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第9章 帝国の魔女
第9章第011話 黒い女神
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第9章第011話 黒い女神
Side:ツキシマ・レイコ
「黒い女神様は、今年のお目覚めはすてにされています。私もここに来る前に寄ってきたのですか、これからてもお会いになれるそうてす。いかかなさいますか?巫女様」
「え?今からですか?」
謁見したパンダ王が、黒い女神、帝国の魔女、その人に会っても良いと言ってくれています。
それは確かに、今回の渡航の第二目的では有りますが。
マーリアちゃんやネタリア外相の顔を伺いますが。どちらも即決しかねているようです。ちょっといきなりですからね。
「レイコが決めて良いと思うわよ。そもそもレイコの目的だし」
「…陛下。同行している私たち"人"も共に女神様に謁見しても構わないでしょうか?」
ネタリア外相、情報収集モードになっていますね。…まぁ、あの帝国の魔女に直接会える機会です。外相という立場を抜きにしても、好奇心旺盛な彼にはたまらない機会でしょう。
「女神様は、隠者でも秘密主義でも有りません。巫女様かよろしけれは、こ存分に」
結果。私、レッドさん、マーリアちゃん、ネタリア外相、オレク指令も同席することになりました。
連れて行かれたのは、宮殿の敷地のもう一つ奥。
壁…というより、地球での一軒家を囲ってあるような一軒家の塀ですか。外敵を防ぐと言うより、敷地の区分けのためのそれですね。
塀に中には、広めの庭…これは芝生ですかね。建物は、煉瓦積みと木造のハイブリット、二階建てです。私のネイルコードの家に似た意匠を感じますね。
家に入ってすぐにある、一階の日が差し込む明るい部屋…客間というより居間という感じです。
中からは、子供…ラクーンの子供の声が聞こえますね。先客がすでにいるようです。
部屋に入ると。
ガラス窓? 一枚ガラスではないですが、ロトリー国では珍しいガラス張りで、庭の芝生がうかがえます。
窓を背にした位置のソファーに座っている黒髪の女性らしきシルエット。外の明るさに目が慣れず、成人女性らしいという容姿以外はよくわかりません。この方が女神ですかね?。
左のソファーには、ラクーンの女性と…アライさんに背格好が似てますかね。あと、子供のラクーンが二人ほど。一人が女神に構ってもらっているようです。
あと、びっくりすることに、レッドさんがもう一人いました。こちらももう一人の子供にいじられているようです。 …遊んでいるというより、一番小さい子に絡みつかれていますね。
「よく来たわね。まぁそちらに座ってちょうだい」
もう一人のレッドさんについて聞こうと思ったら、黒い女神に右側のソファーを勧めれられました。
『妻と子供達がお世話になってますので、僕がお茶でも入れましょう。台所の方、借りますね』
『手間をかけるわね。エイティーンス』
『いえいえ。巫女様も座ってお待ちください』
片手をあげて挨拶して奥に向かう王様。
王様にお茶入れさせるんですか?と思ったのですが。この建物には、護衛も次女も付いてきていません。いいんですかね?
