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第140話 話し半分
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「そうだ……忘れるはずもない。こいつが俺達の世界を……仲間が死ぬことになった全ての元凶なんだ!」
「なんでソウタがオルビルトのことを知ってんのよ!?」
「服装は違うがその面に見覚えがあるぞ オルビルト!」
リネットの言葉を無視して俺は怒鳴り声を上げる。
それにオルビルトは嬉しそうに眉を少し上げる。
「おお! 覚えていてくれたのかね! 精霊騎士である君に覚えててもらえるなんて光栄だ!」
「アリエル! こいつで間違いないな?!」
「そのようだ。そいつの顔……忘れようがない」
「聞けウィル! こいつがルインから闇の精霊の力を無理やり抜き出して奪おうとしたやつだ!」
「この者が……お前達の言っていたやつか……?」
「ああ、そして多分帝国を裏から操って、俺達を世界から消そうとしたのもこいつだ。そうだろオルビルト!?」
「いやぁ、随分と怒っているようだね。もう昔のことなんだから水に流してくれないかな?」
「黙れ! お前のせいでバダードとクライヴ、ルインが死んだんだぞ!」
「あれは不幸な事故だったよ。とはいえ、おかげで僕もしばらくの間身動きが取れなかったんだからお互い様さ」
「お前は精霊の力を制御出来ず力にのまれたルインを置いて逃げ出したんだから、自業自得だろ。ルインを封印するために二人は犠牲になったんだぞ!」
「ははっ、昔の僕は純粋に力が欲しかったからね。一番手に入れやすそうな彼を狙ったんだが、精霊の力を少々甘く見すぎていたよ。迂闊に手を出すもんじゃあないね」
オルビルトは手で自分の頭をポンっと叩きながら笑う。
「あの場に居合わせた俺とアリエルは、全てが終わった後お前を探すつもりだった。会えて嬉しいぜ……ようやく三人の敵が取れる!」
「僕も君達に嬉しいよ。まさか、もう一度会えるなんて思ってもいなかったからね」
「俺達の世界をめちゃくちゃにしたばかりか、今度はこの世界まで混乱に貶めて何をするつもりだ? いや……もうそんなことはどうでもいい、お前はここで死ぬんだからな」
「おや? 今度はこの世界を……と言ったかね? もしかして君はまだ、この世界が君達の元いた世界だということに気付いてないのかな?」
「なっ! なんだと!? そんなわけあるはずがない!? 俺達の世界にギフトラベルや魔法石なんてのは存在しないし、全てが違いすぎる!」
「本当さ……。まあ、厳密に言えば成れの果ての世界……だがね」
「な、成れの果て……だと」
「君達が生きていた頃に比べて随分と無味乾燥な世界になっただろう? もっとも、そのおかげでこの世界にギフトラベルが誕生したわけだがね」
「こいつの言ってることは本当なのかアリエル?」
「確証はないが、やつの言ってることが事実なら多分この場所は……フェアニルカだ」
「嘘……だろ? ここがフェアニルカだって……」
アリエルの出した地名に俺は愕然として遺跡周辺を見渡す。
「ウィル! お前はここがどこだか知っていたのか?!」
「……知らぬ。たまたまここを見つけて選んだだけだ……」
ウィルも俺と同じように遺跡周辺を見ている。
「ようやく気付たのかね。そう、ここは君達が住んでいた妖精の里があった場所だよ。そうとは知らずにこの地に集まるとは、やはりこれは何かの運命なのかな?」
オルビルトは楽しそうに手を広げて俺達に語る。
「お前の言うことが本当だとして、俺達が世界から消えてどれだけの月日が経っている?」
「さあ、どのくらいだろうね? ざっと見積もってみても七百年は経っているんじゃないかな」
「な、七百年だと!?」
「だから成れの果てだと言ったんだよ。君達が精霊と一緒に消えたことにより、この世界から魔力そのものが無くなったんだ。だから、魔力を餌としていた強力な魔物も今はもういないよ」
「じゃあ魔法石やギフトは当時の名残りってことなのか……」
「そのようだよ。ふふっ、しかし何とも皮肉な話じゃないか。せっかく君達が世界から消えてくれたのに、人々は君達が当たり前に使っていた魔法や技をギフトと呼び、未だにそれを求めているんだからね」
「そうなったのはお前の責任だろうが! 何を他人事のように語ってるんだ!」
「いやいや、それは誤解だよ。元々君達の存在を気にいらない人間がいたのは事実だ。僕はその背中をちょっと押してあげただけにすぎない」
