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第10章 レイコさんは自重しない
第10章第017話 正教国と特許庁
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第10章第017話 正教国と特許庁
Side:ツキシマ・レイコ
「いい船旅日和よね」
「風が涼しいので、もう一枚羽織りください、奥様」
そこそこ波はありますが。外洋での輸送船でもあるこの船はクイーン・ローザリンテ号より幅広ですので、その分揺れも小さいです。近海航路用にクイーン・ローザリンテ号なら、嵐に合いそうなら近くの港なり湾に退避すれば良いですからね。
甲板に設置されたベンチ、帆布を日よけ代わりに上に張って貰いました。そこで上皇陛下夫妻…もとい、旅の貴婦人と執事と、お茶しながらおしゃべりしています。私にマーリアちゃんやリシャーフさんも一緒です。
リシャーフさんは、普通に陛下達と面識がありますから、すぐに上皇夫妻だとバレましたが。なんかお忍びで遊びに行くというとこで妙に共感したようで、親娘以上に年は離れていますが話が弾んでいます。
…何気に陛下、甲斐甲斐しいですね。
「ありがとう、アライさん」
「とういたしまして。こ夫人」
アライさんが、給仕をしてくれます。なんかじっとしていると落ち着かないそうです。
ネイト殿下達は、日よけの外でひなたぼっこです。日焼けを気にしなくていいですね。
揺れる船上ですので、ティーセットで熱いお茶…とは行きませんが。テーブルに固定できるタンブラーで飲み物が饗されています。ストローが本当に麦の穂で作られているのが面白いところ。氷の入った果実水は、けっこう贅沢ですよ。つまめる焼き菓子も付いています。
クライスファー陛下は、セレブロさんとレッドさんを構うのが気に入ったようで。ブラッシングしては、ブラシに付いた毛を風に飛ばしています。…クリステーナ様ところのケルちゃんが、クリスティーナ様や侍女さんにブラッシングされているところをみて、やってみたかったそうです。着ている物にもけっこう付いていますけど。
レッドさんは抜け毛はないのですが。小型のブラシで撫でられて気持ちよさそうですね。陛下、アライさんはレディーですよ。
アインコール陛下とラコール団長は、上皇陛下達については諦めた用で。別のベンチで将棋を指しています。先ほどまでレッドさんが二人同時に相手していたのですが。勝てないと言うことで、二人で指し始めました。
まぁせっかくの船旅なんですから。のんびりを楽しみましょう。
「アイズン伯爵は先に正教国に行っているんですよね?」
「ああ。ネイルコードの新王と小竜神様にレイコ殿と、揃っての正教国入りじゃからな。正教国へだけに鉄道を敷設しても、周囲の国と軋轢が生まれるだけじゃし。これを機会に大陸の流通網に関して、条約締結…は無理でも、たたき台くらいは作りたいということで。各国への説明と事前折衝で、今頃忙しいじゃろうな。孫の、クラウヤート君だったか。鍛えるとかで一緒に連れて行かれたな」
ブラシを持った執事さんがなぜか説明してくれます。
「鉄道とこの船ね、大陸を変えるだけの代物を無視するなんて選択肢はないんだけど。それをきちんと理解出来る国がどれだけあるかよね。その辺、レイコちゃん達がガツンとやってくれると、あとあと楽なんだけど…ね?」
リシャーフさんが、おねだりするような視線を向けてきます。
「正教国としては、ネイルコードに指図されたくないのでは?」
マーリアちゃんがリシャーフさんに質問します。
「そういう勢力が実際に残っているのよね。私は、特許庁の様な文化や学術の分野を正教国で抑えているだけで、赤竜教としての面目は十二分だと思っているのよ。もし"経済"…アイズン伯爵の言われていた概念ね。これを赤竜教として押さえつけようとしたら…愚行だと思うけど。まぁその時にはネイルコードが名実共に大陸の中心となるでしょうね。だからこそ、国として、赤竜教として、すべき事とすべきことではない事。いいかげん明確に分けるべきだと思っているわ。…ネイルコードだって、西に正教国という断衝地帯を保持したいんでしょ? アインコール陛下」
