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2章
立場
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ウヮァァァァと、闘技場で、歓声が上がる。
青年の部の優勝者が決まったようだ。
ランスロットの事は、グレンに護衛を押し付けたから、大丈夫。
問題は、私だ。
捕まえた、男の話によると、私も狙われてるようだ。
こんな小娘に何の価値があるのだか?
ミズキは鏡の前で、頬っぺたを引っ張ったり、片手は頭にもう1つの手は腰に、ポーズをとってウインクして見たり・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
自分で言うのも何だが、さっぱり、私の魅了が分からない・・・。
鏡に映る自分を見ると、ダリルと目が合い!目ん玉が、飛び出るかと思った。
気付かなかった・・・・何時から・・・見ていた・・・。
「さっきからだが」
「ダリル兄さん、心が読めるの?」
「読めるというより、お前の表情で、分かるが・・・お前は分りやすいからな」
「そっ、それより、何で?ここに居るんですか?」
「いや、ギルドの受付に聞いたら、3階に行けって、言われて、3階に来たら、ここを案内された、まずかったか?」
「マズイです。非常にマズイです。ダリル兄さん」
「そんなに、まずかったか?」
私が、マズイんです。
恥ずかしいじゃないですか?
ミズキは顔を真っ赤にして、目が泳いだ。
ダリルは苦笑いをした。
「そんな所でボサッとしてないで、祭りに行くぞ!ミズキ!!」
「行かない!」
「はッ?祭りだぞ!祭り!!」
「祭りなんて、行きません!」
ミズキは思いっきりの膨れっ面で言った。
[わかった、わかった、ほら行くぞミズキ」
ダリルはミズキをかかえて、ギルドを出た。
目が見えない時は、良く片腕に抱き上げてもらっていたが、目が見えると、こんなにも恥ずかしい事だったのね!!
ダリル兄さん、私、重くないかしら・・・。
横目で、ダリルをチラリとみたが、ダリルは平然とミズキを抱えていた。
今更だが、ダリル兄さんの腕力はいか程の物なのだろう?
そんな事より・・・・。
『ダリルさん、私の言う事聞いてない、全然、聞いてない』
「ダリル兄さん、聞いてます?」
「あぁ、聞いてるよミズキ、何が食べたい?」
『駄目だ・・・私の声がぜんぜん聞こえてない・・・』
「せめて、歩けるので下ろして、恥ずかしい」
「そうか?俺は、恥ずかしくないぞ」
「さっきも言ってますが、わたしが、恥ずかしいんです。そして、どうして、いつも、いつも、私の話を聞いてくれないんですか?」
「いつも聞いているだろう?」
何をバカな事を言ってるんだと、ダリルは不思議そうにミズキをみた。
『だめだ!こりゃーーーーー』
ミズキはうなだれた、もう好きにして・・・・。
「そうだ、ミズキ、マデレナを食べるか?」
「マデレナ?」
「そうだ、マデレナだ」
「何それ?」
「飴だ」
「食べる」
ダリルはミズキをかけて、屋台の飴売りの前まで行くと、「マデレナを一つ」と言って、マデレナを、ミズキにわたした。
飴屋のおやじさんは、一瞬、目ん玉を飛び出る勢いで驚いたが、さすが商売人、何事も無かったように、飴をミズキに渡した。
『good job』おやじさん、私だって、恥ずかしいんだよ!
