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戸川一夢2
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ひよこの部屋に入ると、やっぱりドアは自動で閉まった。
「もう怖くねえぞ。全然怖くねえからな」
俺は恐怖心を頭から追い出しながら、部屋を見回す。
部屋には、前の部屋と同じようにテーブルと金庫。あと、左側の壁際に横長の四角い箱が一つと、正面の壁際にいくつもの白い置物が置かれていた。
「まずはテーブルだ。どうせここに指示が書いてあるんだろ」
テーブルの上には紙、と、ナイフが。な、なんでナイフ?
「いや、ナイフより紙が重要だ」
おちつけ、俺。季目を助けるために、やるべきことをやるんだ。
紙には、やっぱり何か書いてある。ええと、なになに?
ひよこをどかす玉は、数字の中に隠された。1と4を壊せ。
「こ、壊す?」
まさか、このナイフで切れってか?
数字っていうのは、たぶんあのサッカーボールより少し小さいくらいの、白い置物のことだ。全部に、黒字で数字が書いてある。
置物の数字は、1から13まで。つまり、置物の数は13個。俺は、まず1の置物をとる。触った感じ普通に布製で、中に綿か何かが入っている感じだ。
「これと、ナイフを使うんだな?」
ナイフも手に取り、そこで一度止まる。
ナイフを使うなんて初めてのことだが、大丈夫。これはしなければいけないことなんだ。季目のためなら、俺はなんでもやれる。
「よし、ええい!」
俺は勢いよく、1の置物にナイフを突き刺した。
ズブリ。
「う、うわあ!」
すると、刺したところから置物が赤くなっていき始めた。思わず置物とナイフから手を放す。
床に落とした置物は、少しだけ赤くなっただけで、それ以上の変化は起こらなかった。
「な、なんだよ。おどかしやがって」
そう言いつつも、色が変わった置物を気味悪いと思い、どうにかナイフだけを取ろうとする。
すると。
パキンッ。
軽い音をたてて、ナイフの刃が折れた。
「え、ええ、えええ?」
驚いた頭のまま、ナイフでテーブルをコンコンと叩くと、その衝撃で残っていた刃が全部なくなる。俺はそれを見て、混乱した。
「な、んでここでナイフがこうなるんだよ。あと4のやつも残ってるんだぞ!」
すぐに刃が無くなったナイフをテーブルの上に置いて、4の置物を手に取る。
「ふんっ、ふうううんっ!」
そしておもいきり両手で左右から引っ張って、どうにか引き裂こうとする。
が。
「だ、ダメだ。ビクともしない。何か、他に何かないのか?」
そう言った時。
突然、どこからかあの音楽が聞こえてきた。
「ひいっ。お、おちつけ。おちつけ俺。そうだ、まだ箱を調べてない。きっとそこに、ナイフ以外のものがある!」
俺は4の置物を持ったまま、箱にとびつく。そしてふたを開けると、その中には3つの人形と、3つのおもちゃが入っていた。
カウボーイ、少女、騎士の人形と、銃、花束、剣のおもちゃ。だが触って確かめると、剣のおもちゃは切れ味が全くなく、置物を切るのには使えそうにない。他の物も、置物を壊せそうな物ではない。
「何か他に、何か他に!」
それでも何かないかと箱の中をたくさん触るが、何も出てこなかった。なので、すぐに箱から目をそらした俺は、やはり力いっぱい引っ張って、4の置物を引き裂こうとする。
「1は、壊したんだ。4も壊せば、ここから出られるはずなんだー!」
引っ張る。引っ張る。引っ張る。肩が壊れてもいい。腕が限界をこえてもいい。これを壊せたら、俺は助かるんだ!
「季目、俺に力をくれ、うおー!」
裂けろ、裂けろ、裂けろよ、裂けてくれ!
「ふんがー、ふんぎー、ふんぐおー!」
壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろー!
「あああ、あああああ、あああああああ!」
早く、早く早く早くー、早くー!
「あああああ、あああああ、あああああ!」
壊れろよ、壊れてくれよ、じゃないと俺は、俺は季目をー!
助けられないじゃないかー!
「うあー!」
うあー!
「はあ、はあ、はあ、ぐ、くくっ!」
どれほど、置物を引っ張っていただろうか。
やがて、ある時。鳴っている音楽が止まった。
「みいつけた」
少女の声が、聞こえてしまった。
「あ。あ、ああ、あああ」
そんな。そんなあ。そんなあああ。
「季目、季目え、俺は、俺はお前をおお」
助けたい。助けたい。最愛のあの人を助けたい。助けたい!
助けたい!
ガチャン。
突然部屋のドアが開いて、大量の髪の毛が入って来た。
「うわ、うわ、うわあああ!」
おそ、おそわれる!
季目もこいつに、ちくしょう、ちくしょー!
「あがっ」
息が、苦しい。何も、見えない!
季目ー!
この部屋のしかけですが。
まず、大きな箱の中にある、カウボーイの人形に銃を、少女の人形に花束を、騎士の人形に剣を持たせます。
すると、箱のふたの裏からふたと同じ色の紙が落ちてきて、こう書いてあります。
2→7→3→10→13→6→11→8→5→9→12
その数字の順番通りに置物を持ち上げると、その下に一文字ずつ、1と4をテーブルにおけ。と書いてあります。
その指示に従い、1と4の置物をテーブルの上に置くと、二つの置物は自然と破れ、その直後にナイフが勝手に分解され、ナイフの持ちての中から鍵が出てくる。というしかけとなっていました。
それでは、話の続きをお楽しみください。
「もう怖くねえぞ。全然怖くねえからな」
俺は恐怖心を頭から追い出しながら、部屋を見回す。
部屋には、前の部屋と同じようにテーブルと金庫。あと、左側の壁際に横長の四角い箱が一つと、正面の壁際にいくつもの白い置物が置かれていた。
「まずはテーブルだ。どうせここに指示が書いてあるんだろ」
テーブルの上には紙、と、ナイフが。な、なんでナイフ?
