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一部番外編
後日談1-5:おやつの後のお絵描きタイム
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子供達が目を覚まし、おやつを一緒に食べ、アグノスとティグレがお絵描きをしている横でイデアルの勉強を見る。
「とうさまー!みてー!」
絵を描き上げたらしいアグノスが僕へと声をかけ、描いた絵を上に掲げた。
「はいはーい、なにが描けたのかな?」
「とうさまと!にいさまと!あにうえに!ちちうえ!それとあぐのすも!」
描かれた絵を見れば、黒髪紫目の僕らしき人間と大小の金髪赤目の人間が四人描かれている。
金髪赤目の皆は髪の長さだったり、大きさだったりで特徴を捉えていた。
「わぁ、上手に描けてるねぇ」
小さな子供の絵だけど、一生懸命描かれた絵は微笑ましく、嬉しい気持ちになる。
「ディロス!おれのも!」
「ティグレも上手に描けたねぇ」
ティグレの描いたものも家族の絵で、アグノスのものに比べるとちょっとダイナミックだ。
このあたりは性格差だろうけど、特徴を捉えているあたりティグレも家族をよく見ているのだと思う。
そこに僕とアグノスも入っているのはアグノスが描いたものより気恥ずかしさがあるが嬉しい。
「あにうえもみてー!」
「あにうえー!」
「ん?ああ……良く描けてるね二人とも」
読んでいた教科書代わりの本から視線を上げたイデアルが二人の描いた絵を見て微笑み、二人の頭を順に撫でる。
撫でられたティグレもアグノスも、効果音をつけるならどやぁ……!と、言った表情で笑みを浮かべていた。
「なあ!にいさまもディロスもなんかかいて!」
「かいてかいて!」
興奮がピークに達した二人が、絵を抱えながらぴょんぴょんと跳ねる。
困った。絵はあんまり得意じゃないんだよなぁ。
「とうさま!」
「あにうえ!」
アグノスとティグレから僕とイデアルにも紙が渡され、イデアルと向かい合って苦い笑いを浮かべる。
きらきらと期待された眼差しを向けられたら断れるわけもないから描くんだけどね。
一時勉強を見るのを中断して、赤い目を期待に輝かせる二人の為に筆を……鉛筆を走らせる。
「これでいい?」
僕が描いたのは無難に丸を描いて、それに合わせて皆の特徴を描いた似顔絵らしきもの。
デフォルメが強いとは思うんだけど、これが精一杯なのだ。
「とうさまのえ、かわいいねぇ」
「かわいいけど……おれ、もうちょっとかっこよくかいてほしかったー!」
かわいいと褒めてくれるのは嬉しいけど、ごめんティグレ。僕にはかっこいい絵なんて描けないよ。
「ティグレ。描いてもらったのにわがまま言っちゃダメだよ。ほら、私ので我慢して」
そう言って、イデアルがティグレに渡したのは十歳のイデアルが描いたとは思えないほど、上手なティグレの絵だった。
「あにうえすげー!」
「すげー!あにうえ!あぐのすも!あぐのすも!」
「はいはい、描くからちょっと待ってね」
絵を受け取って嬉しそうに掲げるティグレ。ねだるアグノス。照れつつも嬉しそうに新しい紙にアグノスを描き始めるイデアル。仲のいい姿に笑みが溢れる。
「イデアル」
「はい?なんですか?」
「シュロムと僕の絵も描いてもらっていい?」
僕の言葉に目を瞬かせたイデアルだったけど、照れたように頬を赤らめ小さく頷いたのだった。
「とうさまー!みてー!」
絵を描き上げたらしいアグノスが僕へと声をかけ、描いた絵を上に掲げた。
「はいはーい、なにが描けたのかな?」
「とうさまと!にいさまと!あにうえに!ちちうえ!それとあぐのすも!」
描かれた絵を見れば、黒髪紫目の僕らしき人間と大小の金髪赤目の人間が四人描かれている。
金髪赤目の皆は髪の長さだったり、大きさだったりで特徴を捉えていた。
「わぁ、上手に描けてるねぇ」
小さな子供の絵だけど、一生懸命描かれた絵は微笑ましく、嬉しい気持ちになる。
「ディロス!おれのも!」
「ティグレも上手に描けたねぇ」
ティグレの描いたものも家族の絵で、アグノスのものに比べるとちょっとダイナミックだ。
このあたりは性格差だろうけど、特徴を捉えているあたりティグレも家族をよく見ているのだと思う。
そこに僕とアグノスも入っているのはアグノスが描いたものより気恥ずかしさがあるが嬉しい。
「あにうえもみてー!」
「あにうえー!」
「ん?ああ……良く描けてるね二人とも」
読んでいた教科書代わりの本から視線を上げたイデアルが二人の描いた絵を見て微笑み、二人の頭を順に撫でる。
撫でられたティグレもアグノスも、効果音をつけるならどやぁ……!と、言った表情で笑みを浮かべていた。
「なあ!にいさまもディロスもなんかかいて!」
「かいてかいて!」
興奮がピークに達した二人が、絵を抱えながらぴょんぴょんと跳ねる。
困った。絵はあんまり得意じゃないんだよなぁ。
「とうさま!」
「あにうえ!」
アグノスとティグレから僕とイデアルにも紙が渡され、イデアルと向かい合って苦い笑いを浮かべる。
きらきらと期待された眼差しを向けられたら断れるわけもないから描くんだけどね。
一時勉強を見るのを中断して、赤い目を期待に輝かせる二人の為に筆を……鉛筆を走らせる。
「これでいい?」
僕が描いたのは無難に丸を描いて、それに合わせて皆の特徴を描いた似顔絵らしきもの。
デフォルメが強いとは思うんだけど、これが精一杯なのだ。
「とうさまのえ、かわいいねぇ」
「かわいいけど……おれ、もうちょっとかっこよくかいてほしかったー!」
かわいいと褒めてくれるのは嬉しいけど、ごめんティグレ。僕にはかっこいい絵なんて描けないよ。
「ティグレ。描いてもらったのにわがまま言っちゃダメだよ。ほら、私ので我慢して」
そう言って、イデアルがティグレに渡したのは十歳のイデアルが描いたとは思えないほど、上手なティグレの絵だった。
「あにうえすげー!」
「すげー!あにうえ!あぐのすも!あぐのすも!」
「はいはい、描くからちょっと待ってね」
絵を受け取って嬉しそうに掲げるティグレ。ねだるアグノス。照れつつも嬉しそうに新しい紙にアグノスを描き始めるイデアル。仲のいい姿に笑みが溢れる。
「イデアル」
「はい?なんですか?」
「シュロムと僕の絵も描いてもらっていい?」
僕の言葉に目を瞬かせたイデアルだったけど、照れたように頬を赤らめ小さく頷いたのだった。
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