ミズキは心の中で、屋台のおやじさんを称えた。
パッと見、何処にでもある、練り飴のようなものだ。
「良く練ってみろ」
ダリルに言われた通りに、マデレナを練り飴を混ぜる要領で混ぜた。
混ぜていく内に、白色から水色、紫色からピンク色に色が発光し変色していった。
ミズキは、ウワァァァァァアllと言いながら、マデレナを高速で回し始めた。
こんな事をする奴は見たことがない。
やっぱり、ミズキだ、いつも意表を突く。
「落ち着いて、食べろ、誰もとったりしない」
「当たり前です。ダリル兄さん、こんな危険で、面白い遊び、誰にも渡しません」
「危険?あそび?」
『飴なのに?』ダリルは考え込んだ。
「えぇえ、そうですよダリル兄さん、この飴を一ひねり、二ひねりをして赤く光ったのが分かりますか?」
「あぁあ、赤くなったな」
ミズキはにんまりと、笑った。
『少し怖いぞ、ミズキ!!どこで覚えたそんな悪魔のような笑み。』
「えぇえ、ここからが本番です」
ミズキは、また高速で、マデレナを回し始めた、白、水色、紫、ピンク、オレンジ、と色を変えて発光していく、マデレナをさらに、高速で回して行くと、最後に白色になり、それ以上は色に変化はしなかったが、白色が、だんだんとまぶしく輝き出した。
「あっ、やばい」
といって、ミズキは、マデレナを人の居ない方に天高く放り投げた。
バーン!と爆発した。
いっせいに、近くに居た人々は、音と光の方へと視線がいった。
「なん・・なんだ・・・これは・・・」
「ね?、結構危険でしょ?」
「おまえ、知っていたのか?」
「ぜんぜん、知らないわ、ただ、マデレナを練っている内に、光るところに熱がこもるのが分かったの、後は簡単よ、熱には、色があってね、黄色、青、白の順に、熱が高くなっていくのよ、でも、あそこまで熱くなるとは思わなかったけどね」これでも、理科の実験は好きだったの、なんてミズキは言った。
「危険て、レベルじゃないぞ、ミズキ・・・もう二度と、あれに触るな」
「えーーーーーー!」
「えーーーー、じゃない!あんな危険な物!!」
ダリルは、本気で怒っている。
「はい、わかりました」
「本当か?」
「本当に、神に誓って、仏さまに誓って」ミズキは片手をあげて、大げさに誓いを立てた。
ダリルとミズキは、くすくすとわらた。
ふと、ダリルの顔が、まじめになり。
「それからな・・・ミズキ・・・これからはダリルと呼んでくれ・・・・」
「えっ?・・・ダリル・・・兄さん・・・?」
「だから、ダリルだ・・・ミズキ」
「どっ、どうして?・・・やっぱり、怒っているの?ダリル兄さん?」
ミズキの声が、若干震えている。
「--------おにいちゃん、そんなトコで何しているの?」
ミズキと同じくらいの女が、ダリルに近づいてきた。
ミズキは急いで、ダリルの腕から降りた。
そして、ミズキを睨んで、ダリルの腕をつかんで、「もう帰ろう、お兄ちゃん」といって、ダリルをミズキから、はなそうとした。
「アイシャ、今、大事な話を・・・・」
「ダリル、いい加減にしろ、アイシャ、ダリルと家で待ってろ、おれは、コイツを何とかする、来い」
ジェリドは、有無を言わさず、ミズキの腕をつかみ、引きずる様に、人込みへと消えていった。
どのくらい、引きずられただろうか、掴まれた腕は痛みを通り越して、感覚すらなくなっていた。
人気の居ないところに来ると、ジェリドは、ミズキを、力任せに放り投げた。
ミズキは、勢いあまって、地面に転んだ。
腕が、砂で、無数の小さな傷が出来、血がにじんできた。
傷の痛さに腕をさすって、体を起こすと、目の前には、仁王立ちのジェリドが、ミズキの目前に立っていた。
「昨日、俺は・・・言ったよな・・・・・二度と俺たちに近付くなと・・・・また、ダリルを騙そうとしていたのか・・・ミズキ、断念だったな・・・・当てが外れて・・・男なら、誰でもいいんだよな?ミズキ」
ジェリドの歪んだ笑みが、怖い!!
