勇者さまは私の愚弟です。

ホタル

文字の大きさ
15 / 68
異世界ライフ2

思い出したくないもの

しおりを挟む
・・・迷わず、迷路を出ることが出来ました。
・・・・奇跡です。


それから、誰にも言えませんが・・・・。
もうあんな、思いはゴメンです。

恥ずかしくて・・恥ずかしくて・・紅蓮にも、誰にも言えません。
私が、淫乱女だなんて・・・。
・・・知りたくありませんでした。

私は、あの場所での出来事は、忘れます、岩に頭を打ち付けてでも、忘れる覚悟です。

私は、自分自身が許せません。あんな簡単に、唇を許して、感じてしまうだなんて・・・。

絶対に、元の世界に戻ったら、尼になります。
これは決定事項です。

癪ですが、早く、元の世界に戻れるように、愚弟に、頼みに行こうと思います。

だから、と言うわけではありませんが、今日は紅蓮に、いっぱい、おねだりしようと思います。
そうです、紅蓮は、私の、お・さ・い・ふ・です。
お財布と言えば、私のがま口財布のがまちゃんを、あの迷路で、落としたのは痛恨のミスです。
ということで、今日は、紅蓮を利用して、買い物を堪能しようと思います。

それに、この王都は、観光地としても、有名でした。
城の中心から、6賢者の魔力で大量の水が溢れ出ており、全てが、放射状の水路に流れ出しています。さらに、水路でのゴンドラは、身分によって、大きさや、色、幌、が決まっており、王侯貴族は、こぞって、所有のゴンドラを、この水路の浮かべて、優雅に楽しんでいます。

そして、私は、初めてゴンドラを見ました。

ゴンドラ、乗ってみたいです。

もの凄く、乗ってみたいです。

私はジッと、ゴンドラを見つめています。

「紅蓮、ゴンドラに乗りたい」
「ゴンドラは、俺とじゃなくて、ラヴィニスと乗れよ」

焦った顔で、紅蓮が言います。

「どうして、愚弟と乗らなくちゃ、いけないの?」
「・・・お前・・・どんだけ、鈍感なんだよ、ラヴィニスが、だんだん可哀想になって来たよ、俺!
それに、ラヴィニスのゴンドラは、ここら辺でも、豪華な作りで、一度は乗ってみたいと言う、貴族が多いんだぞ」

ーーーーーふーん、そうなんだ。

「ラヴィニスに頼めば、一花なら、絶対乗せてくれるって」

「・・・それでも・・やっぱり、私、紅蓮と乗りたいわ」

、この一言で、紅蓮は、真っ青になった。

私は、少し考えたが、やっぱり紅蓮と、乗りたい。
愚弟よりも、紅蓮の方が、落ち着くの。
そんなに、いけない事なの?久しぶりに、幼馴染と、遊ぶのが?

「やっぱり、あそこの観光用のゴンドラに乗ろうよ、ねぇ紅蓮」
「バカな事、言うな、俺を殺したいのか、一花・・・それに、俺の話、聞いてる?」

「聞いているけど?」
「いいや、聞いてるだけで、俺の話を理解していない・・・もういい、一花、こっちに、屋台があるから、こっちに行こう」


何を紅蓮は、怒っているのでしょうか?
私が、紅蓮を殺したい訳が無いのに・・・・・。
酷い言われようです。


紅蓮は、憤慨して、一花の手を取り、屋台の所まで来てから、やっと手を放した。

私は、さっきまで、引っ張られてた腕の痛みも、忘れるくらいの、屋台の多さに驚きました。

「うわゎゎゎ!」
「どうだ、驚いただろ?ここも、名物の一つなんだ」
「ホント凄い・・・紅蓮あれは?」
「あれは、蝶をかたどった紙だ、その紙に、小さな、魔力玉を付けて、やると、半日は、つけた者の周りを半日は、飛んでいるかな?」

「紅蓮!それ買って?」
「・・・いいよ、ほら」
本当に、紙の蝶が、私の周を、付かず離れずの一を、ふわふわと、飛んでいます。
何をする訳でも無く、ただ、一花に周りをふわり、ふわりと浮かんでるだけでした。
私が、触ろうとすると、あともうちょっとの所で、蝶に逃げられてしまいます。


・・・・ホント後もうちょっとなのに。

残念だけど、触るのは諦めます。
それに、もっと気になる、香ばしい匂い、砂糖が焦げる、あまい匂いもします。

一番気になる屋台で、紅蓮に、質問です。

「紅蓮?これは何?」
「これは、あっちの世界では、クレープみたいな物だな!生クリームの代わりにバニラアイスが入っているんだよ」
「美味しそう、紅蓮、食べたい」
「えっ?また、俺が払うの?」
「だって、さっきお金、落しっちゃったの?」
「・・・戻るか?」
「・・・嫌!あそこは2度と行かないのから」

紅蓮は、忘れた嫌な事を思い出させます。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ねえ、テレジア。君も愛人を囲って構わない。

夏目
恋愛
愛している王子が愛人を連れてきた。私も愛人をつくっていいと言われた。私は、あなたが好きなのに。 (小説家になろう様にも投稿しています)

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。

四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」 突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

可愛らしい人

はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」 「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」 「それにあいつはひとりで生きていけるから」 女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。 けれど、 「エレナ嬢」 「なんでしょうか?」 「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」  その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。 「……いいえ」  当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。 「よければ僕と一緒に行きませんか?」

処理中です...