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2章
誘拐犯ですが、何か!
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「作戦はこうです」
ミズキは悪魔の微笑みで、この場所に集まった全員を見渡した。
そして、ミズキの言うとうりに、宰相のギルバルト・フォン・オーエングリムの別荘の近くにある森に着いたのは空には星が輝き始めた頃だった。
そして森の入り口にジェリドとミズキが立っていた。
「やっと着いたな!ミズキ!体調はどうだ?辛くないか?」
「大丈夫ですよ、ジェリドさん!微熱と言っても、あるか無いか分からなかった位なんですから!良い加減、子供扱いは止めて下さいよ」
ミズキはジェリドをニヤリと見上げた。
ワクワクする。まさかこんな日が来るなんて、夢の様だった。
今だけは良いよね?今だけは一緒にいて良いよね!
味方は多いほうが良い!少女救出には味方が多いほうが無事にリカルドの娘エマを助ける事が出来る。
無意識にミズキは自分に言い訳を言い聞かせる。
「子ども扱いなんかしてない!お前は直ぐに無茶をするから心配なだけだ」
ジェリドは軽くミズキの髪をワシャワシャと軽く乱した。
今のミズキはランスロットの従者の格好で、髪は下ろして一本に束ねている。
「ジェリドさん髪をごちゃ混ぜにしないで!せっかく一本に束ねたのに・・・もう!」
もう一度束ね直さないと!と言ってリボンを解き、手櫛で髪をすくい一本にに束ねた。
「出来た!」
鏡が無いのは残念だが、何とか髪を束ねる事が出来た。
「直してやる」
「えっ?」
ジェリドはせっかくミズキが一本に束ねたリボンを解き、ジェリドの手櫛でミズキの髪を結い直した。
「・・・柔らかい髪だな、それに長い・・・あれから髪を切っていなかったのか?」
ジェリドはミズキの髪を手で流れる様に梳きながら言った。
「・・・毛先は揃える程度には切っていましたよ」
きっとジェリドさんは、私が離れた5年前の事を言っている。
「・・・・そうか」
ジェリドが言い終えると、二人は黙ったままになった。
お互い何を話してよいか分からないと言ったところでしょうか。
髪を梳かれるのがこんなに気持ちが良いなんて今まで思いもしなかった。ホント気持ちが良い、ジェリドさんは昔っから起用だった。
そう言えば、目が見え無いときはダリルさんよりジェリドさんに髪を梳かしてもらう方が多かった事を思い出す。
「ミズキ何ニヤついている?」
「酷いな~ジェリドさん、こんな可愛い子に向かってニヤついているなんて!酷く無いですか?」
「自分で言ってりゃ世話がない」
「ひっどい!どうしてジェリドさんはいつも!いつも!そんなに憎まれ口を叩くんですか!失礼ですよ!私に」
「分かった、分かった!俺が酷い男なんだな?ミズキ!」
「ええそうですよ!ジェリドさん!私に謝って良いんですよ?」
「普通!謝罪を強制するか?」
「ジェリドさんにはこれくらいがちょうど良いんですよ!これくらいが!」
「相変わらず良い性格をしているなミズキ!」
ジェリドの異変にミズキはいち早く!ヤバイ!調子に乗りすぎた。
「それではそろそろ行きますか?」
「・・・お前ズルいな」
「ズルくないです」
「・・・まあ良い」
行くか!と言ってミズキと2人で、森の奥の洞窟に向かった。
「ジェリドさん!もし、もしですよ!私に何かあって倒れても、少女の保護を優先して下さい」
「・・突然何を言いだすんだ!ミズキ!」
「それだけ大切な人物なんです。ジェリドさん!お願いしますね!」
「ただの誘拐だとは思っていなかったが!お前は一体何を考えてる?」
「人助けと今後、絶対に必要となる人脈ですかね!」
ニッコリとジェリドに笑いかけたが!上手くいかなかった。
「なんて事に首を突っ込んでいるんだ!!・・・その少女も助けるが!お前も助ける!それで良いだろう?」
「まぁ、もしもの時の話ですよ」
「ああ、こっちももしもの時の話だ」
「入り口に着いたな!」
森の中の洞窟の前に辿り着いた。
そこは別荘の秘密の入り口!