こんな、ジェリドさんは知らない・・・・。
ジェリドは、ミズキを壁に押し付けて、唇を奪った、貪るようななキスは、ミズキを窒息させるかのようにしつこい、そして、なぜか切なさが、伝わってきた。
「ミズキ・・・ミズキ・・・・ミズキ・・・・」
ジェリドはミズキの首筋に、舌を這わせ、何度も、何度もミズキの名を呼んでいた。
ミズキはいつの間にか、胸があらわになっていて、ジェリドは、胸の頂を口の中に含んで、固くなった、頂をアマ噛みをすると、ミズキの体が、ビクンと反応した。
「ひぃやぁん!・・・いやぁぁ!」
『これは、止まらない、もっと、もっと、ミズキのの反応が見たい』さらにジェリドはもう片方の胸に吸い付いた。
『柔らかいな・・・ずっと、こうしたかった・・・胸を揉んでも、形を変えるだけで、手から離れようとはしない吸い付くような肌、ミズキの胸に、赤い花びらを咲かせるのもいいな・・・」
胸の膨らみに、赤い花を咲かせて、その花びらに手を這わせ、ジェリドは煌々とした目で、ミズキを見た。
「助けて・・・ダリル兄さん・・・助けて・・・ダリル兄さん・・・・」
ミズキは震えながら、嗚咽交じりに言った。
ジェリドは怒りで、ミズキの目の前で叫んだ。
「ミズキ!ダリルの名を呼ぶなーーーーーー!ダリルを求めるな!!」
ミズキは驚いて、涙目で、ジェリドを見た、ジェリドもミズキを見つめている。
「・・・・助けて・・・・ジェリドさん助けて・・・・・・お願い、ジェリドさん助けて・・・・」
ミズキは気づいていないのか?襲っている、本人に助けを求めて何になる。
ジェリドは、固まったようにミズキから視線を外せずにいた。
『俺は、一体・・・・何をやっているんだ』
「悪かった」そう言って、深いため息を吐き、ジェリドはその場から、のろのろと、立ち去った。
ミズキはその場に、しゃがみ込み涙が枯れるまで居た。
ミズキは今更ながら、自分の立場を思い知った。
青年の部の優勝者が決まったようだ。
ランスロットの事は、グレンに護衛を押し付けたから、大丈夫。
問題は、私だ。
捕まえた、男の話によると、私も狙われてるようだ。
こんな小娘に何の価値があるのだか?
ミズキは鏡の前で、頬っぺたを引っ張ったり、片手は頭にもう1つの手は腰に、ポーズをとってウインクして見たり・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
自分で言うのも何だが、さっぱり、私の魅了が分からない・・・。
鏡に映る自分を見ると、ダリルと目が合い!目ん玉が、飛び出るかと思った。
気付かなかった・・・・何時から・・・見ていた・・・。
「さっきからだが」
「ダリル兄さん、心が読めるの?」
「読めるというより、お前の表情で、分かるが・・・お前は分りやすいからな」
「そっ、それより、何で?ここに居るんですか?」
「いや、ギルドの受付に聞いたら、3階に行けって、言われて、3階に来たら、ここを案内された、まずかったか?」
「マズイです。非常にマズイです。ダリル兄さん」
「そんなに、まずかったか?」
私が、マズイんです。
恥ずかしいじゃないですか?
ミズキは顔を真っ赤にして、目が泳いだ。
ダリルは苦笑いをした。
「そんな所でボサッとしてないで、祭りに行くぞ!ミズキ!!」
「行かない!」
「はッ?祭りだぞ!祭り!!」
「祭りなんて、行きません!」
ミズキは思いっきりの膨れっ面で言った。
[わかった、わかった、ほら行くぞミズキ」
ダリルはミズキをかかえて、ギルドを出た。
目が見えない時は、良く片腕に抱き上げてもらっていたが、目が見えると、こんなにも恥ずかしい事だったのね!!
ダリル兄さん、私、重くないかしら・・・。
横目で、ダリルをチラリとみたが、ダリルは平然とミズキを抱えていた。
今更だが、ダリル兄さんの腕力はいか程の物なのだろう?