「いや、ナイフより紙が重要だ」
おちつけ、俺。季目を助けるために、やるべきことをやるんだ。
紙には、やっぱり何か書いてある。ええと、なになに?
ひよこをどかす玉は、数字の中に隠された。1と4を壊せ。
「こ、壊す?」
まさか、このナイフで切れってか?
数字っていうのは、たぶんあのサッカーボールより少し小さいくらいの、白い置物のことだ。全部に、黒字で数字が書いてある。
置物の数字は、1から13まで。つまり、置物の数は13個。俺は、まず1の置物をとる。触った感じ普通に布製で、中に綿か何かが入っている感じだ。
「これと、ナイフを使うんだな?」
ナイフも手に取り、そこで一度止まる。
ナイフを使うなんて初めてのことだが、大丈夫。これはしなければいけないことなんだ。季目のためなら、俺はなんでもやれる。
「よし、ええい!」
俺は勢いよく、1の置物にナイフを突き刺した。
ズブリ。
「う、うわあ!」
すると、刺したところから置物が赤くなっていき始めた。思わず置物とナイフから手を放す。
床に落とした置物は、少しだけ赤くなっただけで、それ以上の変化は起こらなかった。
「な、なんだよ。おどかしやがって」
そう言いつつも、色が変わった置物を気味悪いと思い、どうにかナイフだけを取ろうとする。
すると。
パキンッ。
軽い音をたてて、ナイフの刃が折れた。
「え、ええ、えええ?」
驚いた頭のまま、ナイフでテーブルをコンコンと叩くと、その衝撃で残っていた刃が全部なくなる。俺はそれを見て、混乱した。
「な、んでここでナイフがこうなるんだよ。あと4のやつも残ってるんだぞ!」
すぐに刃が無くなったナイフをテーブルの上に置いて、4の置物を手に取る。
「ふんっ、ふうううんっ!」
そしておもいきり両手で左右から引っ張って、どうにか引き裂こうとする。
が。
「だ、ダメだ。ビクともしない。何か、他に何かないのか?」
そう言った時。
突然、どこからかあの音楽が聞こえてきた。
「ひいっ。お、おちつけ。おちつけ俺。そうだ、まだ箱を調べてない。きっとそこに、ナイフ以外のものがある!」
俺は4の置物を持ったまま、箱にとびつく。そしてふたを開けると、その中には3つの人形と、3つのおもちゃが入っていた。
カウボーイ、少女、騎士の人形と、銃、花束、剣のおもちゃ。だが触って確かめると、剣のおもちゃは切れ味が全くなく、置物を切るのには使えそうにない。他の物も、置物を壊せそうな物ではない。
「何か他に、何か他に!」
それでも何かないかと箱の中をたくさん触るが、何も出てこなかった。なので、すぐに箱から目をそらした俺は、やはり力いっぱい引っ張って、4の置物を引き裂こうとする。
「1は、壊したんだ。4も壊せば、ここから出られるはずなんだー!」
引っ張る。引っ張る。引っ張る。肩が壊れてもいい。腕が限界をこえてもいい。これを壊せたら、俺は助かるんだ!
「季目、俺に力をくれ、うおー!」
裂けろ、裂けろ、裂けろよ、裂けてくれ!
「ふんがー、ふんぎー、ふんぐおー!」
壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろー!
「あああ、あああああ、あああああああ!」
早く、早く早く早くー、早くー!
「あああああ、あああああ、あああああ!」
壊れろよ、壊れてくれよ、じゃないと俺は、俺は季目をー!
助けられないじゃないかー!
「うあー!」
うあー!
「はあ、はあ、はあ、ぐ、くくっ!」
どれほど、置物を引っ張っていただろうか。
やがて、ある時。鳴っている音楽が止まった。
「みいつけた」
少女の声が、聞こえてしまった。
「あ。あ、ああ、あああ」
そんな。そんなあ。そんなあああ。
「季目、季目え、俺は、俺はお前をおお」
助けたい。助けたい。最愛のあの人を助けたい。助けたい!
助けたい!
ガチャン。
突然部屋のドアが開いて、大量の髪の毛が入って来た。
「うわ、うわ、うわあああ!」
おそ、おそわれる!
季目もこいつに、ちくしょう、ちくしょー!
「あがっ」
息が、苦しい。何も、見えない!
季目ー!
この部屋のしかけですが。
まず、大きな箱の中にある、カウボーイの人形に銃を、少女の人形に花束を、騎士の人形に剣を持たせます。
すると、箱のふたの裏からふたと同じ色の紙が落ちてきて、こう書いてあります。
2→7→3→10→13→6→11→8→5→9→12
その数字の順番通りに置物を持ち上げると、その下に一文字ずつ、1と4をテーブルにおけ。と書いてあります。
その指示に従い、1と4の置物をテーブルの上に置くと、二つの置物は自然と破れ、その直後にナイフが勝手に分解され、ナイフの持ちての中から鍵が出てくる。というしかけとなっていました。
それでは、話の続きをお楽しみください。
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