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十五歳、神子学園入学
三十一話
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目が覚めると同時にサッと青ざめた。
「代表挨拶!!」
「うわっ!?」
ガバッと起き上がれば、側に控えていたリアンがビックリした表情を浮かべている。
驚かせて申し訳ないが今は、それどころじゃない。
「り、リアン!入学式どうなった!?」
「落ち着いてください、ソファーから落ちますよ」
身を乗り出そうとして、気づかずにソファーから落ちそうになった俺をリアンが両肩を押さえる。
「落ち着けったって……!」
「大丈夫です。ルカ様が倒れてからあまり時間は、経っていません。入学式までもう少し時間があるので、まずは気持ちを整えましょう」
「う、うん……」
入学式がまだ始まっていない事に安堵し、リアンに促されるままにソファーへと横になる。
「シオン達は……?」
「シオン様や他の皆様は別の待機室に……シオン様だけでもお呼びしますか?」
「ううん……今は、シオンだけでも気絶する気がする……」
近距離で推しが集合しているのは、あまりにも威力が高かった……。
なんとか慣れたはずのシオンすら堪えきれなくなるくらいに尊かった……。
どうしよう……クラス、一緒なんだよなぁ……。
神子ということで最上位クラスに振り分けられるんだけど、言わずもがな攻略対象達は、最上位クラスだ。
爵位にバラつきはあれど、皆将来はレックスの側近だからね……。
俺もその中の混じるのを望まれているから当然ではあるんだけど……心臓持たねぇってーーーーー!
一応覚悟決めてたはずなのに……!
現物見たらあっという間に霧散した……。
即落ち2コマじゃん……。
攻略対象には、勝てなかったよ……。
どうしよ……。
「何か入れましょうか?」
「お願い……」
あまりに虚無な俺にリアンが紅茶を入れてくれる。
起き上がって、カップを手に取れば温かなぬくもりと香りにちょっとだけ緊張が和らぐ。
……いろいろ問題はあるけど、とりあえずは入学式。そして、代表挨拶をどうにかこなさないと……。
紅茶を飲みながら気持ちを切り替えていると、部屋の扉が叩かれる。
「どうぞ」
「失礼します。神子様は……起きていらっしゃるようですね」
「ヒュッ……」
許可を出し、入ってきた人に息を飲む。
「そろそろお時間なので、準備ができているのであればご案内したいのですが……いかがでしょうか?」
柔らかな癖っ毛の茶髪、穏やかな笑み……なぜ忘れていたのだろう。
BLゲームとはいえ、名のあるキャラは攻略対象だけではない事を。
「あ、申し遅れました。私、トールと申します。神子様の所属するクラスの担任を任されております」
攻略不可の穏やかなイケメン!最上位クラスであるS組担任!トール先生!
ゲームでもそれなりに人気があり、攻略ルートもあるのではないかと噂されたが一切なかった御仁である。
基本的に日常イベや攻略対象の関連イベに出てくるだけの人だったから前世ではガチ推しというほどにはならなかったのだけど……。
今日から推します。ありがとうございました。
「ルカ様しっかり!」
「はっ……!」
ゲーム内キャラに遭遇するという奇跡に尊さで倒れそうになった俺をリアンが止めてくれる。
あ、危なかった。さっきの威力を受けてなければ、倒れているところだった。
「だ、大丈夫でしょうか?」
「は、はい……不甲斐ない姿を見せて申し訳ありません」
なんとか姿勢を正し頭を下げる。
「いえ、お気になさらずに……それより頭をあげてください!神子様に頭を下げられる様な身分ではないので!」
わたわたと慌て出すトール先生。大人なのにどこか可愛い雰囲気を醸し出す様子は、ゲームでも度々見られたものだ。
受け適性高い人だよなぁ……。
そんな思いを押し込めながら口を開く。
「そう言われましても……私は、これから教えを乞う立場なのですから、頭を下げるのは道理と言うものです」
「いや、はい……そうかもしれないんですけど……」
視線をさ迷わせながらも頷くトール先生。
もしかして、神子って厄介な相手だと思ってた?
……歴代の神子は、貴族生まれがほとんどだしそれっぽそー。
「後勉達のほどをよろしくお願いします」
「……神子様のお眼鏡に叶うよう頑張ります」
深々と頭を下げれば、そんな言葉が返ってくる。……俺がいうべき言葉では?なんて思ったけど、それがトール先生の人となりである。
担任としては、この上なく当たりの人で良かったなぁ。と思った。
「っと、すみません。そろそろ向かいましょう」
「わかりました」
時計を見たトール先生が焦った様子を見せたので頷いて立ち上がる。
「リアン、行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃいませ」
さて、ここからは、一人での戦いだ。頑張って乗り切るぞ!