そんな事より・・・・。
『ダリルさん、私の言う事聞いてない、全然、聞いてない』
「ダリル兄さん、聞いてます?」
「あぁ、聞いてるよミズキ、何が食べたい?」
『駄目だ・・・私の声がぜんぜん聞こえてない・・・』
「せめて、歩けるので下ろして、恥ずかしい」
「そうか?俺は、恥ずかしくないぞ」
「さっきも言ってますが、わたしが、恥ずかしいんです。そして、どうして、いつも、いつも、私の話を聞いてくれないんですか?」
「いつも聞いているだろう?」
何をバカな事を言ってるんだと、ダリルは不思議そうにミズキをみた。
『だめだ!こりゃーーーーー』
ミズキはうなだれた、もう好きにして・・・・。
「そうだ、ミズキ、マデレナを食べるか?」
「マデレナ?」
「そうだ、マデレナだ」
「何それ?」
「飴だ」
「食べる」
ダリルはミズキをかけて、屋台の飴売りの前まで行くと、「マデレナを一つ」と言って、マデレナを、ミズキにわたした。
飴屋のおやじさんは、一瞬、目ん玉を飛び出る勢いで驚いたが、さすが商売人、何事も無かったように、飴をミズキに渡した。
『good job』おやじさん、私だって、恥ずかしいんだよ!
ミズキは心の中で、屋台のおやじさんを称えた。
パッと見、何処にでもある、練り飴のようなものだ。
「良く練ってみろ」
ダリルに言われた通りに、マデレナを練り飴を混ぜる要領で混ぜた。
混ぜていく内に、白色から水色、紫色からピンク色に色が発光し変色していった。
ミズキは、ウワァァァァァアllと言いながら、マデレナを高速で回し始めた。
こんな事をする奴は見たことがない。
やっぱり、ミズキだ、いつも意表を突く。
「落ち着いて、食べろ、誰もとったりしない」
「当たり前です。ダリル兄さん、こんな危険で、面白い遊び、誰にも渡しません」
「危険?あそび?」
『飴なのに?』ダリルは考え込んだ。
「えぇえ、そうですよダリル兄さん、この飴を一ひねり、二ひねりをして赤く光ったのが分かりますか?」
「あぁあ、赤くなったな」
ミズキはにんまりと、笑った。
『少し怖いぞ、ミズキ!!どこで覚えたそんな悪魔のような笑み。』
「えぇえ、ここからが本番です」
ミズキは、また高速で、マデレナを回し始めた、白、水色、紫、ピンク、オレンジ、と色を変えて発光していく、マデレナをさらに、高速で回して行くと、最後に白色になり、それ以上は色に変化はしなかったが、白色が、だんだんとまぶしく輝き出した。
「あっ、やばい」
といって、ミズキは、マデレナを人の居ない方に天高く放り投げた。
バーン!と爆発した。
いっせいに、近くに居た人々は、音と光の方へと視線がいった。
「なん・・なんだ・・・これは・・・」
「ね?、結構危険でしょ?」
「おまえ、知っていたのか?」
「ぜんぜん、知らないわ、ただ、マデレナを練っている内に、光るところに熱がこもるのが分かったの、後は簡単よ、熱には、色があってね、黄色、青、白の順に、熱が高くなっていくのよ、でも、あそこまで熱くなるとは思わなかったけどね」これでも、理科の実験は好きだったの、なんてミズキは言った。
「危険て、レベルじゃないぞ、ミズキ・・・もう二度と、あれに触るな」
「えーーーーーー!」
「えーーーー、じゃない!あんな危険な物!!」
ダリルは、本気で怒っている。
「はい、わかりました」
「本当か?」
「本当に、神に誓って、仏さまに誓って」ミズキは片手をあげて、大げさに誓いを立てた。
ダリルとミズキは、くすくすとわらた。
ふと、ダリルの顔が、まじめになり。
「それからな・・・ミズキ・・・これからはダリルと呼んでくれ・・・・」