隠し通路とも言う。
「ジェリドさん行きましょう!」
「そうだな、ミズキ行こう!」
ミズキは悪魔の微笑みで、この場所に集まった全員を見渡した。
そして、ミズキの言うとうりに、宰相のギルバルト・フォン・オーエングリムの別荘の近くにある森に着いたのは空には星が輝き始めた頃だった。
そして森の入り口にジェリドとミズキが立っていた。
「やっと着いたな!ミズキ!体調はどうだ?辛くないか?」
「大丈夫ですよ、ジェリドさん!微熱と言っても、あるか無いか分からなかった位なんですから!良い加減、子供扱いは止めて下さいよ」
ミズキはジェリドをニヤリと見上げた。
ワクワクする。まさかこんな日が来るなんて、夢の様だった。
今だけは良いよね?今だけは一緒にいて良いよね!
味方は多いほうが良い!少女救出には味方が多いほうが無事にリカルドの娘エマを助ける事が出来る。
無意識にミズキは自分に言い訳を言い聞かせる。
「子ども扱いなんかしてない!お前は直ぐに無茶をするから心配なだけだ」
ジェリドは軽くミズキの髪をワシャワシャと軽く乱した。
今のミズキはランスロットの従者の格好で、髪は下ろして一本に束ねている。
「ジェリドさん髪をごちゃ混ぜにしないで!せっかく一本に束ねたのに・・・もう!」
もう一度束ね直さないと!と言ってリボンを解き、手櫛で髪をすくい一本にに束ねた。
「出来た!」
鏡が無いのは残念だが、何とか髪を束ねる事が出来た。
「直してやる」
「えっ?」
ジェリドはせっかくミズキが一本に束ねたリボンを解き、ジェリドの手櫛でミズキの髪を結い直した。
「・・・柔らかい髪だな、それに長い・・・あれから髪を切っていなかったのか?」
ジェリドはミズキの髪を手で流れる様に梳きながら言った。
「・・・毛先は揃える程度には切っていましたよ」
きっとジェリドさんは、私が離れた5年前の事を言っている。
「・・・・そうか」
ジェリドが言い終えると、二人は黙ったままになった。
お互い何を話してよいか分からないと言ったところでしょうか。
髪を梳かれるのがこんなに気持ちが良いなんて今まで思いもしなかった。ホント気持ちが良い、ジェリドさんは昔っから起用だった。
そう言えば、目が見え無いときはダリルさんよりジェリドさんに髪を梳かしてもらう方が多かった事を思い出す。
「ミズキ何ニヤついている?」
「酷いな~ジェリドさん、こんな可愛い子に向かってニヤついているなんて!酷く無いですか?」
「自分で言ってりゃ世話がない」
「ひっどい!どうしてジェリドさんはいつも!いつも!そんなに憎まれ口を叩くんですか!失礼ですよ!私に」
「分かった、分かった!俺が酷い男なんだな?ミズキ!」
「ええそうですよ!ジェリドさん!私に謝って良いんですよ?」
「普通!謝罪を強制するか?」
「ジェリドさんにはこれくらいがちょうど良いんですよ!これくらいが!」
「相変わらず良い性格をしているなミズキ!」
ジェリドの異変にミズキはいち早く!ヤバイ!調子に乗りすぎた。
「それではそろそろ行きますか?」
「・・・お前ズルいな」
「ズルくないです」
「・・・まあ良い」
行くか!と言ってミズキと2人で、森の奥の洞窟に向かった。
「ジェリドさん!もし、もしですよ!私に何かあって倒れても、少女の保護を優先して下さい」
「・・突然何を言いだすんだ!ミズキ!」
「それだけ大切な人物なんです。ジェリドさん!お願いしますね!」
「ただの誘拐だとは思っていなかったが!お前は一体何を考えてる?」
「人助けと今後、絶対に必要となる人脈ですかね!」
ニッコリとジェリドに笑いかけたが!上手くいかなかった。
「なんて事に首を突っ込んでいるんだ!!・・・その少女も助けるが!お前も助ける!それで良いだろう?」
「まぁ、もしもの時の話ですよ」
「ああ、こっちももしもの時の話だ」
「入り口に着いたな!」
森の中の洞窟の前に辿り着いた。
そこは別荘の秘密の入り口!
隠し通路とも言う。
「ジェリドさん行きましょう!」
「そうだな、ミズキ行こう!」
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