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2章
誘拐します。
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「グレン下ろして、早く下ろして、ジェリドさんは殺気を消して、剣に手を触れないで!」
ミズキは一気に巻くしたてた。
こんな所で流血沙汰なんてとんでもありません。
ですが、グレンは私を下ろさず、ジェリドさんは益々殺気だってきます。
「2人とも早くして!!」
「「ミズキは黙ってろ」」
グレンとジェリドがハモります。
「ハイ」
2人の気迫に押され黙るしか無かった。
でも正直、背中の傷跡が引きつり様な痛みが尋常じゃ無い。
ミズキの顔が歪んでいった。
「グレン、背中が・・・痛い・・下ろして」
グレンはミズキの顔色を見ると直ぐにソファーに下ろした。
ジェリドは直ぐにミズキの額に、手を当てミズキの熱を測った。
「ミズキ、いつから微熱が続いている?」
「・・・分からない、それがどうしたの?」
いつから微熱があるなんて、気付きませんでした。
「どうしたの?じゃ無いだろ?このバカ」
「バカですって?」
カチンと来るじゃ無いですか?
「ああバカだ!熱もあるのにあっちこっち、ほっつき歩いて、然も熱がある事すら気付か無いバカに、バカと言って何が悪い!このバカが!」
更に、上から見下ろす様にフンと笑いましたよ、ジェリドさん!腹の立つ事!この上無い!!
ジェリドさん、そこまで言いますか?私だって黙ってはいられません!
「そのバカに騙されて、今頃のこのこやって来る人には言われたく無いですね!ジェリドさん」
「ほ~う、ミズキは5年前の事を言ってるんだよな!」
「何!当たり前の事を言っててるんですか?当然でしょう?ミルディンさんと一緒になって、お芝居を・・・・」
ミズキの顔は見る見る青くなって、下を向いた。
ジェリドさんの話術に引っかかってしまった・・・私のバカ!!
ジェリドはというと!ニンマリと笑っていた。
「大事な話がある。外の温室を借りる」
「分かった」イオルは頷いた。
「ミズキ行くぞ」
「・・・・行かない、背中が痛いし、それに急いでいる事が有るから、やだ!」
ミズキは下を向いて最後の言葉は小さくなっていった。
「それで、一体何を急いでいるって?」
そして言えるものなら言ってみろ!ジェリドからのオーラがそう言っていた。
「人一人の命が掛かっていると思うから、直ぐに出かけたい」
ミズキは真剣な目で、ジェリドを見上げた。
「やけに物騒な話だなミズキ」
「だから、急いでいるの!こんな事をしている暇はないの」
「・・・・本当のようだな、話してみろミズキ」
ミズキの目を見てジェリドが言った。
「ジェリドさんには関係ない」
「お前な~~?そんな事を言って、人一人の命が掛かっているなら、助けは多いほどいい筈だ!違うか?ミズキ」
ジェリドはため息をついて頭をガシガシとかいた。
「・・・確かにそうです。ジェリドさんの言う通りです・・それではジェリドさんギルドを通さずに直接依頼します。いいでしょうか?」
「ああ、その依頼、引き受けよう」
「ジェリドさんにしては珍しいですね、何時もなら良く考えて判断するジェリドさんが即決するなんて、槍でも振るんじゃないですか?」
ミズキは目を細めて、ジェリドを見た。
「お前は肝心なところで、へまをするからな側に居てやらないと」
「人を何時までも子ども扱いして・・・・」
「子ども扱いはしたことは無いぞミズキ!子ども扱いしていたのはダリルだろ?」
「いいえ違います。ジェリドさんも、しっかり私を子ども扱いしていました、自分自身が一番わからないものですね?ジェリドさん?」
調子を取り戻してきたミズキはニヤリとジェリドを見た。
「ふん、まあ良い報酬は高いぞ!」
「分っていますよ、好きな金額を言って下さい!!お支払いします」
「金じゃない。俺に隠していること全て話せ!いいなこれが条件だ」
「・・・・・分りました。それでは、一人の少女の誘拐をお願いします」
ミズキは一気に巻くしたてた。
こんな所で流血沙汰なんてとんでもありません。
ですが、グレンは私を下ろさず、ジェリドさんは益々殺気だってきます。
「2人とも早くして!!」
「「ミズキは黙ってろ」」
グレンとジェリドがハモります。
「ハイ」
2人の気迫に押され黙るしか無かった。
でも正直、背中の傷跡が引きつり様な痛みが尋常じゃ無い。
ミズキの顔が歪んでいった。
「グレン、背中が・・・痛い・・下ろして」
グレンはミズキの顔色を見ると直ぐにソファーに下ろした。
ジェリドは直ぐにミズキの額に、手を当てミズキの熱を測った。
「ミズキ、いつから微熱が続いている?」
「・・・分からない、それがどうしたの?」
いつから微熱があるなんて、気付きませんでした。
「どうしたの?じゃ無いだろ?このバカ」
「バカですって?」
カチンと来るじゃ無いですか?
