少年兵士の逆異世界転生物語

そして誰も居なくなった

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決戦!魔王城3

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周りを見渡せば魔物の雄叫び、兵士の悲鳴、魔法の爆発音などそこら中から聞こえてくる

クロとヴァンは勇者に上級ポーションを飲ませ回復させながら周囲を警戒していた。

地獄とも思わせる戦場で気を張り続けるのは並大抵の事ではない。

それも年端もいかない少年達にとっては尚の事、疲弊している事にも気付かぬまま呼吸は浅い

勇者の回復が終わる頃、タイミングよく魔法師達による回復魔法も終わりを迎えていた。

それでも部隊の3割は消耗し動ける者も装備がボロボロの状態
精神的な疲弊が顔に出ていた

勇者は立ち上がり辺りを見渡して上を見上げると大きく息を吸い込んで叫んだ

「玉座の間まではあと少しだ!!人類の未来の為に!明日を生きる為に!俺に付いて来い!!」

『うおおおおおおおおおおっ!!』

兵士達の目に活力が戻ってくる
立ち上がり剣を杖を掲げ自分を鼓舞していった

クロとヴァンは勇者と共に魔王城内部を駆け抜けて玉座の間に辿り着き扉に手を置いた。

勇者と一緒にゆっくりと扉を開ける。そこはとても戦いの最中とは思えない程に静謐な空間だった

クロは玉座の間の奥、段差の上に1つの椅子に座ってる人物を発見する

そしてその光景に息を呑み目が離せなくなっていた

まるで精巧に作られた美しい人形、絵画に収めたくなる程の少女の光景に目を奪われたのだ

誰もが呼吸を忘れたのか余りにも静かな空間に1人、勇者だけが歩き出す

その足音に反応したかのように座っていた少女はゆっくりと目を開けた

その目は大きく見開かれ頬には涙が伝っていった

「どう・・して」

少女は信じられないという表情でそう呟く

「やぁ!終わらせにきたよ。いや、これは始まりでもあるのかな」

勇者の軽い返答とは裏腹に優しく微笑んで少女と見つめ合っている

クロとヴァンは2人の会話が理解出来ず動く事が出来なかった

「ごめん、なさい・・あり・・がとう」

涙を流しながら少女は微笑む

クロは忘れていた呼吸を思い出し、やっとの思いで問いかけた

「ゆ、勇者様、、あの子とは知り合いなのでしょうか?」



「あの子は、あの子が・・・・魔王だ」


その言葉にクロは絶句した。


見た目は人間の美少女なのだ!年齢的にもクロとヴァンの1~2個上だろうか?そんな子が魔王だなんて

勇者の言葉を聞いていた兵士達も信じられない表情でざわつき始めた

「なぁクロ、あの子が魔王ってどうゆう事なんだ?意味が分からん」

「俺だって訳が分かんないよ!何がなんだかーーー!?」


どうして気付いたのかは分からない


たまたまヴァンの方を見ていたからかも


だけどクロは本能的に動いていた


ヴァンを押し退けて身体強化をかけようと


しかし余りにも一瞬の出来事


ヴァンを押し退けるのでギリギリだった

















次の瞬間にはクロの胸に大きな穴が開いていた
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