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邪道
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「君は…誰?」
「色々な話はあとで、それより今はコレを何とかしないと貴女死ぬわよ」
冷たい色をした服を身にまとい、無感情な声で、冷たく氷のような瞳の少女。
少年は戸惑った。
「えっと…死ぬっていうのは…。」
「コイツのエサになるということよ。
それとも自殺願望でもおありかしら?」
「いや、そーゆんじゃないけど…。」
「ならいいわ。あなたは邪魔だから下がって
て、死なれても迷惑よ。それともその弓で
戦う?」
「!そんな言い方…」
「事実よ。まぁ、自分の身くらいは守りなさ
い。」
「それが出来ないから俺は…」
「自分の手元を見てみなさい。それを一時的
に強化したから、その辺をウロチョロして
る小物も倒せるはずよ。」
「な!? いつの間に……」
竹で出来ていた筈の弓が、宝石や装飾などが付いていた。
彼女が持っているレイピアと同じようなデザインだった。
彼女は人間なのだろうか、この化け物と同じような物なのではないのだろうか。
「心配しなくてもアレは人間だよ。」
「……ハッ!? お前は?」
「お前とは失礼だな~、僕はスノーウィー、
雪を司る精霊だよ。」
「なあ、あの子は何なんだ?人間ってあんな
力は持ってないと…」
こうして喋っている間にも彼女は細いレイピアを片手にあの化け物と戦っていた。
たまに、敵を凍らせたりしながら……。
「あの子の説明よりも先に邪道について説明
しようか。」
「邪道?」
何だそれ…聞いた事も見た事もない。
今日までは……
「そうだよ。邪道とは人の魂、感情、精気な
どの人間の命に関わるものを喰らう物。悪
魔とか鬼とか人間は呼んでたりもするん
だ。アレは非常に厄介で人目の少ないとこ
ろに巣を作るんだ、しかもターゲットにさ
れた人にしか見えないからタチが悪いの
さ。」
「何だよ…それ…。」
「この世の中には邪道がたくさん存在してい
るんだよ。でももし邪道が増えていけば、
人間はとっくにいなくなってるはずだよ
ね。だから、僕達精霊が契約主の願いを叶
える代わりに戦ってもらうんだ。まあ、そ
のへんは悪魔の契約とも呼ばれているんだ
けどね。
悪趣味な呼び方だよねー僕達は魂を取った
りはしないんだけど…がっかりだよ…」
そう言って動物っぽい精霊のスノーウィーは耳を揺らした。
「色々な話はあとで、それより今はコレを何とかしないと貴女死ぬわよ」
冷たい色をした服を身にまとい、無感情な声で、冷たく氷のような瞳の少女。
少年は戸惑った。
「えっと…死ぬっていうのは…。」
「コイツのエサになるということよ。
それとも自殺願望でもおありかしら?」
「いや、そーゆんじゃないけど…。」
「ならいいわ。あなたは邪魔だから下がって
て、死なれても迷惑よ。それともその弓で
戦う?」
「!そんな言い方…」
「事実よ。まぁ、自分の身くらいは守りなさ
い。」
「それが出来ないから俺は…」
「自分の手元を見てみなさい。それを一時的
に強化したから、その辺をウロチョロして
る小物も倒せるはずよ。」
「な!? いつの間に……」
竹で出来ていた筈の弓が、宝石や装飾などが付いていた。
彼女が持っているレイピアと同じようなデザインだった。
彼女は人間なのだろうか、この化け物と同じような物なのではないのだろうか。
「心配しなくてもアレは人間だよ。」
「……ハッ!? お前は?」
「お前とは失礼だな~、僕はスノーウィー、
雪を司る精霊だよ。」
「なあ、あの子は何なんだ?人間ってあんな
力は持ってないと…」
こうして喋っている間にも彼女は細いレイピアを片手にあの化け物と戦っていた。
たまに、敵を凍らせたりしながら……。
「あの子の説明よりも先に邪道について説明
しようか。」
「邪道?」
何だそれ…聞いた事も見た事もない。
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どの人間の命に関わるものを喰らう物。悪
魔とか鬼とか人間は呼んでたりもするん
だ。アレは非常に厄介で人目の少ないとこ
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