362 / 384
第10章 レイコさんは自重しない
第10章第025話 鉄道説明会 その2
しおりを挟む
第10章第025話 鉄道説明会 その2
Side:ツキシマ・レイコ
正教国、赤竜教祭祀総長にして、正教国聖騎士団団長リシャーフ・クラーレスカ・バーハル様。
エルセニム国王太子、改め、ネイルコード国エルセニム辺境領嫡子アトヤック・エルセニム・ハイザート様。
エルセニムのネイルコード臣従に続いて、お二人の電撃婚約発表ですっ!
「おめでとうございますっ!。リシャーフさん、アトヤックさん!」
私が立ち上がって拍手します。
ネイルコード勢、ダーコラにマーリアちゃんに、ロトロー国の面々も、言祝ぎと拍手を送りますが。どの程度の国に事前にリークしていたのかは不明ですが。まぁ八割くらいがびっくりして、ざわざわし始めました。
会場のざわざわの理由…
数多の求婚を拒否してきた赤竜教の総祭司長が結婚!?
相手はあのエルセニム人?
エルセニムはネイルコードに臣従する?。
となると、正教国とネイルコードが血縁で結ばれる?
こんなところでしょうか。
エルセニムの臣従とリシャーフさんの婚約が重なったのは偶然なのですが。まぁ他国はそうは見ないでしょうね。
リシャーフさんにも釣書はけっこう来ていたそうですが。赤竜教のトップという権威。そこらの騎士では叶わない腕前。そして何より実在する小竜神様と巫女と懇意。釣り合いが取れる相手がいなかったようですが。
エルセニム人。銀髪に赤い目。容姿は非常に美しい人が多いですが、髪と目の色が忌まわれています。マナ能力に才能がある人が多く、マナ術と身体強化となかなかに強いですが、その辺も魔人扱いされてきた理由ですか。
山の民は、ミオンさんの人種ですね。赤竜神の住む山の南西地域がテリトリーですが、一部万年雪があるようなところです。空気が薄くて寒いところということで、普通の人なら凍傷となるような身体部分が猫毛で覆われていて、このせいで獣人と呼ばれたりします。マナ術は、山地に適応した身体強化が得意なようで。要は頑丈で力持ち。
エルセニム人も山の民も、セイホウ王国から人が移住してくるまで、魔獣を避けるために、山の奥、森の奥に固まって住んでいました。狭い地域ということとマナと魔獣の多い環境で、比較的短い期間で適応したのだと思います。
どちらも、セイホウ王国からの移民が来た初期には、傭兵として協力していたようです。簡単に攻め滅ぼせるほど弱くは無かったということでしょうが、移民側も手が足りなかったでしょうしね。
それでも小国が乱立して戦争が起きるようになると、負けた側に属していた傭兵はそのまま奴隷となったり。エルセニム人は容姿がいいですからね、そのまま捕まったりと。魔獣が北に押し返されてからも、自分たちのテリトリーから広まることが出来ていません。
もともと人口増加率も低く、個人としては強くても数では抗えず。魔人と獣人、良くて傭兵、悪ければ奴隷。ここに集った各国の要人にも、この辺が山の民とエルセニム人達へのイメージとして色濃く残ってるわけですね。
いままで忌んでいたエルセニム人が、魔人が、自分たちの信仰の中心である聖女と結婚。
鉄道説明会に同調してくれた国でも、諸手を挙げてとは行かないようです。
しかしながら。
赤竜神の巫女が真っ先に祝賀。レッドさんも手を叩いています。
はい、事前の打ち合わせてそうするよう頼まれています。もちろんお祝いの気持ちは本物ですよ。
「レイコ。これからはリシャーフさんをお義姉さんって呼ばないといけないのかな?」
マーリアちゃんがいるのはちょっと離れた席なので、聞こうと思えば会場全体で聞こえますが。
「マーリアちゃんが呼ぶのなら、私もリシャーフさんをお姉さん呼びしようかな?」
「お義姉さん…お姉さん、それいいわねっ」
"レイコ"、エルセニムの娘が赤竜神の巫女様を名前で呼び捨て。
"リシャーフさん"、エルセニムの娘が赤竜教のトップをさん付け。
"お義姉さん"、つまりここに座っているのは、エルセニムの王族。
情報が多い。リシャーフさん地が出てます。
私とマーリアちゃんとはしょっちゅう一緒にいますからね。私がエルセニム国の王女と懇意なことは知られているとは思いますし。山の民ミオンさんとその子供たちと同居していることも、別に隠していないので、知っている国は知っていると思いますが。
知らないうちに進んでいた、正教国、エルセニム、ネイルコード、赤竜神の巫女の中。他の国は、情報でも関係でも置いてきぼりということです。
