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2章
四面楚歌
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冗談じゃ無い。どうしてジェリドさんがここに来るんだ。
リカルドを置いてきたが・・・まあ良いか!
最近は少し走っただけで、息切れがする!もう少し体力を付けないと!
ミズキは部屋には戻らず、グレンを探して・・・探す前に見つけた。
ラッキー!
「グレン!」声をかけるとグレンはミズキを見て顔を歪めた。
怖い顔でしかも大股で近づいてくる。
「・・・・お前は、こんなところで何をやっている。」
声のトーンもかなり低い!
何故か怒っている?
そして、隣のでかい男は、西の上級大将ではありませんか?
不味いな、こんな格好でグレン以外に見られるのは本当にまずい。
グレンと声をかけたがすぐに来た道を戻って、グレンから逃げる事にしました、が!足の長さの違いでしょうか?あっという間にグレンに捕まってしまいました。
決して私の足が短くて捕まったわけではありませんよ!
「呼んでおいて、なぜ逃げる?」
グレンは不機嫌Maxです。
その証拠に、手は肩ではなく、しっかりと私の頭の上をしっかりと抑えつけています。首を振る事すらできません!この筋肉バカめ!!
「ほら、鬼が追いかけて来たから、逃げないと・・・ほほほほほ」
「・・・まさか、俺が鬼に見えたのか?ミズキ?俺が鬼に見えるって事は、お前何かやましい事でもしてるんじゃないんのか?」
大正解!
グレン当たってます。
良い感してますね!
これはグレンに言えません!まさかリカルドを牢から出してしかも治療をしてるだなんて!
もしバレたら、説教だけでは済まないよね?
「・・・・何の事かな?グレン」
「・・・何を隠しているミズキ」
なんかもうバレてるみたいです。が!私はあきらめません!
「かっ隠し事何てしてませんよ!」
「・・・今、そいつから重犯罪者のリカルドを牢から出したバカの話をしていた所だ」
グレンは西の上級大将のべリアル・ザラを指さして言った。
「・・・へ~~~~~!そうなんだ・・・たっ大変だね~~~!」
「ああ。どっかのバカのせいで、大変な事になっている」
益々、グレンの額に青すじが見えて来た。
バカバカ何度も言いすぎです。
「・・・そっそう?頑張ってね~~それじゃ!」
「こら、逃げるな」
「放せ!グレン!今急いでる!」
「・・・お前が犯人だな!」
「・・・・・・」
「・・・決まりだな・・・やっぱりお前か!」
グレンは盛大なため息をつた。
もう腹をくくるしかないと判断したミズキは、グレンに向き直り「ごめんなさい」と謝ってグレンのすねを思いっきりつま先で蹴った。
その瞬間グレンの顔は見る見る青くなりそして歪んでいった。さらに足を抱えてうずくまった。
べリアル・ザラはグレンに駆け寄るより先に、ミズキの腕を掴んだが、ミズキはべリアル・ザラの手を咬んで手が離れたのと同時にべリアルザラから逃げようとして、今度はグレンに荷物のように肩に担ぎ上げられ、あっという間に逃げられない状態になった。
「グレン!放せ!」
「逃がすかバカ!」
「・・・すげぇ、じゃじゃ馬!!」
グレンとミズキのやり取りを見ていたべリアル・ザラは呆然として呟いた。
「五月蠅いわね木偶の坊!」
ミズキは、べリアル・ザラに向かって言い放った。
言われたら言い返せ!これ、当然ですよね!
「・・・これが氷の貴婦人の正体か?」
「・・ああそうだ、本当に口が悪くて・・・って・・どうして・・・」
グレンは驚いてべリアル・ザラをみた。
「知ってるか?だろ?」
べリアル・ザラは悪戯が成功した少年のように、二カっと笑う。
「・・・ああ。何故知っている、コイツの事は、陛下と俺しか知らないはずだ」
「偶然、お前とそこのお嬢ちゃんの会話を聞きいて、そこのお嬢ちゃんが氷の貴婦人だと理解した」
そうかとグレンは頷いた。
「そんな事よりグレン下ろしてよ」
「ダメに決まっている、お前はどうしていつも無茶ばかりするんだ!護衛するこっちの身にもなれ!」
「あと、もうちょっとなんだから我慢しなさいよ筋肉バカ!」
ミズキが吠えるが、担がれているので凄みもへったくれもない。
「ここではなんだから、イオルの家にでも行くか!あそこが一番近いし、ケガも治せる、それにコイツの話も聞きたいしな!」
イオルの家ですって?冗談ではない!リカルドも、ジェリドさんも居るではないか!!あそこに行くのだけは何とか阻止しないと!!
「怪我なんて、つば着けとけば治るわよ・・・だから、イオルの場所じゃなくて違う場所でいいじゃない話なんて!することは無いわ」
ミズキの焦る姿を見て、グレンとべリアル・ザラは顔を合わせてイオルの家に行く事にした。
ミズキを担いでイオルの家まで行くと先に先客がいた。
「イオル殿すまんが、部屋を貸してもらえないだろうか?」
グレンがイオルに声をかけえると、先客も一緒にグレンと担がれているミズキをみた。
「ミズキを放してもらおうか」
先客はスッと立ちあがり、グレンとべリアル・ザラの目の前に立った。
「最悪!」
ミズキは、顔を真っ青にして呟いた。
リカルドを置いてきたが・・・まあ良いか!
