしても昨日の飯はうまかったなあ。
あの先生口うるさいだけあって腕は流石だよな。
昨日食べたシンプルな芋料理のことを考えながらリビングに向かってると、お風呂場からリネットが眠そうな顔をして挨拶してくる。
「おはよ。ゆっくり寝れた?」
「おはよう。昨日は疲れてたから飯食った後はすぐ寝たよ。俺より早く起きてるなんてリネットにしては随分早起きなんだな」
リネットは目を細め、イヤそうな顔をしてそれを否定する。
「起きたくて起きたんじゃなくて先生に起こされたのよ。何時だと思う? 朝七時よ? もう、昨日の今日なんだからもう少し寝かせてほしかったわ」
頭の中でイネス先生が起こしに来ることを想像すると少し同情してしまう。
あの人でかい声で容赦なく起こしてきそうだしな……。
「そうか、それは災難だったな……。それで、みんなもう起きてるのか?」
「ええ、あなた以外はイネス先生から起こされて今みんなお茶飲んでるわ。私は目を覚ますためお風呂に入ってたけどね」
リビングではすでにみんなが揃っていて、真剣な会議をしているようだ。
俺に気付いたサーシャがお茶を持って来てくれる。
「ありがとうサーシャ。朝から話し合いしてたのかい?」
「これからについて話してたんです。さあソウタさんも座って下さい」
席に着いてお茶を飲んでいたら、イネス先生が俺にある相談を持ち掛けてくる。
「あんた異世界からこの世界に召喚されたらしいね? ってことは昨日あそこに居た連中とは知り合いなのかい?」
「手違いではありますけどそうなりますね……。一応あの女性騎士団員の人とは知り合いですけど、面識はほとんどないですよ?」
「この国に知り合いが居るんだったらあんた紹介してもらおうと思ってたんだけどね。無理そうかい?」
「ちょっと待っててもらえれば、この国の国王と召喚士の人が戻ってくると思うんですけどね。個人的には俺を召喚してくれた人に相談した方がいいかなと。どうして紹介してほしいんですか?」
「この世界の人間に協力を要請しようと思ってね」
この発言にリネット達は「え!?」と声を上げる。
「でも、先生いいんですか? 私達の存在がこの世界の人達に知られても。出来るだけバレるなって言われてますよ?」
リネットがそう言うとイネス先生は少し何かを考えてから話を続ける。
「そんな命令もあったのかい? 随分念の入ったことだね……。それは多分あんた達を孤立させるためだろうさ」
「やはり今回の任務は目的は飽くまで私達ってことなんですかね……」
「誰からも知られずに暗殺しようとしたのかもね。じゃないと、これだけの争いをあんた達少人数でやらせようなんて無理があるだろう。それにエスプリマ使う連中もこの世界のある国と繋がってるんだろ?」
「定かではありませんけどそう言ってるのを聞きました」
「トレインとやらの仲間達もこの世界で生活をするんだったら、誰かしらの協力は必要だろうからね。何か裏がありそうだ」
マリィが言ってたように今回の任務はおかしいことが多かったんだな。
リネット達と初めて会ったとき、セレーナを紹介するって言ったら頑なに拒否してたもんな。
こっちに来るにあたって色々と禁止事項があったんだろうか。
イネス先生に誰か紹介してくれと言われてあることを思い出す。
「あっ! そうだ! あのクリケットとかいう人に呼び出されたから城に行かないといかなかったんだ。あれだったらイネス先生も一緒に行って、この家の持ち主である大臣さんに会ってみますか?」
「ほお、あんた城に行くのかい? だったら善は急げと言うし、一緒に行こうかね」
「イネス先生に予定がなければ今からでも準備して向かいます?」
「そうだね……じゃあ……。リネットとフィオ、あんた達も付いておいで」
「私達ですか? 話し合いに行くなら姉さんとかマリィの方が良くないですか?」
「いいから、さっさと支度してきな」
リネットが余計なことを聞くんじゃなかったといった具合で、そそくさとその場から逃げていく。
リネットとフィオが支度をしてるのを待ってる間、イネス先生は俺の格好をじろじろと見る。
「ソウタ、あんた武器は持ってないのかい? 何でもエスプリマを使う手合いと戦ったとか」
「持ってますけど今日は必要ないだろうから手ぶらで行こうかなって。エスプリマを使う人間とは何度か戦ったことありますけど、恥ずかしい話まともに勝ったことないですよ」
「昨日の話だと、あんたは勇者候補として召喚されたけど勇者としての条件は満たせなかったらしいね」
「そうなんですよ。手違いでこの世界に召喚された普通の人間なんですから、そもそもが無理な話なんですよ」
「そうは言ってもサーシャとリネットが頼るくらいだし、エスプリマを使う連中とも戦ったんだったらそこそこやるんだろう?」
「一人のやつとは二回戦って相討ちに持ち込むくらいは出来ましたけど、もう一人のやつは手も足も出ませんでしたよ」
「あんたは覚えてないらしいけどそいつも撃退したって言ってたね……。よし! あんたは昨日持ってた木刀を取ってきな」
「何で持っていくんですか?」……とは言えず。リネットの二の舞にならないよう黙って取ってくることにする。
リネットとフィオも準備が出来たみたいなので早速出掛ける。
「じゃあ私達は行ってくるからね。サーシャを頼んだよエクシエル、マリィ」
「行ってらっしゃい先生。私達はここで作戦会議をしてるわ」
「任せておいて下さい。二人は私が守りますので」
エクシエルがお茶すすりながらのんびりとした口調で返答し、マリィは少し緊張気味だがどこか嬉しそうに答える。
「ではみんな気を付けてね」
サーシャが玄関まで見送ってくれ、四人で城に向かう。
道中町の様子を見てみるも、まだ人が帰って来ていないようで開いてるお店もないようだ。
家とか店も壊されてないみたいだし、帰ってくればすぐいつもの喧騒に戻るだろ。
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