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私の彼は、愚弟でした
誰?
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異世界に行くにしても、元の世界に戻るとしても、悠馬が居なくては意味がありません。
早く悠馬を連れてこなければ!
魔王の許しを得て、少年騎士団の寮まで来る事が出来ました。
ほぼ、脅しの入った説得だったのは、気にしない!気にしない!
それよりも悠馬です。
魔王には、もしもの時はこれを使えと、『転移石』と言う、念じた場所に連れて行ってくれる!優れ物を頂きました。
急いでダグラスさんの部屋に向かいましたが、変です。おかしいです。人の気配がしません!
夏休み?かと思いましたが・・・・それより悠馬が居なくては話になりません。
「ゆ~まぁ~おねえちゃんだよ~」
ユックリとダグラスさんの部屋を開けたら、誰もいません。
早速、この転移石を使う事になろうとは・・・ダグラスさんめ!何処に行った?
「えっと・・・この石を両手で包んで・・・悠馬・・・悠馬・・・悠馬の所へ・・・」
あたりが霞っかかって来たと思ったら、次の瞬間には悠馬を抱いているラヴィニスが目の前に居ます・・・・・。
・・・・・まずいです。
・・・・・非常にまずいです。
予定では目の前に現れるのは、悠馬をおんぶしているダグラスさんなはずですが・・・・目の前には悠馬を抱いているラヴィニスが居ます。それも異常に痩せこけているラヴィニスですよね?
目だけは異様に輝いて、猛禽類の様な目をして私を睨んでいます。
「・・・こんにちは・・・あなた・・・ラヴィニス?・・・よね?・・・本当に?ラヴィニス?・・よね?」
「・・・・・・」
ラヴィニスと思われる、男はジッと私を見つめるばかりで返事すらしません。もしかして間違った?
でもここは・・・私がラヴィニスの家で・・・しかも・・・・私が使っていた部屋だと思える内装なんですが・・・・何かが違います。
それより悠馬です。
「・・・悠馬を返して・・・ラヴィニス」
悠馬に手を伸ばすと、私の手はラヴィニスに遮られた。
「・・・・・」
ラヴィニスは黙ったまま私の手を放すどころか、ラヴィニスの力は半端なく益々力を入れてきます。
「いたたたた、ラヴィニス・・・痛い・・・放して」
あまりの痛さにその場に崩れて座ってしまった私。
「・・・・・・」
何も言わずジッと私を見るラヴィニス、どうかしちゃったの?
コンコンとドアを叩く音がすると、ドアの向こうからセドリックの声がします。
「旦那様何かございましたか?物音が聞こえたのですが・・・」
「・・・・・」
ラヴィニスはセドリックの声にもこたえません。
本格的にこれはおかしい事に私は気付きました。
「セドリックさんラヴィニスはどうしちゃったのですか?」
私はドアに向かって声を大きく出していいました。
「・・・その声は・・奥様?ですか?失礼します」
セドリックが部屋の中に入ってくると、セドリックは安堵の表情にになりました。
そのあいだにもミシミシと私の手首に力を入れるラヴィニスは私から目を話しません。
「旦那様、奥様の骨が折れてしまいます、お放ししください旦那様」
セドリックがラヴィニスの腕を掴むと、やっとセドリックの顔を見た。
そしてユックリと、私の腕を放した。
そして、今度は、悠馬をセドリックに渡す。
「眠い・・・」
一言いうと、今度は私の手を握って、私を連れてベッドの中に入ってあっという間に寝てしまいました。
ベッドの横で座っている私はラヴィニスの手を振りほどく事はしませんでした。
「・・・セドリックさん・・・ラヴィニスはどうしちゃったのですか?」
「奥様もこのまま、旦那様の横でお休みください、後でご説明いたします」
「えっ?このままって、まだお昼にもなっていませんよ」
「・・・わかっております。お願いでございます奥様、旦那様は奥様が居なくなってから、ちゃんとした睡眠をとっておりません」
「・・・・寝てないって・・・後でちゃんと説明をしてね、セドリックさん」
「はい、奥様、それでは失礼します」
セドリックは一礼をして部屋を出て行った。
私が手を放したとたんにラヴィニスは目を開きベッドの中に引きずられ、抱きしめられました。
「何処にも行くな」
そう言ってまたラヴィニスは寝てしまいました。
私が消えてから一体何があったのでしょうか?