オルビルトは悪びれた様子もなく返してくる。
「あんたイストウィアの人じゃないの?」
「いや……僕は正真正銘イストウィアで生まれた者だよリネット君」
「七百年も生きられる人間がいるわけないじゃない!?」
「ははっ、案外不老不死の薬でも飲んでいるのかもしれないよ?」
「ふざけてないでちゃんと言いなさいよ!」
「人よりちょっと長生きなだけさ。さて、それではそのオーブを貰うとしようか」
そう言って一歩歩いた瞬間、オルビルトの右腕が宙を舞う。
突然のことにオルビルトは腕を押さえて、顔を歪ませる。
「ぐっ! なんだ?!」
「貴様の話で大体のことは理解した。そして、何故私達が今の時代に生まれ変わったのかもな……」
アリエルが真顔でオルビルトに告げる。
「この僕がまったく反応出来ないとはね……。これだけの力がまだ残ってるなんて思わなかったよ」
「もう喋る必要はない。そこで大人しく死んでいけ」
「……なぁんてね」
オルビルトは苦痛の表情から一転して、おどけた表情になる。
そして右腕から水飛沫が上がり、無くなったはずの腕が生えてくる。
俺はこの現象に戸惑いと驚きを隠せず、思わず声を上げる。
「これはラティエの【水蜥蜴】!」
「ははっ、驚いたかい? 驚いてくれて僕も嬉しいよ」
「それにこの力の感じは間違いなくラティエのもの……。お前まさか……」
「そう……この力はイセリア君から貰ったんだよ。さっき言っただろう? フィオ君の魂はもう必要無くなったと」
「貴様! その力貰ったんじゃなくて奪ったんだろう!」
「そうとも言うね。それにしても僕は運が良かった。洗練された魂を求めていたところ、丁度彼女が現れてくれたんだからね」
「イセリアはラティエとして覚醒していなかったはずだぞ! どうやってその力を手に入れた!?」
「なに、僕がちょっと覚醒するのを促してあげたのさ。まあ、そのときには彼女の意識はもうなかったけどね」
「どこまで人の命を弄べば気がすむんだ! お前は生きててはいけない存在だ、俺達が絶対にここで殺す!」
「参ったな……そんなに怒るとは思ってなかったよ。これ以上怒らせるつもりはないけど、これを見たらもっと怒るかもしれないね」
オルビルトはそう言って隣にいる人間の布を剥ぎ取る。
「なっ! 姉さん!」
「イ、イセリア……」
「なぜ……イセリア殿が……」
布の中から水色の髪をした女性が現れ、その姿を見たディアナとガレインさん、それにファクルが絶句する。
「なんでソウタがオルビルトのことを知ってんのよ!?」
「服装は違うがその面に見覚えがあるぞ オルビルト!」
リネットの言葉を無視して俺は怒鳴り声を上げる。
それにオルビルトは嬉しそうに眉を少し上げる。
「おお! 覚えていてくれたのかね! 精霊騎士である君に覚えててもらえるなんて光栄だ!」
「アリエル! こいつで間違いないな?!」
「そのようだ。そいつの顔……忘れようがない」
「聞けウィル! こいつがルインから闇の精霊の力を無理やり抜き出して奪おうとしたやつだ!」
「この者が……お前達の言っていたやつか……?」
「ああ、そして多分帝国を裏から操って、俺達を世界から消そうとしたのもこいつだ。そうだろオルビルト!?」
「いやぁ、随分と怒っているようだね。もう昔のことなんだから水に流してくれないかな?」
「黙れ! お前のせいでバダードとクライヴ、ルインが死んだんだぞ!」
「あれは不幸な事故だったよ。とはいえ、おかげで僕もしばらくの間身動きが取れなかったんだからお互い様さ」
「お前は精霊の力を制御出来ず力にのまれたルインを置いて逃げ出したんだから、自業自得だろ。ルインを封印するために二人は犠牲になったんだぞ!」
「ははっ、昔の僕は純粋に力が欲しかったからね。一番手に入れやすそうな彼を狙ったんだが、精霊の力を少々甘く見すぎていたよ。迂闊に手を出すもんじゃあないね」
オルビルトは手で自分の頭をポンっと叩きながら笑う。
「あの場に居合わせた俺とアリエルは、全てが終わった後お前を探すつもりだった。会えて嬉しいぜ……ようやく三人の敵が取れる!」
「僕も君達に嬉しいよ。まさか、もう一度会えるなんて思ってもいなかったからね」
「俺達の世界をめちゃくちゃにしたばかりか、今度はこの世界まで混乱に貶めて何をするつもりだ? いや……もうそんなことはどうでもいい、お前はここで死ぬんだからな」
「おや? 今度はこの世界を……と言ったかね? もしかして君はまだ、この世界が君達の元いた世界だということに気付いてないのかな?」