「さて。初めましてと言って良いのかしら。それとも五年ぶり…三千万年ぶりなのかしらね? …レイコ」
そこに座っていたのは… "私"でした。
この子供の体になって、ネイルコードに降り立ち五年ほど。今ではもうこの体にも慣れましたが。
目の前で座っているのは、二十五歳の時の私です。
もっともこの体。顔はシンメトリーが生前より完璧に感じますし。体の方が…なんというかその歳の肉体としては理想的な感じで作り直されています。まぁ当時の私の脳内データは残っていても、私の体のデータは、残っていたとしてもCT等の断像データくらいしか無いでしょう。有るはずのホクロが無くなっていたのは、びっくりしたことの一つです。
目の前の大人のレイコ。ゆったりした若葉色のワンピースを着ていますが。…生前の私より良いプロポーションしているのはわかります。ちょっとモヤりますね
「あなたは…同じデータがから作られた材料の多いバーションの"私"ってことでいいのかしら?」
「ふふふ。正解よ。さすが私ね。」
「え? どういうこと? 黒い聖女って…レイコそっくり? 大人のレイコ? え?」
「レイコ殿が、マナで複製されたというのは伺っていますが。複製ならいくらでも作れる…こちらの方もそういう方…ということなのでしょうか?」
「皆さん、察しが良いですね。私は、千二百年前にこの大陸にやってきた"レイコ"です。まぁその期間以外、人として生きていた分についてはそちらのレイコと同じ存在ですね」
帝国の魔女、黒い女神、これがメンターであること、日本出身であること。まぁ想定していました。
…正直言うと、日本出身の黒髪のメンターということで、別の"私"という可能性は考えていました。今の私の根本は単なるデータですからね。元の本人は医学的に明確に死んでいますし、この体に魂が憑依や転生なんてしている訳でもありません。言ってしまえば、量産もできるのです。
実際、赤井さん自信もこの宇宙に何人もいるみたいなことは匂わせていましたしね。
ただ。まさか自分と対面することになるとは…
「話したいこと聞きたいことはたくさんあると思うけど。先にあなたの記憶をくれないかしら?」
「記憶…ですか?」
「話を聞くより記憶をもらった方が、私があなたの状況を知るのには手っ取り早いしね」
「…それはいいけど…私にあなたの記憶はくれるんですか?」
「それはお薦めしないわ。最近は寝ている時間の方が長いとは言え、千二百年分よ。いきなりそれは、あなたにはキャパオーバーになるし。正直、楽しい記憶だけじゃ無いからね」
「なんかずるいような…」
「あなたと共有しているのはあの病院での記憶まで。その後の楽しかったことも苦しかったことも、それはあなたとは別の"私"の記憶よ。いきなりそれだけもらっても良いこと無いわ。いろいろ引きずられるわよ? それにどのみち、メンターはいつかは記憶の同期を行うわ。同じくらいの人生を自分で経験するまで待った方がいいわよ」
私は、生きていたころを含めて三十年。大人のレイコは千二百年。…たしかに今の私にはちょっと想像できないですね。
「私のここでの五年の記憶も、そう捨てたもんじゃ無いと思うんだけどね」
「私のここでの人生も、けっこう濃い物よ。まぁ、あなたも知りたいことがあると思うし。話でなら後でしてあげるわよ。それくらいなら構わないわ」
…千年前、大人のレイコのいた東の帝国は滅んでいます。メンターの力を持って滅ぼしたにしろ、他に原因があるにしろ、楽しい話では無いのは確実でしょう。
ただ、同じメンターとして聞いておかなければなりません。
「わかったわ。持ってって良いわよ」
「では。レッドさんに協力してもらいましょう。そちらのレッドさん、貸してちょうだい」
さっきから、うちのレッドさんがこちらのレッドさんと目線合わせているんですよね。なにか通信しているみたいですが。
「そういえば、ここにもレッドさんが居るのね」
「こちらに来たときに赤井さんからもらったんでしょ? ほんと、この子にはいろいろ助けてもらったわよ。にしても、ふふふ。やっぱり付ける名前は同じなのね」
私の方のレッドさんを膝に乗せて、大人のレイコは瞑想します。
こちらのレッドさんは、ラクーンの子供にがんじがらめのままです。こちらのレッドさんとは意思疎通出来ませんね。ここは区別されているようです。
「はしめまして巫女様。ロトリー国王妃シュアン・ロトリーてす」
「挨拶が遅れて失礼しました。ご丁寧にありがとうございます。レイコ・ツキシマです。そして…」
大人のレイコが瞑想しているあいだ、同席していたラクーンと自己紹介を交わします。
こちらもネイルコードの使節の人たちを紹介します。
ロトリー国の王族と大人のレイコとは、普段から親密な付き合いがあるようですね。やはりそれなりの扱いをされているようです。
五分くらいでしょうか。ちょっと暇だなと思い出した頃、大人のレイコが目を開けました。