最近は少し走っただけで、息切れがする!もう少し体力を付けないと!
ミズキは部屋には戻らず、グレンを探して・・・探す前に見つけた。
ラッキー!
「グレン!」声をかけるとグレンはミズキを見て顔を歪めた。
怖い顔でしかも大股で近づいてくる。
「・・・・お前は、こんなところで何をやっている。」
声のトーンもかなり低い!
何故か怒っている?
そして、隣のでかい男は、西の上級大将ではありませんか?
不味いな、こんな格好でグレン以外に見られるのは本当にまずい。
グレンと声をかけたがすぐに来た道を戻って、グレンから逃げる事にしました、が!足の長さの違いでしょうか?あっという間にグレンに捕まってしまいました。
決して私の足が短くて捕まったわけではありませんよ!
「呼んでおいて、なぜ逃げる?」
グレンは不機嫌Maxです。
その証拠に、手は肩ではなく、しっかりと私の頭の上をしっかりと抑えつけています。首を振る事すらできません!この筋肉バカめ!!
「ほら、鬼が追いかけて来たから、逃げないと・・・ほほほほほ」
「・・・まさか、俺が鬼に見えたのか?ミズキ?俺が鬼に見えるって事は、お前何かやましい事でもしてるんじゃないんのか?」
大正解!
グレン当たってます。
良い感してますね!
これはグレンに言えません!まさかリカルドを牢から出してしかも治療をしてるだなんて!
もしバレたら、説教だけでは済まないよね?
「・・・・何の事かな?グレン」
「・・・何を隠しているミズキ」
なんかもうバレてるみたいです。が!私はあきらめません!
「かっ隠し事何てしてませんよ!」
「・・・今、そいつから重犯罪者のリカルドを牢から出したバカの話をしていた所だ」
グレンは西の上級大将のべリアル・ザラを指さして言った。
「・・・へ~~~~~!そうなんだ・・・たっ大変だね~~~!」
「ああ。どっかのバカのせいで、大変な事になっている」
益々、グレンの額に青すじが見えて来た。
バカバカ何度も言いすぎです。
「・・・そっそう?頑張ってね~~それじゃ!」
「こら、逃げるな」
「放せ!グレン!今急いでる!」
「・・・お前が犯人だな!」
「・・・・・・」
「・・・決まりだな・・・やっぱりお前か!」
グレンは盛大なため息をつた。
もう腹をくくるしかないと判断したミズキは、グレンに向き直り「ごめんなさい」と謝ってグレンのすねを思いっきりつま先で蹴った。
その瞬間グレンの顔は見る見る青くなりそして歪んでいった。さらに足を抱えてうずくまった。
べリアル・ザラはグレンに駆け寄るより先に、ミズキの腕を掴んだが、ミズキはべリアル・ザラの手を咬んで手が離れたのと同時にべリアルザラから逃げようとして、今度はグレンに荷物のように肩に担ぎ上げられ、あっという間に逃げられない状態になった。
「グレン!放せ!」
「逃がすかバカ!」
「・・・すげぇ、じゃじゃ馬!!」
グレンとミズキのやり取りを見ていたべリアル・ザラは呆然として呟いた。
「五月蠅いわね木偶の坊!」
ミズキは、べリアル・ザラに向かって言い放った。
言われたら言い返せ!これ、当然ですよね!
「・・・これが氷の貴婦人の正体か?」
「・・ああそうだ、本当に口が悪くて・・・って・・どうして・・・」
グレンは驚いてべリアル・ザラをみた。
「知ってるか?だろ?」
べリアル・ザラは悪戯が成功した少年のように、二カっと笑う。
「・・・ああ。何故知っている、コイツの事は、陛下と俺しか知らないはずだ」
「偶然、お前とそこのお嬢ちゃんの会話を聞きいて、そこのお嬢ちゃんが氷の貴婦人だと理解した」
そうかとグレンは頷いた。
「そんな事よりグレン下ろしてよ」
「ダメに決まっている、お前はどうしていつも無茶ばかりするんだ!護衛するこっちの身にもなれ!」
「あと、もうちょっとなんだから我慢しなさいよ筋肉バカ!」
ミズキが吠えるが、担がれているので凄みもへったくれもない。
「ここではなんだから、イオルの家にでも行くか!あそこが一番近いし、ケガも治せる、それにコイツの話も聞きたいしな!」
イオルの家ですって?冗談ではない!リカルドも、ジェリドさんも居るではないか!!あそこに行くのだけは何とか阻止しないと!!
「怪我なんて、つば着けとけば治るわよ・・・だから、イオルの場所じゃなくて違う場所でいいじゃない話なんて!することは無いわ」
ミズキの焦る姿を見て、グレンとべリアル・ザラは顔を合わせてイオルの家に行く事にした。
ミズキを担いでイオルの家まで行くと先に先客がいた。
「イオル殿すまんが、部屋を貸してもらえないだろうか?」
グレンがイオルに声をかけえると、先客も一緒にグレンと担がれているミズキをみた。
「ミズキを放してもらおうか」
先客はスッと立ちあがり、グレンとべリアル・ザラの目の前に立った。
「最悪!」
ミズキは、顔を真っ青にして呟いた。
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