怒りよりもラヴィニスの変わりように、そして、久しぶりのラヴィニスの香りに、瞼が重くなり、私も隣でいつの間にか眠ってしまいました。
早く悠馬を連れてこなければ!
魔王の許しを得て、少年騎士団の寮まで来る事が出来ました。
ほぼ、脅しの入った説得だったのは、気にしない!気にしない!
それよりも悠馬です。
魔王には、もしもの時はこれを使えと、『転移石』と言う、念じた場所に連れて行ってくれる!優れ物を頂きました。
急いでダグラスさんの部屋に向かいましたが、変です。おかしいです。人の気配がしません!
夏休み?かと思いましたが・・・・それより悠馬が居なくては話になりません。
「ゆ~まぁ~おねえちゃんだよ~」
ユックリとダグラスさんの部屋を開けたら、誰もいません。
早速、この転移石を使う事になろうとは・・・ダグラスさんめ!何処に行った?
「えっと・・・この石を両手で包んで・・・悠馬・・・悠馬・・・悠馬の所へ・・・」
あたりが霞っかかって来たと思ったら、次の瞬間には悠馬を抱いているラヴィニスが目の前に居ます・・・・・。
・・・・・まずいです。
・・・・・非常にまずいです。
予定では目の前に現れるのは、悠馬をおんぶしているダグラスさんなはずですが・・・・目の前には悠馬を抱いているラヴィニスが居ます。それも異常に痩せこけているラヴィニスですよね?
目だけは異様に輝いて、猛禽類の様な目をして私を睨んでいます。
「・・・こんにちは・・・あなた・・・ラヴィニス?・・・よね?・・・本当に?ラヴィニス?・・よね?」
「・・・・・・」
ラヴィニスと思われる、男はジッと私を見つめるばかりで返事すらしません。もしかして間違った?
でもここは・・・私がラヴィニスの家で・・・しかも・・・・私が使っていた部屋だと思える内装なんですが・・・・何かが違います。
それより悠馬です。
「・・・悠馬を返して・・・ラヴィニス」
悠馬に手を伸ばすと、私の手はラヴィニスに遮られた。
「・・・・・」
ラヴィニスは黙ったまま私の手を放すどころか、ラヴィニスの力は半端なく益々力を入れてきます。
「いたたたた、ラヴィニス・・・痛い・・・放して」
あまりの痛さにその場に崩れて座ってしまった私。
「・・・・・・」
何も言わずジッと私を見るラヴィニス、どうかしちゃったの?
コンコンとドアを叩く音がすると、ドアの向こうからセドリックの声がします。
「旦那様何かございましたか?物音が聞こえたのですが・・・」
「・・・・・」
ラヴィニスはセドリックの声にもこたえません。
本格的にこれはおかしい事に私は気付きました。
「セドリックさんラヴィニスはどうしちゃったのですか?」
私はドアに向かって声を大きく出していいました。
「・・・その声は・・奥様?ですか?失礼します」
セドリックが部屋の中に入ってくると、セドリックは安堵の表情にになりました。
そのあいだにもミシミシと私の手首に力を入れるラヴィニスは私から目を話しません。
「旦那様、奥様の骨が折れてしまいます、お放ししください旦那様」
セドリックがラヴィニスの腕を掴むと、やっとセドリックの顔を見た。
そしてユックリと、私の腕を放した。
そして、今度は、悠馬をセドリックに渡す。
「眠い・・・」
一言いうと、今度は私の手を握って、私を連れてベッドの中に入ってあっという間に寝てしまいました。
ベッドの横で座っている私はラヴィニスの手を振りほどく事はしませんでした。
「・・・セドリックさん・・・ラヴィニスはどうしちゃったのですか?」
「奥様もこのまま、旦那様の横でお休みください、後でご説明いたします」
「えっ?このままって、まだお昼にもなっていませんよ」
「・・・わかっております。お願いでございます奥様、旦那様は奥様が居なくなってから、ちゃんとした睡眠をとっておりません」
「・・・・寝てないって・・・後でちゃんと説明をしてね、セドリックさん」
「はい、奥様、それでは失礼します」
セドリックは一礼をして部屋を出て行った。
私が手を放したとたんにラヴィニスは目を開きベッドの中に引きずられ、抱きしめられました。
「何処にも行くな」
そう言ってまたラヴィニスは寝てしまいました。
私が消えてから一体何があったのでしょうか?
怒りよりもラヴィニスの変わりように、そして、久しぶりのラヴィニスの香りに、瞼が重くなり、私も隣でいつの間にか眠ってしまいました。
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