棋譜を止めて、アインコール陛下が会話に加わります。
「赤竜教信徒として、正教国の安定は心より願う所行でございます、猊下」
何を今更仰々しい…と眉を顰めるリシャーフさん。
ふっと力を抜くようにアインコール陛下がくだけました。
「"経済"は様々な欲をいろんな形で発露させますからな。大陸の安定には、まだまだ正教国と赤竜教が必要と考えているのは信じていただきたいところですな」
「逆に言えば、経済で支配できるまでは現状維持…ということかしら?」
「信仰より経済が上に立つようになったら。…そのころにはおそらく、王侯貴族が国を治めるという政の形態もかわるでしょう。その時には、ネイルコードという国も、大陸の一地方ということで落ち着くのではと思っています。そうでしょう?レイコ殿」
ネイルコードが特別な国となって大陸を制するのではなく、ネイルコードが普通の国と言われるくらい大陸全体で発展して欲しい…というのが目標ではあります。国同士の不毛な争いを無くすには、格差を無くすのは前提ですからね。
ただ逆に言えば、格差を利用して圧をかけることもできるわけで。…良くも悪くもそのへんは利用することになるのでしょう。
「提言書、私も読んだわよ。人々が教養を得て豊かになって、"科学技術"が更に進歩していく。あれには直接は書いていなかったけど。あれらが実現したら、宗教と政治がどのように変わるのか。教会でもけっこうな議論になっていたわよ」
人権に関する部分以外、社会変化に付いてまではほとんど触れませんでしたからね。
「議論と言っても。まぁ二通りね。世界がどのように変わるのか。または、世界を…赤竜教の立場を変えないためには何を"させない"ようにすべきか。まぁ、若い人達と老人で見事にぱっくり割れたわよ」
要は、保守と革新、わかりやすい意見の対立ではあります。
「変わるべきか、変わらざるべきか。どちらも一理はあると思うんですが。それもまずは衣食住を安定させてからの贅沢ですよ」
「豊かになってからの贅沢か。面白い言い方じゃの」
上皇陛下とアイズン伯爵の御代は、まずこの衣食住の安定からでしたからね。王族や貴族間の派閥闘争なんてのは、何やってんだこいつら…とでも思っていたのでしょう。
「その提言書を成し遂げようとしているのが、赤竜神の巫女様本人だもんね。ただ、教会の影響力を保つために特許庁を保持したいならまだ良いんだけど。奉納の取り扱いを、教義に都合良く制御しようとしている勢力がまだ残っているのよね」
「…私の関係で出した奉納もですか?」
私が率先しているからこそ、中世の異端審問みたいな物は全部すっ飛ばせると思っていたのですが。
「レイコちゃんの言うところの、自然科学や医学の分野ね。教会の前例や慣習や常識やら持ち出して抵抗している人達がいるわ」
教義に都合の悪い見知は排除したい…地球でもあった宗教の自然な反応ではありますが。
「向こうの言い分を簡単に言えばね…自分が理解出来ないから間違っているって理屈なのよ」
「うわ…典型的な老害」
はいはい。老害とは言いますが。歳に関係なく居るところには普通に居るタイプの人達ですね。
「レイコ。老害って何?」
「若い者を導くのが老練。若い者の邪魔をするのが老害ね」
「うまいこと言うの」「うまいこと言うわね」と上皇陛下とリシャーフさんが笑います。
「まさにそれよね。まだ、間違っていると理由と共に指摘できるのならともかく。簡単に言ってしまえば"気に入らない"だけなのよ」
そこで思考が止まってしまう。…まぁ楽ではあるのでしょうけど。立場がある人間がやっていいことでもありません。
「で。その特許庁の会議で、私が直接諌言すればいいの?」