「発言を。巫女様、この婚姻を承認することも、鉄道敷設の条件になるのですかな?」
高まった不満ではありますが。それを向ける矛先をどこにしていいのかという戸惑いが広がってます。
「…逆にお伺いしたいのですが。赤竜神が、あなたたちが見下すための人達をわざわざ用意したと思ってます?」
ストレートに不満点だろうところを突いてみますが。はっとする参加者達。
「ちょっと話をしておきましょう。赤井さん…赤竜神の本名だけど。彼から聞いた話では、私が死んだのは三千万年ほど前だそうです」
リシャーフさんに、この辺の話をする許可は得ています。赤竜神の神性が下がるのでは?と思ったけど。まぁ「実在する神様」を過大に崇めてもデメリットの方が大きいという判断のようです。
神様は、願えばかなうような万能の存在ではありません。まして、実在する赤竜神をどう崇めるか。地球の宗教とはまた違ったさじ加減が必要だったんでしょうね。
「大人になって、お父さんが始めた研究に参加して。そこではまだ人だった赤竜神が私の上司だったわ。研究の内容ってのは、人の頭の中、意識とか経験とか記憶とか、そういう物を外に複製するための理論と装置を開発するってことだけど。…お父さんは病気で亡くなり、時を空けて私も同じ病気で死んだわ」
私と赤竜神が"前世"で知り合い、ここ大事。
「自分が死んだときの最後の記憶はちゃんとあるからね。ただ、死ぬ前にその頭の中を複製をする機械、まだ初歩的な物だったけど、私自身が被検体になったのよ。成功するかどうか怪しいとは思ったけども。私が今ここにいるってことは成功したってことね」
もっともデータは不完全で。人の意識として再構築するのには苦労したようだけど。
「赤竜神も自分の複製を取ったけれど、それを元に再び体を得る技術が開発されるのには、さらに時間がかかったようね、死んでたから詳しくは知らないけど。要は、私も赤竜神も、作り物の体にすでに死んだ人間の複製を入れただけ」
よくわからない…という人の方が多いかな。
「これを不死だなんて思わないでくださいね。前の私は、当然赤竜神の元の人だって、立派に死んでいますから」
先代赤竜教総祭司長が、不死や死者の復活を願っていた事は公になっていませんが。まぁ不死を求める人はいつでもいるでしょう。ただ、私や赤井さんのは不死とは言いません。
「そして赤竜神は。おそらく何百年も星々の間を旅してこの大地にたどり着き。三千万年ほどかけて毒の海と毒の空気が満ちていたこの大地を浄化して。植物や動物を放ち。最後に人を作った」
「目的は。赤竜神達よりさらに上位の存在を探すこと。この大陸の様な試みを星々の海の中で、おそらく何万と繰り返して。その中から高みに至る者が出ることを期待している」
もちろん、赤井さん達メンターも研究を続けているでしょうけどね。研究にも多様性が必要なのです。
「ただ。少し聞いたところでは、そういう文明って自滅する確率が高いんだって。高い技術を手に入れても、それで滅んでしまうことが多い。赤竜神から見ても、千万年単位で用意した文明が滅びるのは偲びがたかったのでしょうね。そこで、致命的問題を防ぐためにと遣わされたのが巫女ね。まぁこの役割ってのは私の想像だけど」
まぁ説明としてはこんなところですかね。
「目的があって、人が住める大地を用意して、人達が進歩することを願っている。そこに奴隷にして良い人をわざわざ作ると思う?」
難しい顔している人もまだいますが、一応納得はしてくれたようです。ぐぬぬという人が皆無ではないので、そこは要注意ですが。
大陸全部にこの辺の意識が広まるにはまだ時間がかかるのかな? ほんと、ネイルコードは特別ですね。
Side:ツキシマ・レイコ
正教国、赤竜教祭祀総長にして、正教国聖騎士団団長リシャーフ・クラーレスカ・バーハル様。
エルセニム国王太子、改め、ネイルコード国エルセニム辺境領嫡子アトヤック・エルセニム・ハイザート様。
エルセニムのネイルコード臣従に続いて、お二人の電撃婚約発表ですっ!
「おめでとうございますっ!。リシャーフさん、アトヤックさん!」
私が立ち上がって拍手します。
ネイルコード勢、ダーコラにマーリアちゃんに、ロトロー国の面々も、言祝ぎと拍手を送りますが。どの程度の国に事前にリークしていたのかは不明ですが。まぁ八割くらいがびっくりして、ざわざわし始めました。
会場のざわざわの理由…
数多の求婚を拒否してきた赤竜教の総祭司長が結婚!?
相手はあのエルセニム人?
エルセニムはネイルコードに臣従する?。
となると、正教国とネイルコードが血縁で結ばれる?
