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六章:夏休みとキャンプ
75:願いに応えるは ★
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「んー?あー……獣臭せぇが、顔は綺麗だなぁお前……」
首を捕まれ、苦しそうに顔を歪ませる穂の顔を見つめる牛鬼がその美貌に気づく。
「丸々喰おうと思ったが……頭と胴体だけ残して、飼うのも面白そうだなぁ……どうする?お前の愛し子と共に肉壺として飼ってやってもいいぜ?」
下卑た視線を穂に向け、笑う牛鬼を穂は苦しげな表情のまま睨む。
「悪趣味な……下劣な、妖が……考えそうなことよ……っ!」
「そうかそうか……大人しく下れば、少しは優しくしてやったんだがなぁ!」
「っ!?……かはっ!」
牛鬼を睨み、悪態をついた穂に牛鬼は、加虐的な笑みを滲ませながら穂の体を地面へと叩きつけた。
「まあ、すぐに降参されても面白くねぇ。その澄ました面が無様に泣き崩れて、許しを乞うまでいたぶってやるよ」
「づっ……!?ぐあぁあっ!」
牛鬼は、穂の腕に足の爪を突き立て、体重をかける。
「っあ……ぁ……み、みの……り……」
媚毒と快楽に脳も体も犯された渉の視界にいたぶられる穂の姿が映る。
輝かしい清らかな姿が土と血に汚れ、地に伏す姿は、穂の存在にすがっていた渉にとって、希望を断ち切られたかのような光景だった。
「いやっ……ぁ……あぁあっ……みの、みのり……逃げっ……!」
自分のせいで、自分が呼ばれてしまったせいで穂が傷つき、倒れる姿に渉は快楽とは違う涙を流す。
(俺の事はいい……逃げてくれっ……!)
助けにきてくれた穂に自分を見捨てるように願うのは、間違っていると渉は思う。だが、それでも穂がこれ以上傷つく姿を見たくなかった。
「っあ……!あぁあっ!?」
嘆く渉を笑うように、渉を包む蜘蛛が蠢く。牙が皮膚に食い込み、爪が肌を掻いた。そう、渉の絶望すら、いずれは快楽に溶けるとでも言うように。
「あっ……あぁあっ!あぁああああっ!?」
「ぐっ、ぐあ……あぁああっ!」
渉の嬌声と穂の苦悶の声が森へと響く。
(このまま二人とも嬲られ、牛鬼のオナホとして飼われるのか……)
そんな考えが渉の頭に過った時。地に伏した穂と目があった。
「っ……!」
穂の赤い瞳は、いたぶられて尚、闘志が燃え、諦める事のない瞳をしている。
その瞳に、渉は穂から諦めるなと言われた事を、穂にとって信仰は力になるという言葉を思い出した。
「っあ……!あ、あぁあっ!」
しかし、渉を責め立てる蜘蛛達が渉の思考を邪魔する。
願い、祈り、叫びたいのに。快楽に浸された体は、それすら敵わぬほどに溺れていた。
「そろそろ、あっちは駄目そうだなぁ?お前にもそろそろ、牙でも立ててやろうか。腕千切られるだけで絶頂できるようにしてやるよ」
快楽に浸る渉を笑い、穂を追い詰めるような言葉を牛鬼が吐く。
その表情はすでに勝利を確信した者の表情で、渉も穂も諦めていない事に気づいていなかった。
「んぁっ……!あっ、あぁあっ!」
渉は、体を嬲る蜘蛛達の動きを受け入れるように喘ぐ。快楽を受け入れ、受け流し、意図的に呼吸を整えていった。
「ほら、見ろよ自分で腰を振ってやがる」
自ら快楽に踊り始めた渉に牛鬼は笑い、ねめつけるような視線を渉へと向けた。
「っ……あ!あぁっ!」
日に焼けた裸体が暗闇に踊り、渉はタイミングを計る。
「っ!みのりっ……!勝って!っああああああ!?」
ただ一つの願い。それだけを強く願い叫んだ渉を咎めるように渉に纏わりついた蜘蛛達がその体に噛みつく。沸き上がる快楽に思考は弾け、今まで以上の快楽が渉を襲った。
「無駄な抵抗を……っ!?」
神へと願った渉を牛鬼は蔑むように笑ったが、牛鬼自らや眷属の蜘蛛達に青白い炎が浮かび上がる。