「ふう。…なるほど、自重していないわねあなたも」
「そんなに大したこと、したかな?」
「大陸半分の国家群の緊張を解消したり。何?その工業の発展。もう産業革命じゃないの。鉄道まで敷いているし、グライダーまで。電信がパンチカード式なんて。電気も飛び越えて情報革命までまっしぐらよ」
そう言われると。なかなかすごい進歩かな
「…出会った人にも恵まれたわね。アイズン伯爵、ファルリード亭、ネイルコード国。」
「そこはほんと、感謝しか無いわ。おかげで穏やかに過ごせているわよ」
初めて会った貴族であるアイズン伯爵が、私を取り込もうと固執しなかった。これがその後の"居心地の良さ"に直結しているように思います。もともと権力欲とかがある人ではないですからね。
「粗茶ですが。あと、団子のセットでございます」
キッチンの方から戻ってきたのは、パンダ王だけではありませんでした。三十代くらいの"人"の男性、ウェイターというより執事さんという雰囲気の方ですが。
おおっ!、これは緑茶? あと、団子が三種類。みたらしに、あんこに、三色団子。
「あ…ありがとうございます!。緑茶にこのお菓子って、やっぱこちらのレイコが…って。あれっ?」
給仕してくれた男性? ロトリー国にいる"人"? しかもメガネかけていて。
おもわず二度見してしまいました。
「赤井さん????」
「クック…」
お顔は、私が死んだときよりちょっと老けていますが。無精ひげ生やして付かれた顔していたあの時と違って、ダンディー感が出てきていますね。
そして、あの目。こっちに来て初めて見た時の赤竜の「してやったり」の目だ。間違いないです。
「レイコ、こちら知っている人? …そういえば赤井さんって…」
「レイコ殿、ご存じなのですか? ロトリー国に他の"人"がおられるとは…」
「…あああ… ああ。紹介しますね…アカイ・タケシさん。…赤竜神その人です」
「「「「!!!!っ」」」」
Side:ツキシマ・レイコ
「黒い女神様は、今年のお目覚めはすてにされています。私もここに来る前に寄ってきたのですか、これからてもお会いになれるそうてす。いかかなさいますか?巫女様」
「え?今からですか?」
謁見したパンダ王が、黒い女神、帝国の魔女、その人に会っても良いと言ってくれています。
それは確かに、今回の渡航の第二目的では有りますが。
マーリアちゃんやネタリア外相の顔を伺いますが。どちらも即決しかねているようです。ちょっといきなりですからね。
「レイコが決めて良いと思うわよ。そもそもレイコの目的だし」
「…陛下。同行している私たち"人"も共に女神様に謁見しても構わないでしょうか?」
ネタリア外相、情報収集モードになっていますね。…まぁ、あの帝国の魔女に直接会える機会です。外相という立場を抜きにしても、好奇心旺盛な彼にはたまらない機会でしょう。
「女神様は、隠者でも秘密主義でも有りません。巫女様かよろしけれは、こ存分に」
結果。私、レッドさん、マーリアちゃん、ネタリア外相、オレク指令も同席することになりました。
連れて行かれたのは、宮殿の敷地のもう一つ奥。
壁…というより、地球での一軒家を囲ってあるような一軒家の塀ですか。外敵を防ぐと言うより、敷地の区分けのためのそれですね。
塀に中には、広めの庭…これは芝生ですかね。建物は、煉瓦積みと木造のハイブリット、二階建てです。私のネイルコードの家に似た意匠を感じますね。
家に入ってすぐにある、一階の日が差し込む明るい部屋…客間というより居間という感じです。
中からは、子供…ラクーンの子供の声が聞こえますね。先客がすでにいるようです。
部屋に入ると。
ガラス窓? 一枚ガラスではないですが、ロトリー国では珍しいガラス張りで、庭の芝生がうかがえます。
窓を背にした位置のソファーに座っている黒髪の女性らしきシルエット。外の明るさに目が慣れず、成人女性らしいという容姿以外はよくわかりません。この方が女神ですかね?。
左のソファーには、ラクーンの女性と…アライさんに背格好が似てますかね。あと、子供のラクーンが二人ほど。一人が女神に構ってもらっているようです。
あと、びっくりすることに、レッドさんがもう一人いました。こちらももう一人の子供にいじられているようです。 …遊んでいるというより、一番小さい子に絡みつかれていますね。
「よく来たわね。まぁそちらに座ってちょうだい」
もう一人のレッドさんについて聞こうと思ったら、黒い女神に右側のソファーを勧めれられました。
『妻と子供達がお世話になってますので、僕がお茶でも入れましょう。台所の方、借りますね』
『手間をかけるわね。エイティーンス』
『いえいえ。巫女様も座ってお待ちください』
片手をあげて挨拶して奥に向かう王様。
王様にお茶入れさせるんですか?と思ったのですが。この建物には、護衛も次女も付いてきていません。いいんですかね?