こんなところでしょうか。
エルセニムの臣従とリシャーフさんの婚約が重なったのは偶然なのですが。まぁ他国はそうは見ないでしょうね。
リシャーフさんにも釣書はけっこう来ていたそうですが。赤竜教のトップという権威。そこらの騎士では叶わない腕前。そして何より実在する小竜神様と巫女と懇意。釣り合いが取れる相手がいなかったようですが。
エルセニム人。銀髪に赤い目。容姿は非常に美しい人が多いですが、髪と目の色が忌まわれています。マナ能力に才能がある人が多く、マナ術と身体強化となかなかに強いですが、その辺も魔人扱いされてきた理由ですか。
山の民は、ミオンさんの人種ですね。赤竜神の住む山の南西地域がテリトリーですが、一部万年雪があるようなところです。空気が薄くて寒いところということで、普通の人なら凍傷となるような身体部分が猫毛で覆われていて、このせいで獣人と呼ばれたりします。マナ術は、山地に適応した身体強化が得意なようで。要は頑丈で力持ち。
エルセニム人も山の民も、セイホウ王国から人が移住してくるまで、魔獣を避けるために、山の奥、森の奥に固まって住んでいました。狭い地域ということとマナと魔獣の多い環境で、比較的短い期間で適応したのだと思います。
どちらも、セイホウ王国からの移民が来た初期には、傭兵として協力していたようです。簡単に攻め滅ぼせるほど弱くは無かったということでしょうが、移民側も手が足りなかったでしょうしね。
それでも小国が乱立して戦争が起きるようになると、負けた側に属していた傭兵はそのまま奴隷となったり。エルセニム人は容姿がいいですからね、そのまま捕まったりと。魔獣が北に押し返されてからも、自分たちのテリトリーから広まることが出来ていません。
もともと人口増加率も低く、個人としては強くても数では抗えず。魔人と獣人、良くて傭兵、悪ければ奴隷。ここに集った各国の要人にも、この辺が山の民とエルセニム人達へのイメージとして色濃く残ってるわけですね。
いままで忌んでいたエルセニム人が、魔人が、自分たちの信仰の中心である聖女と結婚。
鉄道説明会に同調してくれた国でも、諸手を挙げてとは行かないようです。
しかしながら。
赤竜神の巫女が真っ先に祝賀。レッドさんも手を叩いています。
はい、事前の打ち合わせてそうするよう頼まれています。もちろんお祝いの気持ちは本物ですよ。
「レイコ。これからはリシャーフさんをお義姉さんって呼ばないといけないのかな?」
マーリアちゃんがいるのはちょっと離れた席なので、聞こうと思えば会場全体で聞こえますが。
「マーリアちゃんが呼ぶのなら、私もリシャーフさんをお姉さん呼びしようかな?」
「お義姉さん…お姉さん、それいいわねっ」
"レイコ"、エルセニムの娘が赤竜神の巫女様を名前で呼び捨て。
"リシャーフさん"、エルセニムの娘が赤竜教のトップをさん付け。
"お義姉さん"、つまりここに座っているのは、エルセニムの王族。
情報が多い。リシャーフさん地が出てます。
私とマーリアちゃんとはしょっちゅう一緒にいますからね。私がエルセニム国の王女と懇意なことは知られているとは思いますし。山の民ミオンさんとその子供たちと同居していることも、別に隠していないので、知っている国は知っていると思いますが。
知らないうちに進んでいた、正教国、エルセニム、ネイルコード、赤竜神の巫女の中。他の国は、情報でも関係でも置いてきぼりということです。
「発言を。巫女様、この婚姻を承認することも、鉄道敷設の条件になるのですかな?」
高まった不満ではありますが。それを向ける矛先をどこにしていいのかという戸惑いが広がってます。
「…逆にお伺いしたいのですが。赤竜神が、あなたたちが見下すための人達をわざわざ用意したと思ってます?」
ストレートに不満点だろうところを突いてみますが。はっとする参加者達。
「ちょっと話をしておきましょう。赤井さん…赤竜神の本名だけど。彼から聞いた話では、私が死んだのは三千万年ほど前だそうです」
リシャーフさんに、この辺の話をする許可は得ています。赤竜神の神性が下がるのでは?と思ったけど。まぁ「実在する神様」を過大に崇めてもデメリットの方が大きいという判断のようです。
神様は、願えばかなうような万能の存在ではありません。まして、実在する赤竜神をどう崇めるか。地球の宗教とはまた違ったさじ加減が必要だったんでしょうね。
「大人になって、お父さんが始めた研究に参加して。そこではまだ人だった赤竜神が私の上司だったわ。研究の内容ってのは、人の頭の中、意識とか経験とか記憶とか、そういう物を外に複製するための理論と装置を開発するってことだけど。…お父さんは病気で亡くなり、時を空けて私も同じ病気で死んだわ」
私と赤竜神が"前世"で知り合い、ここ大事。