「なっ! なんだと!? そんなわけあるはずがない!? 俺達の世界にギフトラベルや魔法石なんてのは存在しないし、全てが違いすぎる!」
「本当さ……。まあ、厳密に言えば成れの果ての世界……だがね」
「な、成れの果て……だと」
「君達が生きていた頃に比べて随分と無味乾燥な世界になっただろう? もっとも、そのおかげでこの世界にギフトラベルが誕生したわけだがね」
「こいつの言ってることは本当なのかアリエル?」
「確証はないが、やつの言ってることが事実なら多分この場所は……フェアニルカだ」
「嘘……だろ? ここがフェアニルカだって……」
アリエルの出した地名に俺は愕然として遺跡周辺を見渡す。
「ウィル! お前はここがどこだか知っていたのか?!」
「……知らぬ。たまたまここを見つけて選んだだけだ……」
ウィルも俺と同じように遺跡周辺を見ている。
「ようやく気付たのかね。そう、ここは君達が住んでいた妖精の里があった場所だよ。そうとは知らずにこの地に集まるとは、やはりこれは何かの運命なのかな?」
オルビルトは楽しそうに手を広げて俺達に語る。
「お前の言うことが本当だとして、俺達が世界から消えてどれだけの月日が経っている?」
「さあ、どのくらいだろうね? ざっと見積もってみても七百年は経っているんじゃないかな」
「な、七百年だと!?」
「だから成れの果てだと言ったんだよ。君達が精霊と一緒に消えたことにより、この世界から魔力そのものが無くなったんだ。だから、魔力を餌としていた強力な魔物も今はもういないよ」
「じゃあ魔法石やギフトは当時の名残りってことなのか……」
「そのようだよ。ふふっ、しかし何とも皮肉な話じゃないか。せっかく君達が世界から消えてくれたのに、人々は君達が当たり前に使っていた魔法や技をギフトと呼び、未だにそれを求めているんだからね」
「そうなったのはお前の責任だろうが! 何を他人事のように語ってるんだ!」
「いやいや、それは誤解だよ。元々君達の存在を気にいらない人間がいたのは事実だ。僕はその背中をちょっと押してあげただけにすぎない」
オルビルトは悪びれた様子もなく返してくる。
「あんたイストウィアの人じゃないの?」
「いや……僕は正真正銘イストウィアで生まれた者だよリネット君」
「七百年も生きられる人間がいるわけないじゃない!?」
「ははっ、案外不老不死の薬でも飲んでいるのかもしれないよ?」
「ふざけてないでちゃんと言いなさいよ!」
「人よりちょっと長生きなだけさ。さて、それではそのオーブを貰うとしようか」
そう言って一歩歩いた瞬間、オルビルトの右腕が宙を舞う。
突然のことにオルビルトは腕を押さえて、顔を歪ませる。
「ぐっ! なんだ?!」
「貴様の話で大体のことは理解した。そして、何故私達が今の時代に生まれ変わったのかもな……」
アリエルが真顔でオルビルトに告げる。
「この僕がまったく反応出来ないとはね……。これだけの力がまだ残ってるなんて思わなかったよ」
「もう喋る必要はない。そこで大人しく死んでいけ」
「……なぁんてね」
オルビルトは苦痛の表情から一転して、おどけた表情になる。
そして右腕から水飛沫が上がり、無くなったはずの腕が生えてくる。
俺はこの現象に戸惑いと驚きを隠せず、思わず声を上げる。
「これはラティエの【水蜥蜴】!」
「ははっ、驚いたかい? 驚いてくれて僕も嬉しいよ」
「それにこの力の感じは間違いなくラティエのもの……。お前まさか……」
「そう……この力はイセリア君から貰ったんだよ。さっき言っただろう? フィオ君の魂はもう必要無くなったと」
「貴様! その力貰ったんじゃなくて奪ったんだろう!」
「そうとも言うね。それにしても僕は運が良かった。洗練された魂を求めていたところ、丁度彼女が現れてくれたんだからね」
「イセリアはラティエとして覚醒していなかったはずだぞ! どうやってその力を手に入れた!?」
「なに、僕がちょっと覚醒するのを促してあげたのさ。まあ、そのときには彼女の意識はもうなかったけどね」
「どこまで人の命を弄べば気がすむんだ! お前は生きててはいけない存在だ、俺達が絶対にここで殺す!」
「参ったな……そんなに怒るとは思ってなかったよ。これ以上怒らせるつもりはないけど、これを見たらもっと怒るかもしれないね」
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