「さて。初めましてと言って良いのかしら。それとも五年ぶり…三千万年ぶりなのかしらね? …レイコ」
そこに座っていたのは… "私"でした。
この子供の体になって、ネイルコードに降り立ち五年ほど。今ではもうこの体にも慣れましたが。
目の前で座っているのは、二十五歳の時の私です。
もっともこの体。顔はシンメトリーが生前より完璧に感じますし。体の方が…なんというかその歳の肉体としては理想的な感じで作り直されています。まぁ当時の私の脳内データは残っていても、私の体のデータは、残っていたとしてもCT等の断像データくらいしか無いでしょう。有るはずのホクロが無くなっていたのは、びっくりしたことの一つです。
目の前の大人のレイコ。ゆったりした若葉色のワンピースを着ていますが。…生前の私より良いプロポーションしているのはわかります。ちょっとモヤりますね
「あなたは…同じデータがから作られた材料の多いバーションの"私"ってことでいいのかしら?」
「ふふふ。正解よ。さすが私ね。」
「え? どういうこと? 黒い聖女って…レイコそっくり? 大人のレイコ? え?」
「レイコ殿が、マナで複製されたというのは伺っていますが。複製ならいくらでも作れる…こちらの方もそういう方…ということなのでしょうか?」
「皆さん、察しが良いですね。私は、千二百年前にこの大陸にやってきた"レイコ"です。まぁその期間以外、人として生きていた分についてはそちらのレイコと同じ存在ですね」
帝国の魔女、黒い女神、これがメンターであること、日本出身であること。まぁ想定していました。
…正直言うと、日本出身の黒髪のメンターということで、別の"私"という可能性は考えていました。今の私の根本は単なるデータですからね。元の本人は医学的に明確に死んでいますし、この体に魂が憑依や転生なんてしている訳でもありません。言ってしまえば、量産もできるのです。
実際、赤井さん自信もこの宇宙に何人もいるみたいなことは匂わせていましたしね。
ただ。まさか自分と対面することになるとは…
「話したいこと聞きたいことはたくさんあると思うけど。先にあなたの記憶をくれないかしら?」
「記憶…ですか?」
「話を聞くより記憶をもらった方が、私があなたの状況を知るのには手っ取り早いしね」
「…それはいいけど…私にあなたの記憶はくれるんですか?」
「それはお薦めしないわ。最近は寝ている時間の方が長いとは言え、千二百年分よ。いきなりそれは、あなたにはキャパオーバーになるし。正直、楽しい記憶だけじゃ無いからね」
「なんかずるいような…」
「あなたと共有しているのはあの病院での記憶まで。その後の楽しかったことも苦しかったことも、それはあなたとは別の"私"の記憶よ。いきなりそれだけもらっても良いこと無いわ。いろいろ引きずられるわよ? それにどのみち、メンターはいつかは記憶の同期を行うわ。同じくらいの人生を自分で経験するまで待った方がいいわよ」
私は、生きていたころを含めて三十年。大人のレイコは千二百年。…たしかに今の私にはちょっと想像できないですね。
「私のここでの五年の記憶も、そう捨てたもんじゃ無いと思うんだけどね」
「私のここでの人生も、けっこう濃い物よ。まぁ、あなたも知りたいことがあると思うし。話でなら後でしてあげるわよ。それくらいなら構わないわ」
…千年前、大人のレイコのいた東の帝国は滅んでいます。メンターの力を持って滅ぼしたにしろ、他に原因があるにしろ、楽しい話では無いのは確実でしょう。