「えっ?・・・ダリル・・・兄さん・・・?」
「だから、ダリルだ・・・ミズキ」
「どっ、どうして?・・・やっぱり、怒っているの?ダリル兄さん?」
ミズキの声が、若干震えている。
「--------おにいちゃん、そんなトコで何しているの?」
ミズキと同じくらいの女が、ダリルに近づいてきた。
ミズキは急いで、ダリルの腕から降りた。
そして、ミズキを睨んで、ダリルの腕をつかんで、「もう帰ろう、お兄ちゃん」といって、ダリルをミズキから、はなそうとした。
「アイシャ、今、大事な話を・・・・」
「ダリル、いい加減にしろ、アイシャ、ダリルと家で待ってろ、おれは、コイツを何とかする、来い」
ジェリドは、有無を言わさず、ミズキの腕をつかみ、引きずる様に、人込みへと消えていった。
どのくらい、引きずられただろうか、掴まれた腕は痛みを通り越して、感覚すらなくなっていた。
人気の居ないところに来ると、ジェリドは、ミズキを、力任せに放り投げた。
ミズキは、勢いあまって、地面に転んだ。
腕が、砂で、無数の小さな傷が出来、血がにじんできた。
傷の痛さに腕をさすって、体を起こすと、目の前には、仁王立ちのジェリドが、ミズキの目前に立っていた。
「昨日、俺は・・・言ったよな・・・・・二度と俺たちに近付くなと・・・・また、ダリルを騙そうとしていたのか・・・ミズキ、断念だったな・・・・当てが外れて・・・男なら、誰でもいいんだよな?ミズキ」
ジェリドの歪んだ笑みが、怖い!!
こんな、ジェリドさんは知らない・・・・。
ジェリドは、ミズキを壁に押し付けて、唇を奪った、貪るようななキスは、ミズキを窒息させるかのようにしつこい、そして、なぜか切なさが、伝わってきた。
「ミズキ・・・ミズキ・・・・ミズキ・・・・」
ジェリドはミズキの首筋に、舌を這わせ、何度も、何度もミズキの名を呼んでいた。
ミズキはいつの間にか、胸があらわになっていて、ジェリドは、胸の頂を口の中に含んで、固くなった、頂をアマ噛みをすると、ミズキの体が、ビクンと反応した。
「ひぃやぁん!・・・いやぁぁ!」
『これは、止まらない、もっと、もっと、ミズキのの反応が見たい』さらにジェリドはもう片方の胸に吸い付いた。
『柔らかいな・・・ずっと、こうしたかった・・・胸を揉んでも、形を変えるだけで、手から離れようとはしない吸い付くような肌、ミズキの胸に、赤い花びらを咲かせるのもいいな・・・」
胸の膨らみに、赤い花を咲かせて、その花びらに手を這わせ、ジェリドは煌々とした目で、ミズキを見た。
「助けて・・・ダリル兄さん・・・助けて・・・ダリル兄さん・・・・」
ミズキは震えながら、嗚咽交じりに言った。
ジェリドは怒りで、ミズキの目の前で叫んだ。
「ミズキ!ダリルの名を呼ぶなーーーーーー!ダリルを求めるな!!」
ミズキは驚いて、涙目で、ジェリドを見た、ジェリドもミズキを見つめている。
「・・・・助けて・・・・ジェリドさん助けて・・・・・・お願い、ジェリドさん助けて・・・・」
ミズキは気づいていないのか?襲っている、本人に助けを求めて何になる。
ジェリドは、固まったようにミズキから視線を外せずにいた。
『俺は、一体・・・・何をやっているんだ』
「悪かった」そう言って、深いため息を吐き、ジェリドはその場から、のろのろと、立ち去った。
ミズキはその場に、しゃがみ込み涙が枯れるまで居た。
ミズキは今更ながら、自分の立場を思い知った。
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