「レイコちゃんは見た目成長したけど。あの人達からすればまだ小娘同然だから舐められるでしょうね。多分、自分が赤竜神の巫女を導いてあげよう…なんて本気で考えているわよ」
「…前祭司長の件でそういうのは一掃されたと思っていたけど」
「各教区…ネイルコードで言えば、貴族領の単位ね。デカい区の祭司長は、それなりに権力をまだ持っているのよ。赤竜騎士団を自前で排除できていたのは良いんだけど。その分、今になっても頭の固いこと…」
赤竜騎士団。前祭司総長のケルマンが作った組織で。まぁ親衛隊みたいな組織でしたが。余りに急進的に組織を拡大したので、質の低い人材が集まる…騎士団の威で好き勝手するような集団と化してしまいました。中枢部ではそこそこ使えたようですが、外縁部の腐敗は酷いもんでしたね。
赤竜騎士団を拒絶できた勢力…と言えば聞こえが良いのですが。彼らからすれば、赤竜騎士団もリシャーフさんも同じなのでしょう。
リシャーフさんは、赤竜神の巫女としての権威でなんとかしてと期待しているのでしょうが。うーん、できれば理詰めで突破したいところですが。
…せっかく、レッドさん、マーリアちゃん、セレブロさんとの旅行です。前はあれでしたから、なんか観光もしたいなと思っていたのですが。…今回も、どうにも面倒になりそうですね。
まぁ自重しないと決心したのですから。ちゃちゃっと片付けましょうか。
次の日のお昼には、船団はダーコラの港町バトゥーへ寄港しました。
此処で、ダーコラ国から来られていた面々は下船します。まぁこのためだけに寄港したわけですが。
大型船…ネイルコードの船は、他国的には大型船扱いですが。この港にはこれが着けられる桟橋が一つしかないので。接岸するのはプリンス・カルタスト号だけですが。上皇陛下達も、ボートで港に向かいます。
ちょっとだけでもバトゥーを観光したい…というのは表向きで。甥っ子を見送りに行ったんでしょうね。
船団はその間に、真水の補給です。常に満タンにしておくのが定石です。
お昼過ぎにはボートが戻ってきて。まだ日が高い内に、船団は正教国に向けて出航しました。
Side:ツキシマ・レイコ
「いい船旅日和よね」
「風が涼しいので、もう一枚羽織りください、奥様」
そこそこ波はありますが。外洋での輸送船でもあるこの船はクイーン・ローザリンテ号より幅広ですので、その分揺れも小さいです。近海航路用にクイーン・ローザリンテ号なら、嵐に合いそうなら近くの港なり湾に退避すれば良いですからね。
甲板に設置されたベンチ、帆布を日よけ代わりに上に張って貰いました。そこで上皇陛下夫妻…もとい、旅の貴婦人と執事と、お茶しながらおしゃべりしています。私にマーリアちゃんやリシャーフさんも一緒です。
リシャーフさんは、普通に陛下達と面識がありますから、すぐに上皇夫妻だとバレましたが。なんかお忍びで遊びに行くというとこで妙に共感したようで、親娘以上に年は離れていますが話が弾んでいます。
…何気に陛下、甲斐甲斐しいですね。
「ありがとう、アライさん」
「とういたしまして。こ夫人」
アライさんが、給仕をしてくれます。なんかじっとしていると落ち着かないそうです。
ネイト殿下達は、日よけの外でひなたぼっこです。日焼けを気にしなくていいですね。
揺れる船上ですので、ティーセットで熱いお茶…とは行きませんが。テーブルに固定できるタンブラーで飲み物が饗されています。ストローが本当に麦の穂で作られているのが面白いところ。氷の入った果実水は、けっこう贅沢ですよ。つまめる焼き菓子も付いています。
クライスファー陛下は、セレブロさんとレッドさんを構うのが気に入ったようで。ブラッシングしては、ブラシに付いた毛を風に飛ばしています。…クリステーナ様ところのケルちゃんが、クリスティーナ様や侍女さんにブラッシングされているところをみて、やってみたかったそうです。着ている物にもけっこう付いていますけど。