ただ、同じメンターとして聞いておかなければなりません。
「わかったわ。持ってって良いわよ」
「では。レッドさんに協力してもらいましょう。そちらのレッドさん、貸してちょうだい」
さっきから、うちのレッドさんがこちらのレッドさんと目線合わせているんですよね。なにか通信しているみたいですが。
「そういえば、ここにもレッドさんが居るのね」
「こちらに来たときに赤井さんからもらったんでしょ? ほんと、この子にはいろいろ助けてもらったわよ。にしても、ふふふ。やっぱり付ける名前は同じなのね」
私の方のレッドさんを膝に乗せて、大人のレイコは瞑想します。
こちらのレッドさんは、ラクーンの子供にがんじがらめのままです。こちらのレッドさんとは意思疎通出来ませんね。ここは区別されているようです。
「はしめまして巫女様。ロトリー国王妃シュアン・ロトリーてす」
「挨拶が遅れて失礼しました。ご丁寧にありがとうございます。レイコ・ツキシマです。そして…」
大人のレイコが瞑想しているあいだ、同席していたラクーンと自己紹介を交わします。
こちらもネイルコードの使節の人たちを紹介します。
ロトリー国の王族と大人のレイコとは、普段から親密な付き合いがあるようですね。やはりそれなりの扱いをされているようです。
五分くらいでしょうか。ちょっと暇だなと思い出した頃、大人のレイコが目を開けました。
「ふう。…なるほど、自重していないわねあなたも」
「そんなに大したこと、したかな?」
「大陸半分の国家群の緊張を解消したり。何?その工業の発展。もう産業革命じゃないの。鉄道まで敷いているし、グライダーまで。電信がパンチカード式なんて。電気も飛び越えて情報革命までまっしぐらよ」
そう言われると。なかなかすごい進歩かな
「…出会った人にも恵まれたわね。アイズン伯爵、ファルリード亭、ネイルコード国。」
「そこはほんと、感謝しか無いわ。おかげで穏やかに過ごせているわよ」
初めて会った貴族であるアイズン伯爵が、私を取り込もうと固執しなかった。これがその後の"居心地の良さ"に直結しているように思います。もともと権力欲とかがある人ではないですからね。
「粗茶ですが。あと、団子のセットでございます」
キッチンの方から戻ってきたのは、パンダ王だけではありませんでした。三十代くらいの"人"の男性、ウェイターというより執事さんという雰囲気の方ですが。
おおっ!、これは緑茶? あと、団子が三種類。みたらしに、あんこに、三色団子。
「あ…ありがとうございます!。緑茶にこのお菓子って、やっぱこちらのレイコが…って。あれっ?」
給仕してくれた男性? ロトリー国にいる"人"? しかもメガネかけていて。
おもわず二度見してしまいました。
「赤井さん????」
「クック…」
お顔は、私が死んだときよりちょっと老けていますが。無精ひげ生やして付かれた顔していたあの時と違って、ダンディー感が出てきていますね。
そして、あの目。こっちに来て初めて見た時の赤竜の「してやったり」の目だ。間違いないです。
「レイコ、こちら知っている人? …そういえば赤井さんって…」
「レイコ殿、ご存じなのですか? ロトリー国に他の"人"がおられるとは…」
「…あああ… ああ。紹介しますね…アカイ・タケシさん。…赤竜神その人です」
「「「「!!!!っ」」」」
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