「代表挨拶!!」
「うわっ!?」
ガバッと起き上がれば、側に控えていたリアンがビックリした表情を浮かべている。
驚かせて申し訳ないが今は、それどころじゃない。
「り、リアン!入学式どうなった!?」
「落ち着いてください、ソファーから落ちますよ」
身を乗り出そうとして、気づかずにソファーから落ちそうになった俺をリアンが両肩を押さえる。
「落ち着けったって……!」
「大丈夫です。ルカ様が倒れてからあまり時間は、経っていません。入学式までもう少し時間があるので、まずは気持ちを整えましょう」
「う、うん……」
入学式がまだ始まっていない事に安堵し、リアンに促されるままにソファーへと横になる。
「シオン達は……?」
「シオン様や他の皆様は別の待機室に……シオン様だけでもお呼びしますか?」
「ううん……今は、シオンだけでも気絶する気がする……」
近距離で推しが集合しているのは、あまりにも威力が高かった……。
なんとか慣れたはずのシオンすら堪えきれなくなるくらいに尊かった……。
どうしよう……クラス、一緒なんだよなぁ……。
神子ということで最上位クラスに振り分けられるんだけど、言わずもがな攻略対象達は、最上位クラスだ。
爵位にバラつきはあれど、皆将来はレックスの側近だからね……。
俺もその中の混じるのを望まれているから当然ではあるんだけど……心臓持たねぇってーーーーー!
一応覚悟決めてたはずなのに……!
現物見たらあっという間に霧散した……。
即落ち2コマじゃん……。
攻略対象には、勝てなかったよ……。
どうしよ……。
「何か入れましょうか?」
「お願い……」
あまりに虚無な俺にリアンが紅茶を入れてくれる。
起き上がって、カップを手に取れば温かなぬくもりと香りにちょっとだけ緊張が和らぐ。
……いろいろ問題はあるけど、とりあえずは入学式。そして、代表挨拶をどうにかこなさないと……。
紅茶を飲みながら気持ちを切り替えていると、部屋の扉が叩かれる。
「どうぞ」
「失礼します。神子様は……起きていらっしゃるようですね」
「ヒュッ……」
許可を出し、入ってきた人に息を飲む。
「そろそろお時間なので、準備ができているのであればご案内したいのですが……いかがでしょうか?」
柔らかな癖っ毛の茶髪、穏やかな笑み……なぜ忘れていたのだろう。
BLゲームとはいえ、名のあるキャラは攻略対象だけではない事を。
「あ、申し遅れました。私、トールと申します。神子様の所属するクラスの担任を任されております」
攻略不可の穏やかなイケメン!最上位クラスであるS組担任!トール先生!
ゲームでもそれなりに人気があり、攻略ルートもあるのではないかと噂されたが一切なかった御仁である。
基本的に日常イベや攻略対象の関連イベに出てくるだけの人だったから前世ではガチ推しというほどにはならなかったのだけど……。
今日から推します。ありがとうございました。
「ルカ様しっかり!」
「はっ……!」
ゲーム内キャラに遭遇するという奇跡に尊さで倒れそうになった俺をリアンが止めてくれる。
あ、危なかった。さっきの威力を受けてなければ、倒れているところだった。
「だ、大丈夫でしょうか?」
「は、はい……不甲斐ない姿を見せて申し訳ありません」
なんとか姿勢を正し頭を下げる。
「いえ、お気になさらずに……それより頭をあげてください!神子様に頭を下げられる様な身分ではないので!」
わたわたと慌て出すトール先生。大人なのにどこか可愛い雰囲気を醸し出す様子は、ゲームでも度々見られたものだ。
受け適性高い人だよなぁ……。
そんな思いを押し込めながら口を開く。
「そう言われましても……私は、これから教えを乞う立場なのですから、頭を下げるのは道理と言うものです」
「いや、はい……そうかもしれないんですけど……」
視線をさ迷わせながらも頷くトール先生。
もしかして、神子って厄介な相手だと思ってた?
……歴代の神子は、貴族生まれがほとんどだしそれっぽそー。
「後勉達のほどをよろしくお願いします」
「……神子様のお眼鏡に叶うよう頑張ります」
深々と頭を下げれば、そんな言葉が返ってくる。……俺がいうべき言葉では?なんて思ったけど、それがトール先生の人となりである。
担任としては、この上なく当たりの人で良かったなぁ。と思った。
「っと、すみません。そろそろ向かいましょう」
「わかりました」
時計を見たトール先生が焦った様子を見せたので頷いて立ち上がる。
「リアン、行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃいませ」
さて、ここからは、一人での戦いだ。頑張って乗り切るぞ!
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