「自分が死んだときの最後の記憶はちゃんとあるからね。ただ、死ぬ前にその頭の中を複製をする機械、まだ初歩的な物だったけど、私自身が被検体になったのよ。成功するかどうか怪しいとは思ったけども。私が今ここにいるってことは成功したってことね」
もっともデータは不完全で。人の意識として再構築するのには苦労したようだけど。
「赤竜神も自分の複製を取ったけれど、それを元に再び体を得る技術が開発されるのには、さらに時間がかかったようね、死んでたから詳しくは知らないけど。要は、私も赤竜神も、作り物の体にすでに死んだ人間の複製を入れただけ」
よくわからない…という人の方が多いかな。
「これを不死だなんて思わないでくださいね。前の私は、当然赤竜神の元の人だって、立派に死んでいますから」
先代赤竜教総祭司長が、不死や死者の復活を願っていた事は公になっていませんが。まぁ不死を求める人はいつでもいるでしょう。ただ、私や赤井さんのは不死とは言いません。
「そして赤竜神は。おそらく何百年も星々の間を旅してこの大地にたどり着き。三千万年ほどかけて毒の海と毒の空気が満ちていたこの大地を浄化して。植物や動物を放ち。最後に人を作った」
「目的は。赤竜神達よりさらに上位の存在を探すこと。この大陸の様な試みを星々の海の中で、おそらく何万と繰り返して。その中から高みに至る者が出ることを期待している」
もちろん、赤井さん達メンターも研究を続けているでしょうけどね。研究にも多様性が必要なのです。
「ただ。少し聞いたところでは、そういう文明って自滅する確率が高いんだって。高い技術を手に入れても、それで滅んでしまうことが多い。赤竜神から見ても、千万年単位で用意した文明が滅びるのは偲びがたかったのでしょうね。そこで、致命的問題を防ぐためにと遣わされたのが巫女ね。まぁこの役割ってのは私の想像だけど」
まぁ説明としてはこんなところですかね。
「目的があって、人が住める大地を用意して、人達が進歩することを願っている。そこに奴隷にして良い人をわざわざ作ると思う?」
難しい顔している人もまだいますが、一応納得はしてくれたようです。ぐぬぬという人が皆無ではないので、そこは要注意ですが。
大陸全部にこの辺の意識が広まるにはまだ時間がかかるのかな? ほんと、ネイルコードは特別ですね。
33
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
【完結】異世界召喚されたのはこの俺で間違いない?
苔原りゐ
ファンタジー
アデルは平凡で退屈な人生を送っていたが、ある日、突然異世界に召喚される。だがその世界で彼を待ち受けていたのは、期待された「勇者」ではなく、無能と蔑まれる「薄汚いエルフの末裔」としての扱いだった。城から追い出された彼は、優しさと強さを持つ女性エリザと、その娘リリに出会い、二人に拾われ新しい生活を始める。
町や森では不気味な霧や異形の怪物が出現し、人々は奴らに怯える。アデルは「影の王」と呼ばれる存在と接触し、その力に巻き込まれながらも、戦う決意を固める。
戦闘の中でアデルは能力を覚醒させるが、その力は彼自身の命を削る危険なものだった。影の王が放つ怪物や試練に立ち向かう中で、アデルはその力の正体や、自身の真実を求める旅に出ることになる。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
最強スキル『忍術』で始めるアサシン教団生活
さとう
ファンタジー
生まれつき絶大な魔力を持つハーフィンクス公爵家に生まれた少年、シャドウ。
シャドウは歴代最高と言われるほど絶大な魔力を持っていたが、不幸なことに魔力を体外に放出する才能が全くないせいで、落ちこぼれと呼ばれ冷遇される毎日を送っていた。
十三歳になったある日。姉セレーナ、妹シェリアの策略によって実家を追放され、『闇の森』で魔獣に襲われ死にかける。
だが、シャドウは救われた……世界最高峰の暗殺者教団である『黄昏旅団』最強のアサシン、ハンゾウに。
彼は『日本』から転移した日本人と、シャドウには意味が理解できないことを言う男で、たった今『黄昏旅団』を追放されたらしい。しかも、自分の命がもう少しで尽きてしまうので、自分が異世界で得た知識を元に開発した『忍術』をシャドウに継承すると言う。
シャドウはハンゾウから『忍術』を習い、内に眠る絶大な魔力を利用した『忍術』を発動させることに成功……ハンゾウは命が尽きる前に、シャドウに最後の願いをする。
『頼む……黄昏旅団を潰してくれ』
シャドウはハンゾウの願いを聞くために、黄昏旅団を潰すため、新たなアサシン教団を立ちあげる。
これは、暗殺者として『忍術』を使うアサシン・シャドウの復讐と、まさかの『学園生活』である。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる