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異能学園
はじまり
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俺は、何をしているんだ?
俺は、どこにいるんだ?
記憶を一旦整理してみるか、まず、俺の名前は、人鬼(トキ)特級武人で、生まれは【大日本魔妖国家】思い出せるので、最後の記憶は………
かつての弟子、獅子鎌に暗殺されたな。
まぁ、バレてる時点で既に暗殺では無いけどな。
ということは、ここは死後の世界なのか?
まさかここが帝の言っていた黄泉の国?それにしても、全体が赤一面だな。それに、周りには水?らしきものがあるし、もしかして水没の刑に処されてるのか?分からん全く自分の記憶が頼りにならん。
「もうすぐですよ。もうすぐ生まれますよ。一、ニ、三って言いますので、三の時に力を入れてくださいね。」
なんだ、なんだ、誰かが出産するのか。もしかして、俺が生まれるのか。
『正解ですよ。異界の子よ。』
誰だ!姿を現せ!
『残念ですが、私はまだ姿を現せません。しかし、こう言っておきましょう。【世界】と。まずは、貴方の名前ですね。そうですね。三夏食にしましょう。うん、それが良いですね。後は、彼が異能を与えるのでこれで私とはお別れですね。では、ここまで来てくださいね。』
おい!待て!
クッ!意識が……
《5年後》
俺は、九輪三夏食。九輪家の三男にしてこれから、異能鑑定を親友の清澄と一緒に受けに来たんだが、異能っていうのが名前に左右されるから学園に入ったら[コードネーム]なるものを作らないといけないらしい。
まぁ、その前に異能鑑定しなくちゃな。
~数時間後~
「残念ながら、息子様の異能はランク1の【味覚】という異能です。詳しくは、息子様にお聞きください。」
やっぱりな、ランク1は意外だったが、【味覚】ね~。俺の名前も三夏食だったから予想はできてるつもりだったんだけどな、やはり堪えるな。この異能主義の世界では特にな。
「おめでとうございます。息子様の異能はランク8神話級異能【成長】です。詳しくは、教会にて息子様とお話しさせて頂きます。」
俺の親友はランク8だそうだ。
やっぱり真の天才は違うな。
「清澄……よかったな。俺はお前を誇りに思うぜ。」
「三夏食ありがとう。僕も三夏食とはずっと一緒だからね。」
清澄と会話していると。教会の犬どもが寄ってきて。
「すみません。武蔵様の息子様は、その低俗な奴とは早めに縁を切っておいた方が良いですよ。出世の時に邪魔になりますからね。」
「僕は……僕の友達は、僕が決めるんだ。」
清澄が、そういうと、怒ったように両親のところに戻った。
「これだから子供は、おい、お前も早く帰れ、この神聖なる教会に異臭が付くだろう。」
俺は、黙ってそれを聞いていた。
夜、兄2人と姉2人と、父親に囲まれて異能の詳細を説明していた。
「でだ、三夏食の異能【味覚】は主にどんな異能なんだ?」
最初に聞いたのは、低位異能2つを持ちそれを巧みに操る魂狼(次男)兄さんが、聞いてきた。
「そうですね。私の異能は味蕾を異常に鋭くしたりなどで戦闘系異能でもなく、索敵系異能でも無いですね。でも、不思議な事に、この異能の説明が頭に流れた時「集めろ」という声が聞こえたんですけど、よくわかりませんね。」
そういうと、父は、
「なるほどな、集めろか………………そのことはよく分からないが、味蕾を鋭くするとはどこまでなんだ?」
「えっと………………最大で空気に含まれる微量な味などもわかりますね。ですが、あまり気分の良いものでは無いですね。」
「ほう、空気に含まれる味か。ほんとに異常だな。それなら味を覚えているならば、誰が近寄ったかわかるということだな。」
「はい、その通りですね、巌(長男)兄さん。それに、異能の能力で【完全記憶】が、あるので知ってる味で、そこに存在しているのであれば、わかりますね。」
「ちょっと待って、それって索敵系異能として意外と使えるんじゃ無い?」
「でも、デメリットがあるんですよ、魔魅姉さん。風向きによっては逆に相手に隙を見せたり、大人数いる場合は味が混じって気持ち悪くなる時があるんですよ。」
「でも、気持ち悪くなるのなら我慢すれば良いじゃ無い。」
「いや、そう言いたくなる気持ちもわかるんですよ、鎖車姉さん。でも、想像してみて、例えば誰かが捨てた生ゴミをかき集めて食べてるような物だからね?」
「うぇ、それは嫌だけど。なんか無いの?」
「これに関しては味そのものを誤魔化す【味覚変更】が必要になるけどね。」
「それでも強くなれるなら頑張るしか無いんじゃ無いの?」
そこを突かれると弱いな。
「そうだね、頑張るしか無いか!そうと決まれば学園の入学試験まで修行をつけてよ。」
そういうと、5人は俺に向かって強く頷いた。
~六年後~
最初は父さんからで、複数体との戦い方。
次に巌兄さんからで、防御力の高い相手との戦い方と、地形を変形させる相手との戦い方。
そして魔魅姉さんからで、精神攻撃を行う相手との戦い方。
その後魂狼兄さんからで、魂の束縛をしてくる相手との戦い方と、声を使ってくる相手との戦い方。
最後に鎖車姉さんからで、物理的に捕縛してくる相手との戦い方と、中遠距離の武器と戦う時の戦い方。
これらを異能学園に進学する前の期間(六年間)をかけてじっくりと教えられた。
俺は、どこにいるんだ?
記憶を一旦整理してみるか、まず、俺の名前は、人鬼(トキ)特級武人で、生まれは【大日本魔妖国家】思い出せるので、最後の記憶は………
かつての弟子、獅子鎌に暗殺されたな。
まぁ、バレてる時点で既に暗殺では無いけどな。
ということは、ここは死後の世界なのか?
まさかここが帝の言っていた黄泉の国?それにしても、全体が赤一面だな。それに、周りには水?らしきものがあるし、もしかして水没の刑に処されてるのか?分からん全く自分の記憶が頼りにならん。
「もうすぐですよ。もうすぐ生まれますよ。一、ニ、三って言いますので、三の時に力を入れてくださいね。」
なんだ、なんだ、誰かが出産するのか。もしかして、俺が生まれるのか。
『正解ですよ。異界の子よ。』
誰だ!姿を現せ!
『残念ですが、私はまだ姿を現せません。しかし、こう言っておきましょう。【世界】と。まずは、貴方の名前ですね。そうですね。三夏食にしましょう。うん、それが良いですね。後は、彼が異能を与えるのでこれで私とはお別れですね。では、ここまで来てくださいね。』
おい!待て!
クッ!意識が……
《5年後》
俺は、九輪三夏食。九輪家の三男にしてこれから、異能鑑定を親友の清澄と一緒に受けに来たんだが、異能っていうのが名前に左右されるから学園に入ったら[コードネーム]なるものを作らないといけないらしい。
まぁ、その前に異能鑑定しなくちゃな。
~数時間後~
「残念ながら、息子様の異能はランク1の【味覚】という異能です。詳しくは、息子様にお聞きください。」
やっぱりな、ランク1は意外だったが、【味覚】ね~。俺の名前も三夏食だったから予想はできてるつもりだったんだけどな、やはり堪えるな。この異能主義の世界では特にな。
「おめでとうございます。息子様の異能はランク8神話級異能【成長】です。詳しくは、教会にて息子様とお話しさせて頂きます。」
俺の親友はランク8だそうだ。
やっぱり真の天才は違うな。
「清澄……よかったな。俺はお前を誇りに思うぜ。」
「三夏食ありがとう。僕も三夏食とはずっと一緒だからね。」
清澄と会話していると。教会の犬どもが寄ってきて。
「すみません。武蔵様の息子様は、その低俗な奴とは早めに縁を切っておいた方が良いですよ。出世の時に邪魔になりますからね。」
「僕は……僕の友達は、僕が決めるんだ。」
清澄が、そういうと、怒ったように両親のところに戻った。
「これだから子供は、おい、お前も早く帰れ、この神聖なる教会に異臭が付くだろう。」
俺は、黙ってそれを聞いていた。
夜、兄2人と姉2人と、父親に囲まれて異能の詳細を説明していた。
「でだ、三夏食の異能【味覚】は主にどんな異能なんだ?」
最初に聞いたのは、低位異能2つを持ちそれを巧みに操る魂狼(次男)兄さんが、聞いてきた。
「そうですね。私の異能は味蕾を異常に鋭くしたりなどで戦闘系異能でもなく、索敵系異能でも無いですね。でも、不思議な事に、この異能の説明が頭に流れた時「集めろ」という声が聞こえたんですけど、よくわかりませんね。」
そういうと、父は、
「なるほどな、集めろか………………そのことはよく分からないが、味蕾を鋭くするとはどこまでなんだ?」
「えっと………………最大で空気に含まれる微量な味などもわかりますね。ですが、あまり気分の良いものでは無いですね。」
「ほう、空気に含まれる味か。ほんとに異常だな。それなら味を覚えているならば、誰が近寄ったかわかるということだな。」
「はい、その通りですね、巌(長男)兄さん。それに、異能の能力で【完全記憶】が、あるので知ってる味で、そこに存在しているのであれば、わかりますね。」
「ちょっと待って、それって索敵系異能として意外と使えるんじゃ無い?」
「でも、デメリットがあるんですよ、魔魅姉さん。風向きによっては逆に相手に隙を見せたり、大人数いる場合は味が混じって気持ち悪くなる時があるんですよ。」
「でも、気持ち悪くなるのなら我慢すれば良いじゃ無い。」
「いや、そう言いたくなる気持ちもわかるんですよ、鎖車姉さん。でも、想像してみて、例えば誰かが捨てた生ゴミをかき集めて食べてるような物だからね?」
「うぇ、それは嫌だけど。なんか無いの?」
「これに関しては味そのものを誤魔化す【味覚変更】が必要になるけどね。」
「それでも強くなれるなら頑張るしか無いんじゃ無いの?」
そこを突かれると弱いな。
「そうだね、頑張るしか無いか!そうと決まれば学園の入学試験まで修行をつけてよ。」
そういうと、5人は俺に向かって強く頷いた。
~六年後~
最初は父さんからで、複数体との戦い方。
次に巌兄さんからで、防御力の高い相手との戦い方と、地形を変形させる相手との戦い方。
そして魔魅姉さんからで、精神攻撃を行う相手との戦い方。
その後魂狼兄さんからで、魂の束縛をしてくる相手との戦い方と、声を使ってくる相手との戦い方。
最後に鎖車姉さんからで、物理的に捕縛してくる相手との戦い方と、中遠距離の武器と戦う時の戦い方。
これらを異能学園に進学する前の期間(六年間)をかけてじっくりと教えられた。
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