「なっ!?く、くそっ!」
青白い狐火が自身の足で踏みつけている穂から出ていることに気づいた牛鬼が、その場から飛び跳ね、穂から距離を取った。
首を捕まれ、苦しそうに顔を歪ませる穂の顔を見つめる牛鬼がその美貌に気づく。
「丸々喰おうと思ったが……頭と胴体だけ残して、飼うのも面白そうだなぁ……どうする?お前の愛し子と共に肉壺として飼ってやってもいいぜ?」
下卑た視線を穂に向け、笑う牛鬼を穂は苦しげな表情のまま睨む。
「悪趣味な……下劣な、妖が……考えそうなことよ……っ!」
「そうかそうか……大人しく下れば、少しは優しくしてやったんだがなぁ!」
「っ!?……かはっ!」
牛鬼を睨み、悪態をついた穂に牛鬼は、加虐的な笑みを滲ませながら穂の体を地面へと叩きつけた。
「まあ、すぐに降参されても面白くねぇ。その澄ました面が無様に泣き崩れて、許しを乞うまでいたぶってやるよ」
「づっ……!?ぐあぁあっ!」
牛鬼は、穂の腕に足の爪を突き立て、体重をかける。
「っあ……ぁ……み、みの……り……」
媚毒と快楽に脳も体も犯された渉の視界にいたぶられる穂の姿が映る。
輝かしい清らかな姿が土と血に汚れ、地に伏す姿は、穂の存在にすがっていた渉にとって、希望を断ち切られたかのような光景だった。
「いやっ……ぁ……あぁあっ……みの、みのり……逃げっ……!」
自分のせいで、自分が呼ばれてしまったせいで穂が傷つき、倒れる姿に渉は快楽とは違う涙を流す。
(俺の事はいい……逃げてくれっ……!)
助けにきてくれた穂に自分を見捨てるように願うのは、間違っていると渉は思う。だが、それでも穂がこれ以上傷つく姿を見たくなかった。
「っあ……!あぁあっ!?」
嘆く渉を笑うように、渉を包む蜘蛛が蠢く。牙が皮膚に食い込み、爪が肌を掻いた。そう、渉の絶望すら、いずれは快楽に溶けるとでも言うように。
「あっ……あぁあっ!あぁああああっ!?」
「ぐっ、ぐあ……あぁああっ!」
渉の嬌声と穂の苦悶の声が森へと響く。
(このまま二人とも嬲られ、牛鬼のオナホとして飼われるのか……)
そんな考えが渉の頭に過った時。地に伏した穂と目があった。
「っ……!」
穂の赤い瞳は、いたぶられて尚、闘志が燃え、諦める事のない瞳をしている。
その瞳に、渉は穂から諦めるなと言われた事を、穂にとって信仰は力になるという言葉を思い出した。
「っあ……!あ、あぁあっ!」
しかし、渉を責め立てる蜘蛛達が渉の思考を邪魔する。
願い、祈り、叫びたいのに。快楽に浸された体は、それすら敵わぬほどに溺れていた。
「そろそろ、あっちは駄目そうだなぁ?お前にもそろそろ、牙でも立ててやろうか。腕千切られるだけで絶頂できるようにしてやるよ」
快楽に浸る渉を笑い、穂を追い詰めるような言葉を牛鬼が吐く。
その表情はすでに勝利を確信した者の表情で、渉も穂も諦めていない事に気づいていなかった。
「んぁっ……!あっ、あぁあっ!」
渉は、体を嬲る蜘蛛達の動きを受け入れるように喘ぐ。快楽を受け入れ、受け流し、意図的に呼吸を整えていった。
「ほら、見ろよ自分で腰を振ってやがる」
自ら快楽に踊り始めた渉に牛鬼は笑い、ねめつけるような視線を渉へと向けた。
「っ……あ!あぁっ!」
日に焼けた裸体が暗闇に踊り、渉はタイミングを計る。
「っ!みのりっ……!勝って!っああああああ!?」
ただ一つの願い。それだけを強く願い叫んだ渉を咎めるように渉に纏わりついた蜘蛛達がその体に噛みつく。沸き上がる快楽に思考は弾け、今まで以上の快楽が渉を襲った。
「無駄な抵抗を……っ!?」
神へと願った渉を牛鬼は蔑むように笑ったが、牛鬼自らや眷属の蜘蛛達に青白い炎が浮かび上がる。
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