「ああバカだ!熱もあるのにあっちこっち、ほっつき歩いて、然も熱がある事すら気付か無いバカに、バカと言って何が悪い!このバカが!」
更に、上から見下ろす様にフンと笑いましたよ、ジェリドさん!腹の立つ事!この上無い!!
ジェリドさん、そこまで言いますか?私だって黙ってはいられません!
「そのバカに騙されて、今頃のこのこやって来る人には言われたく無いですね!ジェリドさん」
「ほ~う、ミズキは5年前の事を言ってるんだよな!」
「何!当たり前の事を言っててるんですか?当然でしょう?ミルディンさんと一緒になって、お芝居を・・・・」
ミズキの顔は見る見る青くなって、下を向いた。
ジェリドさんの話術に引っかかってしまった・・・私のバカ!!
ジェリドはというと!ニンマリと笑っていた。
「大事な話がある。外の温室を借りる」
「分かった」イオルは頷いた。
「ミズキ行くぞ」
「・・・・行かない、背中が痛いし、それに急いでいる事が有るから、やだ!」
ミズキは下を向いて最後の言葉は小さくなっていった。
「それで、一体何を急いでいるって?」
そして言えるものなら言ってみろ!ジェリドからのオーラがそう言っていた。
「人一人の命が掛かっていると思うから、直ぐに出かけたい」
ミズキは真剣な目で、ジェリドを見上げた。
「やけに物騒な話だなミズキ」
「だから、急いでいるの!こんな事をしている暇はないの」
「・・・・本当のようだな、話してみろミズキ」
ミズキの目を見てジェリドが言った。
「ジェリドさんには関係ない」
「お前な~~?そんな事を言って、人一人の命が掛かっているなら、助けは多いほどいい筈だ!違うか?ミズキ」
ジェリドはため息をついて頭をガシガシとかいた。
「・・・確かにそうです。ジェリドさんの言う通りです・・それではジェリドさんギルドを通さずに直接依頼します。いいでしょうか?」
「ああ、その依頼、引き受けよう」
「ジェリドさんにしては珍しいですね、何時もなら良く考えて判断するジェリドさんが即決するなんて、槍でも振るんじゃないですか?」
ミズキは目を細めて、ジェリドを見た。
「お前は肝心なところで、へまをするからな側に居てやらないと」
「人を何時までも子ども扱いして・・・・」
「子ども扱いはしたことは無いぞミズキ!子ども扱いしていたのはダリルだろ?」
「いいえ違います。ジェリドさんも、しっかり私を子ども扱いしていました、自分自身が一番わからないものですね?ジェリドさん?」
調子を取り戻してきたミズキはニヤリとジェリドを見た。
「ふん、まあ良い報酬は高いぞ!」
「分っていますよ、好きな金額を言って下さい!!お支払いします」
「金じゃない。俺に隠していること全て話せ!いいなこれが条件だ」
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