レッドさんは抜け毛はないのですが。小型のブラシで撫でられて気持ちよさそうですね。陛下、アライさんはレディーですよ。
アインコール陛下とラコール団長は、上皇陛下達については諦めた用で。別のベンチで将棋を指しています。先ほどまでレッドさんが二人同時に相手していたのですが。勝てないと言うことで、二人で指し始めました。
まぁせっかくの船旅なんですから。のんびりを楽しみましょう。
「アイズン伯爵は先に正教国に行っているんですよね?」
「ああ。ネイルコードの新王と小竜神様にレイコ殿と、揃っての正教国入りじゃからな。正教国へだけに鉄道を敷設しても、周囲の国と軋轢が生まれるだけじゃし。これを機会に大陸の流通網に関して、条約締結…は無理でも、たたき台くらいは作りたいということで。各国への説明と事前折衝で、今頃忙しいじゃろうな。孫の、クラウヤート君だったか。鍛えるとかで一緒に連れて行かれたな」
ブラシを持った執事さんがなぜか説明してくれます。
「鉄道とこの船ね、大陸を変えるだけの代物を無視するなんて選択肢はないんだけど。それをきちんと理解出来る国がどれだけあるかよね。その辺、レイコちゃん達がガツンとやってくれると、あとあと楽なんだけど…ね?」
リシャーフさんが、おねだりするような視線を向けてきます。
「正教国としては、ネイルコードに指図されたくないのでは?」
マーリアちゃんがリシャーフさんに質問します。
「そういう勢力が実際に残っているのよね。私は、特許庁の様な文化や学術の分野を正教国で抑えているだけで、赤竜教としての面目は十二分だと思っているのよ。もし"経済"…アイズン伯爵の言われていた概念ね。これを赤竜教として押さえつけようとしたら…愚行だと思うけど。まぁその時にはネイルコードが名実共に大陸の中心となるでしょうね。だからこそ、国として、赤竜教として、すべき事とすべきことではない事。いいかげん明確に分けるべきだと思っているわ。…ネイルコードだって、西に正教国という断衝地帯を保持したいんでしょ? アインコール陛下」
棋譜を止めて、アインコール陛下が会話に加わります。
「赤竜教信徒として、正教国の安定は心より願う所行でございます、猊下」
何を今更仰々しい…と眉を顰めるリシャーフさん。
ふっと力を抜くようにアインコール陛下がくだけました。
「"経済"は様々な欲をいろんな形で発露させますからな。大陸の安定には、まだまだ正教国と赤竜教が必要と考えているのは信じていただきたいところですな」
「逆に言えば、経済で支配できるまでは現状維持…ということかしら?」
「信仰より経済が上に立つようになったら。…そのころにはおそらく、王侯貴族が国を治めるという政の形態もかわるでしょう。その時には、ネイルコードという国も、大陸の一地方ということで落ち着くのではと思っています。そうでしょう?レイコ殿」
ネイルコードが特別な国となって大陸を制するのではなく、ネイルコードが普通の国と言われるくらい大陸全体で発展して欲しい…というのが目標ではあります。国同士の不毛な争いを無くすには、格差を無くすのは前提ですからね。
ただ逆に言えば、格差を利用して圧をかけることもできるわけで。…良くも悪くもそのへんは利用することになるのでしょう。
「提言書、私も読んだわよ。人々が教養を得て豊かになって、"科学技術"が更に進歩していく。あれには直接は書いていなかったけど。あれらが実現したら、宗教と政治がどのように変わるのか。教会でもけっこうな議論になっていたわよ」
人権に関する部分以外、社会変化に付いてまではほとんど触れませんでしたからね。
「議論と言っても。まぁ二通りね。世界がどのように変わるのか。または、世界を…赤竜教の立場を変えないためには何を"させない"ようにすべきか。まぁ、若い人達と老人で見事にぱっくり割れたわよ」
要は、保守と革新、わかりやすい意見の対立ではあります。
「変わるべきか、変わらざるべきか。どちらも一理はあると思うんですが。それもまずは衣食住を安定させてからの贅沢ですよ」
「豊かになってからの贅沢か。面白い言い方じゃの」
上皇陛下とアイズン伯爵の御代は、まずこの衣食住の安定からでしたからね。王族や貴族間の派閥闘争なんてのは、何やってんだこいつら…とでも思っていたのでしょう。
「その提言書を成し遂げようとしているのが、赤竜神の巫女様本人だもんね。ただ、教会の影響力を保つために特許庁を保持したいならまだ良いんだけど。奉納の取り扱いを、教義に都合良く制御しようとしている勢力がまだ残っているのよね」
「…私の関係で出した奉納もですか?」
私が率先しているからこそ、中世の異端審問みたいな物は全部すっ飛ばせると思っていたのですが。
「レイコちゃんの言うところの、自然科学や医学の分野ね。教会の前例や慣習や常識やら持ち出して抵抗している人達がいるわ」
教義に都合の悪い見知は排除したい…地球でもあった宗教の自然な反応ではありますが。
「向こうの言い分を簡単に言えばね…自分が理解出来ないから間違っているって理屈なのよ」
「うわ…典型的な老害」
はいはい。老害とは言いますが。歳に関係なく居るところには普通に居るタイプの人達ですね。
「レイコ。老害って何?」
「若い者を導くのが老練。若い者の邪魔をするのが老害ね」
「うまいこと言うの」「うまいこと言うわね」と上皇陛下とリシャーフさんが笑います。
「まさにそれよね。まだ、間違っていると理由と共に指摘できるのならともかく。簡単に言ってしまえば"気に入らない"だけなのよ」
そこで思考が止まってしまう。…まぁ楽ではあるのでしょうけど。立場がある人間がやっていいことでもありません。
「で。その特許庁の会議で、私が直接諌言すればいいの?」
「レイコちゃんは見た目成長したけど。あの人達からすればまだ小娘同然だから舐められるでしょうね。多分、自分が赤竜神の巫女を導いてあげよう…なんて本気で考えているわよ」
「…前祭司長の件でそういうのは一掃されたと思っていたけど」
「各教区…ネイルコードで言えば、貴族領の単位ね。デカい区の祭司長は、それなりに権力をまだ持っているのよ。赤竜騎士団を自前で排除できていたのは良いんだけど。その分、今になっても頭の固いこと…」
赤竜騎士団。前祭司総長のケルマンが作った組織で。まぁ親衛隊みたいな組織でしたが。余りに急進的に組織を拡大したので、質の低い人材が集まる…騎士団の威で好き勝手するような集団と化してしまいました。中枢部ではそこそこ使えたようですが、外縁部の腐敗は酷いもんでしたね。
赤竜騎士団を拒絶できた勢力…と言えば聞こえが良いのですが。彼らからすれば、赤竜騎士団もリシャーフさんも同じなのでしょう。
リシャーフさんは、赤竜神の巫女としての権威でなんとかしてと期待しているのでしょうが。うーん、できれば理詰めで突破したいところですが。
…せっかく、レッドさん、マーリアちゃん、セレブロさんとの旅行です。前はあれでしたから、なんか観光もしたいなと思っていたのですが。…今回も、どうにも面倒になりそうですね。
まぁ自重しないと決心したのですから。ちゃちゃっと片付けましょうか。
次の日のお昼には、船団はダーコラの港町バトゥーへ寄港しました。
此処で、ダーコラ国から来られていた面々は下船します。まぁこのためだけに寄港したわけですが。
大型船…ネイルコードの船は、他国的には大型船扱いですが。この港にはこれが着けられる桟橋が一つしかないので。接岸するのはプリンス・カルタスト号だけですが。上皇陛下達も、ボートで港に向かいます。
ちょっとだけでもバトゥーを観光したい…というのは表向きで。甥っ子を見送りに行ったんでしょうね。
船団はその間に、真水の補給です。常に満タンにしておくのが定石です。
お昼過ぎにはボートが戻ってきて。まだ日が高い内に、船団は正教国に向けて出航しました。
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